KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

電車だけに

そんな一晩の宴が終わり、お世話になる嫁の埼玉の実家に辿り着いたら午前様でした。翌日の日曜はこんなこともあろうかと休日に設定していたので、夫婦ゆっくりとだらーっと過ごしました。そして日は移って月曜。いよいよ新婚旅行への出発の日です。

10月6日(月)
旅行の予定は6日〜10日の4泊5日。今の仕事を始めてから初めて取れた大型休暇でした。ただそれは最初で最後なのかも知れません(T_T)

それはともかく、平日の朝の通勤ラッシュにもまれて埼玉から羽田まで移動(××)久しぶりの通勤ラッシュにはノスタルジックすら感じました・・・が、最初だけ。そんなものは数分で霧散しました(-。−;)ギュウギュウの車内に旅行用の大きなカバンを持った我々は相当な迷惑者です。あー、やっぱり都会はこれが嫌だ(T△T)

でも初めて東京で住む事になり通勤ラッシュを体験した7年前のインパクトに比べると、まず当時より明らかにラッシュは緩和されている感じがします。当時に比べて団塊世代が退職となりましたし、不景気のあおりもあるかと思います。まあ少しずつ路線が増えた事もありますでしょうし。

当時慣れない私は駅員さんに押し込まれて何とか乗り込んで「これが噂の通勤ラッシュか(××)そして今後毎日続くのか・・・(T△T)」と思うと居たたまれない気持ちになったものです。ただその後は乗車場所とか考慮すれば、何とか本を読める位にはなるというレベルまで達観しました。今は地元で自動車通勤ですが、その何たる楽なことか。でも移動中に本が読めなくなったのが残念ですが。

当時痴漢冤罪が流行っていたため、いつも空いている手はつり革の手すりを握って「ほら、私の手はここにあるからね」と警戒していました(・・;)それにしても女性専用車両ってイマイチ馴染んできたのかどうか立場が曖昧な感じがします。男性専用車両は相変わらず作らないんですかね?できたらできたで不人気でしょうが、空いているなら儲けもんですし。

・・・えーと、話が脱線して全然新婚旅行関係ないですね。まだ羽田にすら着いてないんでやんの(;^_^A(つづく)

さて、すっかり上昇トレンドから脱線してしまったアメリカ株は昨晩軟調。各指標が示すアメリカ経済の先行きの失望感から売りが先行。一時プラスに切り返す場面があったものの、結局はマイナスで引けました。

それにしても昨日の日経新聞の一面トップに「日米欧が時価会計基準の一部凍結」というニュースが出ていました。時価会計、つまり資産の現在価値をもって資産を評価するという国際会計基準の波が黒船のように日本にやってきたのはつい最近の出来事。それによって日本の銀行は相当な苦労を強いられたわけですが、逆に筋肉質な財務体質を作るに至った要因でもあります。

それが今のパニック売りが続く世界同時株安のご時世では「実態を正しく反映できない」という事から、逆に見直しが論じられています。まだ株式がその中に含められていないのはマシですが、随分とまあ海外の都合の良いようにルールが変更されるなと思いますね。だって今の会計基準を変更しないと相対的にダメージが大きいのがCDSなどの金融商品を多額に保有する海外の金融機関。一方日本の金融機関はその保有残高の少なさからまだダメージが少なく、会計上欧米の金融機関に比べて優良行と見て取れるわけです。今回その不利な部分を払拭するために欧米はルールを変えてきた、そのままにしておくと今度は日本が不利になるから仕方なく同調する、そういった図式です。これは明らかに他国からの買収から自国企業を守ろうとする欧米の横暴であると思います。勝手にBIS規制とか言ってきたクセに。まあこれはこれで今となっては悪くないと思いますけど。

差し当たって目先の中間決算発表には影響してこないでしょうが、将来の決算数字には注意する必要があります。あくまで書類上の見かけの数字が良くなるだけで、企業の倒産リスクが幾分も軽減されるわけではないという点に、我々投資家はダマされてはいけません。

一応会計とは「時代状勢に沿って、投資家の必要に応じた形の会計方針を提示するもの」でありますが、あんまりコロコロ変えられると前期比較が難しくなって投資家のための決算報告書ではなくなってきます。一方私も単純に時価会計こそ正義とは思いませんし、少しずつ改善していけば良いとは思いますけどね。

ところで昨日の新興市場を強気に見る理由の続きです。ネット関連株には資金的に余裕がある銘柄が多いとも書きましたが、これが一時の新興市場ブームのようにM&Aを加速させる要因になるとも思われます。つまり今まで弱者であった新興企業が、今回の一件で弱った大企業を買収、というという事も有り得るのです。そうなってくるとまた新興企業の成長神話が取り沙汰されて、目の色を変えて新興市場が物色される時代が来る事も想定されます。

また資金の余裕は今規制が解禁されている自社株買いの余力にも繋がります。そうする事によって流動性の低い新興市場の銘柄は一気に値を飛ばす事も可能です。また以前にも書いたように極論すれば自社株買いを宣言するだけで一株も買わなくても良い程なのです。自社株買いの余力があるという事が新興市場の強みでもあると言えるでしょう。

