KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

私はコレで会社を辞めました その13

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そして運命の週明け。私は朝一番に所長室へと殴り込みをかけました。事務所に向かうまでの車内でも色々考えてもやっぱり明確な回答を見出せませんでしたので、予定通り「続けてみます」と言ってみて、少しでも難色を示されるようだったら「辞めます」と切り替える作戦になりました。

「所長、まずお客さんの件ですけど、説得は失敗に終わって契約解除という事になりました」
「そうか・・・」
「それで私の方の話なんですけれど、まだここに勤めて3年も経っていないですし、まずは3年勤めてから結論を出したいと思うんです。今回の話は所長から切り出されましたけど、自分の進退は自分のタイミングで決めたいんです」
「・・・」

所長は何か考え込むような姿勢を一瞬見せたのですが、すぐに
「いや、それでも私とあなたの間で信頼関係が崩壊しているからね。続けると言っても無理な話だ」
「それはこれから半年程続けても戻りませんか?」
「今更戻らないだろう」
「じゃあ辞めます」
「ま、まあ、もう一日時間をあげるからゆっくり考えて明日にでも返答をくれれば・・・」
「そんな事言ったって半年続けても変わらないんでしょ?」
「まあそうだけど・・・」
「じゃあ一日置いて考えたって意味無いじゃないですか。今すぐ辞めます」
「そんな急に決めても良いの?奥さんに相談したりとか・・・」
「そんなのはとっくに済ませてあります。むしろ嫁も応援してくれてます。こういうのは決まったら即実行した事が手続も何もスムーズにポンポンポンって具合で進んで行くものですから、もう辞めると言ったら辞めます」

というような感じで、散々悩んだ割にはあっさりと決まったのでした。その間わずか2分程度のやりとり(;^_^A

その後、所長室に先日相談に乗ってもらった上司二人が呼び出され、所長の口から結果が告げられました。すると上司二人は驚いた様子で「何でそんな事になってんの!?(××)」と言われました。確かに金曜に散々説得された話の流れとは真逆の結果になっていました(;^_^Aただ二人が大きな誤解をしているのは、結局私の意志はあまり関係無かったという事でした。

更にその後、入社以来私の教育係的なポジションで色々と教えてくれていた別の上司も呼び出され、私の退職が告げられました。
「そんな、彼は毎日頑張って仕事しているし、この前だってお客さんが無理だと言われていた融資もまとめて来たし・・・」
「そんな事はもう関係無い!もう決まった事なんだ!!\(*`∧´)/」
所長は自身の決断を皆に否定され、イライラしているような感じでした。私はそれだけで満足でした。(つづく)

さて、イライラが募った日経平均は本日反発。前日のNYダウは信託銀行にあたるステート・ストリートの好決算見通しや欧州銀行のストレステストの実施要領が固まったことを受けて金融株中心に大幅上昇。それを受けた日経平均は朝方から大幅高。全く主体性のない相場です。為替が円安に振れた事も追い風に。ただ一段高とはなかなかいかず、上海安に頭を抑えられる展開。後場の値幅も小さかったですが、それでも何とか高値圏をキープできたことで、今までと違った底堅さを見せつけました。

投資判断は「強気の買い」に。この辺りは前回予告した通り、外部環境の好転を受けて一気に最上位まで戻しました。明日のSQ前に値を高く持っていけた事はポジティブでしょう。今晩のNYはほどほどに高いところを期待します。

ところで来週から少しずつ出てくる4−6月期決算は明らかに悪くなるでしょう。どう考えても想定為替レートを円高に持ってこないと投資家の信認は得られないでしょうし、欧州向けの輸出は鈍化するに決まっています。

しかしそんな事はとっくの昔に皆わかりきっていて、今更株価には織り込み済みの内容です。そうでないと例えばソニー(6758)の株価がこんなに落ちる理由は見あたりません。ですから決算が本格化してきたら多少悪い内容のものであっても、アク抜け感から買われる内容になってくるでしょう。

為替に関してはドル円では面白いデータがありまして、例年8月上旬をピークにその後一ヶ月は円高になる傾向があります(過去10回中8回)。これは薄商いの中でヘッジファンドの解約売りがドル売りに繋がるから、という説もありますが、どちらかというとアノマリーに近い内容のようです。

