KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

相場見通しと注目銘柄

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足下の株価急落は投資のチャンス!
間もなく天与の買い場がやってきます。
今の内から情報を集めて、反転のタイミングに乗り遅れないようにしましょう。

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日経平均は反発。前日のNYはイタリア債務危機懸念などで軟調に推移していたものの、ECBのシュタルク専務理事が「債務危機は遅くとも1、2年で収束する」と発現したことを受けて反発しました。

それを受けた日経平均は前日終値を挟んだ小動きで推移していましたが、午後から先物主導で急落。オリンパス(7733)が過年度の決算に関して不正会計処理が行われていたと発表されるとストップ安まで売り込まれ、指数を押し下げました。

そして同社の歯切れの悪い会見を受けて後場に再度ストップ安に張り付くと、売れない同社株の裁定として日経平均先物が代わりに売られる流れに。その不正会計に主幹事野村のOBが関わっていたという野村HD(8604)も大幅安で上場来安値を更新。それの連想から他の証券株も軒並みとばっちりを受け、証券は業種別では10%を超える下落率。

結果、日本株全般的に疑心暗鬼が拡がる形で日経平均は8700円割れ。商いは18億株と膨らみましたが売買代金は1兆円ちょっと。久しぶりに国内要因で値幅は振れましたが、こういう形で下がるならば動かない方がマシという感じでした。

投資判断は「やや買い」。オリンパスに関しては本当にどうしようもないですね。特に情けないのが、外国人社長に指摘されるまでずっと放置だったということ。あまつさえ指摘した彼を解任し、火種を大きくしました。せめて日本人の手で処理されれば良かったのに本当に情けない限りです。これでは中国企業と何ら変わりはありません。

これはあくまで同社のみの問題で終わらせてもらいたいところで、日本株不信に繋がらないことを願います。市場はとにかく「不透明感」を嫌います。どうなるかはっきり先が見通せない時は、とにかく売っておけという流れになりますから、下手すると90年代にバブル崩壊後に俗に言う損失の「飛ばし」を行っていそうな大企業で特に外国人持ち株比率の高い銘柄は軒並み売られる恐れもあります。

となると消去法的に買われそうなのがバブル崩壊後に設立されたような若い銘柄ですが、ともかく現段階では個人的にはそこまで話が拡大するとは思っていません。ただもし野村が組織ぐるみで行った、ということになると話は別です。

もしそうならライブドアショックが新興株売りに繋がったように、オリンパスショックが日本株の大規模な売りに繋がる可能性もあります。まあライブドアはバブルだった新興市場に対する一種のくさびでしたから、状況はまるで異なりますが。ともあれ「不透明感」が外国人投資家に日本株を忌避させる原因になっています。

ところで韓国のネクソンが年内東証1部上場と伝わり、大塚HD(4578)以来の大型上場という話題もありましたが、一気に吹き飛んでしまいました。これで「やっぱり日本への上場止ーめた」とならないことを祈るばかりです。

また本日は引け後にトヨタ(7203)が決算を発表し、タイの洪水被害で通期見通しをホンダ(7267)に続いて未定としました。実績値はコンセンサスを下ブレ、通期見通しを取り下げたのも実質的な下方修正と捉えられ、これも「不透明感」と言えましょう。

一方で海外は少しずつ落ち着きを見せつつあります。先週はギリシャの国民投票騒ぎやMFグローバルの破綻などがありましたが、ECBの利下げもあって落ち着いた値動きになっています。もう世界的な危機らしい危機は当面去ったと言って良いでしょう。

政治的な懸念が発生しても必ず常識的な範囲で決着します。もし今度はイタリア首相がワガママを言おうものならば、当然世界から総スカンを喰らいますから、内閣を維持できるわけがありません。この辺りは心配には及ばないでしょう。

それでも「次はイタリア」と言っているのは弱気派の常套手段であり、私はむしろここからの上昇局面を控えて仕込みたい筋が過剰に不安を煽っている印象を受けます。財務状況が悪いのは今更であり、昨日・今日発覚した新しい不安材料でもありません。逆に想像が付く範囲での悪材料しか出ないのであれば、弱気派のネタ切れとも言えるでしょう。

私は前述の国内不安材料を丸ごとひっくるめても、海外のマーケットの落ち着きの方が日本市場に与える影響は大きいと思います。なので前回も書いたように「11月上旬が年内最後の買い場」という認識に変更はありません。むしろ今は積極的に攻めていくべき段階と思います。個人的には悪材料が出るならば今週中に出てくれれば、むしろより良い仕込み場になると思います。


新興市場は「強気の買い」。本日は2指数共に軟調。このところ特にJASDAQ市場の方に落ち着きが見られていましたが、やはり本日のように日本株リスクが顕在化してくると、新興市場の方は特にリスク回避の動きが強まります。

ただ、私は新興市場であろうが東証1部市場であろうが大差ない、というか、皆新興市場の方が怪しいと思って割り切っている以上、大型株の粉飾の方が程度が悪いと思います。ましてオリンパスなんて225採用銘柄なわけですから。西武鉄道やカネボウがどれだけ社会的に悪影響を与えたか計り知れません。

