KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

9月の成績発表

今日は9月の成績発表です。今月ははっきり言って全然ダメでした。それでも検証はしっかりし、反省材料と致します。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→890円(先月)→785円(17営業日保有 下落率11.8%)
優待取り・自社株買い特需が剥落すると全体市場の下落基調も加わって一気に急落。信用買いの投げ売りも重なり高値からわずか一週間で18%も下落するハメに。下値目処は26週線の位置する750円か。テクニカル的には上部に二つの窓を開けており窓埋めリバウンド期待。内需系・円高耐性銘柄としての側面も有効。

ソネットエンターテイメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→178100円(先月)→177700円(17営業日保有 下落率0.2%)
シルバーウィーク明けに底打ち反転の動きが出たものの、10月に入ってから反落。なかなか反転上昇の機運は高まりません。何と言っても子会社エムスリー(2413)、DeNA(2432)共に内需系銘柄ながらも下落基調が止まらないのが足かせ。負のスパイラルが続いています。逆に回り出すと相当強いと思いますが・・・。いつもの上場株式のみで評価した一株当たりの株価も29.4万円なのですが、乖離は埋まりません。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→2030円(先月)→1896円(17営業日保有 下落率6.6%)
全体相場の下落歩調に抗えず、2000円台を割り込んで下落基調。2100円というところを約4回トライしても明確に突破できなかった事が痛手。短期テクニカル的には75日線を割り込んでしまい、一目均衡表の雲も割り込む形。週足のパラボリックが暗転したところも痛手。この辺りの価格帯は7月中旬から終わりにかけて一気に2割以上上昇した価格帯出来高薄めのゾーンで、需給による下げ止まりは期待できなさそう。目先中間決算が出るまで反発の材料は無いか。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→695円(先月)→640円(17営業日保有 下落率7.9%)
こちらもテクニカル的には節目を割り込んでしまったので、短期目的で売買されている方は売却した方が良いと先日お伝えした通り。ただ内需系・割安銘柄であり東証1部上場を目指しているところですから、引き続き長期的な視点で腰を据えて臨みたいところ。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→957円(先月)→867円(17営業日保有 下落率9.4%)
こちらも先日来弱気コメントを続けています。軽自動車はエコカー減税の恩恵を相対的に得られず、販売高は減少傾向。それが売り要因となって直近安値を割り込んできました。まだまだ底打ち感は感じられず、今月いっぱいは調整色が濃そう。円高もまだ止まる感じは無く、トヨタ(7203)の大型リコールもあって自動車株全般にはまだまだ逆風が強そうです。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→210円(先月)→174円(17営業日保有 下落率17.1%)
亀井ショックと言われる銀行いじめ政策の行く末に翻弄され、大型ファイナンス懸念も併せて銀行株の下落率が大きい月でした。ただ前回もコメントしたように、最近は意外に下げ渋っている印象を受けます。金曜の相場の雰囲気であれば、本来であれば銀行株もまとめて売られる地合ですが、銀行株の下落は大した事ありませんでした。信用買い残も大量に積み上がっており、雰囲気は全く良いところがありませんが、実は反発は近いと読んでいます。モラトリアムの内容が具体的に決まれば、一気に急騰してくると見ています。

SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→14600円(先月)→12700円(17営業日保有 下落率13.0%)
15000円の壁を突き破る事ができず、見切り売りに押される展開に。ただ最近はこの銘柄にしてはまとまった買いも入るようになりました。金曜も大幅な下落となりましたが、中身を見ると最後にたった10株の売りが出て、それを支えられなかったのも情けないですが、株価を一気に押し下げた格好。安く仕込みたい筋が株価調整してきているものと見ています。一方その辺りが仕込み終わるまで簡単に上昇はしなさそうですが、13000円前後で当面安定推移するのではないでしょうか。週足チャートは引き続き悪くありません。

新日鐵(5401)
8月17日より 372円→344円(先月)→345円(8営業日保有 上昇率0.3%)
鉄鋼株の出遅れ感、そして外国人の日本株買いを期待してポートフォリオ入れしましたが、株価はじり安の展開に。残念ながら損切りとしました。ただ結果的には非常にマシなところで損切りできました。最近の鉄鋼株の下落は暴力的で、自動車の売上の落ち込みと共に再度世界の景気減速懸念が高まってきており、高炉を再稼働させたは良いものの、また供給過剰な状況になりそうです。年内は少し手を出せないかなと思っています。

東芝(6502)
8月18日より 455円→466円(先月)→439円(17営業日保有 下落率5.8%)
今月は全体相場下落の中で踏みこたえていたものの、円高圧力に負けて最後の最後で失速。原発以外にもLEDという市場テーマもあったものの、残念ながら反応薄。新聞一面広告を出す程に力を入れ始めていますが、業績に対する影響度は確かに小さいか。2016年オリンピックがリオに決まった事で、ブラジル新幹線に対する入札に日本連合として同社も参加することから、またまたテーマ性を期待できる雰囲気に。正直こちらも業績に対する寄与度はまだまだ先の話ですが。

