KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

10月の成績発表

今週のお題「センチメンタルな秋」
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足下の株価急落は投資のチャンス!
間もなく天与の買い場がやってきます。
今の内から情報を集めて、反転のタイミングに乗り遅れないようにしましょう。

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今日は10月の成績発表です。10月はギリシャ問題に揺れ、その揺れは今でも余震が続いているのですが、少しずつ時間と共に落ち着きを取り戻している段階です。そんな中で私のポートフォリオはぶっちゃけ結構やられました。それでも反省と共に検証することで、来月の糧にします。無駄にはしません。


買い銘柄

ソネットエンタテインメント(3789)
326000円→294300円(23営業日保有 下落率9.7%)
決算は予定通りの好決算。ただ親会社ソニー(6758)が大赤字、DeNA(2432)が成長鈍化や球団買収問題で下落する中で、光るのは孝行息子エムスリー(2413)の奮闘のみ。系列の中でも明暗が分かれています。そんな中で好決算も織り込み済みとなっている同社は、上値の重い展開が続いています。

個人的にはこの辺りで下げ止まり、全体相場の上昇に合わせて反転となっていくと思いますが、内需銘柄ということで、他の銘柄に比べては相対的に上昇力が弱いものになるでしょう。いずれにせよ、まずは底打ちを確認することが先決です。

さて毎回恒例の同社持ち株で評価した1株辺りの価値は62.8万円。DeNAの下落が大きく足を引っ張りました。それでも現値水準との乖離は大きく、まだまだ断然割安です。


みずほFG(8411)
114円→109円(23営業日保有 下落率4.4%)
今月もメガバンクは欧州問題に振り回された一ヶ月でした。ただ私はそろそろ金融株やその周辺株を最も強気で押したいタイミングになってきました。世界情勢的に金融株は底打ちしたと見て良いのではないでしょうか。この銘柄に関しても110円辺りで底打ちと見ています。


ロート製薬(4527)
1010円→912円(23営業日保有 下落率9.7%)
折角1000円を超えていたのに、またここにきて下落が目立ってきています。LED照明や節電といった目への環境の変化で目薬の重要は増えているという話もあり、業績はわずかでも上ブレが期待できます。来週10日発表の決算に期待。


GCAサヴィアンG(2174)
95300円→82300円(23営業日保有 下落率13.6%)
第三四半期決算は通期見通しに対し進捗率50%程度と黄色信号。それを受けて株価は一気に2割近く下がってきました。終値ベースでも年初来安値を更新してきており、需給的には非常にまずい形。

売りが止めば同業の日本M&Aセンター(2127)は好調ですから、年末にかけて引っ張っていってもらえるのでしょうが。昨年も今頃が安値でその後大相場でしたから、日柄的には良いところにあると見ています。チャート的にも三空の状態ですから、ここは陰の極と見て黙って買う場面では。


デジタルガレージ(4819)
10/29より 26390円→25000円(4営業日保有 下落率5.3%)
Twitterの上場期待や、2万円を底に反転機運が高まってきていたところから7月実施の公募価格は抜けられる・・・と思ったのですが、とりあえず上値を抑えられました。こちらも来週10日に決算がありますから、そこでの上放れに期待です。


売り銘柄

任天堂(7974)
10/1より 11310円→11210円(19営業日保有 下落率0.9%)
未だ続く円高でのダメージを考えてエントリー。そして出てきた決算見通しは、予定通り同社連結開始以来の大赤字修正で、今期は200億円の赤字見通しに。これで1万円割れは確実・・・と思われたのですが、昨今の決算の流れに沿ってアク抜けに繋がった形に。結果不本意ながら小幅利食いで終了。

ただ個人的にはまだまだ売り一巡感が見えていないので、一時の気の迷い、売り方の買い戻しに過ぎないと見ています。長期的には下落トレンドが継続しており、アク抜け感だけでは大底反転は難しいでしょう。

NINTENDO64の失敗で低迷が続く株価を04年に歴史的に反転させたのはDSのヒットでした。歴史的反転にはそれなりのきっかけ・材料が必要です。またタイミングを見て売りで取り上げたいと思います。


ソフトバンク(9984)
10/20より 2370円→2580円(7営業日保有 上昇率8.1%)
チャートの悪さ、特に同社の場合は3年周期の株価下落トレンド入りしていることを背景にエントリー。ただ、ちょっと手持ちのポートフォリオが少なかったことから決算前に無理して入れてしまったのが反省でした。

同社の場合終わった期の好決算は疑いなく、iPhoneをKDDI(9433)にも採られたことの影響は第三四半期から出てくるわけで、また通期見通しを元々出さない会社です。となると、決算を受けて株価が弱含むことはないわけで、タイミングを完全に誤りました。

個人的には決算のP/Lの話よりもB/Sの方で、同社の有利子負債が7000億円と一気に1兆円以上減った事に驚きでした。利益ベースでも有利子負債の残高でもKDDIを上回り、ちょっと企業イメージは変わりつつあります。長期トレンドはまだ下方に見ていますが、少し様子を見たいところ。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
-0.60(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 9/30終値 8700円→8801円(23営業日 上昇率1.2%) 0.05(%/営業日) 

