KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

6月の成績発表

今日は6月の成績発表です。6月は前月に引き続き世界的に暴落となった一ヶ月でした。そんなわけで私のポートフォリオも案の定やられてしまい、実はブログ開始以後2番目にひどい月となってしまいました(最悪はライブドアショック直後)。リーマンショック時も何とかリスク回避できたのに・・・差し当たってひとつずつ検証してみましょう。

買い銘柄

ソフトクリエイト(3371) 
2005年12月2日後場より 3470円→910円(先月)→898円(20営業日保有 下落率1.3%)
いつも通り外部環境の変化もあまり影響無い動き。四季報では「増配余地」「東証1部を目指す」と力強いコメントが並んでいて、来期予想も順調な増益基調です。内需系銘柄として円高耐性が強いところにも妙味あり。

ソネットエンタテインメント(3789)
2006年1月20日より 390000円→234800円(先月)→212300円(20営業日保有 下落率9.6%)
トレンドが下向きのまま下落基調が続いています。先月から引き続き同業他社のIIJ(3774)は盛り上がっているものの、同社を取り巻くグループ会社の株価不振の煽りも受けて軟調な展開が続いています。毎回恒例の持ち株で評価した1株辺りの価値は42.9万円。相変わらず現値から倍以上上の水準にあり、圧倒的な割安株。

ソフトバンク(9984)
2007年10月5日より 2400円→2251円(先月)→2304円(20営業日保有 上昇率2.4%)
先月に続きこの下落相場の中で大健闘。需給も随分と改善してきていましたが、足下では高値更新後の急落。子会社ヤフー(4689)の追徴課税もあって、利益確定売りが広がった形になりました。それでも内需系銘柄の中心として、まだまだ同社の実力はこんなものではないと見ています。

メディカルシステムネットワーク(4350)
2007年10月15日より (200分割考慮)585円→769円(先月)→623円(20営業日保有 下落率19.0%)
これは逃げに失敗しました。大人しく公募株が流通する前に売っておくべきでしたね。折角の東証1部上場も、残念な形に。7月末にはTOPIX参入というイベントがありますから、少しずつ買い戻される動きになるとは思いますが、上値の重い展開はまだまだ続きそう。

ダイハツ(7262)
2008年3月25日より 1141円→856円(先月)→822円(20営業日保有 下落率4.0%)
緩やかな下落トレンドが続いています。為替の円高傾向が止まらず、自動車関連株である同社にも逆風が続く展開。一方で需給面では信用倍率が改善傾向にあり、逆日歩が付くようになってきました。引き続き新興国需要は旺盛で、業績には申し分無し。あとは親会社トヨタの反転待ち。

みずほFG(8411)
2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→167円(先月)→144円(20営業日保有 下落率13.8%)
総会後に増資が決定すると、増資を織り込む形で売りが加速。遂に上場来安値更新という形になりました。それに合わせて同社のショートカバーが相当入り、信用倍率は急速に改善し逆日歩も点灯。いよいよ陰の極到来かという感じになっています。

ただ公募に関しては中国農業銀行という史上最大級のIPOと日程が被り気味で、直近の全体相場の需給をここまで悪くしてしまったという戦犯でもあります。何か増資のタイミングを図っていた割には、よりによって一番悪いタイミングで増資を決定したのではないかという気がします。

トヨタ(7203)
3月4日より 3390円→3345円(先月)→3020円(20営業日保有 下落率9.7%)
リコール問題から回復していた株価は、結局リコール直後の水準よりも下がる結果に。特に最近もリコールが続出し、レクサスのエンジンのリコールに200億円かかるという話も。ただ同社のPBRは1倍割れで歴史的な割安感は出ています。一旦3000円割れの場面から反騰か。みずほ同様、同社の株価が上がってこないと日本株の復活は有り得ません。

ACCESS(4813)
4月3日より 156000円→130900円(先月)→124800円(20営業日保有 下落率4.7%)
6月に出た同社の第一四半期決算が黒字転換した事を受けて大きく買われる動きとなりましたが、新興市場全体の下落基調を受けて決算前の水準にまで戻ってしまいました。同社の株価チャートとマザーズ指数のチャートを重ね合わせてみればその動きが完全にリンクしている事が読みとれると思います。

一方で足下ではマザーズ指数と同様にダブルボトム完成に向けてリバウンドを見せているところでもあり、緩やかな上昇トレンドを作りつつあります。こちらも内需関連株としての存在価値を高めていきたいところ。

ローソンエンターメディア(2416)
6月5日より 80100円→79600(10営業日保有 下落率0.6%)
テクニカル妙味でポートフォリオ入れしたのですが、残念ながら既に親会社ローソン(2651)との株式交換が決まっており、そちらに連動するような動きになっていました。イージーミスです。買値付近で損切り。以後気を付けます。

