KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

4月の成績発表

今日は4月の成績発表です。4月は全体相場こそ一服となった月でしたが、私のポートフォリオは一部の銘柄の好調もあって堅調でした。ひとまず内容をご覧あれ。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→899円(先月)→924円(19営業日保有 上昇率2.8%)
今回の配当落ち後の動きは比較的軽微に済みました。配当落ち前の水準まで戻しつつ、今は5/10に発表される決算に向けて様子見ムードが高い状態。未達懸念もあったのですが、今の段階で下方修正も出てこないのであれば前期決算はある程度会社計画通り着地できたと見て良いのでしょう。一方で来期の成長力に期待ですが、正直大幅な伸びは期待できないでしょう。それでも増配や新たなプロジェクトの可能性があり、株価の高値更新はきっかけ次第。

ソネットエンタテインメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→232800円(先月)→245200円(19営業日保有 上昇率5.3%)
先月に続き週足の三角持ち合いを脱してから上昇トレンドは維持。子会社DeNA(2432)は色々と材料が出て面白い動きを続けているものの、同社への影響は薄い印象。それでも信用倍率で見る需給動向も売り長で良好、11日の決算に向けて手堅い上昇はもうしばらく続きそう。恒例の上場株式のみで評価した一株当たりの株価は48万円。本質的なPBRは0.5倍以下と言えます。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→2338円(先月)→2110円(19営業日保有 下落率9.6%)
今月は下落が一番大きい銘柄となってしまいました。やはりテクニカル的に需給が悪化してしまった点が難点。先月末に出された決算は内容的には中立。それでもそこで示された多額の設備投資計画は今後の大きな成長に向けて不可欠で、当時の安かろう悪かろうのヤフーBBが現在の状態まで評判を戻してきたのも設備投資が背景にありますから、モバイル通信網の整備には大きな意味があると思います。

非難も多いですが、日本のインフラが整備されたのもソフトバンクによる部分が大きいのは事実。ネットワーク後進国にならないよう、孫社長には強気の設備投資を続けてもらいたいものです。今の株主よりも将来の株主のためになるかも知れませんが。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→685円(先月)→770円(19営業日保有 上昇率12.4%)
決算に向けて上放れの動きが鮮明化、東証2部上場来高値を更新しました。これによって株式の需給も改善、良い回転が効いて業績・テクニカルの両面で強い上昇基調が決定付けられています。あとは東証1部上場が決まれば、目標株価達成もいよいよでしょう。目先は800円が目標に。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→894円(先月)→910円(19営業日保有 上昇率1.8%)
08年10月と09年11月の安値を結んだ下限と09年8月と今年1月の高値を結んだ上限に挟まれた三角持ち合いを決算の好調を受けて上放れ。こちらも需給・業績面でゴーサインが出ました。ゆっくりした上昇になると思いますが、ここからの相場は為替の円安傾向により今よりもっと自動車株が注目される内容になってくると思われます。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→183円(先月)→182円(19営業日保有 下落率0.5%)
なかなか上昇トレンド回帰できません。その原因も海外発の金融に絡んだ不安材料の数々、足元ではギリシャのソブリンリスクとGS問題。加えて極端に多い信用買い残や増資懸念も上値を抑える要因となっています。金曜は単体ベースでの業績下方修正を発表。この辺りの影響は今更中立でしょうが、上昇のきっかけはまた遠のいた印象。前述の問題が時間をかけて解消するまで待つしかないのでしょう。

SEH&I(9478)
2008年5月28日より 13000円→10990円(先月)→23300円(19営業日保有 上昇率112.0%)
上がりだしたら止まらない、この株の特性は一番良くわかっていたはずでしたが、目標株価で素直に撤退してしまいました。その結果、ここから更に3倍近く上昇した超大相場に乗り切れませんでした。本来2倍増なら十分過ぎる程満足してしかるべきなのでしょうけれど。何か損した気持ちでいっぱいです。割り切れないところが自分の中での青さですね。悔しー。

コメリ(8218)
1月4日より 2579円→2435円(先月)→2440円(19営業日保有 上昇率0.2%)
業績上方修正を期待していましたが、結果はむしろ会社予想よりも少し悪い内容。がっかりでした。そんなわけで水曜の寄り付きで損切りとしています。このところ小売業各社が比較的しっかりしていただけに期待大だったのですが、残念です。

トヨタ(7203)
3月4日より 3390円→3775円→3665円(19営業日保有 下落率2.9%)
好業績報道を受けて反発する場面もありましたが、月を通しては全体相場の下落基調を受けて軟調推移。為替も海外の不安材料の数々によりなかなか基調が落ち着きません。それでも中期的には円安トレンドに向かうでしょう。同社の戻りがこれからの日本株の動きを左右します。

