KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

嘴の黄色い

前回弁当の話を書きましたけど、以前東京で働いていた時、昼の弁当と言えば玉子屋でした。430円で都心のオフィス街に1つからでも届けてくれ、毎日メニューも替わって美味しいので、私は毎日頼んでいました。ちなみに100人以上働いている私のオフィスで玉子屋を頼むのが私一人の時もありましたが、とにかく私は大ファンでした。

そんな玉子屋が先日テレビ東京系のカンブリア宮殿で取り上げられていました。丁度その日が大雪で、うちの屋根の上にあるパラボラアンテナが雪で埋まってしまうとテレ東のBSジャパンが映りません( ̄Д ̄;;それでもそのカンブリア宮殿の時だけは奇跡的に映り、無事見る事ができました。これぞ神の思し召し(ちなみにその後には積もってしまって、WBSは見れませんでした(T△T))。

それによると実はあの玉子屋の配達員のほとんどは元ワルで、暴走族やらヤンキーやら、とにかく素行の悪かった人間の寄せ集め集団だったそうです(ちなみに社長も外見はやーさんっぽい(;^_^A)。それが皆玉子屋に勤める事で更生し、今では営業もきちんとこなす立派な大人になっているのだとか。あの可愛らしいヒヨコのマークからは想像もできない程の衝撃的な事実でした。

配達員にはそれぞれ自主性を持たせ、配達地区毎にチームで区切って運営させていく方針で結束を高めさせ、過不足の弁当は他の配達員と連絡を密にとり配達途中で調整し、弁当の廃棄率は0.1%という脅威の数字を出しているとのこと。その辺り以前「日経MJ」に特集されていた青山フラワーマーケットと同じように、従業員の自主性が成功の一つのキーワードになっているようです。地方分権のヒントがそこにあるような新しい組織図を印象付けました。

他にも弁当箱を回収する時に一つ一つの弁当空をチェックし、何が今日のメニューで多く残されていたかとかを確認。弛まぬリサーチで常に業界ナンバー1を維持する努力を続けているということでした。

その感動を伝えたくて、前職の同僚にメールを送りまくりましたが、皆大して反応がありませんでした(T△T)それは玉子屋に興味が無いのか、私に興味が無いのか、果たして一体どちらなのでしょうか?

さて、興味をもっていきたい日経平均は金曜大幅反落。前日のNYダウはオバマ大統領の新金融規制法案の発表により金融株中心に大幅下落。為替も円高に振れました。それを受けた日経平均も朝方から大きく売り込まれる展開に。前日に発表された信越化学(4063)の減益決算も市場心理を冷やして、一時300円を超す下落で今年の上昇分を打ち消す形に。下値を拾う筋もあるものの、下支えは限定的でした。

投資判断は「中立」に。金曜のNYダウはオバマショックの余韻に加えてグーグルを始めとする個別企業決算が低調、バーナンキ議長再任が不透明なこと、アメリカの政治不安・・・と様々に悪材料と捉えられ引き続き200ドルを超える大幅安に。私は以前から「3月に大幅下落する」と繰り返し書いてきましたが、場合によってはその時期が1ヶ月以上前倒しされてくるのかも知れません。ちょっとこの辺りはもう少し見極める時間が欲しいところです。

それでも誤解の無いように言っておくと、年内上昇トレンドの方向性には変更がありません。今回「中立」としたのは一時的で、来週一週間程度の横ばいの動きを予想してのものです。これで長期トレンドが変わったとは考えていませんし、また逆に3月の下落は無くなったのではないかと見ています。

理由の一つは非常に結果論ですが、相対的に日本の方が色々な点において「マシ」なんじゃないかという国内外の投資家の心理状態です。アメリカの政局も前回補欠選挙で民主党が負けた事によりオバマ大統領の求心力は低下、議事妨害回避のための議席数60議席も割り込んで、一つのラインが決壊した感じです。就任一年目を迎えて「オバマ大統領になって何がどう良くなったんだ?」と言われないように、彼は必死にあの手この手を打たないといけません。

そして金融株は以前にも書きましたけど、一国の景気の先行きを占う大黒柱です。自由経済主義を標榜するアメリカにとっては基幹産業とも言えます。それが今トップの決断で大きくグラついています。丁度亀井さんがワーワー言っていた頃の日本みたいなものですが、今回の場合はアメリカのトップが次々と「金融機関いじめ」を繰り出しています。深刻度合いは大きく異なるでしょう。

じゃあユーロ圏の銀行はどうか?というと、未だに燻るドバイに対する融資焦げ付き問題が尾を引いています。対して日本の銀行の問題点は、ひとまずJAL(9205)は片が付きました。増資も順次行われ、増資不安も和らぎつつあります。この点も相対的に日本の強さと言えそうです。

また近隣諸国の環境にも優位性があります。ご存知のようにアジアは未だ新興地域として成長期待があります。中国が緩んできても、韓国・台湾・東南アジア・インド・・・と力を付けつつある国々が傍にあります。

この辺りは確かに諸刃の剣とも言えますが、それでもまだ日本の影響力は十分にそれらの国々に対して優位性をもっています。ヨーロッパとアフリカ、アメリカと南アメリカ諸国と位置付けを考えると、パートナーには不足ありません(この辺りは色々意見が分かれるとは思いますが)。

