KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

私はコレで会社を辞めました その6

※先日発売された「ゲームラボ7月号」の特集記事「ゲーム業界は死ぬのか?」において、私てけてけが発表された3月期決算からゲーム業界の動向分析のページを担当しました。宜しかったら読んでやってくださいm( _ _ )mペコリ

ゲームラボ 2010年 07月号 [雑誌]

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事務所の駐車場に着いても、車内で口論のような感じになっていた我々。
「・・・じゃあ、働きながら次の仕事探しなさいよ」
「え?」
「所長にお願いしますから3ヶ月だけ様子を見させてくださいって頼んで、その間に仕事を探せば良いじゃないの」
「そんな事所長が認めるわけないでしょう」
「勿論次の仕事を探すなんて言ったらダメだよ。もう少し頑張らせてくださいって言って、陰で仕事を探せば良いよ。奥さんに辛い思いさせたら絶対ダメだよ」
「・・・」

私はすごく意外な気持ちでした。この人がまさかそんな事を言うなんて。普通同じ職場で辞めていく事を前提に働いている人と一緒に居て、気持ちが良いわけがありません。それをこの事務所の実務を半分仕切っている、しかも私とは直接関係無い部署の上司が、私にそこまで気を遣ってくれるとは思わなかったのです。あまつさえ、私はこの人をすごく疑っていたのに・・・

「・・・わかりました。でも少し考えさせて下さい。土日を使って考えますから、とりあえず今から所長に言うのは保留にします」
と答えると、ようやく解放されて車から降りました。

正直私はすごく揺れていました。というのはこの事務所を辞めてしまいたいのは山々でしたが、あと半年勤める事で3年は働いたという実績ができます。これはもし次の職場に転職するにしても、比較的重要なラインです。特に私はコロコロ仕事を変えていたので、あまり履歴書的には好まれるものではありませんでした。

また事業をするにしても、成功の保証は全くありません。むしろかなり無謀な賭けでしょう。密かに事務所以外の色んな人に相談していましたが、皆「こんなご時世では大人しく働いておいた方が良い」と言います。確かに私も逆の立場だったら、間違いなくそう言ったでしょう。ただでさえ厳しい起業環境なのに、今は100年に一度と言われる大不況なのですから。

だからどうせやるなら自分のタイミングで始めたかったのです。できれば働きながら準備をして、ある程度軌道に乗りそうな環境が仕上がったら辞める、と。本当はもう少しその猶予があると思っていたのですが、所長から今回の件を切り出されてしまったので、見切り発車的に起業する事になりそうでした。

なので今回の提案は非常に魅力的でした。当初の私の計画通りとも言えるでしょう。それは後ろめたいものでもありますが、私も嫁が居ますから、路頭に迷うような真似だけはできません。そこだけが今回の私の進退のネックでもありました。

折角決めていた決心をぐらつかせる一言でしたが、本日中に結論を出さない事に少しホッとしたりしました。そうして我々は事務所に戻っていきました。(つづく)

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さて、結論が出ない日経平均は金曜続落。前日のNYダウは景気指標に弱いものが出たものの、個別企業の好調を受けて小幅高。それを受けた日経平均も小幅高スタート。しかしドル円相場が90円に突入し、輸出関連株中心に上値の重い展開に。連日の薄商いの中で前日終値を挟んだ値動きが続き、結局は小幅安で引けました。

投資判断は「強気の買い」。予定通り日柄調整が進行している形です。特に何らかの事件が起こらない限りは、今月いっぱいこんな感じの相場展開が続きそうです。そんなわけであんまり書く事がありません。解説者泣かせの相場展開ですね。

金曜のNYダウは景気指標が悪かったにもかかわらず、小幅高で引けました。市場のムードは随分と改善されてきたことを意味しています。少し前まででしたら数百ドル下げる要因になっていたことを考えると、市場のセンチメントなんて随分と勝手なものだと理解できます。

新興市場は「強気の買い」。金曜は3指数共に軟調。東証1部が薄商いの中、本来はもう少し盛り上がると思っていたのですが、東証1部銘柄以上に冴えません。楽天(4755)がフランスの電子商取引会社を買収というニュースで盛り上がるかと思ったのですが、寄り高後は失速。逆に市場全体のマイナス材料となってしまいました。

一方で日本風力開発(2766)は全株一致の寄り付きに。個人的には前回言ったように、5万円割れまで買ってはいけないと思っています。ただ陽線を付けてきましたから、状況が良ければこのまま上昇していくかも知れないですね。それでもリスクが大きいですから、狙う人は5万円割れまで様子見すべきだと思います。

ソフトバンク(9984)は続伸で年初来高値更新。野村證券による目標株価3320円へ引き上げもあって、引き続き強い動きが見られ、実に同社にとって7年ぶり9連騰と独歩高の展開となっています。予定通り2500円を目指す動きに。たださすがに2500円が目先は一つの節目でしょう。短期的な調整入りとなってくると思います。

私個人的にはそれ程際立った魅力の感じないiPhone4ですが、ちょうど初代3Gを買った人の買い換え期間にも該当するので、予約は人気化しています。世界でも60万台の予約でシステムダウンする程の過熱っぷり。この辺りはアップルも上手いことやるなーという感じです。ノキアの業績がスマートフォンに押されて弱含んでいる事も、このスマートフォンブームを裏付ける一つの象徴とも言えるでしょう。こうやって消費者の購買意欲をそそる事のできる会社は、いつの世も強いものです。

一方でデータ通信量の増大による同社の通信設備増強負担も気になりますが、決算説明会の段階で既に大部分盛り込んでいる事から、今更嫌気される事はないでしょう。個人的にはいつまで定額制で踏みとどまってくれるか、それだけが気掛かりです。

みずほFG(8411)軟調で年初来安値更新。引き続き増資警戒感が上値を抑える展開となっています。高水準の信用買い残も重石。目先は150円割れを回避できないでしょう。イベント通過までは我慢が続きます。

トヨタ(7203)は続落。また中国の部品工場でストが発生という事が嫌気されています。更に凍結されていたアメリカミシシッピ工場の来秋稼働開始も、労組にしてみれば非正規員の工場になるから大反対されているとのこと。まさに内憂外患といったところでしょう。人件費という一番厄介なコストが同社の成長にとっての懸念材料となっています。

この辺り更に人件費の安い別の地域に移っていくか、国内での生産にシフトしていくか。しかし国内の場合は人件費以外にも為替の問題もありますから、現状なかなか考え辛いでしょう。国内に戻ってくれた方が雇用も改善→消費も回復と言う事無いのですが、痛し痒しなところです。

そして自動車株にとっては為替がまた少し円高になってきたことも買い手控え要因に。いつも言っているように自動車株と金融株の上昇が無い限り、日本株の本格復活は有り得ません。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。