KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

12月の成績発表

本日は12月の成績発表の日です。2007年最後の今月は残念ながら非常に成績の悪い月となりました。とりあえずは検証結果から。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→1740円(先月)→1615円(19営業日保有 下落率7.2%)
下がりに下がって遂に一時上場来安値1500円をマークしました。1500円で換算すれば配当利回りは丁度2%。新興市場では十分高配当利回りに属する水準で、PERも11倍台と極めて割安感の高い状況。ECサイトが携帯中心に今後も伸びていく事を考慮すると、ホットな業界の中心に位置する銘柄と捉える事ができます。後は投資家の注目を集める事が大反転の条件。来年こそは我慢しなくても良い年になって欲しいものです。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→470000円(先月)→322000円(19営業日保有 下落率31.5%)
今月は大暴落でポートフォリオ内下落率1位。原因は総務省による携帯のフィルタリング義務化で子会社DeNA(2432)が大暴落した事によるもの。何とかDeNAは反発姿勢を整えつつありますが、ソネットの方は未だ何とも言えない雰囲気です。個人的には両社共に圧倒的に割安な水準であると認識しています。特に保有株式のみで算出した同社の株価は41.6万円。それ以外の価値を考慮すれば実質的には50万円以上の価値はあります。ところがそうは言っても今の株価推移では如何せん説得力がありません。ただこの銘柄を最初にポートフォリオ入れしたあのライブドアショック直後から株価は切り返しを見せ、同社の底力と私の認識が正しかった事をひとまずは証明できていると自負しています。ひょっとすると来月も上値の重い展開が続くかも知れませんが、来年の今頃株価はどうなっているでしょう?この銘柄に興味のない人も頭の片隅にこのことを覚えておいていただければと思います。

USEN(4842)
1月16日後場より 1251円→987円(先月)→933円(19営業日保有 下落率5.5%)
行政指導の悪材料から立ち直りつつあるものの、未だ上値の重い展開が続いています。背景には新興市場の盛り上がり不足がありますが、やはり同社の有利子負債が時価総額並に大きい事が懸念されているところ。本業であるプロバイダ事業は好調に推移していますが、GyaOやギャガを含めたソフト部門でいかに収益を増やせるかが同社の浮沈のカギを握ります。

オプトロム(7824)
5月25日より 59円→36円(先月)→30円(19営業日保有 下落率16.7%)
この株については引き続きノータッチといきたいところ。ただ損切りのタイミングを計りながらなかなかその機会に恵まれないところが残念です。

ソフトバンク(9984)
10月5日より 2400円→2545円(先月)→2310円(19営業日保有 下落率9.8%)
目先やや苦しい場面。会社規模が大きくなって昔ほど材料に大きく反応しなくなった同社は、テクニカル的、需給的な面で株価の動向が色濃く左右されるようになっています。現在はそのどちらも良い状況とは言えないところ。今の水準から下押しはレンジ的に狭いと思いますが、なかなか上昇のきっかけを掴み辛い雰囲気。

メディカルシステムネットワーク(4350)
10月15日より 117000円→131000円(先月)→127000円(19営業日保有 下落率3.1%)
極めて地味な存在ですが、それでも75日線を軸に着実に下値を切り上げて基調の底堅さをアピールしています。毎月繰り返し言っていますが、業績は勿論良好な上、テクニカル面での素晴らしさは月足チャートを見た場合に特に強く反映されます。超長期的な視野で。

イー・ギャランティー(8771)
10月29日より 323000円→216000円(先月)→200000円(10営業日保有 下落率7.4%)
設定しておいた損切りラインに到達してしまったので、残念ながら損切りとなりました。うーん、業界背景や業績は悪くないと思うんですけど、新興市場の失速に足をすくわれた格好。最近は完全にテクニカル的に崩れてしまいましたから、何らかの材料が出ない限り反転は難しそうです。いずれまた忘れた頃に狙ってみたい銘柄です。

メック(4971) 
11月13日より 1330円→1164円(先月)→1161円(1営業日保有 下落率0.3%)
損切りとした途端に株価は切り返し、直近高値を更新してきました。うーん、こちらは辛抱が足りなかったようです。悪い株ではなかっただけに、早々に見切りをつけてしまったのが反省材料です。

駐車場綜合研究所(3251) 
12月3日より 52000円→52500円(3営業日保有 上昇率1.0%)
何度か細かく売買している銘柄ですが、IPOとしての値動きの良さが消えてしまっては魅力半減。残念ながら期待した程成果は出せないまま終わってしまいましたが、結果的に早々に見切って正解でした。恐らくこのままダラダラした下落が当分続きそうな予感です。

