KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

相場見通しと注目銘柄

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足下の株価急落は投資のチャンス!
間もなく天与の買い場がやってきます。
今の内から情報を集めて、反転のタイミングに乗り遅れないようにしましょう。

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日経平均は反発。前日のNYはEU首脳会議で結局具体的な改革案が出なかったものの、とりあえず通過したことで一時落ち込んだマイナス圏から高値水準まで急上昇。新築戸建て住宅の増加率が大きかったことなど経済指標が予想を上回ったことや、ボーイングの好決算などもプラス要因として働きました。

一方でAmazonの決算が悪いと伝わってNASDAQは上値の重い展開に。新型タブレット端末「kindle fire」の製造コストが高く、一つ売れる度に10ドルの損失を出すということで、これでは好決算を見込めないとの見方が大勢でした。

私は同社は端末で稼ごうとしているわけでもなく、AppleiPadに押されている面を考えると戦略的には悪くないと思いますが、とりあえず市場の方はそうは見ていないようです。

それらを受けた日経平均は朝方から買いが先行。寄り付き前の外資系証券の注文動向は820万株の売り越しで、上値の重いスタートに。ただアジア市場が堅調にスタートしたことや、午後に日銀による追加緩和が決定したことで一段高となり高値引け。

出来高は18億株、売買代金は久しぶりに1兆円を回復しました。ただ1.1兆円ということで、もう少し盛り上がって欲しいところ。

投資判断は「やや買い」に。何とかギリシャの債務カット率も50%と決まり、一つの大きなイベントを通過しました。ただ前回述べたように「あー、これで全てカタがついてすっきりした。あとは全面的に買いだ」というのはもう少しだけ待った方が良いと思っています。

今月はそのような警戒心の強いことを書いてきて、結果的には杞憂に終わりましたが、気の緩んだところで逆撃を受けると今までコツコツ積み上げてきたものを一瞬にして失う怖さもありますから、念頭には置いておくべきでしょう。ただその割合を今回のイベント通過によって小さくしても良いと思い、投資判断を一段階引き上げました。

以前から示しているように、完全な買いとするには11月中旬頃まで待つ必要があるでしょう。その辺りまでで為替も円安反転し出す頃合いと見ます。

逆に言えば、今の日本市場においての不安材料は為替の円高の一点に尽きると言えるかも知れません。タイの洪水もありますが、各社共に影響度合いはマチマチで、例えば日本電産(6594)などは復旧後の収益性が逆に高まるなどと見て強気に転じています。この辺りの悪材料はそれぞれ株価には織り込まれたと見るべきでしょう。

現在海外マーケットの上昇に比べて日本市場の上昇率は小幅に止まっています。確かに決算がまだこれからドンドン出てきますし、ここまでの下落幅も海外ほどではありませんでした。しかし明らかにこの円高が上値を抑えています。

その証拠に、今朝の寄り前の外資系証券の注文動向も売りが優勢でした。為替の円高で日本企業の決算が下ブレ→一方でアメリカなどは好調な決算が多い→円高によって外資から見る日本株の資産価値はそれ程目減りしていないから換金しやすい→じゃあ日本株を売って、戻り局面の他の先進国株に資金を移そう、という流れになっています。

この外資系の売りが止むのもやはり11月に入ってからではないでしょうか。そして一巡すれば、次は為替が円安に向かう中で安く「見える」日本株を外資が買ってくるでしょう。日本株を持たざるリスクが次第に顕在化してきます。ですから、ここからの上昇力が大きいのは間違いなく日本株だと思っています。

そんな中で現段階で買っていけるのは「出遅れ銘柄」が一番無難でしょう。特に良かろうが悪かろうが決算が既に出てしまった銘柄で、外国人持ち株比率が小さめで、これ以上売りが出るようなきっかけの無い銘柄です。それが内需なら尚更良いでしょう。

そう考えると、本日上昇に転じた金融株も良さそうです。ただ銀行株などの金融株ど真ん中よりは、その他金融株、証券株というところが良さそうです。また後述する新興市場株も良いでしょう。

というわけで、話をまとめると「二番底を付けるという懸念は無くなったものの、最後の株価急落のリスクは認識しておくべき。出遅れ感の強い株に関しては、今の内から積極的に買っていっても良い」というようなスタンスです。

そして最も神経質に見るべきはアメリカの景気指標でしょう。今はヨーロッパ債務問題が一区切りとなって、皆楽観論でふわふわしている(良い気分の)状態です。次に注目が集まってくるのは当然今後の世界の景気回復に関してですが、足下では少しずつアメリカは好転してきているような感じです。

ここが微妙で、アメリカの指標が悪くなっては当然困りますが、あまり良すぎても今無責任な感じで盛り上がっている「QE3期待」に水を差すことになりかねません。「やらなくても良いんじゃね?」的な感じになると、それはそれで困ります。

現実的に実行はなかなか難しいのでしょうが、関係者による「やるかもね」的なリップサービスが出てきました。これだけ世の中がデモで溢れかえっているのに。なので期待が高まるのも当然で、もし本当に実行されるならば将来の弊害はさしおいて、株式市場にとっては大きなプラスとなります。その場合は積極的に株を買って、持たざるリスク排除に努めるべきでしょう。

