KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

私はコレで会社を辞めました その9

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「でも先ほども言ったように、この仕事がどうこうという事ではなくて、もう私と所長との問題なんです。もう一日も早く辞めたいくらいで、嫌で嫌で仕方無いんです!」
折角説得してくれている上司に対して、私は振り払うように言いました。
「ただ今や自分一人の身では無いから、本当は私がもう少し折れて頑張るべきなのでしょうけど。折角嫁を富山まで連れて来たのに路頭に迷わせるような事にでもなったら不憫で・・・」

自分の人生だから自分で決める、とは言うものの、最早私の人生は私だけのものではありません。家族を持つということは、自己責任という言葉だけで括れない状況を持つ事なのだと思いました。

本当に単に所長が嫌だ、という理由だけで仕事を辞めてしまって、嫁に苦労をかけさせて良いのだろうか?自分はもっと耐えていかないといけないのではないのか?そう考えると自分の不甲斐なさにこみ上げてくるものがありました。不覚にも少し涙がホロリと出てきてしまいました。

「辞めるの止めたら?」
さり気ない感じで上司が説得してくれます。
「もしやりたい事があっても、確固たる根拠と自信を持ってから辞めるべきだと思うよ。今週末起業っていう方法もあるし、ここで働きながら副業的な感じで始めてみるとか・・・」
さっきの隣の上司と全く同じような提案がありました。私は実質的にこの事務所を運営している上司二人が、共に「もう少し働きながら、次の展開を考えたら良い」と言ってくれた事に非常に感謝していました。

「でも辞める事を前提にした奴が一緒に働いていたら嫌じゃありません?」
「まあ・・・でもひょっとしたら思い直すかも知れないし・・・」
私は所長から「てけてけ君に任せる仕事が無いと皆言っている」と言われた事を少し気にしていました。実際にそう皆陰で言ってるのかも知れない。そうであれば私と所長が云々というよりも、職場的に居辛いな、と。でも二人が二人して全く別々のタイミングで同じよう「もう少し残れ」と言ってくれた事で、多分事実じゃないんだなと思いました。

随分と気が楽になった私でしたが、そういう選択肢ができたとしても、やっぱり一日たりとも長くこの職場で、というよりは所長の下で働くのが耐えられないと思っていました。決心は少しずつ削り取られるようにグラついていましたが、現実を振り返ると路線変更しようとまではどうしても思えませんでした。(つづく)

さて、路線変更して欲しい日経平均は金曜続落。前日のNYダウは新規失業保険申請件数が予想よりも下回ったものの、前日からの景気先行き懸念が嫌気され軟調

それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。相変わらず薄商いの中値動きの小さい展開が続きましたが、前場は6月SQ値9747円を下値に踏ん張る展開。しかし後場にそこを割り込むと、週末要因も手伝ってそのままズルズルと値を下げる展開に。9700円を底に踏ん張りましたが、SQ値までは回復できませんでした。

投資判断は「強気の買い」。SQ値が下値にあることが強気の根拠だったものですから、底を抜けたことで買いに一段階引き下げるべきかどうか悩んだのですが、まだ回復可能なポジションに付けていますからもう少し強気姿勢を維持します。

金曜のNYダウは景気指標の悪化を嫌気した弱気が継続したものの、懸念されていた金融規制改革法案の規制内容が予想されたほど厳しい内容にならなかった事から金融株が上昇。わずかな下落となりましたが、最近の嫌な流れを止める形になったと思います。

これに加えて日本でも金曜の金融株にはバーゼル委員会が銀行の資本規制に関する当初案を緩和する見通しと伝わり、下支え要因となりました。金融株を巡る様々な不安材料はこれで一旦アク抜けしたと考えて良さそうです。金融株が底打ちとなれば、いよいよ全体市場は上昇に転じてきます。個人的には前回述べた中国の人民元弾力化と揃って、かなり相場にとって良い条件が整ってきたと見ています。後は日本株的には自動車株の反転上昇が加われば、この先2年の上昇は約束されたようなものでしょう。

それにしてもやっぱりアングロサクソン系は自分達の好きなようにルールをコロコロ変える傾向があるようです。今回のバーゼル委員会の決定は、結局日本の銀行にとっても好都合でしたが、ヨーロッパの金融不安から達成が難しいと感じ取るとあっさり方針転換を図る。それって本末転倒じゃないですか?と言いたいところですが、まあここは一つ黙っていましょう。