そんなわけで、ちょっと逆説的な考えになりますが、その直前の一ヶ月はやや円安に傾く傾向もある事にもなります。特に最近は円高が続いているため、水準的にはドル買いが入り易そうな点、またアメリカは熱波により消費が好調で、クレジット決済の延滞率も2002年以来の低水準と消費行動に関する明るいニュースが目立ち始めた点も、目先ドル買いに繋がる動きと見ています。ドル円で90円、ユーロ円で117円辺りまでの戻りを予想します。

新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。全体相場が今まで売られた輸出関連株中心に買い戻しが強まった事によって、相対的に魅力が乏しかったようです。特にマザーズは大型株の下落が目立ち、日本風力開発(2766)は10万円超えからの乱高下を見せました。この辺りは決着が着くまでマネーゲームであることに違いありませんから、デイトレ以外の持ち越しは避けるべきです。

ソフトバンク(9984)は反発。昨日はドコモ(9437)によるSIMロック解除やタブレット端末発売など攻勢が嫌気される形。ただテクニカル的には75日線で見事に反発し、8営業日上値を抑え続けてきた5日線と25日線を一気に突破してきました。本日はモルガンによる目標株価引き上げも支援材料に高値引け。短期的なリバウンド局面と捉えたいところ。

ダイハツ(7262)も反発。一昨日の大幅高から需給が好転、昨日で売りも一巡し、本日も三菱UFJによる投資判断引き上げを受けて再度上に跳ねる展開となっています。為替が落ち着いている事も自動車株にとって追い風。ようやく皆この銘柄の魅力に気付いてきたという感じですね。週足の大陽線は恐らく維持されるでしょうが、これが示現すると当面上昇トレンドは約束されます。好需給の中で1000円超えもすぐ達成されるでしょう。

みずほFG(8411)は小動き。アメリカでは前述のように金融株が買われる流れになって相場を主導しましたが、日本のメガバンクはそれ程までには買われませんでした。中国の銀行株が相次いで増資を発表し、国際的なポートフォリオから日本の銀行株を外す動きが出ている事も需給を緩くする要因。来週にはいよいよ同社株の公募値決めもあり、アク抜け感を期待したいところ。

ケネディクス(4321)は反発。全体地合の好転の中、不安感も和らぐ形。荒っぽい値動きが続いて個人投資家中心の短期資金が集まってきています。テクニカル的には5日線を支持線にしてMACDパラボリックも好転。まだ窓埋めの最中であり、もう少し戻しは期待できる感じです。

明光ネットワークジャパン(4668)も反発。チャート的には完全に崩れた形になりましたが、本日発表予定の四半期決算期待を受けて歪な反発を演じてきました。そのせいもあってMACDパラボリックが好転。長い間上値を抑えていた5日線も抜けてきて、ちょっと売り方にとって苦しくなってきています。

そして出した第三四半期決算ですが、売上高は季節的な要因もあって通期見通しに対して中立な印象。各利益も健闘しているという感じです。元々同社を含めた学習塾関連は夏期講習の夏場が書き入れ時ですから、最終四半期がどうなるかという点が一番の注目点。

同時に4・5月に続いて市場外での自社株買いも発表してきました。規模は過去2回に比べて桁違いに小さいですし、この辺りは以前も影響はほとんど見られませんでしたから中立と見ます。ただ全体的には良いムードになってきましたね。明日の値動きを見てこの先の展開を考えたいと思います。

ファーストリティリング(9983)は続落。日経平均寄与度の高い同社は逆に日経平均に引っ張られるような形で持ちこたえましたが、5日線に上値を抑えられる形で結局軟調。同社も本日が決算発表。

そして出た決算は4月中間期に出した通期上方修正から一転下方修正に。既存店の不振から売上高は前回修正前以下の水準に、また営業利益も75億円減額して出してきました。第三四半期決算だけの営業利益は236億円という事で、中間期までの累計のわずか1/4の数字。通期で1330億円に下方修正という事は、最終四半期で更にその半分しか稼ぎ出せないという弱気見通しという事です。頼みの綱の海外店も円高が響く格好に。

確かに6月までの既存店売り上げ動向からある程度の弱気は織り込み済みですが、今回の下方修正は市場コンセンサスも下回り明日は売られる事になるでしょう。四季報予想も大きく下回る事になりますしね。明日はSQですから日経平均寄り付きに対する寄与も注目です。

昨日寄り付きより買いポートフォリオ入れとなった松竹(9601)も反発。何とか5日線をキープしています。MACDも好転してきた事から、他の売り込まれ過ぎ銘柄同様、比較的短期リバウンドを期待します。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。