KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

いすゞ自動車(7202)のアナリストレポート

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5営業日以内で上昇率10%超の大幅高連発中!
以下直近1ヶ月で挙げたもののうち、10%超えをしたものの一例です
(※それぞれの株価は提示値、提示投資期間終値等による実際の売買値です。)
★11/17 アクロディア(3823)  35000円→40500円 上昇率15.7%
★11/24 インフォテリア(3853) 70800円→80400円 上昇率13.6%
★11/25 元気寿司(9828)    800円→900円   上昇率12.5%
★12/6  BBT(3776)      71500円→80000円 上昇率11.9%
★12/7  アクセル(6730)    1998円→2240円  上昇率12.1%
★12/15 田淵電機(6624)    104円→120円   上昇率15.4%
この他、もうすぐ10%高達成も含めて絶好調!成果は随時ブログ上で報告致します。

1ヶ月2,980円〜。年末ジャンボ10枚買うよりも、余程堅実に利益があがると思います。
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※なお多数のお申込をいただいているのは大変有り難いのですが、メールアドレス間違い、ご登録された携帯アドレスでPCメールが受信できない設定になっておられ、こちらからのご案内がお送りできないケース等が生じております。

基本お申込後24時間以内にはご連絡を差し上げますので、心当たりのある方は再度PCメールをご確認の上ご登録いただきますよう、宜しくお願い致します。

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3ヶ月以内投資判断「中立」
買いのタイミング  
3ヶ月以内株価目標 420円

要点
・東南アジアを強化。タイのピックアップトラックでは首位。
・今期は既に2度の上方修正。更なる増額余地を残す。
・財務面は足元問題なさそうだが、余裕が無い事も確か。設備投資・研究開発費がかさむようであれば、将来的なファイナンス懸念は燻る。
・長期的には400円に株価のネックラインが存在する。
・ライバル日野自動車と比べて株式的には優位性があるものの、ハイブリッドエンジンなどの開発で遅れをとる。
・海外展開では他社に比べて一日の長がある。


【企業概要】
日本最古の自動車メーカー。トラック・バスに強みで小型トラック国内首位。三菱商事(8058)、トヨタ(7203)等が大株主。建機向けエンジンも手がける。GMとは資本関係は切れているものの、業務提携は継続。ただし北米売上は足元で1割にも満たず小さい。国内外の売上比率は1:2。海外ではタイのトラックではトップシェアとアジアが中心に育ってきた。

【業績】
前期はピークの08年売上と比較して約半減と大きく落ち込んだものの、かろうじて黒字を確保。

今期は増収増益の見込み。海外販売がアジア圏を中心に前期比約2倍の台数を売上て絶好調。国内はエコカー補助金による押し上げ効果で同35%増。それでも円高などにより売上高はピーク時の3/4程度にまでしか満たない。

一方利益水準は想定為替レート84円(下期は80円)でもピーク時の8割までの水準に急回復の見込み。特に円建てで取引しているアジア向けに好調なこと、生産回復による労務費正常化などが背景。前年同期比で国内は580億、アジアは170億の改善。

タイでは約100億円を投じ、ピックアップトラック工場を増強。生産能力を年間10万台程度拡張し、新たな輸出の拠点とする。またベトナムでは低価格のトラックを来年から試験販売する予定で、12年から本格化の予定。東南アジアに力を入れる。

中間期までの営業利益の対四季報による進捗率は55%と過半数を超過。既に2度の上方修正を出したが、それでも会社予想は保守的と見られている。他のアナリストも一様に会社予想を上回る通期見込み。

下期について国内向けは補助金の終了や、新排ガス規制駆け込み需要の反動で落ち込むものの、引き続き新興国中心の景気回復によるトラック需要拡大や産業用(建機用)ディーゼルエンジンの増加、また為替の円安を背景に通期見込み超過達成はほぼ確実と言えそう(為替は1円円高により2.5億円の営業利益変動)。

11年3月第三四半期予想(KA.Blog)単位:百万円
売上   1110000
営業利益 66600
経常利益 66600
当期純益 43200

想定為替レート 86円

フリーキャッシュフローは757億円の黒字。96億円の赤字だった前年同期から回復を見せる。その結果手元現金が2015億円。一方で有利子負債は2921億円。今期は下期で230億円の設備投資、また通期で600億円の研究開発を予定している。

流動比率(流動資産÷流動負債×100)は131%。有利子負債比率(有利子負債÷自己資本)は93.5%。何とか合格ラインはクリアしているものの、まだ財政面には不安が残る。

もし今後海外での追加的な積極投資があるならば、ファイナンスリスクはそれなりに生じてくるので注意は必要だ。


【トラック業界の特性】
事業向け車輌中心であり、景気、特に物流に大きく左右される。トラックの年間平均走行距離が20万Kmで買い換えサイクルは約5年。排ガス規制という特需もあって、エコカー補助金終了後でも個人車輌より需要は底堅く、工場稼働率の低下に歯止めをかけている。