TOPIX 9/30終値 761→752(23営業日 下落率1.2%) -0.05(%/営業日)

今月はベンチマークに完敗。今回は世界的な株式市況に不透明感が漂う中でポートフォリオの数を減らして様子見に徹しましたが、売りにしたものは上がり、買いのものは下がり・・・と踏んだり蹴ったり。特にソフトバンクやデジタルガレージが短期間で損を出していることから、下落バイアスが大きくなりました。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数329.3ポイント
となりました。400ポイントまでもう少しのところから急落で今年最低をマーク。下落率は13%に迫り、月間で歴代ワースト3を記録。慎重さが足りませんでした。猛省です。


さて、気持ちを切り替えて11月の相場見通しに関しては、引き続き強気に見て良いと思います。前回指摘したように、結局ギリシャの国民投票は実施されないことになりました。世界はやはり常識的、理性的な方向にきちんと動くので、今回のプチパニックは、格好の押し目のタイミングになったと言えそうです。

金曜のNYは雇用統計を受けて反落の動きに。ADP雇用統計が良かったことやFOMCで追加緩和が無かっただけに事前に期待感が膨らみ過ぎてしまった様子。出てきた10月の数字は予想を下回る一方で、8月・9月の数字を大幅に上方修正。失業率も9.0%に改善し、総合的には悪くなかったのですが。

それでも株式市場は直近のデータを重視すること、また引き続き今度はイタリアに注意すべきというような風潮が出ており、引けにかけて下げ渋ったものの反落。引け後にギリシャのパパンドレウ内閣の信任案の結果が控えており、様子見ムードも強まりました。一応結果は無事信任となり一つの山場は乗り越えたので、来週は日本市場も落ち着いたスタートになると思います。

私は今後も紆余曲折しながらも、基本的には世界全体3月頃まで緩やかな上昇を続けていくと見ています。今度はイタリア、次はフランス・・・と突っつけばいくらでもほころびが出てくるのですが、この辺りは弱気筋の常套手段でもあり、俗に言う「予測可能な危機は回避される」という原則に則って、しばらく大きな混乱は無いと思います。

日経平均もすっかり9000円割れが常態化していますが、外部環境が落ち着きを取り戻せば、すぐに1万円回復もなされると思います。何度も言われていますがPBRは1倍をずっと割り込んでおり、解散価値を下回った状態が続いています(10月末現在0.7倍)。

そして私は今回最も大きいと思った出来事が例の加藤氏の復活です。仕手が良いとか悪いとか倫理的な問題は一旦置いておいて、これで株式市場が面白くなってくるのは間違いありません。

前回も書きましたが、ここまでの「事実」として、加藤氏が動き出してから相場は反転してきた歴史があります。彼の登場によって、色々な銘柄が活気付き、とにかく資金が株式市場に入り込んできます。

何故なら少なくとも個人投資家は「毎日1%ずつ確実に上がる銘柄を見付けるよりも、明日10%上がるかも知れないし下がるかも知れない銘柄の方を好む傾向がある」からです。行動経済学では逆になるはずですが、事実FXや先物が選好されています。

皆FXは「上がるか下がるかを読むだけだから簡単」とか言います。いやいや、株式市場だってそうです。一つの銘柄に絞り込めばあとは「上がるか下がるか」だけの世界です。何故か簡単の裏にある「簡単に損をできる」という事実を都合良く忘れ去って、とっつきやすいというイメージが先行しています。

私はむしろFXの方が圧倒的に難しいと思っています。何故なら2国間の国の事情・パワーバランス、他国との兼ね合い・・・などなど、グローバルな状況を全て勘案しないと先を見通すことなど不可能ですから。

私はFXをやらない100の理由と、株式投資をすべき100の理由を述べることができます。もっとも投資ではなくてギャンブルが好きだという方はFXを好きなだけやれば良いと思いますが。

話が逸れましたが、別に私は仕手株を勧めているわけではなくて、それに伴って個人投資家の資金が株式市場に流れ込んでくることで、株式市場が盛り上がることに注目しています。回転が効けば新興市場など個人投資家受けの良い銘柄を中心に盛り上がり、世界情勢が落ち着けば大型株も機関投資家や海外マネーの流入で、正に全面高の状態が期待できます。

今株式市場に足りないのは「エネルギー(資金流入や出来高)」、つまり買いにしろ売りにしろ株式市場に対する期待感が足りないのだと思います。企業業績は為替が歴史的な円高、国内外の自然災害、世界的な不況感を背景に、それでも個別毎に頑張って何とか凌いでいます。

それに対して投資家が評価・意志を示す場が株式市場です。私は国民皆「不況だ」「ダメだ」とか言いながら、心の中では「ま、誰かが何とかしてくれるだろう」と考えて、必死さが足りないのではないかと思います。もし自分の資産と真剣に向き合うならば、銀行に預けておくだけでなく、何とかしたいと行動するはずです。

私の中では11月上旬が「年内最後の買い場認定」しても良いと思っています。そして天与の買い場は、自分の資産に真剣に向き合うチャンスをも与えているのでしょう。とりあえず年内はラストスパートで貪欲に利益を追求していきたいと思いますのでご期待ください。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。