それにしてもサッカー日本代表は見事な勝利だったのに、株式市場は何とも情けない展開に。(下馬評では)奇跡の決勝トーナメント出場も、特段材料視されなかったみたいでガッカリでした。全く余談ですが丁度早朝4時頃、うちの周りでカラス達がカーカー鳴いてブブゼラ状態でした。

新興市場は「強気の買い」。金曜は3指数共に軟調。共に東証1部銘柄の弱さを受けています。ミクシィ(2121)や楽天(4755)が頑張った割には、またパピレス(3641)も大盛り上がりだった割には他の銘柄に波及せず、個人的はちょっと不可解な感じもしました。本当はこれらが十分なきっかけとなって、もっと全体的に買われても良いと思うのですが。来週こそは期待しましょう。

ソフトバンク(9984)は反落。それでも一時2500円を攻めて、底堅い動きを見せました。金曜は株主総会も行われ、孫社長による「30年後には時価総額200兆円」発言も飛び出しました。株価的には発行株数に変化が無いと過程すると現在の100倍超えという事になりますが、まあ30年も先の話なんてさすがに遠過ぎて何とも言えないですね。

でも確かに有言実行の社長である点は大いに評価して良いと思います。私自身10年以上追い掛けてきましたけれど、最初は「またまたー」なんて思っても、後になって振り返ってみると、大抵の事はきちんとやり遂げてきておられる実行力のある人だと思います。

ただ30年先の話になると、恐らくもう孫社長の時代ではないですから、今回ばかりは何とも言えないですね。その後継者育成に向けて学校を作るという話も出ていますが、孫版「松下政経塾」という感じなのでしょうか。古来偉業を成し遂げた覇王も、後継者作りに失敗して国滅ぶという例はいくらでもあるのですが・・・

それはともかく、株価の推移は非常に強いと言えましょう。内需系銘柄の代表という事で円高状態に強く、もうしばらく好需給を背景に上値をトライしていくと思われます。2521円を抜いてくると、明確に上昇トレンドが完成すると思われます。

みずほFG(8411)は続落。前述のようにバーゼル委員会が銀行の資本規制に関する当初案を緩和する見通しと伝わり安心感を誘い、メガバンクは総じて堅調なスタートを切りましたが、同社が結局金曜に最大60億株の公募増資を発表すると伝わると、需給懸念が台頭して売られる展開に。それに連れて他のメガバンクも売られる展開となりました。

引け後に正式に発表された内容では7月13日から価格決定期間に入るという事で、総額8500億円規模の資金調達になるとのこと。参院選後の薄商いの中、相場の重石要因になることが想定されます。それでも同社にとってはようやくのアク抜け感に。

一説には資本増強額としてはまだまだ足りないと言われていますが、今回のバーゼル委員会の話と合わせて、ようやく長いトンネルから抜け出せそうな感じになってきました。目先またショートカバーが入ってくるでしょうが、7月からは参院選の結果も背景に、銀行株がいよいよ買い戻される動きになってくるでしょう。もう少しの辛抱です。

トヨタ(7203)は続落で年初来安値更新。金曜は富士重(7270)に小型車を供給と報じられたものの反応無し。為替の円高傾向もあって全体相場の下落に飲み込まれて弱い動きが続いています。それにしても今回の報道は個人的には過剰供給量を元に強引に商品を子会社に売りつけているような印象がして、トヨタ的には良い話ですけれど、それってどうなんかなーとも思います。

中国におけるストも無事終結したものの、リスクは依然燻り続ける感じです。個人的には元々あって然るべきリスクだったとは思いますけど、投資対象としている時には顕在化して欲しくなかったというのが本音ですね。

昨日寄り付きより買いポートフォリオ入れとなったプロミス(8574)は続落。実はもう少し安く寄りついてから買いポートフォリオ入れとなると見ていたのですが、意外に高く付いてしまって陰線となってしまったのが誤算でした。それでも銀行株の反発から次第にその他金融にも買いが波及する流れに今後なっていくと読んでいますから、今位が仕込みのタイミングだと思います。

昨日寄り付きよりこちらは売りポートフォリオ入れとなった明光ネットワークジャパン(4668)は堅調。それでも寄り付きが予定通り611円からのスタートとなったので、良いところで入ったと思います。600円を下値に底堅い動きが続きそうですが、しばらく成り行きを見守っていきたいと思います。

また金曜の日本ワールドカップ決勝トーナメント進出で、塾よりもサッカー教室・・・という流れになるかも知れない点も逆風です。そうなってくると一方でクリップコーポ(4705)の買いという事になってくるのですが、実需では大勢を変える程大きな話でも無いと思うので、正直そこまで真剣に考えているわけではありません。さしあたって金曜の反応もイマイチでした。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。