KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

7月の成績発表

前回成績発表時は日経平均がまさかの12連敗中でした。何とか13連敗は阻止したものの、その後も反発らしい反発はなく値を消す展開となっています。その間私のポートフォリオはどうなっていたのか検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→938円(先月)→945円(19営業日保有 上昇率0.7%)
今月の同社は低位もみ合い。来週月曜に四半期業績発表が予定されていますが、既に日経新聞にて事前予想が公表されており、特段サプライズは起こらないかと。第一四半期は季節的要因から毎期弱く、社長自身もIT関連設備投資意欲の減退から成長鈍化を見越していたものの、それでも前期比増収増益は立派(まだ結論は出ていませんが)。個人的にはプラスと捉えられて良いと思いますが、最近の決算は増益でも売られる決算ですから油断はできません。とはいえ900円台ではだいぶ底固めが出来たと思いますので、後は新興市場の環境が改善する事を期待。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→359000円(先月)→328000円(19営業日保有 下落率8.6%)
今週発表の決算は良かったものの、期待を下回る内容だったため売られる展開。更に輪をかけてソニーグループ全体の成長鈍化が足を引っ張る状況。ただ本業のネット接続事業は業界全体が好調ですから、個人的には一過性の株価下落であると認識しています。毎月恒例上場持ち株で評価した一株あたりの同社の株価は45.7万円(ゲームポット含む)。DeNA(2432)の大幅下落で下がりましたが過大に売られ過ぎのようです。

ソフトバンク(9984)
10月5日より 2400円→1899円(先月)→1949円(19営業日保有 上昇率2.6%)
先日までiPhoneの話題を当ブログでもずっと書いていましたが、ここにきてApp Storeの面白さに気付いた筆者。実は携帯端末という位置付けよりも「携帯の付いたエンターテイメントツール」という認識の方が正しいような気がします。そういった新需要を取り込めるiPhoneにはまだまだ可能性があり、先駆者として売り出しに成功した同社にも引き続き業績期待が高まります。来週火曜発表予定の決算に注目。まだiPhone効果は表立って来ないと思いますが、安定収益をもたらす強い商品とできそうです。今後の課題は様々な不満続出のiPhoneユーザーに対するアフターケアか。

メディカルシステムネットワーク(4350)
10月15日より 117000円→118000円(先月)→108300円(19営業日保有 下落率8.2%)
新興市場安の悪影響から急落。長期的にはジワジワ上がっていけるものと認識していますが、なかなか出発しようとはしてくれません。来週8日発表の決算に期待。それが起爆剤になれば上値余地は大きい状況。

ダイハツ(7262)
3月25日より 1141円→1200円(先月)→1296円(19営業日保有 上昇率8.0%)
原油市況は落ち着いてきたものの、8月のガソリン価格はまた5円程度上昇。ハイオクは遂に200円に乗せるスタンドも。その影響で自動車業界全体に不調の波が訪れているものの、軽自動車に特化した同社の強さが徐々に表面化してきました。株価は年初来高値を更新し、上放れを示現しています。需給面でも売り長ですから、まだまだ上を目指せるでしょう。

みずほFG(8411)
4月15日より 433000円→483000円(先月)→507000円(19営業日保有 上昇率5.0%)
先月はアメリカの金融機関に対する政府の対応で一喜一憂する動きでした。日本の金融株もアメリカの動きに併せて乱高下する展開で、未だ明確な方向性は出ていません。アメリカも一気に問題を表面化させずに小出しにしてきていますから、サブプラ問題表面化から一年経った今でもこんな状況なのですが、一応真剣な火消しに動いていますから投資家にとっては安心感に繋がっています。また先日発表した同社の四半期決算も一応はアク抜けに繋がると思われます。過度な懸念は投資チャンスを潰すでしょう。引き続き50万円割れは買い水準。

任天堂(7974)
4月20日より 56800円→60900円(先月)→54300円(11営業日保有 下落率10.8%)
先月頭までは順調に伸びていたのですが、市場の停滞に併せて失速。テクニカル的に底を伺う展開になってしまったため、残念ながら損切りとしました。その後発表された決算は好決算だったものの、国内販売の先行き不透明感からストップ安まで売り込まれる事に。結果的にはまだマシなところで損切りできたという感じです。今後もテクニカル的には底を探る展開となりそうですが、別に業績が完全に悪化したわけではないため強気にも弱気にも見辛い状態。しばらくは様子見とします。

SEH&I(9478)
5月28日より 13000円→12190円(先月)→11800円(19営業日保有 下落率3.2%)
ジワジワと下がってきた同社ですが、金曜は25日線と75日線が重なる部分を超えて一つの転換点を形勢しています。12000円を超えてきたら上値は軽くなりそうですが、新興市場環境が足を引っ張る可能性も無視できません。こちらも来週火曜に決算発表を控えていますから、それに併せて何らかのIRがあれば前回の急騰相場再び・・・という期待が持てそうです。準備は万全。

