KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

10月の成績発表

今日は10月の成績発表です。ご存知のように先月は正にその時歴史が動いたというような月でした。お陰で株式市場はボロボロですが、各国政府の対応に少しは底打ち感が出てきているところです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→744円(先月)→648円(19営業日保有 下落率12.9%)
現在浮動株基準でヘラクレススタンダード市場上場廃止基準抵触に引っかかりつつありますが(クリアラインは700円程度)、30日に各取引所が上場廃止基準の年内凍結を発表。何とかその間に基準を満たすことに専念できます。なので恐らくは会社側も回避に向けて自社株買い等の施策をとってくるでしょう。10日の決算発表日に注目。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→248900円(先月)→177900円(19営業日保有 下落率28.5%)
前月に引き続きひどい下落です。親会社ソニー(6758)の大幅下方修正により市場全体がショックを受ける相場展開となりましたが、加えて子会社DeNA(2432)の下方修正にやられ、同社には散々な月でした。ただ同社が発表した中間決算の中身は本業の好調が確認されて良好。強いて言えば自社株買いが発表されなかったところが嫌気されている感じ。恒例の上場株式のみで評価した一株当たりの株価は30.5万円。株価との乖離は益々大きくなってきました。

ソフトバンク(9984)
10月5日より 2400円→1355円(先月)→950円(19営業日保有 下落率29.9%)
CDSスプレッド(ソフトバンクの社債を保証する商品の金利)が7%以上になり倒産リスクが懸念され株価は一気に急落。こんな話以前にもありましたよね?今までにも何度も囁かれているソフトバンク倒産説ですが、まだ飽きないんでしょうか?というか潰せないでしょう。こんなにも巨大な組織になっているんですから。ここが潰れるならもっとメジャーな名前の企業が先に潰れるはずです。足下では決算発表を前倒しにして投資家への説明に奔走した姿が好感されて3日続けてのストップ高。まずは1000円回復からの仕切直しです。加えて昨日の日銀の利下げは同社のような大借金企業にとってはプラス材料です。

メディカルシステムネットワーク(4350)
10月15日より 117000円→12000円(先月)→107000円(19営業日保有 下落率10.8%)
直近まで増配や東証への鞍替えなどで盛り上がっていましたが、全体相場の軟調に引っ張られる格好となっています。また昨日通期業績予想の修正を発表。最終利益は提携先のアルフレッサ(2784)に子会社株式を譲渡した事により上方修正となったものの既に織り込み済みの話。むしろ営業利益、経常利益の減少が嫌気される格好になりそう。しばらくは10万円維持の水準での頑張りに期待。

ダイハツ(7262)
3月25日より 1141円→1009円(先月)→722円(19営業日保有 下落率28.4%)
円高を通じて自動車関連業界に大きな逆風が。同社はその中でも比較的影響の受けにくい国内重点型の経営をしているのですが、一緒くたに売られている格好。一方でここ最近はインドネシアの発展が注目されてきており、同国で好調な売れ行きを見せる同社は、全然お門違いな評価を受けていると思われます。週明けの決算発表に多大な期待を。

みずほFG(8411)
4月15日より 433000円→436000円(先月)→232000円(19営業日保有 下落率46.8%)
今まで比較的落ち着いた値動きをしていた銀行株も遂に陥落。三菱UFJ(8306)の1兆円増資報道を受けて銀行株にも売りの嵐が吹いています。株価は一ヶ月で半値に。加えて同行も昨日大幅な下方修正を発表しました。それでも赤字に転落したわけではありません。しかもほとんどは有価証券の減損処理によるものであって(1400億の引き当て)、実際に債権が焦げ付いたわけではありません。金融市場が落ち着きを取り戻せば、繰り戻し益による上方修正も十分に期待できるわけです。

2003年のバブル後最安値を付けた際に巨額の大赤字を出していたみずほの株価は5万円だったのです。今回邦銀はそこまで傷ついているわけではなく、ある種市場のコンセンサスを得やすいタイミングで準備資金の増資を目論んでいるものと思われ、将来の業容拡大に向けた攻めの資金調達であると認識しています。今の流れは相当に銀行株にはマイナスですが、この辺りが絶好の仕込み場だと認識しています。

SEH&I(9478)
5月28日より 13000円→9110円(先月)→8050円(19営業日保有 下落率11.6%)
先日出た業績予想は子会社の一方は好業績、一方は悪業績という感じで差し引きマイナスの下方修正に。それでも子会社の赤字はだいぶ改善されてきており、復活に向けた明るさが見えてはきています。同時に発表した自社株買いはいやらしかったですが、それでも株価の下支えとして成功。

USEN(4842)
7月15日より 300円→152円(先月)→133円(23営業日保有 下落率12.5%)
テクニカル的には5日線を支持線として25日線突破を伺う動きに。先んじて下落を見せていただけに、大型株よりは先に反転を見せそうなところ。昨今新規に入り込んできている投資初心者にも支持されやすい株価であり、個人投資家の裾野の広がりに期待できそうな場面でもあります。現在は組織の抜本的な改革に乗り出しているところですが、効果が出るのはもうしばらく先の話か。ソフトバンク同様に大借金を抱える同社にとっては日銀の利下げはプラスに。

