KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

相場見通しと注目銘柄

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足下の株価急落は投資のチャンス!
天与の買い場を逃さないようにしましょう。

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日経平均は反発。前日のNYは住宅建設業者指数や鉱工業生産指数といった景気指標で良い数字が相次いだことで一時プラスに切り返す場面があったものの、引けにかけて格付け会社のフィッチが「ユーロ危機がアメリカの経済に影響を与える」と伝えたことで急落。安値圏で引けました。

それを受けた日経平均は朝方から売りが先行。ただ後場からアジア株が堅調だったことやグローベックスでアメリカ株が堅調だったことを受けてプラス転換。為替の落ち着きや年金資金の買い観測もあって、引けでも何とかプラス圏を維持。

しかし今晩スペインとフランス国債の入札を控えて、様子見の動きが相変わらず続いています。引き続き値幅が100円未満の薄商いの中で、売買代金は1兆円割れ。主体性の無い値動きが続きました。

投資判断は「強気の買い」。先日から「今週からとにかく買いで」としていますが、全然上がってくれないですね。TOPIXの方は震災後の安値を更新してきており、売買代金は日々細る一方。わけがわかりません。

世界の景気鈍化が懸念される一方で原油価格が10月以降一貫した上昇が続いており100ドル超え。ユーロ圏の国債が売られる一方で日本の国債は買われ、じゃあ逃避資金とされる金が買われるかというとそこまで買われているわけではありません。アメリカの指標や決算で景気の良さが伝わる一方でユーロ危機に対する不安と温度差があり、どうもそれぞれの市場に一貫性がありません。

また、それぞれの市場の「今」を説明する根拠にも一貫性がありません。例えば原油高の背景は「パイプラインが整備されてWTI原油の価値が高まるから」と言われていますが、供給量が増えるから原油価格が上がるというのはおかしな話です。またQE3に対する期待が原油市況を押し上げると言いますが、その他の商品市況にはほとんど波及していませんし、株も反応していません。

まあこの辺は相場観の当たらない私の言い訳でもありますが、とにかく今までの理屈がなかなか通用しない無茶苦茶に混乱した相場ということが言えそうです。それもこれも原因は「市場の商いの無さ」ではないでしょうか。

流動性が高まれば、市場は実態に見合った適正価格を付けます。しかし薄商いの中では価格が示す適正価値は当然ブレます。流動性が薄いと、価格は売りにしろ買いにしろ一方向に動きやすくなるからです。ですから仕手株なども成り立ちます。とにかく市場に投資家が戻ってくるまで、情勢が落ち着くのを待つしかないようです。

そんな中で来週から取引時間が前場30分延長されますけれど、このままでは全く何の意味も無さそうですね。ただダレるだけのような気がします。

アメリカでも株式市場の出来高が細ってきており、世界的に様子見姿勢が強くなっています。そんな中にフィッチが「ユーロ危機がアメリカの経済に影響を与える」という非常に当たり前のことを言っただけで、過敏に反応しています。

「欧州債務問題は一朝一夕で解決しない」「首相が替わっても政治の混乱は収まらない」「新興国も余裕がなく、資金の出し手がいない」・・・今まで一体何回言われたかわからないほど周知の事実が、売られる度にまるで新規の悪材料のように持ち上げられます。市場は一体何を織り込んでいるのでしょうか?

一方で元気なのは仕手株のみ。それでも仕手株だけでも元気というのは個人投資家の心の拠り所になります。この辺りの話は後述の注目銘柄でまた書きます。


新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。本日の日経では「新興市場13%経常増益へ」と好調が取り上げられ、東証1部が1割減益という中での相対優位性が紹介されています。

そんなことは今更の既知ですが、今でも新興企業に対して懐疑的な方が多いのも事実。新興企業=怪しいというロジックは、公務員=悪と考える短絡的なロジックと同じようなものでしょう。大企業でもオリンパス(7733)や大王製紙(3880)の例がありますし、公務員の中にも命賭けで公のために頑張っている人たちがたくさんいます。

それはともかく、今の低流動性相場の中では確かに新興市場の流動性も小さくなりがちで、手出しが難しいのは事実です。本日もJASDAQの売買代金が今年最低を記録してしまいました。しかし仕手株同様に個人投資家の親和性が高い市場でもありますから、仕手株がある程度一巡したら次に物色されるのは新興市場でしょう。

業績的にも裏付けされており、また年末にかけてIPOの話が駆け込み的に増えてきました。新興市場の方が目先盛り上がりの余地が大きいと思います。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は小動き。欧州債務問題の警戒感の広がりが米国にまで波及、米金融関連株が売られた流れを受けて、東京市場でもメガバンクは総じて売りが優勢の展開に。再度100円割れを伺う水準にまで下落してきた同社ですが、後場は全体相場が切り返してきたこともあって、土俵際で踏みとどまりました。