ケネディクス(4321)
6月22日より 20170円→13910円(8営業日保有 下落率31.0%)
今回の大失敗銘柄。新興不動産の好調を受けて出遅れ感から買いポートフォリオ入れした途端に下方修正、赤字転落、新株発行と大暴落。完全にタイミングを誤ってしまいました。今は戻り待ちの売りのタイミングを図りたいところ。まずは底打ちを確認しなければいけないのですが、リバウンドの芽も全体相場の下落に消されてしまい、まだまだ底は深そうです。

プロミス(8574)
6月24日より 655円→585円(6営業日保有 下落率10.7%)
こちらも金融市場の復権を期待し、その他金融の中からエントリーしたものの、直後から全体相場の下落に飲み込まれました。足下ではダブルボトム形成に向けた動き。正直チャート的には出来高も減っており25日線も下向きなため、底割れ懸念の方が強いです。ただ個人的には参院選通過後の日本株反転を見込んでいますから、金融・その他金融の強い上昇が見られると思っています。

売り銘柄

ファーストリテイリング(9983)
4月18日より 14300円→13070円(先月)→13800円(7営業日保有 上昇率5.3%)
株価は戻り歩調にあり、利益確定の買い戻しとなりました。そのまま上を目指すか・・・と思いきや、全体相場の地合を受けて、75日線に跳ね返される形に。足下では下落基調となっています。これを受けて後ほど書きますが、再度売りポートフォリオ入れとします。

明光ネットワークジャパン(4668)
6月24日より 611円→601円(6営業日保有 下落率1.7%)
子供手当減額に対する学習塾関連銘柄として売りポートフォリオ入れ。チャート面でも600円で踏ん張っていますが、25日線と75日線のデッドクロスがジリジリと上値を抑えてくるものと見ています。来週8日に第三四半期決算発表予定ですが、前回の中間決算でかなり期待値が上がってしまった分、株価的に弱含むでしょう。

以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると

結果−0.78(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計13で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ちなみにその間
日経平均 6/4終値9901円→9203円(20営業日 下落率7.0%) −0.36(%/営業日) 

TOPIX 6/4終値890→830(20営業日 下落率6.7%) −0.35(%/営業日)

先月とは全く逆に、ベンチマークの倍以上の損失となってしまいました。短期間で大きな損を出したケネディクスやプロミスの下落が痛かったですね。それ以外も全体的に大ダメージの月でした。大きく反省。空売り銘柄が全然足りずに、指数の下落に引っ張られてしまいました。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数302.6ポイント

となりました。前月比15%近い減少となり、かなり深手を負ってしまいました。


さて、今回は売りポートフォリオに先ほど挙げたファーストリテイリング(9983)を入れたいと思います。

金曜には6月の既存店売上高を発表し、前年同月比−5.8%と出てきました。前月こそはキャンペーン効果でプラスに転じたものの、まだまだユニクロの需要は反転したとは言えません。通期では前期比2桁の増収増益を見込んでおり、中間時の貯金や海外の新店効果から何とかクリアはできそうものの、あと2ヶ月で投資家が期待できるような大きな伸びは望めそうにありません。

テクニカル的には5・6月安値を結ぶ下値支持線を月曜には割り込んでくるものと思われます(13100円)。MACDパラボリックも既に暗転しています。また月曜が安く始まれば一目均衡表の雲からも下方に飛び出す事になり、しばらくは苦しい展開が続くと見ています。

であれば次は年初来安値更新を目指す動きになりそうです。まだ安値まで乖離した水準にある同社の株価は他銘柄に比べると割高感が残り、あえてこの銘柄を選好する理由はありません。目標株価は12000円とし、月曜の寄りから売りポートフォリオ入れとします。


例によって文字数の関係で残り少なくなってきたので簡単に7月の相場見通しを書きますが、個人的にはそろそろ陰の極を迎えつつあると認識しています。投資判断は「中立」としていますが、すぐにでも「強気の買い」に戻す準備があります。

環境は間違いなく最悪期を脱しつつあります。海外がまた景気減速を織り込みに動いていますが、それらの反応も落ち着いてきました。金曜のNYも雇用統計の数字が悪かった割には下値が限定的でした。どちらかというと月曜がインディペンデンスディのため休場になるから、リスク回避の動きが出た事は当然の動きであり、私の目には強い位に映りました。

何より市場の雰囲気が総悲観になってきました。これは間もなく底打ちが近いシグナルです。安値更新銘柄も先月末には299銘柄と300に迫る数字です。経験則ではこの辺りで一週間以内に一旦底打ちの動きが出ます。

あとは参院選次第です。余程の番狂わせが無い限り、相場は反転に向かうと思います。月曜こそ弱く、薄商いが続くと思いますが、次第に環境は改善に向かうと見ています。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。