KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

6月の成績発表

日経平均株価はまさかの12連敗中。このご時世にスターリンの名前が出てくるとは思いませんでしたが、スターリン暴落以来の連敗記録だそうで。尻すぼみの相場が続く中、このブログの先月の成績はどうなったのでしょうか。早速検証していきましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→970円(先月)→938円(25営業日保有 下落率3.3%)
今月もトップバッターは相変わらず下げ止まらない同社からです。ヘラクレス指数が連日最安値を更新する中仕方無いと言ってしまえばそれまでですが、なかなか反発の機運が高まりません。せめてもの救いは最近増え始めている出来高。以前の閑散相場では1株も出来ない日が多々ありましたが、最近は平均して4000株程度出来ています。歴史的な底値と言っても上場してから3年ちょっとしか経っていないのですが、きっかけ次第でストップ高連発も有り得ると思っています。業績は増益を続けていますから、とにかく相場の反転に期待。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→413000円(先月)→359000円(25営業日保有 下落率13.1%)
三角持ち合い下放れから下落が続いています。当初目標としていた36万円も割り込んでしまい、なかなか底が見えてきません。東証1部ですが未だ新興市場色の強い銘柄ですから、マザーズ指数の反発がないと雰囲気は苦しいところ。しかし毎月恒例上場持ち株で評価した一株あたりの同社の株価は48.1万円。引き続き絶対水準は割安です。

オプトロム(7824)
2007年5月25日より 59円→39円(先月)→80円(12営業日保有 上昇率105.1%)
お荷物銘柄だった同社も今月は電池関連、低位株という2大テーマに見事に乗り、ブログ史上最高の月間上昇率で貢献。正直損切りのタイミングを逸したところに運が良かったという感じで、夢で株価は上がるという事を体現してくれた銘柄です。現在ではブームは過ぎ去り今は残兵狩りの段階ですが、実は毎週月曜によく上がるというクセがあるので、次の月曜辺りは再度上がってくるのではないかと思ったりしています。テクニカル的も窓埋めが完了し、25日線が下支え。しかしもう夢は見たので、陰ながら応援する程度にしておきます。

ソフトバンク(9984)
10月5日より 2400円→1861円(先月)→1899円(25営業日保有 上昇率2.0%)
iPhone獲得で市場の話題をさらった先月。そしてこういう話題性商品ではよくあるパターンなのですが、どちらかというと周辺の関連株の方が上がり易いものです。なのでソフトバンク自体は思った程上がっていません。とは言え最近の相場の中で上がってきた事は天晴れ。業績的にもデータ定額制のユーザーを大量獲得できる事により、目先は販売奨励金やライセンス等の先行費用が嵩みそうなものの、長期的には他キャリアからの取り込みも増やせて強いカードを引き当てたという事になるでしょう。来週は改めてiPhoneの発売が話題となりそうです。筆者も手に入るかどうかわくわく。

メディカルシステムネットワーク(4350)
10月15日より 117000円→124000円(先月)→118000円(25営業日保有 下落率4.8%)
6月頭では順調に高値を更新してきていたものの、その後突然の失速。こちらにも新興市場安の悪影響がじんわり出ているようです。テクニカル的には月足で見ると年末にかけて20万円を目指せる形。しかし今のレベルではきっかけ待ちというところ。

新光証券(8606)
3月24日より 325円→379円(先月)→348円(11営業日保有 下落率8.2%)
一時400円まで上昇して堅調推移だったものの、アメリカに端を発する相場安の影響を受けて株式市場はすっかり冷え冷え。先行きが暗くなってしまったので利益が乗っている間に手仕舞いとしました。週足で見た場合2番底を探りに行く動きも見えているので、その辺りを見極めてからまた投資の方向を見定めたいと思います。

ダイハツ(7262)
3月25日より 1141円→1184円(先月)→1200円(25営業日保有 上昇率1.4%)
原油の上昇につれてガソリンは遂に180円を突破。月末にはガソリンスタンドに長蛇の列が出来るのは最早風物詩となってきました。原油が145ドルを付けている昨今、190円も時間の問題かも知れません。そんな時はやはり軽自動車。自動車業界全般が世界的に苦しい時ですが、小型車は相対的に売れています。軽自動車なら税金も安いですしね。こんなご時世の強い味方。

みずほFG(8411)
4月15日より 433000円→554000円(先月)→483000円(25営業日保有 下落率12.8%)
アメリカを始めとする諸外国では金融株不安が再燃。まさかまだサブプラの亡霊にやられるとは思いませんでしたが、悪材料には敏感に反応しています。日本の金融機関はそれに付き合う義理はほとんどないはずなのですが、ほとんど連想だけで売られている様子。ECBが利上げに踏み切った事で、一応世界的な利下げには楔が打ち込まれた形。金融機関にとっては多少明るさが見えてきているところです。50万円割れは買い水準。

