KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

イライラ

母の心臓手術話の続きです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20120312.html


父は施設で毎日歩行訓練をしていました。ただし誰か付き添わないといけないので、母が行った時に歩行器を使って、距離にして20mくらいを往復していました。たったそれだけの距離でも父にしてみれば相当難儀で、終わった後はいつも「あー疲れた」と言って、力を出し尽くした表情で座り込みました。

母は割と父に甘く、父が途中で「今日はもう限界」とか「今日は歩かない」とか言うと、すぐ手を貸したり車いすに座らせたりしていました。年々父の足は弱ってきているので、最近は特にそう言って止めてしまうことが増えてきました。

私は一日でも休むと筋肉が弱り一層歩けなくなると思うので、父には厳しく「継続は力なり。俺の目が黒いうちは休ませない」と言って、極力完遂させるようにしていました。なので、父は私の訪問を煙たがる日も。

それでも今は母のところにも行かないといけないので、毎日は父の方に来れませんから、来た日にはしっかりと歩いてもらわないと。父は渋々ながらも、それでも「母ちゃんも頑張っとるんやよ」というと、気合いで何とか歩いていました。

しかし入浴のある日は、身体が疲れてしまって歩き辛いようでした。ただ入浴のある日が父の洗濯物が出る日で、私はその日に父のところに行って、洗濯物を回収しなければなりません。それ以外の日に歩かせるために来るとなると、結局私が毎日来ないといけなくなってきますから、身体が一つしかない私は、入浴の日に歩かせるしかありませんでした。

すると父は突然「もう少し曜日を考えて来てください!」と怒り出しました。つまり、そんなに歩かせたいのであれば入浴のある曜日は避けて、別の日や入浴前の午前中に来い、と言うのです。

それを聞いて私もカチン。「無理や!あんたは自分の都合しか考えてないやろ!俺だって仕事もあるし、母ちゃんの方も行かんとあかん。洗濯物もあるから、入浴の日しか来れん。あんたの都合にばっかり合わせてられんわ!!」と施設内で大声で喧嘩。

父はふてくされた感じでそれ以上何も言わず、怒った感じで歩いていました。無論、父の身体が普通の健康体で無いことも、父の気持ちもわからないわけではありませんが、それでも歩かなければもっと暗い人生しか残されないと思うから、心を鬼にしてやっているのに!私もイライラが最高潮に達して「ならもう来んわ!!」と言いました。

今や私の方が立場的に上なのを良いことに、私もひどいことを言っているな、という自覚はありますが、だからと言って何でもかんでも弱いから弱い方に合わせる、というほど私にも余裕があるわけではありません。

それを母に告げて「母ちゃん死んでもワシ父ちゃんの面倒見んからね!」と言うと、母はただ苦笑いしていました。これで母は益々簡単に死ねなくなりました。(つづく)