バンクテック・ジャパン(3818)
7月13日より 69500円→76000円(13営業日保有 上昇率9.4%)
テクニカル的に妙味があったため買いポートフォリオに入れましたが、どうにか期待に応えてくれ目標達成となりました。現在は勢いが付きすぎて80000円まで上昇していますが、とりあえず腹八分目のところまで獲れたので由としましょう。

日本ハム(2282) 
7月13日より 1570円→1700円(12営業日保有 上昇率8.3%)
こちらは食品業界というディフェンシブ性、テクニカル妙味、信用倍率における需給妙味と三拍子揃っていた事から買いエントリー。思惑通り比較的順調に上昇していってくれて、こちらも無事目標達成となりました。株価的にはこの辺りで一服するかなーと思いますが、野球も日ハムファンの私にとっては是非頑張って欲しい銘柄。頑張れファイターズ!←関係ない

USEN(4842)
7月15日より 300円→323円(13営業日保有 上昇率7.7%)
正直300円割れは歴史的安値水準だったため、この辺りで指しておけば買えるかなーというところで「買えてしまった」銘柄。しかし結果的には300円前半が鉄板だったようです。その後は新興市場株安に逆行する形で上昇中。主力のネット接続業に関してはNTT(9432)のフレッツ光に押されがちなものの、まだまだ順調に会員数を増やしているところ。業績は赤字続きで苦しい場面ですが過去にも同様の難局があり、その時よりもグループ全体の力は強くなっていますから、ここからの巻き返しに期待。

学情(2301)
7月20日より 570円→570円(9営業日保有 変わらず)
テクニカル妙味、信用売り長による需給妙味から買いエントリー。当初は順調に上昇していたものの、恐れていた急落の場面に出くわして結局プラマイゼロの水準に。一応25日線で支持される形となっていますから、短期調整局面は終わりの場面か。回転が効き始めたら早いと思われます。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.05(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計12で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 7/4終値13237円→13094円(19営業日 下落率1.1%) −0.06(%/営業日) 

TOPIX 7/4終値1297→1272(19営業日 下落率1.9%) −0.10(%/営業日)

今月はかろうじてプラスを維持し、ベンチマークであるインデックスに対して勝利を収める事ができました。相場が停滞する事を見越して目標株価を低めに設定し、細かく利益を積み重ねていく作戦にしたことが奏功したようです。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数233.7ポイント

となりました。わずかながらも算出来高値を更新。年内300ポイントを目標に残り5ヶ月を戦っていこうと思います。

さて今後の展望ですが、状況は前回の成績発表時と良く似ています。それは相場環境があまり良くない事。海外の環境は改善しつつあるものの、中国はいよいよ北京オリンピックが始まってしまい、一つのゴールが見えています。去年の今頃「中国はまだまだ上がる」と言っていた方々は今頃どのような顔をされているでしょうか?

そして建設業界は引き続き官製不況により、資金繰りに苦しむ姿が見て取れます。スルガコーポ、真柄建設キョーエイ産業、ゼファー、三平建設、多田建設(非上場ながらもアセット・マネージャーズHD(2337)が大株主)・・・と短期間の間でこれらの会社が終わりを迎えました。これも前回の成績発表時に懸念した「資金繰りの負の連鎖」が現実味を帯びている証拠です。これらが一巡しないと特に新興の不動産関連銘柄の多いヘラクレス市場は上がりようがないでしょう。

原油はいい加減限界でしょう・・・と先月も先々月も言いましたが、ようやく売り方の完全勝利宣言を出しても良いでしょう。「150ドルはない」と言いましたが、これはもう完全に無いと言い切れるレベルだと思います。そして年内100ドル割れは90%位の確率で達成できると見ています。それはかなり確信を持って言えます。

先月は洞爺湖サミットに湧きましたが、正直「エコだエコだ」と言えるのは余裕のある国の話。余裕の無い国はエコによる数十年先の地球の心配よりも明日の生活の事が心配でしょう。そして残念ながら人口的には後者の人数が圧倒的に多いのです。そういう人達にもエコを意識してもらうために、ある種原油高は正解なのかも知れません。

原油高は資源の無い国日本にとってはとにかく痛手です。しかし一方で資源の無い国日本だからこそ先駆しているエコ・省資源テクノロジーが大きな商品となる下地は出来上がっています。ピンチをチャンスと捉える、その目先の切り替えができる人間がいつの時代も開拓者となれるのです。

ガソリンや物価がまた上がったと嘆いて日々鬱々と暮らすより、それを逆手にとってビジネスチャンスとする気概のある中小企業がなかなか表れない事、そしして表れ辛い環境を作っている事が実は今の日本にとって一番残念な状態なのです。リスクを取れる環境、つまり失敗しても再起の可能性を見出せる環境を作る事が今の政府にとって最重要課題と言えるでしょう。そういう状況になって起業家がたくさん表れ、株式市場に新規上場し、日本の証券市場が再び活性化する日はいつ訪れるのでしょうか?私も自分に出来る事を考えて行きたいと思います。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。