【アナリストの評価】
総じて強気。目標株価のレンジは400円〜510円。いずれも現在の株価水準を上回る内容で、海外販売好調継続に対する強気の見方が多い。


【株価推移】
株価は02年の金融危機に31円という倒産価格に見舞われたが、07年にかけて720円まで23倍超の上昇をみせた。しかしその後のサブプライム・リーマンショックによりご多分に漏れず急落。約1年で100円以下にまで下落。

その後は一貫した戻り歩調が続いている。特に08年6月から約半年で600円から100円までの下落に見舞われたため、価格帯出来高は薄く、順調な戻りを実現できた。足元下落分の半値戻しである400円に迫る勢いだ。


【テクニカル】
長期的なスパンで見てみると、400円というラインに大きな節目がある。06年はほぼ400円を挟んだ推移を見せたし、第一次サブプライムショックによる急落の際にも400円というラインが下げ止まりのポイントだった。

また上記のように07年高値720円→09年安値88円までの半値戻し水準が404円という数字になる。月足の一目均衡表の雲上限もその辺りに位置するし、遅行線と基準線が接するのも408円辺り。

日足・週足で見ると節らしい節は見あたらない。足元は11月下旬の高値から日柄調整をこなしている段階。為替が円安に向かえば自然と自動車株物色の流れから上値追いの動きに繋がりそうな気配はある。

これらを総合的に考えると、一旦は短期的な勢いを借りて400円を超える場面がありそうだが、上値は次第に重くなってくると見られる。第三四半期決算発表まではイベント的な転換点は無いものの、400円超えからは売りゾーンとして警戒したい。


【需給】
11月までは日証金の貸借倍率及び信用倍率が1倍割れと売り長の状態を継続してきたが、11月の高値通過後はやや買い残が増えて悪化傾向にある。それでも足元の信用倍率は1.5倍、貸借倍率は2.8倍と極端に多いわけでもなく、信用買い残高も日々の出来高に比べて極端に多いわけでもない。

足元順調に下値を切り上げて上昇してきており、回転が効いている状態。需給面は悪くない印象だ。


【同業他社比較】
同社の今期ROEは17.6%を見込む。また足元で予想PERは11.7倍、予想PBRは2.0倍。営業利益率は5.6%を見込む。他社と比較して、同社の立ち位置を検証する。


日野自動車(7205)
トヨタ子会社。大型トラック国内首位。国内の売上比率が7割超で、海外進出は同社に比べてやや出遅れの感がある。為替変動1円で10億円の営業利益変動。

今期ROEは5.3%見込み。予想PERは22.3倍、予想PBRは1.2倍。売上規模も同社とほぼ同水準ながら、営業利益率は2.1%と低い。同社に比べて割高な印象を受ける。


UDトラックス(旧日産ディーゼル。非上場)
現在はボルボ傘下。三菱ふそうとのバス事業合弁交渉は決裂。中間期時点で売上規模は同社の1/4。海外売上比率は25%。営業利益率は2.5%。


三菱ふそうトラック・バス(非上場)
業績非開示。公表されている販売台数は同社の1/3以下。国内は過去のリコール問題で縮小気味だが、海外はやはり東南アジア中心に回復傾向。海外売上は台数ベースで8割超。


これらに比較すると、同社は利益成長率に比べて割安な印象を受ける。


【課題】
まずは自動車メーカー共通の懸念材料だが、鋼材価格の上昇がネックになってくる。世界的な鉄鋼需要増大による鉄鉱石の価格高騰から、原価となる鋼材価格の値上げを迫られている。特に足元の商品市況に過剰流動性から溢れたマネーが流れ込んで、実態以上の価格高騰に晒される可能性がある。

同社の業績もその辺りを加味して保守的に見られているが、販売価格への転嫁が難しいだけに、懸念材料として意識しておく必要がある。

トヨタとハイブリッド技術を共同開発している日野が同分野では先行している。一方で同社はCNG圧縮天然ガス)を推しているが、充填機などのインフラ整備が課題であり、日野のハイブリッドトラックが普及期に入ると、厳しい立場に置かれそうだ。

今期で直近の中期経営計画は終了するが、次期計画でどのような青写真を掲げるか。残念ながら世界的な信用収縮により、計画は未達に終わりそう。

幸い国内トラック・バス4社の中で、最も積極的に海外展開を行っているため、新興国成長の恩恵を受け易いポジションにある。低価格トラックの投入により、シェアの一層の拡大を見込めそうだ。

一方で大国中国の金融引き締めによる影響は、トラックや産業用エンジンに直接的に影響してくるため、不可避と言えるだろう。中国以外のアジアやその他の地域での戦略が、今後大きなカギを握る事は間違いない。

その辺りの需要を取り込みつつ、配当を以前の5円以上にまで伸ばすことができれば、株価は一段と上昇する余地が開けてくるものと思われる。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。