ACCESS(4813)
4月3日より 156000円→160500円(19営業日保有 上昇率2.9%)
新興市場高を受けて出遅れの大型株をエントリー。ここまでのところは予定通り上昇を続けていますが、スマートグリッド事業参入という流行の材料が出てもそれ程上がらなかった点は残念。それでも新興市場高はまだまだ止みそうに無いので、テクニカル的な上昇局面に素直に乗っておきたい銘柄。

日本海洋掘削(1606)
4月3日より 5130円→5030円(18営業日保有 下落率1.9%)
上場後の下落局面から反発し始めたこと、また原油価格の上昇を期待してポートフォリオ入れ。しかし原油価格の上昇やTOPIXの調整係数解除による実需買いを受けてもジリ下げ基調なので業を煮やして損切りとしました。チャート面では需給バランスが崩れつつあるので、マシな水準で損切りできたのではないかと思います。

ヤーマン(6630)
4月12日より 1984円→2100円(3営業日保有 上昇率5.8%)
先月のリベンジということで、リバウンド局面でのポートフォリオ入れ。小幅の上昇でしたが短期で目標達成とできました。これに味をしめまして、また今月にでも狙いたいと思います。乞うご期待。

売り銘柄

ヤクルト(2267)
4月14日より 2508円→2464円(11営業日保有 下落率1.8%)
先行して上昇した分、ジワジワと下値を切り下げていた事から売りポートフォリオ入れ。ディフェンシブ性もあってゆっくりとした値動きですが、週足で見ると今年に入ってからダブルトップを付けていることからも下落トレンドは確定的。信用倍率の需給も悪化傾向にありますから、しっかり腰を据えて挑みましょう。

ファーストリテイリング(9983)
4月18日より 14300円→14370円(9営業日保有 上昇率0.5%)
こちらもヤクルト同様、先行して上昇していた分、これからの下落を想定して。週足で見ると三尊天井を示現しており、確度はこちらの方が高い様子。制度信用も比較的最近始まったばかりのため、買い残の方が多い点も魅力的。業績的にも最近の天候不順は特に衣料品業界には打撃的。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果0.35(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計14で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ただし今回は保有日数が少なく値上がり率に大きく影響してしまうSEH&Iとヤーマンについては保有日数を最大の19営業日に見立てて計算しています。つまり保守的に見積もったわけですが、それでも今年最大のパフォーマンスを記録しています。もし調整しなければ1.13%/営業日でした。

ちなみにその間
日経平均 4/2終値11286円→11057円(19営業日 下落率2.0%) -0.11(%/営業日) 

TOPIX 4/2終値989→987(19営業日 下落率0.2%) -0.01(%/営業日)

今月は圧勝でした。前月弱かった分の反動もありましたが、極端に上昇した銘柄を除いたとしても上昇した銘柄の方が多かったです。5月は決算も一巡しますからもっと貪欲にいきたいと思います。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数364.1ポイント

となりました。過去最高を更新。しかも保守的に見積もらなければ421.8と400ポイント超えでした。5月は一気にこの水準を狙いたいですね。

さて、今回は一銘柄売りポートフォリオに追加したい銘柄を挙げます。JT(2914)です。前回2月にやはり売りとしましたが、その際のリベンジです。

4/30にはタバコの値上げ額が想定以上、それにより同社の業績が急回復すると予想され、株価は急反発となりました。これによって10月増税以後の同社に対する見方は完全に織り込まれたと言えます。

テクニカル的には25日・75日線に頭を抑えられる形です。大きく窓を開けて上昇した点も下方に引力を感じる場面でしょう。また為替が円安に向かっていくと想定される場面では、原材料価格の上昇・輸出関連企業に比する相対的な魅力の減少と、やはりマイナスに作用してきます。信用倍率は1倍割れですが、日々の出来高に比べれば影響は小さい方です。

目標株価はひとまず30万円。連休明けの木曜から売りポートフォリオ入れします。

ちょっと文字数制限もありますので簡単に5月の展望ですが、現段階では非常に際どい局面にあると言えます。連休中の海外の動きが現水準横ばいレベルで落ち着くのであれば5月は比較的堅調な株価推移になりそうですし、大幅下落であれば連れ安となり、目先数ヶ月下落トレンドに移行してしまうと見られます。

連休中は海外の動きにやきもきするしかありませんが、連休明け後の値動きを見てから動き出しても遅くないでしょう。またどちらに転んだ場合でも新興株、個別の出遅れ銘柄は引き続き狙い打ちの一本釣りできると思いますので、その見極めに時間を費やせば良いと思われます。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。