KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

みなみ高山

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先月の話になりますが、岐阜県飛騨高山観光に行ってきました。富山から車でのんびり2、3時間の行程ですが、私は普段近場で買い物に使うくらいしか車を運転しないので、これでも人生で一番車での遠出となりました。

高山はご存じのように、標高の高い盆地の中に出来上がった小京都といった趣のある町並みが見所。「信長の野望」で言えば姉小路家が治めている地域で、姉小路家と我らが越中神保家、どちらが真っ先に滅ぶかで有名な土地柄でもあります(;^_^A

そんな偏った歴史観はさておいて、我々が行った際にも修学旅行生やら外国人やら、ごまんと観光客が来てごった返していました。国から「重要伝統的建造物群保存地区」に指定された古い町並みも、大半はお土産屋やお食事処になっていますが、昔からある酒蔵、醤油・味噌の鋳造があったり、伝統を感じさせてくれるところです。

私は小さい頃に高山に来た記憶がありましたが、子供の頃は古い町並みにも全く興味が無く。五平餅やらみたらし団子やら、食べ物の記憶しかありませんでした。なので、まるで初めて訪れたかのような新鮮な印象(;^_^A

産婦人科やら歯医者やら、そういった現在も営業中の施設も、昔ながらの看板が掛けられており、町並みの雰囲気を壊さないように作り上げてありました。さすが観光資源を大事に育てています。

お昼は高山と言えば飛騨牛、ということで、入ったお店で飛騨牛丼と飛騨牛握りを注文。これがまた絶品!柔らかい肉が口の中でほぐれ、旨みをいっぱいに拡げます。牛丼は1300円、握りは600円で、十分お得感が感じられました(^^)

しかし腹ごしらえも終わり、さあ観光だ!!・・・と意気込んで外を出ると、今食べた握りが500円で売っていました(-。−;)しかも、どうやらそこからお店の中へ運んでいるらしく、中で食べて安くなるならわかるのですが、外の方が安いというのがどうも府に落ちません┐( ̄ヘ ̄)┌

そんなわけで、たった100円ですが損したことで、いきなりテンションダウンしてしまった我々でした(T△T)(つづく)


さて、テンションダウンの日経平均は大幅続落。金曜のNYが雇用統計によるネガティブサプライズで大幅安。それを受けて日本株も当然無事には済みませんでした。為替が円独歩高となる中で、内外需問わずの全面安に。寄り付きでいきなりTOPIXがバブル後最安値を更新すると、反発力も鈍く。

後場の日銀によるETF買いも焼け石に水。すっかり投げやり相場になって値動きも限定的。内閣改造や要人の発言も全く効果無し。商いも閑散で、市場全体の倦怠感を確認するだけの一日になりました。

投資判断は「中立」。ただ後述のような理由で、場合によれば明後日にも「買い」や「強気の買い」にしても良いくらいになってきたと思っています。危ないと見たらすぐにまた投資判断を引き下げるつもりですが、短期的な買い場はひとまず水曜と見ています。

まず、株価に最も影響力の強い為替に関してですが、私の地元富山の地方紙の一面ですら「円が77円に」でしたから、これはいよいよ出口は見えてきたな、と思っています。株もFXもやっていない人が「円高だ」なんて口にのぼせ始めるということは、為替の反転が近い証左でもあります。当然タイムラグが1,2週間ほどありますが、一筋の光は見え始めた印象。

今まではドルと円が共に強い状態でした。ユーロ一人負けという言い方も可能ですが、先週は週間ではブラジルレアル、円、ドルの順番で買われ、ロシアルーブル、メキシコペソ、マレーシアリンギットという新興国通貨の下落がワースト3でした。

実はユーロは週間で0.3%しか下落しておらず「中の下」程度の下落に止まっています。ちなみにブラジルレアルが強かったのは、当局のレアル買いによる為替介入があったからと説明されています。

というわけで、先週最も強かった通貨は円。政治がダメ、経済が下火でも強いのが円。一方、アメリカはここまで経済指標が良かったことで共に高かったですが、通貨高レースから離脱しました。これでいよいよ安全通貨は円のみ、という構図に。

