KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

[[今週のお題]]

今日は5月の成績発表です。5月はご存知のように世界的に暴落となった一ヶ月でした。ギリシャ危機も出始めはそこまで大きな問題と認識されなかったのに、ここまで世界を混乱に陥れています。サブプラと同じような流れに。

ここでどこか大手金融機関でも破綻しようものなら、もう一度世界は闇を見る事になりそうです。まあ各国首脳もアホではないので、それは絶対回避という動きになるでしょうけれど。

そんなわけで私のポートフォリオも案の定やられてしまいましたが、それでも結果は意外な大健闘でした。ひとつずつ検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→924円(先月)→910円(22営業日保有 下落率1.5%)
10日に出た決算では前期は会社計画やや未達だったものの、四季報予想は概ね上回り、第三四半期までの進捗状況から見れば健闘した着地。今期も利益は2桁成長を見込んで10億円規模を目指す格好。相変わらず無理なく手堅い経営を続けている印象です。ただ増配などが出なかった事もあり、市場的にはやや失望気味の値動きに。短期下落トレンドとなっています。

しかし市場の雰囲気に比べると、同社の値動きは悪くありません。むしろ底堅さが見られ、個人的には月末にも自社株買いでも発表されるのでなはいかと踏んでいます。というのも超薄い板の割にはやたらクロスっぽい売買が行われ、日々の出来高がある程度確保されているからです。

自社株買いのために出来高の平均を増やして、買い付けし易い環境を作っているのでは・・・と。昨年もこの時期に自社株買いを発表し、その前にはこのような動きが出ました。長年同社の板を見てきた感想です。PBRも1倍程度ですし、興味の無い方も注目。

ソネットエンタテインメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→245200円(先月)→234800円(22営業日保有 下落率4.2%)
こちらも決算が良好だった割には売られた組。ややトレンドが下向きになっています。同業他社のIIJ(3774)が盛り上がっているにもかかわらず、同社はどうも乗り切れません。何ら悪い要素は見出せないのですが・・・。そして毎回恒例の持ち株で評価した1株辺りの価値は47.5万円。現値から倍以上上の水準にあります。圧倒的な割安株。
(※ところで持ち分から外れたDeNA(2432)に関して、確認された以後も「子会社」という表現を当ブログで使ってしまいました。正確な表現でなかった事をここにお詫び致します)

;">ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→2110円(先月)→2251円(22営業日保有 上昇率6.7%)
先月から一転、今月は買い銘柄の中で一番上昇率の大きい銘柄に。2000円割れの場面から切り返し、足下では5月高値を抜いてトレンド転換を図っています。この下落相場の中で大健闘。主因はやはりiPadで話題性に富んでいます。来週にもアップルの発表会で新型iPhoneがお目見えする予定。もう一度買いのカタリストとなる要素は十分あります。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→770円(先月)→769円(22営業日保有 下落率0.1%)
決算はまあまあ。一方で増配と東証1部上場が無事決定しました。これでようやく同社も「あがり」と言えましょう。あとは利益回収に動く時期。ただ東証上場来高値を更新して上昇力もある事から、もう少し様子を見たいところ。公募もあるため株数的には需給がやや和らぐ場面であり、6月中には利出ししたいと考えています。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→910円(先月)→856円(22営業日保有 下落率5.9%)
三角持ち合いを下放れ、やや株価的に苦戦が続いています。為替市場が安定しないのも自動車株にとって逆風。ただ同社の場合は相対的に為替感応度の低い会社ですから、そこまで神経質になる必要はないのですが、世間の目はそうは見てくれない様子です。信用買いの需給は少しずつ改善傾向にあり、以前のような売り長に回帰しつつあり。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→182円(先月)→167円(22営業日保有 下落率8.2%)
遂に同社も増資を発表し、これで悪材料出尽くしと捉えたいところ。需給的に緩んでしまうのは仕方無いですが、あとは海外の動向さえ落ち着けば一気に売られ過ぎ日本株の代表として、海外投資家から買いが集まってくるはずです。同社を含めたメガバンクが52週線を突破すれば、日本株の長期安定は約束されたようなもの。

トヨタ(7203)
3月4日より 3390円→3665円(先月)→3345円(22営業日保有 下落率8.7%)
リコール問題から回復していた株価ですが、全体相場の下落もあって元の水準にまで下落。野村の「グローバル自動車」投信設定も下支えにならず。先日発表された北米での5月自動車販売実績も、同社の回復力の弱さが目立ってしまった格好。ただ意外にワールドカップが始まると、南アフリカで最大雇用企業となっている同社に少し注目が集まってくるかも知れません。

ACCESS(4813)
4月3日より 156000円→160500円(先月)→130900円(22営業日保有 下落率18.4%)
新興市場高から一転、マザーズ指数が急転直下で一時3/4以下になってしまったのを受けて代表銘柄である同社も売り込まれる動きに。大きく外してしまいました。iPad絡みの話題も通過済み。新興市場の戻りを期待してもう少し様子見といきたいですが、トレンドは下降線。