ソネットエンタテイメント(3789)は反発。20万円割れとは明かな評価不足ですが、今の株式市場ではどの銘柄も同じように売られ過ぎですから、評価不足=割安感を示すとは言えません。ただ子会社エムスリー(2413)が医療関係という事から比較的ディフェンシブ性を感じられて底打ちの動き。ソネット自身はそういったネット関連銘柄の総本山として、前述しているような理由から戻りは早い部類に属するのではないかと思います。

ソフトバンク(9984)も反発。ただ株価は1000円の攻防を見せており、非常に瀬戸際でもあります。子会社ヤフー(4689)はアメリカヤフーやGoogleの株価が強含んだ事でストップ高。少し気を吐いた状況になっています。今は前述のようにネット株が相対的に有利な時代。そうなってくるとITバブル時の旗手として動いた同銘柄も復権の時期がやってくると思います。株安で保有株式の含み損が拡大する中どうしても逆風になりますが、今は何とか耐える時。

メディカルシステムネットワーク(4350)は小動き。株価的にはまだ被害の少ない部類ではないかと思いますが、何とか10万円台はキープ。業務提携を決めたアルフレッサHD(2784)は先週メディセオ・パルタックHD(7459)と合併を発表。医薬品卸の巨大企業になる同社との提携はメディカルシステムにとっても好材料。より一層株価が強含んでも良いはずですが、目立った反応はありませんでした。実際に業績面で効果が現れてきてからという事になりますか。

ダイハツ(7262)は反発。9月高値から株価はほぼ一本調子で下げてきており、一時4割近く下落するところまでありました。何と言っても親会社トヨタ(7203)の不振が大きく、円高が自動車業界に大きく陰を落とす格好となっています。各アナリストの目標株価株価も引き下げられて非常に苦しい展開。ただ軽自動車の売れ行きは普通車に比べてそれ程落ち込んでおらず、特にダイハツは6ヶ月連続販売台数前期比増と好調。トヨタが先日発表した小型車iQが象徴するように、時代はすっかり軽を含む小型車の時代。具体的な数字が出てくれば株価の反発のきっかけか。

みずほFG(8411)は続落。こちらは外部環境に左右される銀行株らしく、前日のNYで金融株が売られた動きを踏襲しています。日本の金融株は欧米の金融株に比べて不安材料に薄く、現在の水準は明かな割安。ただどうしても海外金融株の連想が働いてしまって売り材料になるのも事実。具体的に公的資金注入が始まって、海外の金融株が上がり出すまでは低迷しそうですが、今が買い時なのは間違いありません。

USEN(4842)は反発。先日発表した決算を材料に買われる場面もありましたが、未だ完全に底を打ったとは言い切れない状況。決算では巨額の赤字計上が確認されたものの、特損を計上したものであって、元々規定路線の内容。むしろ四季報予想よりは赤字幅が縮小されており、三菱UFJ証券も投資判断「中立」に格上げ。今期は2桁増益を見込んで黒字転換の予想。テクニカル的にもパラボリックが好転して下値で出来高が増えている状況。反発の準備は調いました。

日本リテールファンド(8953)ストップ高比例配分。GSが投資判断を「買い」に格上げした事により買いが殺到。以前にもお伝えしたように、不動産関連株とはやや趣が異なるJ-REITは過小評価され過ぎな部分があると思います。先週ニューシティ・レジデンス(8965)がJ-REIT初の破綻という事で一気に恐怖が覆ったJ-REIT市場ですが、あれは賃貸住宅を中心に組まれたREIT三菱商事系のリテールファンドは企業向けの賃貸物件しか保有しておらず、長期契約が主流ですから、賃料に関しては安定的です。当然ですがREITだから売ってしまうというのではなくて、保有している資産を確認して購入する事が肝要。

そして売り保有していたGSユアサ(6674)はあっさり目標株価300円を6日に割り込んだので終了となっています。まあこの銘柄に関してはこの辺りの水準が妥当かなという感じがします。

ちなみにこの辺りで狙える業界はゴムを始めとする内需系銘柄、ゲーム・旅行を含むエンターテイメント関連、低価格商品で戦える小売り株というところでしょうか。まず内需関連銘柄は円高や商品市況の下落による原材料安の恩恵を受けつつ、かつ、どうしても買わないといけないものは消費が低迷しても売れるわけですから、こういう相場に強いでしょう。また前回の不況時にもそういった動きがありましたが、外出を控える消費動向が顕著になり、家の中で楽しめるゲーム、近くで楽しめる映画や娯楽施設、円高メリットを受ける海外旅行市場(航空関連もここに来て良さそうです)は調子が良いでしょう。そしてやはり安いものが売れるという事になり薄利多売な小売業も強いでしょう。そういったものからチャート形状や需給動向、市場環境等を勘案して今後良い銘柄を選別していきたいと思います。

以下ポートフォリオの動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→689円 目標6000円

ソネットエンターテイメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→191000円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 10月5日より 2400円→1070円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 10月15日より 117000円→102000円 目標20万円

ダイハツ(7262) 3月25日より 1141円→902円 目標1500円

みずほFG(8411) 4月15日より 433000円→342000円 目標70万円

SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→7800円 目標2万円

USEN(4842) 7月15日より 300円→133円 目標400円

日本リテールファンド(8953)  8月31日より 450000円→337000円 目標55万円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。