KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

相場見通しと注目銘柄

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足下の株価急落は投資のチャンス!
天与の買い場を逃さないようにしましょう。

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日経平均は金曜反発。前日のNYはイタリア国債の入札が比較的落ち着いたものに推移したことや、新規失業保険申請件数の減少、個別企業の好決算から安心感が強まり堅調推移。一時S&Pによるフランス国債の格下げが伝わりましたが、誤報ということで引けにかけては安心感が拡がりました。渦中のイタリアが一時3%近い上昇となったことも追い風。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。金曜はオプションSQの算出日で、オリンパス(7733)が寄り付くまで算出できない状態でしたが、そのオリンパスが9時17分に寄り付くと、SQ値も8542円と推定されました。

その後はSQ値に上値を抑えられマイナス圏に沈む場面もありましたが、後場から再度切り返し。ただSQとは思えない程の商いの薄さで、値動きは日中の値動きも100円未満。週末要因や海外の不安材料を背景に、様子見の姿勢が強く出ました。

投資判断は「強気の買い」に。金曜のNYは大幅続伸。イタリア上院が財政安定法を可決したと受けてユーロ危機懸念が和らぎ、金融株中心に買いが集まりました。

それを受けて10月下旬に「買い場は現段階では大体11月の第二週目辺りが日柄的に丁度良いと思っています。その辺りになれば欧州の債務問題一区切り、国内外決算の一巡、為替の円安反転(例年概ね今頃の時期に円高がピーク)、ヘッジファンド解約に伴う売りの出尽くし、SQ前後での需給反転といったイベントをそれぞれ通過します」と書いたように、投資判断を一気に最上位に引き上げました。

これ以上目新しさを持った売り材料が加わることも考え辛いです。ここからは持たざるリスクが意識され、積極的に株が買われていく局面になると見ています。

一方で「イタリアの国債入札が無事通過したので、今度はスペイン」とかマスコミが言い始めました。もういい加減うんざりですね。週末色々な報道を見ていましたが、どこを見ても弱気派ばっかり。特に市場関係者はドヤ顔で口を揃えて危機を訴えていました。

報道関係はセンセーショナルな表題の方が注目を集めますので、とにかく煽ります。外れても「いや、関係者がそう言っていたのを流しただけ」と濁しますから、こんな手合いに乗る必要はないでしょう。そういう意見をチョイスしたのは自分たちのくせに。

それにしてもS&Pがフランス国債の格下げ情報を誤送信って皆さんどう思われますか?私は非常にきな臭さというか、情報操作的な印象を受けます。こんなに皆がヨーロッパ主要国の国債に神経質になっているところで、最も影響力のある格付け機関が単純に誤送信だなんてあり得ません。

やはりこれらが弱気派の「手」なのではないでしょうか。逆に言えばまた以前よりの繰り返しになりますが、弱気派の手詰まり感、焦りが見え隠れします。一方、各国政府がこれを機に格付け機関の強制捜査とか圧力を一段強め、格付け機関の「信用」を失墜させるような動きが出るかも知れないですね。少なくとも格付け機関は隙を見せてしまいました。

下手すれば対ウィキリークスに対するようなでっち上げなどもあるかも知れません。格付け機関も虎の尾は踏みっ放しな状態ですから、いつか大きなしっぺ返しを喰らう気がします。もしそうなったら単なる言論弾圧ですけれど、一方で格付け機関も大金を稼ぎながら横並びの画一的な評価しかしておらず、大した仕事をしていないのも確かです。

とにかく昨年からずっとずっと欧州危機が懸念されていて、一山超えたのは間違いありません。もしあなたが売り方になったつもりで考えてみた場合、ここから一段の下押しを狙うよりも、少なくとも一旦株価を持ち上げてからの方が旨みがあると考えるでしょう。次の山はまた2年ほど先の話だと思われ、それまでは買い戻しの波が到来する番です。

日本の方の固有要因オリンパス騒動に関しても、まだどうなるかはわかりませんが、毎日の報道では「上場維持の公算も」とあります。確かに東証はかつて日興の粉飾を許しましたし、恐らく危機回避の政治的な判断で、仕方なしに上場維持で済ませるのではないかとも思います。

倫理的にどうなのかは別として、そうなれば大王製紙(3880)も買い戻しが入り、他社への不安感の波及は食い止められます。オリンパスが許されるならば、過去に「飛ばし」の事実がありそうで買えない大型株にも買いが入りやすくなるでしょう。

よく外国人はそういうのを嫌うと言いますが、外国でもエンロンワールドコムがありましたし、別に自分たちが清廉潔白を由としているわけではありません。それならば欧米人は中国企業に一切投資しないでしょう。

企業が不正をやっていることが嫌なのではなくて、自分の活動の地域外で起こる「不透明感」が嫌なのです。自分の地域の銘柄でさえ裏で何をやっているのかわからないのに、外国となると一段とわかり辛いですから。

ですから「ひょっとしたらあの銘柄も上場廃止になるかも知れない」というリスクさえ取り除かれれば、とりあえず今日本固有の最もネガティブな要因は取り除かれると思います。