新興市場は「強気の買い」。本日は2指数共に堅調。しかし人気は主に東証1部銘柄の方に集中し、新興市場は2番手に甘んじた格好です。引き続き直近IPO中心に買いが集まった展開。ただ個人的には前回も指摘したように、新興市場の方により妙味が出てくる場面ではないかと思っています。

東証1部に安心感が拡がりだしたら、まだ為替が円高に向いている中で出遅れ感の強い内需株が選好される、というのは上述の通り。ここから年末にかけて、新興株が盛り上がる頃合いになってくるのではないかと見ています。


ポートフォリオ銘柄】
ソネットエンタテインメント(3789)は続伸。昨日は子会社エムスリー(2413)が好決算を出したものの出尽くし感が台頭。野村による投資判断引き下げもあって一時大きめの下落となりました。

そして本日は同社自体の決算が発表。そのエムスリーの好決算や会員数の伸びもあって前期比大幅な増益決算に。ただ利益面は計画を上回ったものの、売上が足らず。四季報予想より悪い決算となったため、株価にはややネガティブな印象を残しました。隠れゲーム関連銘柄でもあっただけに残念。

テクニカル的には反転のタイミングを逸してしまったため、もうしばらく調整局面が続きそうです。まずは30万円での反発を見極めたいところ。

売りポートフォリオ任天堂(7974)は続落。昨日は日経電子版で「経常赤字1000億円」と伝わると、14時から突然の急落。一旦は戻しましたが、引けにかけて再度売り込まれました。

明けて本日。寄り付きから大きく売られ、いきなり年初来安値を更新。ただその後は全体相場の戻しもあって一時はプラス圏に浮上。本日発表の通期見通しに対する期待も高かった模様。

そして出てきた決算は、同社が連結決算を発表し始めてから初めての赤字転落見通しに。営業利益はほぼトントンの10億円見通しと、かなりネガティブサプライズの数字を出してきました。

値下げしたDSの買い控えや補償費用の負担、また為替の円高が想定以上だったことが背景。ちなみに今回の見通しの前提数字はドルで77円、ユーロで106円の想定。

私も決算が悪いだろうと見て売りポートフォリオに入れましたが、これは想定以上の悪さです。明日の大幅安は避けられないでしょう。個人的には分割か投資単位引き下げ策、もしくは自社株買いなどで売り圧力の緩和を狙ってくると見ていたのですが、それも無い様子。

唯一の救いは最近下方修正や決算の数字が悪かったら出尽くしとなる傾向が強いことですが、今回の場合事前に株価が盛り返してきていただけに、その再反動があると思われます。

テクニカル的には年初来安値を更新してきたことで、長期下落トレンド継続の見込み。明日に前回の下方修正時(7/29)のように下値で寄り付いた後に急速に出来高を伴って切り返すことができれば、一旦は底打ち感も漂うでしょうが、目標株価とした1万円割れは確実と見ます。

ソフトバンク(9984)は反発。こちらも本日決算でしたが、事前に日経報道で「営業利益3600億円台」と伝わっていました。

そして出てきた中間決算はそれを上回る3732億円ということでしたが、数字はまあまあ良いもの、という程度の印象しかありません。ただ個人的にビックリしたのが、有利子負債がなんと7000億円と、前四半期の約1/3程度にまで一気に減少したこと。

アメリカヤフー株譲渡などで返済しましたが、それでもここまでとは。孫社長の有言実行力には恐れ入ります。日本の借金もこれくらい一気に減らないものでしょうか・・・。

それはともかく、同社の好決算は株価に若干プラスとして、この有利子負債の話や全体相場の上昇トレンドがジワジワと効いてくる流れになりそうです。正直通期ではiPhone4S販売促進コストなどで市場予想より厳しくなりそうですが、同社の場合は通期予想を出しませんから、各社アナリストの見方がそれぞれ分かれそうです。

なので、この銘柄に関しては明日の寄り付きで損切りとしておきます。もう少し下押す場面があると思っていましたが残念でした。


【注目銘柄】
東京精密(7729)は大幅高。こちらは昨日の決算を受けて有料メルマガで取り上げましたが、またしても買値に届かず。残念でした。

例によって勿体ないので、取り上げ根拠を掲載します。ただ本日は文字数の関係上、前半部分だけにしておきます。

「半導体製造装置や計測機器の製作。本日引け後に中間決算見通しの上方修正を発表。サプライチェーンの早期回復により売上が想定以上になったこと、また原価低減も図ったことで大幅な増益見通しとなった。第一四半期決算発表に次ぐ今期2度目の上方修正で、通期見通しに関しては10日の決算発表時に公表予定。半導体関連ということで警戒感があったが、円高の中でもこれだけの数字を出してきたことはサプライズ。

株価は足下200日線に沿って1400円〜1450円の範囲での持ち合いであったが、ここからの上放れを見込みたい。テクニカル的には各移動平均線は上回っており上値の重石要因は小さい印象。MACDは暗転しているが、今回の見通しを受けて株価が上昇すれば好転できるポジションにあり、パラボリックも同様。新値足は陽線を継続している。

一目均衡表では遅行線も雲を上抜いて三役好転の格好。当面ボリンジャーバンド+2σに沿った形での上昇を想定。

需給的には信用倍率も1倍を割り込んで逆日歩が点灯中。現状の水準は7月下旬のもみ合い水準と同レベルであり、8・9月の出来高が下値で盛り上がっていることから、上値のしこり以上に下値で株主が入れ替わっている印象」


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。