三井海洋開発(6269)
9月10日より 1933円→1767円(13営業日保有 下落率8.6%)
昨年ポートフォリオ入れして好パフォーマンスをマークしたので、再度ポートフォリオ入れ・・・してみたものの、残念ながら円高を嫌気して下落基調が止まらず。景気減速懸念による資源価格の下落も逆風に。テクニカル的には75日線に急接近し、一目均衡表の転換線が基準線を割り込んでデッドクロスしてしまいました。正直こちらの銘柄も調整ムードは避けられそうにありません。それでも75日線が過去2回上昇トレンドを支持してくれているのでもう少し様子見とし、万が一1600円を割り込んできたら1600円で損切りとします。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果−0.51(%/営業日)という結果が出ました。
計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計10で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 9/4終値10187円→9731円(17営業日 下落率4.5%) −0.27(%/営業日) 

TOPIX 9/4終値935→874(17営業日 下落率6.5%) −0.40(%/営業日)

今月も先月に続いて残念ながらベンチマークに負けてしまいました。内需系・円高耐性銘柄中心にポートフォリオを組んでいたにもかかわらず、パフォーマンスを下回ってしまったのは慚愧の念。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数310.5ポイント

となりました。

10月の株式市場は恐らくほとんど買い材料が見当たらず、ジリ下げの展開になってくると思います。日米共に失業率の悪化に歯止めがかからず、再度景気減速懸念が相場の重石要因になるでしょう。買いで利益を挙げるのであれば、徹底した相場のテーマ性に乗っかる戦略に尽きるべきです。

さて、今日は先月は守りに入り過ぎた事を反省して、2銘柄買いポートフォリオに追加します。

まずはヤクルト(2267)です。同社は言わずと知れた飲料大手ですが、今となっては医薬品・化粧品メーカーとしての顔、そして海外での売上が大きなグローバル企業としての顔も持っています。

買いポートフォリオ入れする理由はたくさん挙げられます。まず最初に一番大きな理由として挙げるのは2016年オリンピック開催地であるリオ銘柄としてのテーマ性です。

余談ですがオリンピックの東京での開催は元々無理だったでしょう。ひいき目に見てもあの4候補地ではリオ→東京→マドリード→シカゴという順位で、リオと東京の差は大きく開いていたと思います。国民の温度にも差があります。ただ日本との繋がりの深いブラジルでの開催は、むしろ日本にとっては一番大きなメリットになる結果だったと思います(今更東京で開催しても、後に残るのは巨大な無用の運動施設だけです。これ以上のインフラ整備もメリットありませんし。無駄なバラマキになるだけでした)。

話をヤクルトに戻します。同社の主力製品であるヤクルトがメキシコで爆発的に売れている事は最近有名になってきましたが、リオでもやはり売れており同社の世界売上順位では5位に入ってきます。リオでヤクルトは有名な会社になっており、知名度も抜群。ちなみに昨年からインドでの販売も開始し、新興国でのヤクルト布教はまだまだ続きます。

正直業績に対する寄与度を言えば大した事無いと思います。それでもリオと言うテーマ性を帯びている事から、買われる一つの要因となると思います。

また円高耐性・ディフェンシブ銘柄としての色が強いところも昨今の環境に適していると言えましょう。業績も順調で会社側はとりあえず否定したものの、先日中間営業利益の一転増益報道を受けて順調な推移が期待できます。

テクニカル的にも金曜は大きく下げましたが、長い下髭を付けて下げ渋っています。上昇トレンドを維持しており、信用倍率の需給面では常時売り長銘柄で、逆日歩も点灯中です。目標株価はひとまず3000円。

もう一つはプロミス(8574)です。えっ、こんな時に消費者金融株?と思われるかも知れませんが、そろそろ消費者金融株いじめも佳境に入ってきたかなと思います。アイフル(8515)のADR申請を受けて、来るとこまで来たなという感じです。

正直戻りはアイフルの方が早いでしょうし、リターンも大きそうですがリスクは高いです。プロミスの方は今回丁度みずほ証券による投資判断2段階引き上げ、目標株価650円が出たところで、リバウンドの下地は調いました。アイフルによる消費者株不安により、出来高は先月末に急増。しかし500円割れどころでは更なる深押しも見当たらず、5日線を抜いてきました。最安値でかなり出来高が膨らんで、需給不安はありません。

亀井さんによる銀行いじめの結末が出ないと確かに三井住友系である同社にも安心感は出てきませんが、それでも消費者金融は無くなりません。無くしたら闇金が横行するだけです。そうなってきた時に、独立系消費者金融よりも、銀行系消費者金融であるプロミスの方が資金繰り不安は少ないですし、消費者も借りやすいですし、どちらも安心です。こちらの目標株価は700円。

両銘柄共に月曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。