KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

相場見通しと注目銘柄

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足下の株価急落は投資のチャンス!
天与の買い場を逃さないようにしましょう。

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日経平均は金曜反落。前日のNYはイタリア・スペインの国債利回りが危険水域とされる7%に迫った水準で推移していることで債務危機懸念から軟調

それを受けた日経平均は朝方から売りが優勢。早速8400円を割り込むと、その後は寄値を挟んで一進一退の値動きに。日銀のETF買い期待が下支える一方、週末要因や海外不信が上値を抑え売りも買いも入り辛い状況に。値幅は40円未満という超閑散相場でした。

投資判断は「強気の買い」。TOPIXはまた震災後の安値を更新してきており、日経平均も終値ベースで今年2番目の安値水準。9/26の最安値とわずか78銭差しかありませんから、実質的には日経平均も最安値と言って差し支えないでしょう。

金曜のNYは欧州の利回りが一服したことからダウは落ち着き高安マチマチの動きに。前日の下落の割には反発力が小さかった印象ですが、週末要因もあって仕方ないかも知れません。来週は中古住宅販売件数や米7−9月GDP改定値などが発表されます。

また23日までに赤字削減策をとりまとめないといけません。まとまらなくても削減策は強行されるのですが、今後の緊縮策実施に不安感が残るので、株価的にはマイナスです。既に週末まで期限を延ばそうか、という話が出ているほどで、簡単に決着しそうにありません。

また日本は水曜が祝日、木曜はアメリカが感謝祭で休日、その翌日はブラックフライデーということで、閑散に拍車がかかるでしょう。引き続き物色の対象は仕手株のみという流れが継続しそうです。

ただ足下のアメリカの経済指標は良いので、欧州危機さえ一服感が出れば世界的な反転の素地はあります。実際にアメリカの指数は一年前に比べて上昇していますが、日本や欧州は2割近く下落しています。今年もやはり大統領選挙に向けて、アメリカの株価高政策が効果を発揮しているようです。

なので逆に怖いのは世界景気悪に引っ張られる形でアメリカも下落してしまうこと。アメリカのリーダーシップが今後も世界を引っ張っていくか、それとも失墜するのかは株価で示されると言っても過言ではないでしょう。

今週から「とにかく買い、買い」で推した私でしたが、これなら来週からでも良かったような感じですね。ただ閑散の裏には将来の株高期待感が見え隠れします。

私が証券会社に入った当初(01年)、東証の売買代金はSQなどで多い日で1兆円超えとかでしたから、その当時に比べれば日経平均は下がりましたけれど、売買代金はまだ多い水準ではあります。なので実は閑散という言葉を使うのには少し違和感があったりしています。

飛躍的に増えたのは05年の小泉内閣金融危機から立ち直り、オイルマネーが日本市場に流入し、新日鐵(5401)が1000円近くまで駆け上った過剰流動性相場から。私は当時「重厚長大産業がここにきて買われるかねぇ?」と思ったのですが、ITブームが去った後の循環物色の流れにも乗りました(丁度そのころからこのブログを始めましたから、青い私の考え方は振り返って読むことができます)。

当時は新日鐵が製造する高級鋼板が中国向けに需要が伸びることで好業績が続くと言われていました。私は「本当にそんなに上手くいくかねぇ?中国は自前の安い鋼板を使うんじゃないの?」と懐疑的だったのですが、株価は8倍にもなり、そしてサブプライム問題で過剰流動性相場も終わりを告げました。

結局今となっては住金(5405)と合併を余儀なくされる状態に陥っています。結果的にはやっぱり私の予想は正しかったと思っています。しかしあまりにも先読みし過ぎ、悲観し過ぎて途中の上昇相場には乗れませんでした。

これと同じ事が今から日本株や世界の株式市場に起こると思っています。残念ながら欧州債務問題は最終的に地獄の煉獄の炎に包まれるような、阿鼻叫喚の世界大恐慌に繋がると思っています。次はアメリカが標的とか言っていますし、意外に忘れられているのがユーロに入っていないイギリスの存在です。

突っつきどころは国の数だけあるかも知れません。しかし、破綻するのはまだ先の話です。初めての世界的な債券破綻の連鎖を恐れて、世界各国が協調して危機回避に動いています。まだ一回くらいは耐えられるはずです。

何故ならまだ誰も危機の顛末を経験していないからです。今打っている手だてが実際に有効かどうかはわかりませんが「有効に機能して回避できるかも知れない」という希望が少し持てれば、株価が回復することで世界景気は一旦は回復を見せるはずです。

そのうちやがて、ほころびが生じていよいよ破綻する時がやってきます。各国緊縮財政の効果も疑問視し、協調の余裕も無くなるでしょう。

しかしだからと言って株を止めるべきとは思いません。株は売りからも入れますし、国が借金返済のために紙幣を大量に刷ることになれば、株は金と同様にインフレに強い商品でもありますから、その時初めて債券に安全性で勝つことができます。

何故インフレになると株は強いのか?簡単に言うと企業が稼ぎ出すキャッシュフローが、インフレで上昇した分増えるからです。商品価格をインフレ率に合わせて上げることで「結果需要が落ちなければ」企業は数字上、今まで以上に稼ぐことができます。

