KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

引き続き欧州警戒感から薄商い

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足下の反発局面は投資のチャンス!
天与の買い場を逃さないようにしましょう。

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日経平均は続伸。前日のNYは決算シーズンの先鞭をつけたアルミ大手アルコアの決算見通しが良かったことで堅調推移。アルコア自体は既に上昇していたこともあって小幅高に止まりましたが、景気敏感株ということもあって他の銘柄に波及しました。中国の銅輸入を示す統計の好調を受けて、景気先行きに対して楽観的な見方が拡がったとの観測も。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。ただ今週はイタリアやスペインといった財務不安国の国債入札が立て続けに行われることで、引き続き様子見ムードが強い展開に。

一日の値幅は40円弱で、後場に至っては20円ちょっとと相変わらず動きません。出来高は16億株超と低位株の活況である程度膨らみましたが、売買代金は8700億弱と低水準。売買単価は524円と昨日に比べて30円も下がり、偏重の度合いが伺える形でした。

投資判断は「強気の買い」。ドイツの短期国債がマイナス金利となって話題になっていますが、昨年11月の時点でも一度発生しました。ただそれは市場売買でのマイナス金利だったので、今回は新発ものでの出来事で初めてとのこと。引き続き異常な状態が続いています。

ただ「異常」は通常とは異なるので「異常」なわけですから、やがて通常の状態に回帰するものです。そんな事象も含めて私は相場の流れの変化を感じ始めています。そろそろ日経平均(厳密にはアメリカ株)は、きちんと上放れの動きが出てくるのではないかと思っています。

アメリカは経済指標がそれぞれ改善しており、特に失業率・雇用関連の数字が改善しているのは非常に心強いです。決算シーズンに突入してくるアメリカ企業の出す決算数字はとりあえず過去の数字ですから、実数値の増額幅・増益幅は大したこと無いのかも知れませんが、見通しはかなり強気に見ることができそうです。

その試金石が常にアメリカ決算シーズンの先陣を切るアルコアだったわけですが、その通りの感じで実数値は赤字になりましたが、景気回復期待から強気の見通しを示しており、同社の株価は時間外で更に上昇しました。一般的に景気敏感株のアルコアが強かったら、その決算シーズンは各社共に良い数字を出してくれます。

当然1月中はまだまだ紆余曲折があるでしょうが、方向性は上昇継続で良いのだと思います。それを受けて日経平均も上がるでしょうが、日経平均の上昇が来月も継続するかどうかは超円高時代を迎えた輸出企業の決算数字次第でしょう。2月以降はまた決算を見てから見通しを立てる必要がありそうです。

個別企業の値動きにも総合的に底堅さが出てきました。株価が再度安値圏で推移しているという水準的なものもありますが、テクニカル的に週足のMACDが大体の銘柄で好転してきたところに注目しています。

当然個々の銘柄で事情が異なるのでこれはあくまで体感的なものですが、大体一昨年の10月・11月頃以来の好転です。当時も丁度低位株が乱舞して、やがて他の銘柄に買いが波及し出したあの頃と状況が段々似てきています。新興株高はまだ不完全燃焼という感じですが、既にバイオ株高もありましたし、間もなく全面高にスイッチが入る状況には近づいてきました。

ただ当時と決定的に状況が違うのは海外の事情。欧州危機はまだここまで深刻化していませんでしたし、アメリカではQE2が行われて資金ジャブジャブ。為替もここまで円高ではありませんでした。なので簡単に上がっていくとは言えません。

それでも、これ以上下がらないと感じられる土台ができあがりつつあるのは心強いです。引き続き一貫した強気姿勢で相場にあたるべきタイミングだと思います。


新興市場は「強気の買い」。本日は2指数共に軟調。これまで比較的調子の良かった銘柄や、主力のSNS関連、ネット関連銘柄に利益確定売りが強くなってきています。ただ個人的にはこれはあくまで一過性であり、新興市場の底堅さはまだ終わらないと見ています。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。今年に入って国内外の金融株の上昇が目立ちますが、邦銀も例に漏れず。「110円までの戻りは早い」としてきましたが、本日予定通り110円を回復してきました。

ただここから先はちょっと時間を要する展開になるかと思います。需給的には昨年8月から11月にかけて110円前半でもみ合いが長かったですから、それなりの売り圧力に抗する必要があります。

しかし下値不安は遠のき、もう余程の金融混乱が無い限り100円を割ってくることはないでしょう。なので110円突破はいずれにしても時間の問題かと思います。

船井電機(6839)は続伸。こちらは昨日1950円に到達し、無事今年一発目の目標株価到達となりました。やはりアメリカ経済の復調が追い風となりました。

本日は一段高となり、上値目処とした昨年8月末の戻り高値を越えて2000円に接近する場面がありました。個人的にはこの辺りが一旦は限界かなと思います。また色々良さそうな銘柄を取り上げていきたいと思います。


【注目銘柄】
グリー(3632)は大幅続落。こちらは昨年末の有料メルマガで売り銘柄として取り上げた銘柄です。その後買い上げられる場面もありましたが、損切りラインに設定した上値抵抗線手前できちんと上げ止まり、先日の日経による好業績報道を受けて出尽くしとなりました。