現在の場面はある種強い信念を持って買いに向かう場面だと思います。これで危機が訪れるようなら世界は本当に終わり。不安を煽るのは簡単で、ここから皆が不安に駆られて売ってくる、もしくはうんざりして売ってくるなら、いよいよ今回の危機騒動は最終局面のクライマックスと言えるでしょう。出口はもうそこまで見えています。


新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。マザーズの上昇が目立ちましたが、金曜の日経で「マザーズ対象のETFが上場」と報じられて、実需買い期待が高まりました。ようやく先日設定されたマザーズCore指数に連動するタイプのETFが組成される運びに。

折角東証は新指数設定で、昨年のJASDAQ-TOP20に習った新興市場高政策を打ってきたのに、その後の展開がピクリとも無く、作った意味の無い状態が続いていました。正に仏作って魂入れずの状態が続いていたのです。

ちなみに私が前回「そもそも東証HPにすらCore指数を見られるページが無い」と訴えた10/29の2日後に、ようやく東証で見られるページが作られました。対応が遅いですけど、少しだけ前進しました。 http://www.tse.or.jp/news/26/111031_a.html

一方のJASDAQは売買代金が今年最低。引き続き東証1部が不安定な中では様子見の雰囲気がありあり。ただこれで概ね決算が出揃ってきたので、そろそろJASDAQの方も下値が固まってくるものと思います。


ポートフォリオ銘柄】
ロート製薬(4527)は大幅反発。木曜に出た決算は予想通りの好決算。それを受けて三菱UFJモルガンが投資判断を最上位に格上げしたことで、大証の値上がり率2位に入りました。

この辺は今までも「何故下がっているかわからない」「当然好業績」とずっとぼやいてきた通りの動きに。1000円割れは圧倒的な割安水準であり、今は地合が悪いので低評価ですが、まだまだ上ブレ余地があります。

GCAサヴィアンG(2174)は反発。上述の通りマザーズCore指数連動型のETF組成が話題となり、採用されている同社も買われました。ただ商いは薄く、ほとんどここまでの下落における自律反発程度のものに止まったのが残念。

JASDAQ-TOP20採用銘柄は、昨年設定が決まってから平均して1ヶ月で30%位値が上がりました。流動性が薄いですから、その実需買いのインパクトは大きいです。ですから、目先安値を更新していた同社などは、一段と買い安心感が強まって、需給バランスを立て直してくると思います。

デジタルガレージ(4819)は続落。金曜は引け後に第一四半期決算を発表。前期比大幅な増収増益で、営業利益・最終利益は既に中間期予想分稼いできています。ただ前期特損を計上していたこともあって、その分は差し引いて見ておかないといけません。また中間期・通期見通しの修正はありませんでした。

中身を見ると各事業共に好調なようですが、営業利益の大部分はベンチャー投資の株式売却益だったようですから、数字ほど好調な印象はありません。それでも主力事業の売上は3割増ですし、Twitter事業も収支均衡圏に接近しています。本文内の広告が実現されれば、同事業も一気に黒字化できそうで、そうなるといよいよ弱点が無くなります。

とりあえずこの決算を受けて月曜の動きは少し買われる程度だと思いますが、水準的にも割安であり、好決算を織り込んでいく余地はあるでしょう。緩やかな上昇トレンドは継続していくものと思います。


【注目銘柄】
本日は一銘柄買いポートフォリオとしたい銘柄があります。SBIHD(8473)です。

ソフトバンク(9984)から分離独立した金融事業会社ですが、現在資本関係は0。株価は欧州不安が高まる中で長期低迷が続き、8月以降は6000円台でボックス圏での動き。そして現在はそのボックス圏の下限にあります。

先月に出した中間決算では前期比大幅な最終増益となったものの、営業利益などは四季報予想を大きく下回る数字になりました。

ただし、ベンチャー投資で上場にこぎ着けたKLab(3656)の株価が上場後も堅調な推移を持続し、高値圏をキープしています。KLabは決算説明会を受けて「むしろ割安感すらある」という声が出るほどで、買いの手が緩みません。

同社はKLabの株式を上場時に売り出した分(57万株超)を除いても未だ260万株を超える株数を保有し、ロックアップが解除されれば公開価格以上の値で売却することが可能です。
(ちなみにロックアップ期間は上場から180日目の12年3月24日まで。公開価格の2倍以上でロック解除)。

それだけでも通期予想を超過することができそうな上に、証券株としての色彩や不動産業としての側面などがある景気敏感株ですから、市場の雰囲気が好転してきた時には大きく業績が回復できる素地があります。ボックス圏を上回ることができれば、ここまで蓄えられたエネルギーが大きく放出されそうです。

需給面では超長期的に06年の高値からの下落トレンドが未だ終わりが見えず、上値には相当程度のしこりが残っていると思われるものの、ここ半年では特に目立って悪化させた場面もありません。

むしろ8月以降のボックス圏推移が大きな流れでの売り一巡感と見れそうです。信用買残は差し引き40万株程度残っているものの、ここから市場の商いが回復してくる局面では、十分消化可能な水準です。

会社計画が非開示のため四季報予想のPERは22.6倍、PBRは0.3倍。同業のジャフコ(8595)と比較した場合、それぞれ9.0倍、0.7倍ですが、PERはIPOの出来次第で大きく変動するため、あまり気にする必要はなさそうです。

目標株価は8000円。月曜の寄り付きで買いポートフォリオ入れとします。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。