武富士(8564)
12月21日より 2650円→2715円(3営業日保有 上昇率2.5%)
業績面では不安感があるものの、いい加減消費者金融株も良いだろうというところからエントリーです。来年は新規一転、信頼回復に努めていって欲しいところ。

売り銘柄

任天堂(7974)
12月1日より 69000円→66200円(16営業日保有 下落率4.2%)
5度目の売り仕掛けにより、ようやく利益を出せました。少しだけ呪縛が解けた感じがします。同社は昨年、今年と株価が倍、倍、と順調に上昇してきた銘柄で、時価総額は3位に。西の横綱という感じですが、私はやはり過剰評価だと思います。再度7万円に近づいたところで6度目の売り仕掛けといきたいところです。

JT(2914)
12月4日より 676000円→690000円(14営業日保有 上昇率2.0%)
あっさり70万円突破の上場来高値を更新してきたので損切りとしましたが、その後は急激に失速中。この銘柄も見切りを付けるタイミングを失敗してしまいました。トレンドは相変わらず強いようですから、いずれポイントを見出してまたまた売り仕掛けていきたいと思います。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果−0.34(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計12で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均11/30終値15680円→15307円(19営業日 下落率2.4%) −0.13(%/営業日) 

TOPIX11/30終値1531→1475(19営業日 下落率4.3%) −0.20(%/営業日)

今月はベンチマークより悪い成績でした。事故に遭ったようなものであるソネットと、損切りしないままもたもたしている不良債権オプトロムに大きく足を引っ張られた感じです。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数154.7ポイント

となりました。昨年末のKA指数は145.5ポイントでしたから、先月、今月とやや失敗してしまいましたが、一応かろうじてプラスを維持できたようです。今年の株式市場も遂に終わってしまいましたが、皆さんにとってはいかがでしたでしょうか?

今年の初めには2万円も目指せると大多数の人が信じていた日経平均は、結局終わってみれば5年ぶりの陰線となりました。ブログを読み返していただければわかると思いますが、日経平均が18000円を超えていた春先からずっと一貫して、地動説を唱えるガリレオさながら「それでも株は下がる」と言っていましたが、当時誰にも信じてもらえませんでした。最終的には何とかそれが証明できたかと思います。

一方で新興市場の予想に関しては不完全燃焼で終わりました。本当であればもっと買われて、マザーズ指数で1000ポイントを回復する程度になっていても良いはずなんですが、なかなかそうはいかなかったようです。早いものでライブドアショックから2年経ちますが、来年こそは新興市場復活の年としておきたいところです。

さて気になる来年の相場展望は、ズバリこんな感じの予想をしています。
大型株:1月中頃から再び下落開始→5月までに日経平均で12000円台に突入する場面が。
新興株:絶対的な割安感からいつでもマザーズ指数で1200ポイント程度まで回復できる素地はある。ジャスダックと大証の経営統合の話が盛り上がって来たら、新興市場全体に盛り上がりが波及する可能性が高い。

特に大型株についてですが、懸念事項は国内要因よりも海外要因。その中で一番大きいのが中国株のバブルが弾ける事。現在中国政府は利上げを繰り返し行い、今後予想されるであろう株安に対してできるだけソフトランディングできるよう躍起になっています。しかしそれでも明らかに膨張し過ぎた中国株は破裂しないと収まりません。個人的には決して大袈裟ではなく現在の指数の半値にまで落ちる事は十分有り得ると思っています。この影響に決して対岸の火事では済まされない事は周知の事実だと思います。

もう一つは何と言ってもアメリカ経済です。今年は大統領選挙前の渡り年で、戦後15勝負けなしのアノマリー通り、やはりNYダウで見てもS&Pで見ても15%近いプラスで終わりました(厳密にはまだ終わっていませんが、31日だけで15%以上暴落する事は有り得ないでしょう)。それはサブプラ問題であんなに騒がれていた一年なのに意外に思われるかも知れませんが、つまりはそれだけアメリカ政府も利下げ等の切り札をふんだんに使って強引に持ってきた結果です。こちらも官製相場と言えるのではないでしょうか。ならば当然その反動は来年やってくるでしょう。

日本国内の方も利上げをまだ行えておらず、来年中何度利上げするかは不明ですが、利上げに踏み切ってくるのはまず間違いないと思います。他にも改正建築法の歪みもあって、日本の屋台骨はガタガタしています。そこに海外発震の地震で、超低金利で偽装した日本景気は崩壊・・・とまでは言いませんが、かなりダメージを受けると思います。

差し当たって来年前半まではこんな感じだと思います。それ以降後半の話は希望的な観測として「上がって欲しい」とは思いますが、今の段階でそこまで考える必要はないのかも知れません。鬼にこれ以上笑われたくはないですから。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。