KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

村上さんの「実弾」が甲子園のスタンドに弾丸ライナーで。

野球は日米共にプレーオフが熱いですね。前回も書きましたが、私は日本のチームではセリーグ中日ドラゴンズパリーグは日ハムファンです。そして悲しくも両チームともこのシーズンは全く関係してこないのでしょーもないシーズンです(T△T)去年は良かったなぁ。中日は優勝して、日ハムはプレーオフで・・・( ̄▽ ̄)。o0○

この前高校生のドラフトが行われ、中日、日ハムとも将来有望なドラ1を指名できたようで良かったです。今年はどうやらドラフトが2回あるみたいですね。知りませんでした。今度は社会人のドラフトがあるとのこと。野球もどんどん変わっています。

中日の高校生ドラ1の大阪桐蔭平田君はプロフィールに「将来はプロ野球選手→メジャー希望!」と書いてあり、いきなり寂しいところです(T_T)立浪以来の超大物高校生内野手ルーキーなのに・・・ただ、私は中日の選手であろうと日ハムの選手であろうとメジャーにどんどん挑戦していって欲しいとは思っていますが。

最近巷を賑わしているのが村上ファンド阪神電鉄株買占めです。そしてヘラクレス市場へのタイガース株の上場提案。これって阪神ファンの人はどう感じているのでしょうか?金を集めてチームを強くできるから賛成?自分のタイガースを金儲けの道具にされているようで反対?

阪神ファンでは全くない私が、もし自分が阪神ファンであったら・・・と仮定すると「反対」です。理由は、先程の後者の理由、つまり「自分の好きなものが一個人の金儲けの道具にされているようで反対」です。チームはオーナーのものでもなく、株主のものでもなく、ファンのものであるという理念が大事だと思います。そうでないとそもそも愛情が湧きません。

去年の近鉄の時とは状況が違います。近鉄の場合は不人気で(ちなみに私はは近鉄2001年パリーグ優勝の試合を並んで見に行った程に日ハムに次いで好きな球団でした)、経営も立ち行かず、球団がなくなるという状況で堀江社長や三木谷社長が手を挙げたので、私は近鉄ファンの立場から言えば「近鉄が残るなら・・・」という理由で「賛成」でした。

一方、一野球ファンの立場から言っても「反対」です。阪神にお金が集まって、強い選手をとられてしまうと、ただでさえ強い阪神がもっと強くなってしまう!これは単に中日ファンだからではなく、戦力に偏りができると試合がつまらなくなるからです。巨人が選手を集め過ぎたため、球界のバランスが崩れてしまったのはご承知の通りだと思います。

しかし、村上さんの考え方に対しては実は「反対」ではありません。村上さんは経営者の立場から考えています。自分がその立場であれば「賛成」です。経営者やトップの人は自分の管轄する組織の利益を最優先すべきです。他のチームのことを考えている余裕はありません。自分のチームだけで手一杯で、他のチームの事は他のチームのトップが考えるべきことです。トップなら何としてでも強いチームにしたいと思うのは自然な考えでしょう。そして自分のチームだけ強くした結果、野球人気が衰退しそうならば「自分達の利益のために」戦力均衡を保つようにするのです。

ただ、それでも村上さんに「反対」なのは、村上さんが一体いつまで阪神に関わっているのか、ということです。恐らく村上さんはタイガースが上場したらタイガースが絶頂の時に株式を売却してしまうでしょう。それが村上さんの管轄する組織「村上ファンド」の最優先すべき利益だからです。そうなると、一方的に資本主義の世界に放り出されたチームは一体どうなっていくのでしょうか?予測がつきません。ですから一野球ファンとしては総合的に「反対」です。

確かにタイガースが強くて人気のある今が上場させるベストなタイミングです。ですが、村上さんが「将来のタイガース」に責任を持たない立場であるのなら、「現在のタイガース」さえ人気が出れば良いわけですから、大量の資金をつぎこんでスター選手を集め、株価をつり上げてしまいます。そして、売り抜ける。残ったのは高年齢、高額年俸の選手と、新人を育成できない球団、そして崩れた球界のバランス。この結果野球人気の衰退と繋がるのは巨人が作り上げた近代野球史が証明します。

私は株も野球も好きなので、どちらの言い分もわかります。ただし、資本主義の全てが善だとは思っていません。例えば本やマスコミは資本主義原理から外されるべきだと思います。本当は何故これらのジャンルの企業の上場が許されているのかわからない程です。全てのことが資本主義原理の中で成り立つのであれば、そもそも政府や政治は必要ないです。

ただし、資本主義の良い面も知っています。野球も経済も競争社会で強い者が勝つのです。各球団オーナーは、オーナー会議で自分達の都合の良いようにルールを作るのではなく、楽天イーグルスが初年度から黒字を達成したように、現状に嘆くよりも現在自分達でできる様々な手法を試してみるべきだと思います。株長者達という黒船が次々打ち込む「奇策」という弾丸に旧オーナー陣はもっと色々考えてみるべきでしょう。