個人的には78円を割る前に為替介入警戒感から反転してくると思っていたのですが、そこも外れてしまいました。いくらなんでも昨年安値75.5円は割り込んでこないと思いますが、上述のような状況になってしまいましたから、今は財務大臣安住さんの一言にかかっています。

とにかく願うのはただ一つ。下手なことだけは言わないで、と。ちなみにそんな安住さんの本日のコメントは「ノーコメント」。何か禅問答みたいですが、これはこれで正解かも知れません。本音は日本だけが頑張って介入してもどうしようにもない、そんな気持ちが見え隠れしています。ならば下手なことは言わない方が無難でしょう。

さて、肝心の相場の展望なのですが、これも前々から言っているように、水準は既に圧倒的な割安圏、売られ過ぎ圏であるのは間違いありません。株式市場の指し示す数字によく「○○年以来の」という枕詞がついて回ります。

日経平均は9週連続の陰線で92年以来20年ぶり、個別でも例えばマツダ(7262)の100円割れは64年以来、ソニー(6758)も35年ぶりの1000円割れ。NEC(6701)も100円割れとなれば、一体何十年ぶりになるでしょうか?

その流れで、TOPIXも遂にバブル後最安値更新。これで底をまた確認する必要が浮かび上がってきました。前回書いたように、次第にノックイン価格や生保の損益分岐点、などといったキーワードが意識されてくる水準になってきています。

当初は5月中旬〜6月中旬までの間に底打ち反転と言ってきた私も、あまりにも弱い流れが続くので「そろそろ反転」「そろそろ反転」というような論調できてしまい「いつの間にやら底を割り込むあり地獄相場」を見極めることができなかったのは申し訳なく思います。

ただ、これも繰り返し言っている「きっかけ」に着目すると、まず今週末にメジャーSQがあります。これは日本株の需給を好転させるきっかけになります。

また、来週は日銀金融政策決定会合があります。市場がここまで催促していますから、内外から相当なプレッシャーがかかっているはずです。ここは何か出ることを前提に、為替の反転のきっかけとなります。

その後は17日日曜にギリシャ選挙の結果が出ます。これは欧州不安沈静化のきっかけになります。

そして、再来週にはアメリカFOMCがあります。QE3の期待でも高まれば、これはアメリカ株の需給反転のきっかけになります。

無論、これらのきっかけが全て好感されるかどうか別問題です。現に雇用統計でコケましたから、その期待が外れたらその分マイナスインパクトは大きくなってしまいます。

それでも4つの防波堤がまだ残っていると考えるべきでしょう。細かいことを言えばその他の経済指標や欧州各国の債券入札などのイベントも無視できませんが、日本株にとって大きなものとしてはこの4つでしょう。しかしこれらは「株式市場の死」などという最高級の悲観論が出ている今、プラス材料が出た時の爆発力は相当大きいと思われます。

一方、売り方の手もそろそろ限界に近づいています。何故ならこれ以上売り込んでも妙味が小さく、リスクは大きくなっています。ネタも切れかかっており「ギリシャ緊縮財政派の支持率が高い」「いや、やっぱり低くなった」などと繰り返し、本質的な悲観を提示する新たな材料は出てきません。なので、もう限界が近いのは間違いないでしょう。

また長々と書いたので結論。まずきっかけ論で行くと、今週週末のメジャーSQまでは何も目立った材料が見あたらないので、週前半までは弱い展開が続きそうです。為替もしばらくは介入警戒感の下支えはありますが、反転のきっかけがありません。

であれば、買いのみで向かうなら、少しずつ期待感が高まってくるイベント前にちょっと買って、やばそうならすぐ損切り、を繰り返すヒットアンドアウェイ作戦しかなさそうです。ですから、今週は何か買うのであれば、水曜、木曜辺りに何かちょっと買ってみる、という程度が妥当な戦略だと思います。

昨年11月は資金逃避先として仕手株がありましたが、今は残念ながらどの仕手株も半年前に付いてしまった手垢の影響で、簡単では無くなってきました。それが相場の雰囲気をより一層悪くしています。