しばらく海外の金融機関の値動きに振り回される展開が続きそうですが、今回の欧米金融機関の混乱によって、邦銀の相対優位性は一段と高まっています。この混乱が落ち着けば、海外マネーの流入で買われるのはやはり日本のメガバンクだと思います。

ソニー(6758)は反発。しかし1300円を割り込んで年初来安値を更新しています。ユーロが103円に突入して円高に歯止めが止まらない中で引き続き劣勢に。

この辺りで下げ止まってもらいたいところですが、今月に入って2週間ちょっとで下落率は25%とあまりにも急です。この辺りで仕込んでおけば、欧州危機が一区切りついた後の戻りは早いでしょう。

SBIHD(8473)も反発。金融株に対しての強気から、その他金融である同社も推メンにしているわけですが、今のところはまだ金融株の混乱が世界的に続いており、上場来安値を更新してきています。

ただ個人的には中でも同社のSBI証券の先行きに対して注目しています。まず証券株を強気に見る一つの材料として、業界最大手野村HD(8604)の苦戦が挙げられます。何故苦戦なのに強気で見るか、というと、今市場では野村HDの安値更新から、野村に対して買収提案の機運が高まっていると噂されています。

本命はメガバンクトップの三菱UFJ(8306)と見られ、自社の証券部門のてこ入れが必至な情勢の中で、証券業で国内ダントツトップの野村に対して食指が動きやすいということです。野村の持つ富裕層中心の顧客が魅力的だとか。

ただご存じのように野村には独立志向のプライドがあり、むしろ自前で銀行部門を強化しようと足利銀行を手に入れたり、信託銀行を自前で持ったりしています。ですから実現には疑問視する向きが多いのも事実です。

しかし三菱UFJという国内No.1銀行と、野村という国内No.1証券の融合が実現すると圧倒的な差を付けられることから、みずほや三井住友FG(8316)も黙っていません。特に三井住友は日興をゲットして大和証券(8601)と決別した過去もあって、心中穏やかではないでしょう。

それら3社が互いに競争することで野村に対しての譲歩が強まれば、野村も少しなびいてくることもあるかも知れません。

一方で、東証・大証(8697)の合併観測もあって、東証株売却により廃業を見込む地場証券も多いとの見方があります。対面個人投資家が減少する中で地場証券の苦境は続き、金融危機や銀行の販売で頼みの綱の投信も売れなくなってきた昨今。このきっかけに止めてしまおう、と。

つまり大小問わず、国内の証券業界は再編期待が高まっています。海外の証券会社も昨今の世界株式市場の低迷から人員整理を進めており、最早証券では稼げないという認識が高まっています。

であればこそ、残存者メリットが高まってくる状況になると思います。相場がこのままずっとダメになると思っている証券会社が減ることは、むしろ市場にとっては良い方向に進むのかも知れません。

正直野村の買収話は実現性が低いと言われていますし、私もまだ野村も回復不能なほど大打撃を受けているわけではないので、見込みは小さいと思っています。ただ何らかの提携話などが出てもおかしくはなさそうです。

独立心の強い野村は、自分が主導を採る形で、自社で弱いネットなどに握手を求める可能性も十分あります。例えば野村出身の北尾氏が率いるSBI証券とか。

この辺りはかなり飛躍していますが、この先の相場回復期待も合わせて、私は証券株に強気見通しを持っています。ここまで株式市場が閑散としてるのも陰の極。仕手で盛り上がっている個人投資家を中心に、特に短期売買の嗜好が強いネット証券株に妙味があると思っています。

マネックスG(8698)などもその観点で強気に見ているのですが、何個も同じ業種を取り上げるのは良くないので、トップピックとして証券以外の投資会社としての側面も強い同社を挙げています。ちなみにこの銘柄も一目均衡表の大きな雲に入り込めさえすれば、上値余地は一気に拡がるはずです。


【注目銘柄】
新日本理化(4406)ストップ高比例配分。本日は例の加藤氏のHP「時々の鐘の音」が更新されたということで、文脈から大本命の確定に至った同社が後場から急動意となりました。取り急ぎ、有料メルマガでは昼にその旨を配信しました。

それに付随する形で、同氏が手がけると見られる「他の3銘柄」物色の流れから日東紡績(3110)が後場から一段高となりました。正直実際に手がけているかどうかは何とも言えませんが、最早本尊がどうとか実際はこうとか関係なしに思惑だけでかつて手がけたとされるルック(8029)や兼松日産農林(7961)も上がっています。これらは相場の手詰まり感を如実に表しています。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。