同社は昨年の東証1部年間上昇率ベスト4の銘柄であり、最早買い上がる材料切れで新年入りから反落となることを見越して売りとしました。今回の好業績観測はあくまで「きっかけ」であり、売りたい、売りたいと待っていた人たちが入り込む格好のタイミングとなったと思います。

また丁度消費者庁が今年に入ってから「無料をうたってユーザーを集め、課金する業者に対して厳しく対処する」との姿勢を示したこともナイスタイミングでした。これでSNSゲーム会社は完全に逆賊扱いに。

以下に取り上げ根拠を記します。

SNSゲームサイト「GREE」運営。震災以後も内需勝ち組としてのディフェンシブ性や積極的な海外展開を背景に大きく株価を上げて、全員参加型の大相場に。業績に関しては申し分なく、今期も急拡大の予定。

海外への進出により、売上、利益共に前期比倍増。絶好調のゲーム業界を代表する位置にある。実際にスマホ人口が増える中で益々SNSゲームの存在感が増していくものと思われ、海外のゲーム人口も取り込めれば今後の成長性も持続できそう。

ただ、足下ではSNS業界で仁義無き競争が目立ち始めている。同業のDeNA(2432)との訴訟合戦に始まり、人材の引き抜き・新卒年収1500万円の青田買いなど、過大なコストがかかりつつある。海外での売上が伸びたとしても、利益率の確保は難しくなってくるだろう。そもそも海外の会員数も実態と数字が見合わないという指摘も聞かれる。

ここまで株価は数々のイベントを控えて一本調子の上昇を続けてきた。ゲーム関連投信の設定、MSCI構成銘柄の新規採用、同業のネクソン(3659)、ジンガのIPO、アナリストの強気投資判断・・・という様々なイベントも通過したため、これ以上上ブレるカタリスト(触媒)が出て来辛い。株価的には今期の大幅な増収増益は織り込んでおり、ハードルは既に十分過ぎるほど高い。

テクニカル的には今年一年間75日線を支持線として上昇を続けてきたが、既に反発力は限界のようで割り込みが目立つようになってきた。MACDパラボリックと言ったトレンド系シグナルも暗転。一目均衡表では雲を割り込んで、下値支持線が消えつつある。

需給面は長期上昇トレンドを経てきたことで良好と言える。信用買い残も増加傾向にはあるものの差し引き100万株の買い越し程度では日々の出来高で十分こなせるレベルである。

予想PERは15.9倍でDeNAの9.0倍に比べて割高。またPBRも15.1倍と同3.7倍に比べて圧倒的な割高。既にDeNAの方はメッキが剥がれてきた形で下落トレンド入りしており、同社も同じ株価トレンドを辿るのは時間の問題と思われる」

これはまだまだ下げ相場が始まったばかり。想定した目標株価までまだまだ下値余地がありますので、引き続き売りの視点で見ていく場面だと思います。

ちなみに丁度3ヶ月前の昨年10/10に当ブログのレポートでも取り上げました。当時の株価水準からほぼ横ばいで上値予想2850円に対して2840円と、ほぼバッチリの内容でした。ぶっちゃけ業績見通しなどは見誤りましたが、また一応参考にしてください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/report/3632.html


Jトラスト(8508)は一時ストップ高。こちらは12/29に当欄で「同社の株価は現水準で収まるような感じでもなさそうです。5日線タッチからの反転に期待」とした通り、5日線を支持線として高値を抜いてきました。

これで昨年高値を抜いてきたので、04年の水準700円到達は十分視野に入ってくると思います。本日はその後急落し乱高下となりましたが、業容の拡大を考えればまだまだ出世株となる素地がありそうで、引き続き注目です。


三協・立山HD(3432)は大幅高。こちらは昨日の有料メルマガで以下のようにコメントしました。

「地元企業なので個人的に応援したいのですが、既に中間期で上方修正もあったので、多少は織り込まれていると思います。本日が決算発表という期待感もあって、確かにここまで更に10%以上買われました。

それでも復配2円がでかいですね。四季報などでも復配は見込まれていましたが、実際に復配となれば機関投資家の買いなども期待できます。同業他社の住生活グループ(5938)との比較でも割安感があり、また空売りも入る銘柄ですから落ち着いたスタートとできそうで、その分伸び余地もありそうです。

こちらは復興需要や省エネなどの切り口もあって、テーマ性も後押ししてくれそうです。最終的に150円くらいまでは狙えそうなので、130円程度までの寄り付きなら追いかけても良いのではないかと思います。そう簡単に出尽くしにはならなそうな感じもあります」

結局本日は134円で寄り付いたので、寄り付きの段階で上昇エネルギーを奪われてしまい145円までしか幅はありませんでした。しかし無事昨年高値を抜けてきたので、ここから一旦は調整が入ってくるでしょうが、押したところは拾っていけると思います。

ちなみにもう一つ上方修正で良さそうとした低位株ブロッコリー(2706)は「(上方修正の)インパクトが大きいと思います。ただ空売りのできない銘柄で値も飛びやすいですから、寄付きで110円以下であれば多少強気で買っても良い」としましたが、蓋を開けてみれば出尽くしで売られてしまいました。

ただ本日の引け後に3.5円の復配を発表。一気に利回りは4%になりました。ここからは配当狙いの買いも入ってくることで、盛り上がってくると思います。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。