KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

今日はそこまで

今日はリーマンの破綻という超ピックニュースもあって、株のブログを標榜している以上はブログを書かないといけないなー・・・と思ったのに、うちの会社の社長の話が長かった事もあって、帰宅が遅れました(T△T)お陰で全然仕事もはかどらないし、ロクな事がないです。

・・・とか愚痴ってる暇はないんですけどね。そんなわけで前フリなしのショートバージョンでお送り致します。

日経平均は大幅下落。前日のNYは第四位証券リーマンブラザーズの破綻によって同時多発テロ以来の大幅暴落。それを受ける形で日本株を始めとするアジア株、世界株は軒並み大幅安。為替は一気に3円以上円高となり、景気減速感から需要が落ち込むと見られる原油市場は94ドル台まで下落・・・と様々な金融市場にショックが波及しました。

投資判断は「中立」に。外部環境に左右される流れは相変わらずですが、今回の話は突然でビックリでしたね。特に救済(買収)されるような流れで話は進んでいたのに、突然買収提案のバンカメに振られ、バンカメはメリルを買収。国にも見捨てられたリーマンはあっさり破産申請。

第四位証券会社の破綻と言えば日本の山一証券の破綻が連想されます。ちなみにサブプラ問題も住専問題が連想されますが、それぞれ言葉尻や雰囲気が似ているだけで意味合い・状況は全く異なっています。山一証券は確かに当時第四位の証券会社でしたが、所詮井の中の蛙である日本の証券会社。対するリーマンは世界に冠たるアメリカの証券会社で、その債権や投資額は全世界規模に散らばっています。当然影響は新興国も含めた全世界に及ぶわけです。

それにしてもリーマンってレポートも適当だし(自分に都合の良いレポートを出すのはゴールドマンであれ日本の証券会社であれ同じなのですが)、あのライブドアの貸し株でえげつない資金調達を行うなど、決して上品な会社とは思えませんでしたが、158年の歴史の幕切れがこういう結果になるとはご愁傷様です。結局差し延べてくれる手(買収提案先)のどれも掴む事ができませんでした。

アメリカ政府もGSE2社は救っても、無制限に救わないという姿勢を見せた事は評価できると思います。それは壊死した部分を除去して治療する、もしくは燃やし尽くして鎮火させるという手荒い形で、確かに短期間に激しい痛みを伴いますが、ジワジワと国民や世界に不景気のとばっちりをバラ撒く事はありません。「失われた10年」を作りだし、失敗の後始末を後世の人間に押しつけるような日本のやり方から、ようやく世界経済は学んでいるわけです。経済学の世界では大抵同じ過ちを繰り返す事が多いため、珍しい成功例となりそうです。そういう風に使われるなら、日本の失われた10年も強ち悪くないのではないかと思います。

そんなわけで当面はゴールドマンの決算を見るまで安心できないという感じでしょうが、基本もう大丈夫ではないかと私個人は楽観的に見ています。ただ一般的には様子見ムードが強いでしょうから、もうしばらく下値を探る展開が続くでしょう。乱高下を見せて、11000円を割れる場面も出てくると思います。本格反転は以前も言いましたが10月後半位からだと見ています。

新興市場は「強気の買い」。本日は3指数共に安値更新ながらも、マザーズ指数は一時プラスに転じる等、行き場を失った資金が一部回ってきており、面白い展開になってきました。売買代金も3市場併せて500億円を超えてきて長い下髭。相対的に買い妙味が出ています。

今日は時間もないのでこの辺で。個別銘柄のコメントはまた次回以降に回します。