セルシード(7776)
5月15日より 1260円→999円(15営業日保有 下落率20.7%)
やっちまった銘柄。5/18に下値支持線を割り込んでからは完全な下落歩調になってしまい、金曜の寄りで損切りとなりました。赤字バイオベンチャーは全体株が上昇して出遅れ感がある時にのみ遅効性で買われるものですが、そのタイミングを完全に逸してしまいましたね。良い物は持っている会社だと思うので、今後も注目はしておきます。無念。

ヤーマン(6630)
5月12日より 1689円→1800円(2営業日保有 上昇率6.6%)
以前のリベンジということで、2度に渡って損失取り返し。ちょっと狙いが小幅過ぎましたからつぶやき銘柄にすべきだったかも知れません。11日には決算が出る予定なので、それまでにまた1500円位まで売り込まれる動きがあれば、アク抜け狙いの買いで攻めたいと思います。

売り銘柄

ヤクルト(2267)
4月14日より 2508円→2464円(先月)→2300円(2営業日保有 下落率7.1%)
月初の下落相場であっさり目標達成に。もう少し欲張っても良かったのかも知れません。ただ足下では一転してアナリストの評価が良くなってきました。割安感も出てきたため、私もそろそろ買い転換でいけると見ています。

ファーストリテイリング(9983)
4月18日より 14300円→14370円(先月)→13070円(22営業日保有 下落率9.9%)
5月の売上はキャンペーン効果もあって前年比プラス転換。それを受けて大きなリバウンドが出ました。ただ実態はまだまだ改善が足りず、テクニカル的にも25日線に上値を抑えられている格好。まずは窓埋めに動くと思いますから、下落基調見通しで目標株価は堅持。

JT(2914)
5月2日より 320000円→299800円(9営業日保有 下落率6.7%)
こちらもタバコ業界に対する逆風から売りポートフォリオ入れとしましたが、あっさり目標株価達成となりました。ディフェンシブ系銘柄まで売られてしまう程、今回の下落の凄まじさを物語っているように思われます。週足で見ると長期上昇トレンドは崩れていないので、次はこちらも買いで見られるかも知れません。ちょっと注目しておきます。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果−0.13(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計13で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ただし今回は保有日数が少なく値上がり率に大きく影響してしまうので、全銘柄保有日数22日として計算しました。短期的に利益率が高い銘柄が多かったので、保守的に見積もっているわけです。もし調整しなければ0.34%/営業日と、前月並みの高水準の利益率でした。

ちなみにその間
日経平均 4/30終値11057円→9901円(22営業日 下落率10.5%) −0.50(%/営業日) 

TOPIX 4/30終値987→890(22営業日 下落率9.8%) −0.47(%/営業日)

大きく売られたベンチマークに対して今月も圧勝でした。新興銘柄で大きくやられてしまいましたが、その他の銘柄に関しては全体的に良く、また空売り銘柄も大きく下支えに貢献してくれました。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数353.8ポイント

となりました。前月比減となりましたが、6月は挽回したいと思います。

さて、今回は一銘柄買いポートフォリオローソンエンターメディア(2416)を挙げます。前回気になる銘柄として挙げたものです。

今回買いに挙げる理由としては、前回チラッとご紹介したように
・不正発覚後の決算を見ると、事業内容の落ち着きを確認できたこと
・専務逮捕により、不祥事を完全に吹っ切ったこと
という事象に加えて
・テクニカル的にはMACD好転近く、一目均衡表の雲ねじれ部分に間もなくさしかかること。パラボリックも好転近い。
・不祥事を起こして下落した銘柄は、不祥事後3ヶ月以内に安値を付け、その後半年の間に安値の1.5倍まで回復する傾向があるため(トヨタをポートフォリオに入れた際の3/7のブログ参照)
・全体相場の不安定さに左右されず、我が道をいく値動きになっている

と言った理由からです。いつ爆発するかわかりませんが、一旦動き出すと早いでしょう。ただ流動性が薄いのが難点。

というわけで目標株価10万円で月曜の寄りから買いポートフォリオ入れとします。

さて、来週月曜からの全体相場の値動きは、金曜のNYダウが雇用統計の失望を受けて大きく売られたことから、大幅な売りから入る週となるでしょう。そして週末のメジャーSQ前に様子見、それを過ぎたら参院選で様子見、その後は夏枯れ相場に向けて様子見・・・と、しばらく市場は薄商いが続くと思います。

であればメジャーSQでの清算値の決まり方が、今後の株価動向を大きく左右しそうです。それまでポジションを売り買いどちらに傾けるかは待っておいた方が良さそうです。逆に言えばそこまでポジションを決めなくても、乗り遅れる事は無いと思います。上がるにしても下がるにしてもボラティリティが下がりゆっくりと、時間をかけて推移していくものと思われます。

そして最後は文字数の関係もあって駆け足で宣伝です。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。