日本リテールファンド(8953)
8月31日より 450000円→397000円(先月)→351000円(19営業日保有 下落率11.6%)
先月は遂にREITが破綻するという事態が発生し、それに伴って一気に売られてしまったREIT市場。お陰で配当利回りが40%を超えるREITまで出てきました。そう考えると今REITを買わなくていつ買うのかという感じもしますが、一口にREITと言っても企業向けの賃貸を営むREIT、個人向け賃貸を営むREITとそれぞれ特徴があります。個人向け賃貸の物件は収入が安定しないために、第二の破綻が起きても不思議ではありません。今まで大人しかった不動産銘柄の破綻も最近また増え出してきましたし。そんな中バックに付く会社の信用力も加味すると、やはり企業向け賃貸のみで運営されていて三菱系の同ファンドが一番という事になってきます。

売り銘柄

GSユアサ(6674) 
9月28日より 374円→326円(先月)→300円(1営業日保有 下落率8.7%)
今回ポートフォリオで唯一利益が取れたのはこの銘柄でした。しかもたった1営業日のみ・・・。よもや全体相場がここまで下げてくるとは思っていなかったので、目標を高めに設定していたのが失敗でしたね。この銘柄に関しては現在の250円前後が適正値かなと思いますので、現段階においてはこれ以上の手出しは無用な感じがしています。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果−0.33(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計10で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 10/3終値10938円→8576円(19営業日 下落率21.6%) −1.27(%/営業日) 

TOPIX 10/3終値1047→867(19営業日 下落率17.2%) −0.99(%/営業日)

今月はとにかくベンチマークの各指標が大変な暴落率でした。史上○番目の記録更新を一体何回体験したことでしょう?そして私のポートフォリオはそれに比べるとまだマシでした。何とか空売り銘柄が入っていたこと、また新興市場銘柄が多くあった事で救われています。新興市場の下落率は指標ベースで各々10%程度に止まっています。先んじて下がっていた分、またネット関連銘柄が比較的堅調に推移していた事もあり、新興市場銘柄に分があった月でした。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数189.1ポイント

となりました。200ポイントを割り込んでしまいましたが、

さて、11月の相場展望ですが、底打ち感はいい加減出てくるでしょう。各国政府も打つべき手は打っています。これで底打ちしなければ、経済なんて研究するだけ無駄の化け物になってしまいますから。

一つだけ確実に言えるのはアメリカはもう底を打ったと言う事です。4日にはアメリカ大統領選挙があり、ここを通過すればもうほとんどメインのイベントは終わったという事になります。チャート形状も株価の底値圏で巨大な陽線が出現しており、テクニカル的にも反転は決定付けられています。GDPのマイナス成長も出ましたし、これ以上サプライズがあるような悪材料は出てこないでしょう。

ただ日本の反騰はもう少し時間がかかる事になりそうです。それは何と言っても日本の政局が引き続きグズグズしているから。アメリカの場合は任期切れによる政権交代ですが、日本の場合は与党が「うん」と言わないとどうしようにもない政局ですから。ここが痛いですね。

それでも先月にもここで書いたように、私の相場見通しは長期的には圧倒的な買い場であるという見解を再度示しておきます。既に主力どころの中間決算は出てきましたが、間もなくほとんどの銘柄の通期見通しが出そろいます。一つのアク抜け感に繋がるのは間違いありません。

また相場環境も一層割安な局面に来ています。配当利回りは相対的に高くなり(市場平均3%超)、PERは割安(市場平均12倍台)。そしてPBRも割安(東証1部平均で1倍割れ)。正直この辺りの事が全然有効に機能していないので今の株式相場があるわけですが、それでも投資の一つの動機付けにはなるかと思います。こういった数字があるから公的資金も株式市場への資金投入のコンセンサスを得やすいのです。2003年の下落の際に株式取得機構が買い取った株式は2007年には含み益が出てきました。今回も十分にそのパターンが通用すると思われます。公的資金が買いに回れば需給が改善して反転してくる。足りないのは市場の冷静さだけなのです。

ちなみに全くの余談ではありますが、11月は4日新甫となります。つまり最初の3日間は休みで4日火曜からの立会となるわけです。アノマリー(理論的な説明が付かない事象)に属する話でもありますが2日新甫は荒れると言います。3日新甫はもっと荒れると言います。

じゃあ4日新甫はどうなるのでしょうか?少なくとも私が株式を初めてから正月以外では初めての4日新甫だと思います。しかもアメリカの大統領選挙がありますから、今回の場合はアノマリーとは言わないのでしょう。11月は良い方向につけ悪い方向につけ、相当大きな波乱を含んだ月になりそうです。

ちなみにもっと余談ですが4日は私の誕生日でもあります(;^_^A

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。