KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

JAL(9201)急落が相場を冷やす

今週のお題「私の『芸術の秋』」
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日経平均は金曜反発。前日のNYが引けにかけて値を戻し高値圏を維持したことを受けて、日経平均も朝方から買いが先行。為替の円高も一服し、前日の急落の反動もありこじっかりの動きが続きました。ここまで弱い動きが続いた中国株もしっかりしていた点も支援材料に。

しかし反日デモの影響で中国便減便と伝わったJAL(9201)が後場値を崩して公開価格を下回ると、引けにかけて値を崩す展開に。結局安値圏での引けとなりました。とはいうものの一日の値幅は60円程度と小さく、売買高は16億株、売買代金はギリギリの1兆円超え。各重要イベントは無事通過したものの、まだ懐疑的な雰囲気が包んでいます。


投資判断は「強気の買い」。日銀のサプライズ緩和があったにもかかわらず、冷めた市場は結局緩和前の水準にまで戻してしまいました。

金曜のNYは高安マチマチでほぼ横ばい。iPhone5発売のご祝儀買いでAppleの株価は一時最高値更新となり、NASDAQはプラス引け。しかしそのAppleも引けにかけては利益確定売りに押されました。iOS6から導入された新マップに苦情が相次いでおり、その辺りが懸念された格好。他社を排するというAppleの悪いクセが裏目に出ています。

それで来週の見通しですが、引き続きしっかりした展開を想定しています。まず日米欧の緩和を受けて意外に株価の上値が重い印象ですが、まだ景気回復に対する懐疑的な見方が大勢を占めていますから、単なる初動の気迷い。各国の追加緩和が満額回答な中で「幸せ過ぎて怖い」という訳の分からない状態だとも思えます。

ただ、需給要因やチャートなどを勘案しても、下値切り上がりの相場が続いていますから、基本は上向きの動きが継続と見て間違いないでしょう。日経平均が1万円に達したというのであれば一度反落の動きもわかりますが、現段階で売ってしまうのはあまりにも勿体ないと思います。

まず需給面ですが、6/4の安値以降しっかりした下値切り上がりの相場が続いており、下値不安はありません。短期で見るとわかり辛いですが、週足などで震災後の値動きを一覧してみるとよくわかります。

震災後は大体8250円〜10250円の2000円幅で推移しています。つまり、震災直後のわずか2営業日(原発事故で日本沈没かとまで思われた密度の濃い2日間でしたが)の値幅に、その後の株式市場が全て集約されていると見て取れます。実際にこの週の出来高が過去最高の出来高となりましたから、その呪縛はなかなか簡単に抜けられるものではありません。

それで見ても現値水準は未だ半値以下。しかも外を見渡せば、アメリカはリーマンショック後の高値を更新。ドイツも11年のギリシャ危機発覚前の戻り高値水準に接近しています。中国は上海指数などは下げ止まりが見られませんが、これは06年〜07年にかけてのバブルの後始末が続いていますから仕方ないでしょう。

大枠ではこういった出遅れ感があり、各国の金融緩和で次第に余剰資金がジャブジャブになれば、色々なところのリスク資産に資金が回るのはここまでの歴史が証明するところ。インフレになれば自然と価値が減価する「現金」なるものを、わざわざ後生大事に抱え込んでいる物好きも少ないでしょう。物価上昇の兆しが見えれば、必ず資金はリスク資産に回ります。

近視眼的に日本の株に視点を戻しまして、まず9月のSQ値9076円を上回っている点が心強いです。時々「こんなものに意味があるのか」とバカにする人がいますが、メジャーSQ値はやはり重要です。とりあえず影響の大きいメジャーSQだけに絞ってここまでの推移を見てみましょう。

例えば6月は8613円で7月下旬に5営業日だけ下回りましたが、すぐに戻しています。その前の3月の9946円を4月に割り込むと、その後暴落。昨年12月8478円を1月に上回ると、その後急騰・・・大体一ヶ月〜一ヶ月半後にその値を試したところで需給が大きく上下どちらかに傾き、その後の相場を左右しています。

この事実を無視してバカにするわけにはいかないでしょう。特に足下のように商いが薄ければ、余計に影響力は大きくなります。

基本は繰り返し述べているように「空売り比率30%」が全ての発射地点でありました。6日の時点で「強気の買い」とできたことは自画自賛。今回もこの説の正しさが証明されたと言って良いでしょう。「QE3があったからたまたまじゃないか」と思われるかも知れませんが、私はQE3があろうがなかろうが、少なくとも日本株はこの流れになっていたものと思っています。

それら需給の大切さが示す形として、もう一つ3月高値の絶対期日到来も無視できません。日経平均は3/27に今年の高値を付け、権利落ち後にそのまま下がってきたわけですが、その信用取引の期限にあたる9/27までにどんどん信用買い残が整理され、需給は良くなっていくと「考えられ」ます。

ただし、これは正直な話あくまで「見た目」や「イメージ」の問題です。実際には信用買い残のピークは5月最終週。そして絶対期日まで買い持ちし続ける人なんてマレですし、逆に持つ人は半年で終わりにせず現引きしたり一度返済して繋ぎますし、一般信用なら無期限ですし。