なので、今は大人しく様子見が無難。完全な底を拾わないといけないなんてことはありません。信用の投げ売りが出尽くして、出来高も膨らんで、セリングクライマックス的な動きが出てから買い出動で十分間に合うと思います。相場が反転すれば、日経平均1万円なんていくらでも狙えますから、上がり始めた際に追い掛け買いする勇気のみ養うべきでしょう。

ところで、本日気になるサインが点灯しました。それは騰落レシオが60を遂に割り込んできたこと。これは09年11月27日以来の水準で、当時はその翌週に大陽線を付けると、それから約5ヶ月にも及ぶ上昇トレンドに転換しました。

更にその前の60割れは08年10月28日。それは日経平均がリーマンショック後の最安値7000円割れを実現した日。やはりその後、10ヶ月かけて1.5倍になりました。もう「騰落レシオが異常値」と言っても素直に反応する地合でもありませんが、これは無視できない事実であります。

それでも細かいところで、ファーストリテイリング(9983)が本日発表した5月月次がまた大コケ。2ヶ月連続の既存店売り上げマイナスで、幅も拡大し−10.3%となりました。前年に比べて休日が2日減ったとは言え、28周年誕生感謝祭などのセールを2回も行わなければならない程、足下の危機感が強かったということでしょう。

TOPIXはともかく、日経平均ファーストリテイリングの寄与度が高いですから、この影響は無視できません。しかもここまで不自然に株価水準が高く持ち上げられていました。ですから、明日も引き続き弱い動きは想定しつつ、いつ大底確認となってもおかしくないのが6月相場であると言えましょう。

ところで前回「かなり明るいことを書く」と予告したので、ここからは長期的な視野に立った気持ちの良い楽観論でも。私はこんな状況下でも冗談では無く、数年後にバブル時の高値を超える、つまり日経平均4万円乗せがあってもおかしくないと考えるようになってきました。

キーワードは大きく二つ。世界中に溢れかえるマネーの奔流と、インフレ進行です。まだ前者は大きく増やす必要があり、日銀に頑張ってもらわないといけませんが、世界のマネーは随分と余ってきました。世界3番目(4番目?)の金融市場である東京市場をいっぱい満たすだけの量は貯まりつつあります。

今朝の日経新聞一面にも「上場企業半数が無借金で過去最多」とありました。日本の99.7%を占める中小企業は借金まみれでヒーヒー言っていますが、一方上場企業ほどの大企業は、ものすごく財務体質が改善しています。ジャブジャブの資金は、こんなところにまず見られます。

これは株式市場の雰囲気が明るくなればなるほど、上昇要因として取り上げられやすい状態です。筋肉質な経営という言葉は使い古されましたが、親(政治)がダメでも子(企業)は育つ、という状態と言えるでしょう。

また今の地合でもこの豊富な現金を背景に自社株買いやらM&Aやらドンドンやってくれれば、株式市場の需給反転の材料となります。そうしてくれれば、少なくとも私は経営センスのある会社だと思いますが、さてどうでしょうか。

ただし、株高でバブルの再来となったとしても、インフレが進行するので、80年代バブルのように皆景気よくなるわけではありません。あくまで資産のみのバブルで、ほとんどの人は不景気に苦しみながらの「実感無き株式市場だけのバブル」になると思っています。

とりあえずこの話は今年や来年どうこうなる話ではなく、日経平均5000円、いや4000円と下ばかり見る投資家が多い中で、アホの夢物語にしか聞こえないかも知れません。それでも、5年後くらいにふとコレを読み返してみて、その時に何か感じ入るものがあれば、私のドンキホーテぶりも報われるというものです。

ですから、目先は苦しい局面がまだ続くと思いますが、株式市場の死なんてことは全くありません。視点を切り替えてみると、○○年以来の・・・という枕詞は高値にも当てはまる時代が来るはずです。


・・・と言うわけで、今日は個別のコメントをしてもどれも同じように「地合が悪くて下がった」というしか無いので、この辺で。文字数制限的にもそろそろですし。

最後はいつも通りの宣伝。

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他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。