KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀の10兆円金融緩和で株高に

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足下の反発局面は投資のチャンス!
天与の買い場を逃さないようにしましょう。

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日経平均は続伸。前日のNYはギリシャ議会による財政緊縮関連法案可決を好感し堅調。特にAppleの500ドル超えが印象的で、このまま時価総額世界一となりそうな勢い。

ギリシャの話に関しては昨日既に好感していた日経平均は、ムーディーズのイタリアやスペインなど欧州6ヶ国の格下げを受けてユーロが一気に安くなったこともあり、外需中心に売られ上値の重さが目立つ流れに。前場はマイナス圏での推移となりました。

ところが後場に日銀の政策決定会合で10兆円の追加金融緩和の決定が報じられると、為替が円安に振れたことで一転買いが集まる展開に。売買高は21億株、売買代金は1.1兆円とあまり膨らみませんでしたが、日経平均TOPIX共に終値今年の最高値を付けました。一方値幅はギリギリ100円未満で、未だ小動き記録は更新中となっています。

投資判断は「買い」。本日はバレンタインですが、バレンタインは株高になるというアノマリーがあるのだとのこと。01年以降2月14日は全勝で、本日も後場から見事な大逆転となりました。

今回の追加緩和は一応日本もしゃーなしにやったという程度の額であり、意志のしっかりした緩和というよりは渋々な印象を受けます。それでもやらないよりはやった方が良いわけで、一定の評価はすべきではないかと思います。

丁度金融緩和で円安になったこともあり、また今朝の日経にも「円高局面、長くて5年」という記事が出て、足下為替の歴史的反転タイミングとなっている印象を受けます。

なので昨年11/19に「これから為替が円安に向かうことも想定(しかも次に円安反転した時は歴史的な円暴落のターニングポイントになるでしょう。その話はまた後日)」と書いてから、度々引っ張っていたその為替についての話をようやく書いてみようと思います。

まず短期的な持論は、昨年2月11日のブログより抜粋です。

「為替に関してはよく「日本企業の海外から資金を円転させる流れがあるため、3月にかけて円高が進捗し易い」との意見を聞きますが、私の肌感覚では少しニュアンスが異なります。つまりその動きは確かに存在するのですが、ピークは例年2月の中旬頃で終わり、その反動もあって以後は3月末に向けて円安に向かう流れが多いようです」

そこに今回「日本の貿易赤字」や「日銀の追加金融緩和」の話も加わってきました。前回ドバイショック直後に10兆円の金融緩和を決定した後には、ドル円相場は4営業日で4円ほど円安になりました。あくまで日本国内のみの要因ですが、円安を形成する要素としては十分な材料でもあります。

一応その要素の一つとして、政府による為替介入も渋々ながら併記しておきます。昨年10月末から5日間で9兆円実弾を投じたわけですから、実際に需給面で大きな支援材料にはなりました。

ただし私の基本スタンスはやはり介入には否定的で、いずれちゃんと円安になってきたら円買いも入れて、国民の税金に利子を付けて返せよ、と思います。

為替は市場が決めるべきであり、今回のように金融緩和において円安誘導すべきです。なので政府は日銀にプレッシャーをかけるか、外交努力をするかに徹するべきです。まして「75円63銭で介入を指示し、78円20銭でやめた」なんて言っちゃーいけません。

ともかく、それらの円安転換の材料が調ってきたことに加えて、本日の日経の記事にもあるように、長期トレンド5年周期説が挙げられます。日経にしては珍しくファンダメンタルではなくてスパンを前面に出して記事を作ってきましたが、その説を軸に色々ともっともらしく書いてありました。

それに更にテクニカル面での話を付け加えておきます。これはぶっちゃけ三菱UFJモルガンのテクニカルアナリスト宮田さんの話を私なりにアレンジしたものです。

まずニクソンショックの71年8月を起点に考えて、以後40年間のドル円相場はエリオット波動5波に沿った動きを続け、足下は最終段階の5波目が終わったと見ています。

図が苦手なものですから文章のみでわかり辛いかも知れませんが、ご自身のチャートツールなどでご確認ください。第5波動に関しては98年8月の147円から昨年10月の高値までと見て取ることができます。

ところで為替の世界には分数倍の法則があります。高値、安値は前回の高値、安値の何分の1が目処になる、というものですが、それで考えると147円の1/2である74円辺りが水準的な高値の目処と言えそうです。

恐らく昨年10月末の介入が無ければ、ドル円はその辺りまで進んで73円台に入る場面があったかも知れません。しかし介入によってねじ曲げられたことで、水準的には75円台止まりだったと言えそうです。

期間的には今回の日経の記事にもありましたが、16年サイクル説で考えられます。すなわち、第一波動の高値78年10月の177円を付けたところから第三波動の高値95年4月79円台を付けたところまでのスパンが16年半。その95年4月から16年半が昨年10月に該当し、円高終焉のスパンもピッタリはまってきます。