それにしてもオバマさんの決断はちょっと人気取りが露骨過ぎる感じがして、今回はいただけません。いくら「前々から決めていた」と言われたとしても、タイミングが良過ぎです。にわかに信じられません。現在世界のリーダーと言われる合衆国大統領が、もし自身の政治家生命に固執し、再度経済に混乱を来すようであればその資格は無いと言わざるを得ないでしょう。

ただ今回の新規制案は皮肉にもオバマ大統領の求心力低下によって最悪なものにならないと見ています。日本のケースのように表面的な規制に落ち着くものと思われます。ですから、今回のニュースでこれ以上状況が悪化するということは考慮しなくて良いでしょう。

テクニカル的には少なくともアメリカは上値の重い展開が一ヶ月位は続きそうです。オバマ大統領就任直後に付けた昨年3月の最安値6469ドルから7月安値8087ドルを通る下値支持線の延長線は現水準で10300ドル辺りに位置するのですが、そこを下回ってしまったために、中期トレンドは変わりつつあると見て良いでしょう。1/3押しである9500ドル程度までの下落は考えておいた方が良いのかも知れません。

翻って日本の方は下値支持線は3月安値から11月安値を結んでやはり9500円程度に位置しています。が、幸いにも「出遅れていた」昨年の推移のお陰で、支持線を割り込んだわけではありません。上昇トレンドは継続中と見て良いでしょう。また上記のように「相対的に」アメリカやヨーロッパよりも状況は良いのです。

最近は日本株に対するアジアマネーの流入も囁かれ始め、中国の経済成長に対する先行き懸念から、やはり日本の相対的なパフォーマンスに期待する向きがあります。2005年の日本株大上昇相場には、オイルマネーの流入が背景にあると言われました。海外資本にとっていかに日本株が魅力的であるか、それを素直にアピールさえできれば、正直多少日本の景気が悪くても、海外で活躍できるコア銘柄を中心に買われていく可能性は十分考えられます。

というわけで、基本的には今回の急落相場は下値を拾っていく作戦が有効と見ています。動揺して投げてしまうのは(短期での買い戻しを考えているのであれば別として)得策ではないでしょう。またこの振るい落とし相場は、11月からの上昇に乗り遅れた人にとっての千載一遇のチャンスと言えそうです。今回押し目で拾えない人は、結局いつまで経っても上昇相場には乗れません。積極的に買いにいくスタンスが必要と見ています。

新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。特にマザーズ指数の踏ん張りは見事でした。日経JASDAQ平均も木曜の大幅高の割には反動が小さいですし、総合的に大健闘と言えるでしょう。昨年末の直近IPOとも言える一建設(3268)が上方修正を出してきた事も、来週以降の新興市場の先行きを明るくしています。ネット関連株にも引き続き強いものが目立ち、相対的に買われる日本株の中でも、更に買われるのが新興市場株と見ています。

特に昔から1月の新興市場株はパフォーマンスが良いというアノマリーもあります。例えば日経JASDAQ平均はライブドアショックの年ですら月足が陽線、最近こそ2008、9と陰線でしたが、2000年以降はそれ以外は全て陽線です。素直に期待して良いと考えています。

メディカルシステムネットワーク(4350)は反発。昨年12/21の突然高から1/18の730円までは出来高を伴って上昇しているのですが、EDINETを見てみると、差し当たって大株主が揃って保有比率を減らしている様子。この辺りネットでも色々と書き込まれているように、東証1部上場に向けての株主数増加工作と見るのが素直な見方だと思います。

一方で高値730円に1万株以上の売り板が蓋をしています。この辺りもう少し玉を集めたいファンドか大口投資家の思惑が見え隠れします。それでも一般的に上値に大きな板がある場合、最終的に突破を目指しますから、高値更新は時間の問題だと見ています。ゆっくりとでも良いから上昇を期待したいのなら、この銘柄は注目でしょう。

ザッパラス(3770)は続伸。このところのネット株の堅調さに牽引され、ポートフォリオ入れからようやく反発してくれたという印象です。テクニカル的には25日・75日線を抜いてMACDも好転。パラボリック好転に一目均衡表の雲抜けと、正にこれからの上昇を期待させます。

特に良いのは12/1に大幅高をした際に開けた窓(134800円〜140000円)を埋めようとせずに手前で反発できそうなこと。これを具現できれば、かなりの上昇力を期待できそうです。週足の下落トレンドからは早期に脱却を図りたいところですが、同業他社のメディア工房(3815)が先週から乱高下となっています。同社に連想感が働く展開も期待できそう。

文字数制限がありますので、今回はこの辺で。

以下ポートフォリオの値動きです。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→855円 目標6000円

ソネットエンタテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→211900円 目標75万円

ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→2435円 目標3000円

メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 585円→718円 目標1000円(200分割考慮)

ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→929円 目標1500円

みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→190円 目標700円 (1000株単元変更考慮)

SEH&I(9478) 2008年5月28日より 13000円→9790円 目標2万円

東芝(6502) 8月18日より 455円→520円 目標700円

ザッパラス(3770) 12月7日より 157100円→149900円 目標18万円

ナイガイ(8013) 12月20日より 51円→46円 目標70円

コメリ(8218) 1月4日より 2579円→2457円 目標2800円

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。