極端な例ではハイパーインフレになった時のジンバブエ。天文学的な桁数になった通貨でしたが、その最中の株式市場は一時インフレ率を上回る上昇率だったそうです。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&refer=jp_home&sid=aKYuWOutCD.4

無論、ジンバブエは完全な内需国でしょうし、グローバル化している日本企業が同じ結論になるとは言えません。しかし株はインフレに強いという一つの証明です。もしハイパーインフレが発生したら、現金で何兆円持っていようが実質無価値です。

今何故株が下がっているのか?ここまで説明すれば答えは簡単ですが、日本がデフレだからです。そして今は世界がデフレかかってます。なので世界の株が下がっているのです。

日本は何故紙幣を刷ったりせずにデフレを維持するのか?日銀がインフレを恐れるからもありますが、基本は国民の大多数を占める年金生活者がインフレになると困るからです。収入である年金の額は変わらないのに、物価が上がると生活できません。

そうなると政治家は選挙に負けてしまいます。年金生活者の一票も若者の一票も同じ一票で、高齢者の方が人数的にも圧倒的な票を持っていますから、それに合わせた政策になるのは当然です。

またデフレにしておかないと金利が上がって、今の欧州のようになってしまいます。ですから打つ手無しにデフレ政策が続いているというのが今の日本の現状です。それでも日本株が上がったりするのは、上場会社が頑張って海外で稼いだりしているからです。しかしデフレも財政のほころびや円安から、やがて終焉を迎えます。

話がだいぶ逸れましたが、ここまでで私が言いたかったのは「欧州危機は一度は乗り越えられる。しかし次はどうなるかわからない。その時にも備えて株はやっておいた方が良い」ということです。私なんか頭がおかしいと思われるかも知れませんが、この先上がるイメージ以外できません。

同じ事が国内外の著名投資家の頭の中にあるのだと信じています。彼らは今この時だからこそ株をしこたま買い集めています。バフェットさんのIBMインテルもそうですし、加藤氏もだからこそ復活したのでしょう。

これから為替が円安に向かうことも想定すると(しかも次に円安反転した時は歴史的な円暴落のターニングポイントになるでしょう。その話はまた後日。)、本当に数年に一度の買い場だと思います。


新興市場は「強気の買い」。金曜は高安マチマチ。マザーズ指数は引け間際に何とか切り返し、横ばいキープ。一方JASDAQ-TOP20が算出後の安値を更新し、JASDAQ売買代金も94億円と連日で今年最低に。明暗分かれた格好となっています。

とりあえず来週も盛り上がりの期待は薄。ただ例年新興市場は年末年始に上昇しやすい特性がありますから(個人投資家による損出し売りの一巡や、相場の閑散期における相対的な値動きの良さ、年内駆け込みIPOなどが原因)、そろそろ下値は買っておくべき水準とも思います。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)軟調で遂に100円割れ。市場の雰囲気を冷やす一因となっています。最早示現しないものと思っていたのですが、世界的な金融不安連鎖の中で抗いきれず。

ただ100円を割り込んだら早いと思っていた割には踏ん張りを見せています。株価が深刻化しないうちに世界の混乱から立ち直ってもらいたいところ。

SBIHD(8473)は反落。世界的な金融不安が高まる中で、同社も上場来安値を更新してきています。来週から株式の取引時間が延長になり、サラリーマンのお昼時間の株取引が増えることを見越した政策ですが、もし本当にそうなるならばSBI証券などのネット証券としては収益機会拡大となります。

ただ現実的には減りはしないでしょうけれど、増えもしないという感じでしょう。11時にお昼の会社ってあまり無いですし。そもそも積極的に取引したい人はFXなどで24時間取引やっているでしょうし。

ヘッジファンドも減ってきて、全体的な市場流動性は益々減ってくる感じです。何より大事なのは、世界的に株式市場が回復することでしょう。


【注目銘柄】
今回は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。オリエンタルランド(4661)です。

ディズニーランド、ディズニーシー運営の同社ですが、震災の被害を乗り越えて営業利益ベースでは過去最高益更新見込み。震災後は営業停止が続いていましたが、その反動もあって来園者数の落ち込みは最小限に抑えられるようです。

4日の決算発表を受けて株価は急騰。震災前の高値に迫る場面がありました。その後日柄調整を経て、高値圏をキープしています。

テクニカル的にはストキャスが好転してきたこと、またMACDが暗転寸前のところから、来週辺りから再度強含む流れを予想します。一目均衡表でも三役好転の状態をキープしており、上値追いの動きが続きそうです。

長期的に見ても、震災後の大商いが下値で株主の入れ替えを実現し、需給を好転させています。信用倍率は売り長の状態が今年も継続しており、足下でも差し引き36万株の売り越しですから、高値を維持する限り売り方を苦しめます。

また同社の場合は優待狙いの買いも多いですから、上場翌年以来12月最初から3月権利落ちまで保有した場合で株価が下落したのは02年と08年、09年、そして不幸な出来事が襲った今年しかありません。確率的には4/13です。

そんなわけで今回も3月末辺りまでの保有を想定し、目標株価は1万円。月曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。時間をかけてゆっくり上がっていく相場を想定しています。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。