とりあえず新興市場の方は本日売られましたが、これから決算が本格化してくることから、銘柄選別の動きがより一層強まると思います。ただ、通過後は為替感応度が薄く下方修正インパクトの小さい新興市場が買われる流れになると思います。

また東証・大証(8697)の合併が成されれば新興市場も当然統合され、市場規模の拡大は信用力強化に繋がり悪い話ではありません。今は絶好の仕込み場と言えるでしょう。


ポートフォリオ銘柄】
ソネットエンタテインメント(3789)は反発。特に材料は無いですが、先んじて下げていた分自律反発の買いが入った格好。上述したように「東証1部の若い銘柄」という部分が、相対的な安心感を誘っているのかも知れません。

これで底打ちかどうかは確認ができませんが、チャート的には一応下値で包み陽線を出してきたので、雰囲気は出ています。30万円割れというところでタイミングも悪くなく、この辺りの水準であれば打診買いもアリだと思います。後は親会社ソニーの復活期待。

みずほFG(8411)軟調で上場来安値更新。ここにきて売られると思っていませんでしたが、結局当初見込んだ通り100円割れの場面がありそうな流れに。決算は来週ですが、これは特に材料視されることはないでしょう。ただひたすら外部環境の好転を願うのみ。

GCAサヴィアンG(2174)は大幅反落で年初来安値を更新。前回「黙って買う場面」としましたが参りました。同社自体の決算が悪かったのも確かですが、こんな上場来安値に接近する程の悪さとも思えませんが。

追い打ちをかけたのはやはりオリンパスの過去のM&A話。同社は直接関わりがありませんが、M&Aというもののイメージがかなり悪くなっています。今企業はM&Aを仕掛けにくい地合になっています。今回の騒動で業界最大手の野村のアドバイザリ部門は打撃を受けるでしょうから、相対的に同社にとっては敵失でラッキーなはずですが、とにかく今はイメージが悪いです。

ただ当然ながらこれで企業がM&Aを止めて実数が減るわけではありません。むしろ円高やタイの洪水被害でも身に染みたように、生産拠点などは世界各国に分散する必要があります。そうなればやはり同社のようなアドバイザリが必須です。

問題はこれだけ事業環境が良いにもかかわらず、同社の決算や実績を見ても、ほとんどクロスボーダーの案件が採れていないことでしょう。アメリカ企業同士の買収が好調なので何とか業績を保っていますが、肝心の国内の営業が弱い印象です。

株価は昨年11/9に上場来安値を付けました。今年も更新するか・・・というところですが、業績的には最悪期を脱しているにも関わらず更新となるとかなり違和感があります。まずは需給を安定するため、8万円での横ばいの形を作って底値を形成するところから。

デジタルガレージ(4819)は反落。上述のネクソン上場報道に絡んで、同社も取引先として刺激材料になりましたが、後場は全体相場の売りに引きずられてしまいました。ちなみに子会社がネクソン向けに決済サービスを提供したりしています。

また本日は持ち分のカカクコム(2371)の中間決算が昼に出て、会社計画を上回る好決算でした。同社の決算発表は明後日。第一四半期決算ということでインパクトは薄そうですが、好スタートを切れそうです。


【注目銘柄】
本日は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。ソニー(6758)です。

ご存じの家電大手ですが、円高による業績下ブレが甚大。ドル円は何とか業績に対する影響をニュートラルにできていますが、ユーロは1円の円高で60億円の営業利益下押し要因に。結果、今期はユーロ105円前提で900億円の最終赤字を見込むとのこと。

また特にテレビ事業が不振で、コストコントロールができていません。テレビ1台売る度に数千円の損失を出すとのこと。同業のパナソニック(6752)同様、家電メーカーは一体何を作って売れば利益が出るのかわからない時代になってきました。本日は揃って年初来安値を更新。

そんなわけで同社もまだまだ脱却の兆しが見えないですが、ここまでの下落が急だったこともあって、そろそろ良いタイミングだろうと見て買いポートフォリオ入れとします。テクニカル的には窓を3つ上方に開けての急落。俗に言う三空が示現している状況で、ドテン買いのタイミングと言えそうです。

ボリンジャーバンドは+2σから−2σまで急落しており、こちらも陰の極を示します。正直ここで下げ止まるかどうかは微妙なのですが、比較的長期保有を前提にすればこの水準で買っても悪くないでしょう。

為替はそろそろ円高一服になる季節柄であることも追い風でしょう。特にユーロは前回利下げを実施しましたが、為替に大きな反応はありませんでした。少なくとも政策金利の差が為替に与える影響は織り込んでいると見られ、中期的に為替は円安に振れる可能性がありそうです。

また同社は単なる一家電メーカーとしての側面よりも、子会社SONYFHD(8729)を中心とした金融事業者という面も強い銘柄です。実際、前期利益の大半はSONYFHDが稼ぎ出しています。ここから相場の戻り局面になると見ると金融株の戻りが強くなると思われますが、それに連動する形で同社も盛り上がってくると見ています。

目標株価は2000円。ただ目標株価よりも来年3月辺りまで黙って持ってみるという色彩が強い感じです。そこまでで上がるだけ上がってもらいたいところ。明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。