KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

釈迦の説法

前回書いた近所の方のお通夜にて、お坊さんの説教がありました。私は意外にこの手の説教が好きでして、毎回色々なるほどなーと考えさせられています。以下その説教より抜粋。

人生の大部分は苦しみで、楽しい事なぞほとんど無い。それでも人は生きていかなければいけないのですが、何故その苦しみを感じるかというと、自身にとって都合の悪い部分と頭で考える事に相違があるから。

例えば人間誰しも死ぬ事はわかっていても、医者にあなたの余命はあと3ヶ月ですと言われると、どうしても納得いかなくてそれが苦しみに変わる。しかし病魔が身体を蝕むと人は死ぬ。その道理は頭ではわかっているけれど、自分の身にふりかかった事は合点がいかない。

お釈迦様はそれを「ままならないこと」、すなわち「どうしようもないこと」と考えて、全てを受け入れて人生を歩んでいかなければならないと説いている、という事です。実際お釈迦様が言ったのかどうかはわからないですが、お釈迦様が言ったと言えば説得力も増しますね(;^_^A

ちょうどそのような事が書いてあるHPを見つけましたので、参考までにご紹介。私の拙い説明よりも、余程分かり易く書いてあります。別に宗教の勧誘ではないのでご安心を(;^_^A
http://www2.big.or.jp/~yba/heart/hakusui_000520_02.html

簡潔に言えば「人生何があっても結局は原因の方を止める事ができないのだから、受ける側が変わり、何事も真正面から受け入れるなり回避するなりする強さを身につけて生きていけ」という事でしょうかね。私の解釈は違うかも知れませんが、その話を聞いてどう受け止めるかも自由だと思います。

私自身仕事も忙しいだけで嫌な事ばかりですが、前回も言ったような「なんくるないさー」の精神で乗り切っていきたいと思います。

さて、ままならない日経平均は金曜反落。前日のNYダウは大幅下落で年初来安値を更新。引き続きGMや金融株への懸念が大きく12年ぶりの安値水準に。それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。7200円を割る水準の攻防で、為替もやや円高になった事と週末要因も重なって反発力も無く。結局は安値水準での引けとなりました。

投資判断は「買い」。金曜のNYは雇用統計の発表で失業率が8.1%にのぼる事を受けて続落。一時6500ドルを割り込む場面がありましたが引けにかけては何とか切り返しの動き。それでもまだ先行きが不透明で、簡単に反発するような雰囲気はありません。そんな中、イギリスも銀行大手ロイズを実質国有化するとの発表。世界の名だたる銀行が次々と国有化されていく中で、各国の必死さが伝わってきます。

それでも私は現在のスタンス「買い」を維持します。日本は2003年の金融危機の際りそな(8308)の実質国有化を行い、そこから株価が反発しました。それ程の荒療治でないと金融危機は乗り切れないと政府が判断したわけです。それが今、世界の金融の枢軸であるアメリカ、イギリスにも起きました。

アメリカの株価は下落の一途を辿っています。基本的に7000ドルを割り込んだところから「節目らしい節目が無い。どこまで下がるかわからない」と投資家は皆不安になっています。しかし大底なんて誰も分からないのです。当時日経平均8000円割れを的中させたと言って一躍時の人となったドイツ証券の武者さんも、8000円割れ後は「今度は5000円台」と言ってしまい、結局大底を読む事はできませんでした。

皆が「どこまで落ちるんだ?」と総悲観になっている頃合いが一番の底だったりします。前回の金融危機の際もそうでした。皆「ここが大底だ!」と一斉に買いを入れて反発すれば苦労はありません。よく「夜明け前が一番暗い」と言いますが、今が正にその時。別に大底で買おうと思わなくても、この辺りで買って数年寝かす位の気持ちでいる方が一番投資効率が良いのだと思います。

今週はメジャーSQの週ですから、波瀾を含んだ値動きになりそうです。しかし先日も書いたように去年はメジャーSQが底で、そこからしばらく反発を見せました。何かのきっかけを掴めば市場はいくらでも反転上昇できると思います。そしてその勢いは強く、乗り損ねると100年に一度の大チャンスを逃す事にもなりかねません。見方を少し切り替えれば、真っ暗な目の前が一気に開けてくると思います。

新興市場は「強気の買い」。しかし金曜は3指数共に軟調でヘラクレス指数は算出来安値に接近。新興不動産銘柄の比率が高いヘラクレスは、SFCGの破綻後更に厳しい局面にさらされています。一方で今週は今年最初のIPOが2銘柄上場を予定しています。特に注目はユビキタスエナジー(3150)でしょうが、この辺りでまた盛り上がれれば少しは市場の雰囲気も改善しそうです。

みずほFG(8411)は反落。世界的金融不安を背景に、なかなか上昇に転じることができません。前述したように各国の大手銀行が国有化されていく中で、日本の銀行は堪え忍んでいます。各国企業のバロメーターである銀行がここまで頑張っているのであれば、やがて見直しの資金が日本に集まってくる事も十分想定されます。ただみずほですら15%近い利回りの優先出資証券を800億円分海外で発行しなければならない程、資金調達の手段が無くなってきている事は目下の大きな問題です。

USEN(4842)は続落で上場来安値更新。資金調達のニュースからは何も動きがなく、業績への懸念が株安の裏付けとなっているようです。株主を勇気付ける何らかの発表が待たれるところですが、今期の黒字転換見通しが確度を増すまでは反発を期待するのも難しいか。

コニカミノルタ(4902)は大幅反落。前日800円を付けてから上髭を残した事により、目標達成感が出てしまっているようです。ただ一目均衡表では遅行線が今週にも雲を抜け出す動きであり、今週は金曜安の反動も出て、実線が遅行線の下支えとなるような値動きになると思われます。

近畿日本ツーリスト(9726)は反落。残念ながら25日線を超えられず、苦しい値動きとなっています。今週は下方に開いた窓(81円〜85円)を埋めに行く展開となりそうですが、その窓が埋め終わった後の反転上昇に期待です。

セブン銀行(8410)は続落。前回「買い戻しの動きが先行しそう」と書きましたが、そのような動きも起こらずに案外あっさり下値を割り込んできました。出来高も先月安値を付けた日に比べると大人しく、まだピーク感は感じられない状況。各指標も下落トレンドを示しており、目標の20万円達成はほぼ確実でしょう。

金曜からポートフォリオ入れとなった光通信(9435)は続伸。地合の弱い中で、朝安後から切り返して強い動きを見せています。空売りも更に増えて貸借倍率は0.02倍に。じわじわ売り方を苦しめる上げ方を見せてくれるでしょう。

以下ポートフォリオの動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→638円 目標6000円

ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→183800円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1186円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→93000円 目標20万円

ダイハツ(7262) 3月25日より 1141円→743円 目標1500円

みずほFG(8411) 4月15日より 433円→176円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8690円 目標2万円

USEN(4842) 7月15日より 300円→85円 目標400円

日本リテールファンド(8953)  8月31日より 450000円→325000円 目標55万円

JUKI(6440)
 11月20日より 99円→60円 目標140円

コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→730円 目標1000円

近畿日本ツーリスト(9726) 2月11日より 88円→85円 目標120円

光通信(9435) 3月5日より 1709円→1782円 目標2000円

売り銘柄

セブン銀行(8410) 2月12日より 266600円→227300円 目標20万円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。