任天堂(7974)
4月20日より 56800円→58000円(先月)→60900円(25営業日保有 上昇率5.0%)
なかなか動きが出てこなかった銘柄ですが、ここにきて少し流れが上向き始めています。やや人気という面では陰りが見えてきていますが、株価的にはまだまだ上を目指せる方向。特に週足で見た場合、良い調整を経て再度7万円は目指せる動きになっています。夏場が面白そうな展開に。

SEH&I(9478)
5月28日より 13000円→13300円(先月)→12190円(25営業日保有 下落率8.3%)
一時期の上昇モードから一服。自社株買いが終了してしまうと切なく下落していってしまう相場展開になっています。今の水準はストップ高連発で丁度真空地帯となっていた部分。ですから値動きに力がなく、単なる5日線すら上値を抑える抵抗線となってしまっています。ただ来週はより強力な75日線を支持線として5日線を突破、その後は比較的値を軽く14000円レベルまで持っていけるのではないかと思っています。この辺りが一つの狙い目でしょう。

アクセル(6730)
6月4日より 410000円→388000円 (6営業日保有 下落率5.4%)
結構上値で値を保っていたため、第二弾ロケット発射かと思って仕込んでみましたがダメでした。結果的にはなかなか良いタイミングでの損切りでしたが、今また良い動きになってきています。ただあまり相性が良くない銘柄のようですから、今回は暖かく見守るだけにしておきます。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.28(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計11で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 5/30終値14338円→13237円(25営業日 下落率7.7%) −0.32(%/営業日) 

TOPIX 5/30終値1408→1297(25営業日 下落率7.9%) −0.33(%/営業日)

今月はオプトロムの大幅高に助けられました。これがなかったらほぼ日経平均と同じ下落率でした。正直運が良かったと思っています。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数231.5ポイント

となりました。オプトロムのお陰でKA指数も最高値を更新。何とか順調に値を伸ばしています。とりあえずはほっと一安心。

さて今後の展望ですが、日本株は上昇ムードに少し陰りが出ていると言わざるを得ないでしょう。歴史的な12連敗は個人的にはたまたまだろうと思っています。と言うのもアメリカ株のムードが悪い中、なまじ急落な下落を出さないから、まるで落下傘を使ってゆっくりと降りていくような感じで下落しているだけのような印象だからです。それが不気味な感じで良くないという人もおられますが、個人的には日本株が見直されている証拠だとも思っています。

しかしながらスルガコーポ(1880)に続き本日真柄建設(1839)が民事再生法手続きを開始した事は、建築基準法改正による官製不況のあおりを受けた建設関連企業の体力が相当弱っている証拠だとも言えるでしょう。地方の中小企業に多い建設業界は相当弱っており、資金繰りの苦しさはピークに到達しているものと思われます。これがまた地銀を苦しめ、日本発のサブプラ的な問題にならなければ良いと願うばかりです。実はガソリン高や物価高よりも、「資金繰りの負の連鎖」が恐いと感じている今日この頃です。これで新興の不動産関連銘柄の多いヘラクレス市場はまた少し弱くなるでしょう。

来週前半は全体相場の弱い中、洞爺湖サミットによる環境関連物色が一つのテーマとなりそうですが、それが過ぎた後は材料を失って上にも下にも動き辛い夏特有の閑散相場になってくると思われます。今月は売りで見ていく銘柄もポートフォリオに加えていかないといけないなと思っています。

原油はいい加減限界でしょう・・・と先月も言いましたが、下落するどころか最高値を更新しています。個人的には150ドルはないと思っていますが、ぶっちゃけ何とも言えないところです。どこまで上がるかはバブル相場の場合誰にも読めませんから。ただ一つ間違いないと思うのは、一旦下落したら100ドルを割る勢いで急落するだろうという事。それはかなり確信を持って言えます。昨年70ドルであった原油市況ですが(それでも当時高いと言われていた)、1年で倍になってしまいました。その急騰の反動は急落です。いくら新興国中心に需要が増えていると言っても、現実的には新興国もそこまで高いお金を出してエネルギーを消費できる程には発展できないからです。

「実需があるから原油が上がる」という論理は形式的には正解ですが、論法としては間違っています。私はせいぜい1バレル80ドル辺りが適正だと思っています。特に先物市場ですからそのボラティリティは大きく、場合によっては60ドル台にまで下落することだって有り得ると思っています。年内はちょっと難しいでしょうが、アメリカドルにも頑張ってもらわないといけません。

今年も半分を過ぎて既にここ富山では蝉の鳴き声が聞こえ始めてきました。洞爺湖で開かれるサミットではどこまで有効な議論が交わされるのか。地球の環境が安定しないと、人間の経済活動なんてちっぽけな茶番でしかないのでしょうね。来年も蝉の鳴き声がきちんと聞ける事を祈ります。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。