ですから実需で考えると、この説は説得力がありません。しかしながら、純粋に株価のリズムなども加味して、今までの経験則からいくと、この半年の期日は案外天底を言い当てています。

更に指摘しておかなければならないのが、5/7の急落時に開けた窓(9206円〜9344円)の存在。こんなに大きく価格帯出来高の薄いゾーンが控えていますから、まずは窓埋めに向かう動きが出て当然です。上に行くにも下に行くも、まずこの窓を一旦埋めてからの話になると思います。

また、株式市場の値動きも究極的には為替次第ですが、その為替に関しても基本はドル・ユーロ共に円安トレンドに入っていると見て差し支えないでしょう。ドルに関しては前々から書いている通り、昨年10月の最高値以後に今年2月の大陽線を付けたことで、歴史的なトレンド転換は果たしたと見ています。

ユーロの方も予断は許さないですが、7月高値からトレンド転換したと言って差し支えなさそうです。欧州危機は当然ながら何ら解決はしていませんが、ECBによる無制限の国債買い取り策も出たことで、少なくとも国債に関する危機は回避されましたから、国は救えずとも銀行を救うことができます。そのうちやんわりとギリシャを切り離す動きが出てくるかも知れませんが。

日銀の追加金融緩和に関しては「他国が無制限の緩和だと言っているのにたかだか10兆円の追加緩和なんて手ぬるい」という意見が大勢を占め、その結果木曜、金曜と株価は上値が重くなりましたが、個人的には日銀はよくやっていると見ています。

前回も書きましたが、追加に資金を市場に流そうとしても、金融機関が国債を売ってくれないので枠を増やしても現実的には流れないのです。ですから今回は買い取り下限金利を撤廃したという点が評価できるところ。

それでまず緩和効果を見極めて、10月上旬にまたすぐ開かれる政策決定会合で一段の追加緩和なんて議論もできますから、順序というものがあります。実際には「流そうとする水の量」よりも「蛇口を大きくした」ことを評価すべきでしょう。

それで緩和効果が現れて実際のマネタリーベースが増えれば、為替は本来あるべき位置、つまり過剰に買われた円資産が売られ、円安方向に向かうと思います。そこまでいけばあとは金融政策よりも本質的には財政政策。とにかく政府の方がしっかりすべきです。

というわけで、今は圧倒的に買い方有利の状況だと思います。信用評価損率もまだ-14.6%、騰落レシオも90.1%と過熱感はありません。素直に買いに付いていく場面だと思います。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に堅調。ここまでしっかりしていたSNS関連株が売られたことでマザーズ指数は伸び悩みましたが、JASDAQの方はしっかりしていました。やはりもう少し東証1部がしっかりしてくれば、新興市場にも出遅れ感が出てくると思いますが、それにはもう少しだけ時間が必要な感じです。


ポートフォリオ銘柄】
NEC(6701)は反発。なかなかすんなり上がっていってくれませんが、土曜の日経1面は「ルネサス(6723)の再建に官民が出資案」ということで、産業革新機構やトヨタ(7203)、パナソニック(6752)といった超大企業が、国内産業の根幹を揺るがしかねない半導体技術の国外流出を何とか食い止めようとしています。

以前はアメリカのファンドKKRが出資と報じられてルネサスは大幅高。それに合わせて大株主の同社も連れ高した経緯がありましたが、一段とお荷物ルネサスエレクトロニクスを取り巻く環境が改善することで、同社に対する不安感が薄れていくものと思われます。

チャート的にも25日線と75日線のゴールデンクロス、また一目均衡表では遅行線が雲の中に入り込んだことで、上値の重さが取り払われた段階。やがて自然に雲抜けを果たすことで、上値は一層軽くなってくるものと思われます。


ソフトクリエイト(3371)は続伸で、またまた年初来高値を更新。非常にわかりやすく上値追いが続いています。あとは出口戦略のみ。ということで、予定通り来週火曜の権利付き最終日の終値をもって売却とします。あと2日間でもう一伸び欲しいところ。


木曜より売りポートフォリオ入れとしたファーストリテイリング(9983)は小動き。25日線をなかなか上抜けられずに18日の大陰線以降「はらみ線」の状態が続いています。

これらのチャートでは天井圏を示していること、また週足でもストキャスが高値暗転していることから、やはり天井圏を示唆しているものと考えられます。来週18000円を割り込んでくれば、ドドドっと値を下げていくものと見ています。


・・・そんなこんなでまた文字数が足りなくなってしまったので、今日はここまで。


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お陰様で最近は成績も良くなってきたので、お問い合わせも増えてきております。会員様も伸びてきており、この場を借りてお礼申し上げます。誠にありがとうございます。

他社さんの方が成績が良くてどうも地味ですが、当方は着実に利益を重ねていくことで無理なく、焦らない投資法を伝えるのが強みです。まだまだ長期上昇相場は続くものと思われますし、乗り遅れたということはありませんから、これを機に一度お試しいただければと思います。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。