KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

バミューダトライアングル

由布島から石垣島へ帰る船はバンバン揺れます( ̄Д ̄;;それは高速船で、極力水の抵抗を受けないように少し水面から浮いたような状態で滑走するからなのですが、丁度川に石を投げて水を切るように、跳ねるように船は進むので、船底が海面にバンバン当たって激しい音を立てます。ホンマにこの船は大丈夫なんか?突然船底に穴が開いて沈んだりしないんだろうか(・・;)

そして揺れは何より船酔いに誘います(・・;)幸い私は運動神経が鈍いので船酔いはへっちゃら(;^_^A(運動神経のある平衡感覚の優れた人が船酔いになり易い)なので気持ちを切り替えればジェットコースターのような感覚で楽しめるのですが、嫁は隣でブルーになっていました(-。−;)

しかし、そんな私の気持ちも次の瞬間一転ブルーになります( ̄Д ̄;;
「本日の日経平均は9%を超える下落率で市場3番目の大幅下落で・・・」
えっ!?(××)何それ!?どーなってんの?船内で流れていた聞き取り辛いラジオのニュースに私は耳を疑いました。

そう昨年10月8日と言えば、皆さんご存知日経平均が大暴落し、狂乱相場の幕開けだったのですが、携帯の電波の届かないような島でバカンスを楽しんでいた私にとって、それはまるでパラレルワールドに迷い込んだような錯覚すら覚えさせる報道でありました(・・;)

その後無事上陸し、携帯の電波の届く範囲まで帰ってくると、すかさず株価をチェック。ハネムーン中は株価の事を忘れようと思っていましたが、市場の方はどうやら私に安穏な日々を送る事を許してくれなかったようです(T_T)報道が真実である事を知った私でしたが、だからと言って今更為す術はありませんでした。(つづく)

さて、為す術の無い日経平均は本日大幅続落。3連休中のNYダウはシティグループの大幅営業損失見通しを受けて金融不安が再燃し軟調推移。為替も80円台に逆戻りと円高基調。それを受けた日経平均は朝方から大きく売り込まれる形に。ソニー(6758)の営業利益が2000億円の黒字から1000億円の赤字に修正との報道もあって、何度目かのソニーショックも後押しし、日本企業にも経営不安が再燃。先日ストップ高を見せたシャープ(6753)やキヤノン(7751)といった主力株中心に大きく値下がりし、負のスパイラルとなりました。

投資判断は「中立」。先日「まだ上昇トレンドは崩れていない」としましたが、本日の下落でそうも言っていられなくなってきました。昨年10月のバブル後最安値から11・12月の安値を結んだ下値支持線を本日の下落であっさり割り込んでしまっています。確かに本日の下げは連休中の不安感を一気に爆発させたもので、実態より過大に売られてしまっている感じですから、明日以降にこの支持線を回復できれば問題ないのですが、正直今晩のNYダウが好転するという楽観はあまりできません。

もし明日も下落が続くようであれば、残念ながら投資判断は「売り」に下げざるを得ず、そうなった場合は昨年の安値を割り込む事も覚悟せねばならなくなってきます。折角今年に入って相場の雰囲気が変わったような気がしたのですが、砂上の楼閣だったのでしょうか?個人的にはそこまで景気を悲観する必要はないと引き続き思っているのですが。

丁度今の景気は「火のないところには煙は立たない」の逆パターンで「噂が広まって逆に事実になってしまった」という格好です。すなわち実際には景気はそこまで悪くなる必要がなかったのに、過敏に全世界が反応してしまったため、消費が急減速してしまいました。

こんな不確実性がはびこる世の中では、行動経済学を元にして消費者心理を読み解きつつ政策を実行していかないと、単なる「お金ジャブジャブ」の金融政策だけとかでは、景気対策にはならないのでしょう。麻生さんには是非とも給付金を止めてもらって、もっと有効な対策を考えてもらいたいものです。

新興市場は「強気の買い」。本日は3指数共に軟調。大型株安に押されて苦しい展開でしたが、先日野村の強気見通しを受けた楽天(4755)を筆頭に、強い銘柄も目立った一日でした。ヘラクレス指数も不振の続く不動産銘柄が多いながらも健闘した方。やはり個人投資家の復活は新興市場からという事になりそうです。

ソネットエンタテインメント(3789)は続落。前述したように親会社ソニー(6758)が弱気見通しを出した事により、ソニーグループ全体で軟調推移。ここまで来ると次なる下値目処は10月末に付けていた163400円。よく日経や日経産業新聞等に細々とした同社の商品開発の記事は最近見かけますが、実際に業績にインパクトを与えるような材料が出てこないのが苦しいところ。

みずほFG(8411)も続落。シティの大幅下落により、日本のメガバンクにも久しぶりの逆風が吹いています。ただ本日の日経一面には「定期預金の預金総額がこんな低金利の中でも増えている」とあり「一方で企業の資金調達が株や社債の直接金融から銀行融資の間接金融へシフトしている」ともあって、銀行的には有り難い傾向となっています。

昨年は銀行全体として支店のスクラップアンドビルドも一巡し、ようやく個人向けに支店が拡充されつつあるという話もありました。他国の銀行に比べると比較的金融危機のダメージを受けませんでしたし、またこれらの日本固有の特性・事情によって、邦銀の強みが今後徐々に出てくることでしょう。

USEN(4842)は大幅反発。先週末の第一四半期決算最終利益黒字転換を受けて大幅高に。個人的にはここまで上がるとは思いませんでしたが、丁度今日のような全体相場の中で、短期資金の材料株物色に乗った格好。正直明日は反動もあるでしょうが、面白いチャート形状になってきました。もし明日プラス引けできるようなら、上昇トレンドに乗ったと言えるでしょう。

日本リテールファンド(8953)は大幅反落。やはり前回懸念したように、REIT市場にはクリード(8888)破綻の不動産不振が影を落としています。同ファンドは直接個人向け賃貸には関わっていませんが、やはり基準価格の低迷によりREITによるマンション物件の購入が手控えられていると本日の日経に記事が載っていました。特に個人向けの不動産にはもう少し下値余地がありそうです。いくら同ファンドが比較的長期契約のオフィス賃貸のみを扱っているといっても、業界全体が盛り上がらないとなかなか反発はしてくれそうにありません。

以下ポートフォリオの動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→640円 目標6000円

ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→188000円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1505円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→94000円 目標20万円

ダイハツ(7262) 3月25日より 1141円→773円 目標1500円

みずほFG(8411) 4月15日より 433円→252円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8000円 目標2万円

USEN(4842) 7月15日より 300円→139円 目標400円

日本リテールファンド(8953)  8月31日より 450000円→379000円 目標55万円

JUKI(6440) 11月20日より 99円→92円 目標140円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。