と言うわけで、これらを総合して「円高に関しての大きな流れは昨年10月で底打ち。その後は円安転換のタイミングを図る段階に移行。2月は季節柄円安に移ろいやすい時期でもあり、貿易赤字や金融緩和もあって諸条件が整ってきた」という感じです。

そんな背景があったので、私は11月中旬から株に関してはひたすら「強気の買い」と押してきたわけです。当時日経平均が2番底懸念高まる中で「買い、買い」と言い続けて、一部読者から「バカじゃないか」と非難を受けましたが、それでもゴリ押ししてきた根拠の一つです。

では一体いくらまで円安になるか。次はそこが問題だと思いますが、単純に上の話を当てはめると、第五波動と同じスパン13年位の期間をかけて147円くらいまで、と見れそうです。ざっくり言って150円くらいということですね。

無論、その間に上下しながら目指すわけですし、単純にテクニカルだけで割り切れる話ではありませんが、とりあえず目先大きな流れとしては円安トレンド転換したと言って良いのではないかという話です。

一方で株の方に話を戻すと、さしあたって引き続きギリシャではデモが行われ未だ紆余曲折が予想されますが、基本路線はこれで固まったので、もう安心して良いのではないでしょうか。デモで独裁政権が倒れることはありますが、民主国家の国策や国の方針が大きく変わることはないのは近年の歴史が示す通り。

日経平均のオプションではGSが9250円のコールを買っているということなので、少なくとも彼らは9250円まで持っていこうという腹づもりのようです。ですから、長いものに巻かれて、その辺りを目指してみれば良いのかなと思います。

テクニカル的には日経平均は200日線に差し掛かりましたが、TOPIXの方はとっくに越えてしまっているので関係ありません。日経平均もあっさりと上抜けてくるでしょう。

本来であれば決算一巡で、全面高の流れから個別株物色へと移っていくはずでしたが、今回の日本の金融緩和がややサプライズだっただけに、もう少し全体的に買われる動きが続きそうです。

一方で、来週辺りからちょっと重さが出てきそうな気がします。その辺はまたもう少しカレンダーが進んでからまた考えたいと思います。


新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。本日の日経一面には個人マネーが投信を通じて新興株に流入していると出ていましたが、本日のところは東証1部銘柄に比べて弱くなりました。なお東証2部は相変わらず元気で23年ぶりの21連騰とのこと。

マザーズに関しては本日の引け後にスタートトゥデイ(3092)が市場指定替えを発表。恐らく1部に指定替えとなるのでしょうが、とにかく同市場時価総額ナンバー1が無事卒業となりました。

ところで、クックパッド(2193)が東証1部に行ったことでマザーズCore指数から除外されたはずですが、未だ新規採用銘柄などのアナウンスがありません。なのでスタートトゥデイが抜けたとしても、新規採用はしばらく無いのかも知れません。

ぶっちゃけCore指数投信の規模が小さいので大した影響はなさそうですが、結構なあなあな感じでやっているような気がします。本当にやる気があるのでしょうか?


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は続伸。国債の格下げに一番敏感に成らざるを得ないのが銀行株ですが、本日はムーディーズの欧州債格下げを受けて朝方一服の動きに。ただ後場に金融緩和が伝わると、日本国債の価格上昇メリットを一番受けるメガバンクが買われる流れとなりました。

さしあたって無事終値ベースで高値更新。「現値水準で上値は重くなりそう」と以前も書いたように、すんなり上値追いの動きとはならないかも知れませんが、全体地合の堅調さから少しずつ上がっていく展開にはなりそうです。本日発表の信用倍率は昨年1月以来の5倍台と、需給も随分ほぐれてきました。


GCAサヴィアンG(2174)は続落。先週末突発高して10万円に接近する場面がありましたが、同社株の特徴として急騰の後には結局元に戻るいつものパターン。

ただ明日はいよいよ決算。個人的には事前期待が高まり過ぎると反落リスクが強くなるので、現段階であまり派手に上値を追い掛けない方が良いと思います。今期見通しについては正直あまり過分に期待しない方が良く、どれだけイマイチながらも利益水準を積み上げられるかに注目したいところです。


SBIHD(8473)は続伸。本日はメリルが証券各社の投資判断を引き下げたことによって、証券株の上昇率は割合イマイチ。ただ同社には特に言及が無かったこともあって、今年最高値を付けてきました。

とりあえずここまでの下落がきつかったので、7000円位まで戻っても過熱感はありません。総合金融株として、金融緩和の恩恵が最も厚い銘柄の一つ。


【注目銘柄】
プレス工業(7246)は続伸。こちらは先月末頃に有料メルマガで取り上げて、先週で投資期間終了とした銘柄なのですが、むしろ今週からの方が上昇力が付いてきてちょっと気に入らない(?)感じになっています。一応目標株価は450円で見ていたので、もう少し上値追いがあるものと思われます。


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お陰様で日々有料メルマガの会員数が増えてきておりまして、また足下で過去最高を更新しています。この場を借りて皆様にお礼申し上げます。本当に有難うございます。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。