KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

安眠の日は訪れるのか!?

今日は休日にも関わらず仕事があったのですが、出社前に布団を干して出発しました。一応ヤフー天気やテレビの天気予報を軽くチェックし、降水確率20%となっていましたが、見た感じ降りそうもなかったし、まあ帰って来るまでは大丈夫だろうと。

すると突然の雷雨。心配して今帰宅しましたが、案の定布団はびしょ濡れでした・・・(><)さて、今日はどうやって寝よう・・・。

にしてもこんなにも雨が降ってきたのに何故降水確率は20%だったのでしょうか?まだ小雨程度ならわかりますよ。こんなに降るのに何故予測できなかったのか!?そして今現在は雨マークの60%になっていますが、もう遅いっちゅーねん(-_-メ)

でも気象予報と証券市場の予測は相通ずるものがありますよね。つまりはわからない将来の事象を今ある限りの情報を元に分析し、できる限り精度を高めて予想、予報するという点です。

これはタイムマシンが発明されない限り永遠に続く課題ではありますね。しかしタイムマシンが発明された時点で株式市場は成立しなくなるんですけど・・・。

何故か私の知り合いには気象予報士が多い(資格保有者が3人もいます)のですが、さしあたってその方々に今日の布団の怒りをぶつけておこうと思います\(*`∧´)/

さて、毎週日曜は小説の日としています。なので選挙の話題にも敢えて触れず、天気の話題からさりげなく小説(台風一過)に移行してみました(・・。)ゞまあ選挙の話なんてまだ結果も出てないから、触れても仕方ないんですけどね。

というわけで以下先週の続きです。もし、先週分を読み返したいという方がおられましたら、4日のブログを確認してくださいm(_ _)m

              台風一過

第二節 普通の日々なんて相対的なもの

いくら大型の台風とはいえ、私が勤めているようなビルまでをも倒壊するほどではない。童話で三匹の子豚が建てた藁葺きの家ならあっという間に吹き飛ばされてしまうだろうが、現代建築技術はある程度の自然の脅威に対抗できる程度まで成熟した。今じゃ台風だからといって窓に板を打ち付ける家は国民的アニメサザエさんの中に残るだけだ。そういったわけで私の職場の窓の外では街路樹が風に向かって頑張って抵抗している間も、台風は私の仕事に何の差しさわりもなく、むしろ仕事の忙しさから「何でこのビルはこんなにも頑丈にできているのか、いっそ吹き飛んでしまえば楽なのに・・・」と恨めしくさえ思ったものだ。

我が社は渋谷に本社がある大手飲料メーカーである。私の勤める営業所は本社から離れた西武池袋線沿線に位置し、毎朝私はそこへ電車通勤している。私は営業企画部に所属していた。店頭に自社商品をいかにお客の目に付き易いところにディスプレイできるかが私たちの腕の見せ所である。であるから、この暑さは本来私たちにとっては歓迎すべきであった。

そんなわけで、我が社は今が一年で一番忙しい勝負の時期である。しがない中間管理職である私は上には怒鳴られ、下には突き上げられと典型的なストレスを感じつつ結果やはり残業の運びとなった。今日も一杯ひっかけて帰ることはできないらしい。テンションは上がろうはずもなかった。

残業が何とか終わった頃、時計の針は21時を回っていた。ビルの外を出た時、ビル内の冷房と外の気温差でかけていたメガネはあっという間に曇ってしまった。雨や風は既になく、昨日忘れてしまった傘は折角の出番をフイにしてしまった。これから気温はどんどん上がっていくことだろう。台風7号は関東を通過し、東北、北海道へと進軍続けているようだった。外にはどこかの飲食店のものだと思われるポリバケツが歩道に転がっていた。街路樹の葉も落ちるだけ落ち、びしょびしょに濡れ、足元を悪くしていた。結局一日中ビルの中で守られていた私は台風7号の脅威を体感することはなかった。

ポリバケツ以外には私の帰路を邪魔するものはなく、難なく帰りの駅に辿り着いた。結局台風による影響は限定的で、電車もほぼ定刻通り運行されていた。毎年のことであるが、ここ関東に至る段階で台風の勢力は弱まっており、実際に台風が最接近した時点では、まるで張子の虎のように見かけ倒しであることがほとんどだ。

私はいつも通りの駅で乗り換え、いつも通り混み合っている電車に乗り込んだ。車内を見渡せば私と同様疲れ切って遠くのマイホームまで乗り継ぎ帰るサラリーマン風情がほとんどだ。中には場違いな若い娘が数名、疲れを知らない感じに楽しげに喋り合う。疲れた体にはそのトーンの高さがキンと響く。

私の乗った電車は次の駅で停車し、しばらく発車しないようだった。アナウンスで理由が告げられる。ここから数十キロ離れた駅で人身事故があったらしい。その影響で停車を余儀なくされ、私を含めた他の乗客は折角台風の影響から逃れたはずだったのに、結果は帰宅の遅延という形で表れた。冷房が間断なく効いていたのが不幸中の幸いだった。

今思い返してみればこのアナウンスが悪魔が鳴らした最初の鐘の音だった。
(つづく)