KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀金融政策決定会合を受けて急速に伸び悩む

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日経平均は本日続落。前日のNYが大型ハリケーンの影響を受けて臨時休場となったこともあり、朝方はとりあえず打診買いが入る流れに。後場に発表予定の日銀追加緩和を先取る形で、しっかりした株価推移が続きました。

後場には出尽くしによる売りを警戒しマイナススタートとなったものの、なかなか発表されないことで、逆に期待値がどんどん高まる感じに。そのまま場中の発表は見送りか・・・と思いきや、14時46分に11兆円の追加緩和が発表されると、それまで期待値が上がった反動もあって急落。結局ほぼ安値引けとなりました。

売買高は20億株越えで、発表後引け直前の15分間で5億株近く出来る荒さに。売買代金は1.2兆円と膨らみました。

投資判断は「やや買い」に。注目の追加緩和は11兆円という「本当は10兆円にしたいのだけれど、色々事前報道で大きいことも言われているし前原さんも来たし、顔を立てる意味合いも込めて、うーん1兆円追加しとくか」というような非常に「こすい」数字。個人的にはちょっと笑ってしまうような茶番な印象で、それなら10兆円の方がまだマシでしょう。

それを受けて売り方が一斉に襲いかかった格好。私は前回も書きましたが今回の緩和後の動きについて昨日の有料メルマガでも改めて以下のように書きました。

「もしまさかの0回答だったら問答無用の売り浴びせが来そうですが、10兆円・20兆円のどちらが出ても事前予想が出ていたこともあって、一旦出尽くしの売りが出るのは避けられなさそうです。

ただ、あまりにも皆が皆「今回の政策決定会合前に期待値が高まっているから、出たら終い」と言っているので、逆にそうはならないのではないかと思います。皆が本気でそう思っているのであれば、何故今日もっとバシバシ売り浴びせ無いのか。本気でそう思っている人は既に売ってしまっているはずですし、事前に予知される下落は下落に成り得ないことがほとんどです。

ですから、私は明日のブログで「本日は日銀による10兆円追加緩和策が出されたものの、事前の大方の予想通り出尽くしとなって売られました。言わんこっちゃない」・・・なんて書くイメージが湧いてきません。今はそんなわかりやすい地合では無いでしょう。市場は瞬間的に織り込むか、長くても来月1日までには上昇に転じてくると見ています」

本日は通常通り後場開始前後に発表があれば、その後の2時間程度で相場も持ち直してきたのではないかと思います。なまじ引っ張ってしまったので、上述のように「これだけもめているのなら何か良いものが出るのでは?」という期待感が高まってしまいました。

発表前には再度切り返して発表直前まで9000円回復を伺う動きにもなりました。結果、その反動から一段谷が深くなってしまった感じです。もう場中に無理に発表するくらいなら、いっそ引け後に回しても良かったのではないかと。

それでも強引に場中に放り込んできて、わずか14分間で織り込めというのですから、なかなか無茶な話です。内容をきちんと吟味できた投資家が一体何人居たのかわかりませんが、プログラム的な売りが入り込んでとにかく売られました。

2ヶ月連続となる金融緩和の他にETFの買い入れ額の増加、買い取り期間の来年末までの延長と、概ね事前期待に沿った内容でほぼ満額回答。新資金供給制度の創設も一応出ました。これ以上の期待は過剰でしょう。

私は上述のように、早期にこの「出尽くし」の売りを織り込んで、目先一転上昇に転じてくるものと見ています。本日はモタモタ感が邪魔をして瞬間的な折り込みは不発でしたが、明日は更に月末ということもあってドレッシング買いも期待できます(本日の下落で10月はマイナスになってきたので、同時に期待感も高まる格好)。

更にJAL(9201)が本日引けでTOPIXに組み入れられたことにより、その他の銘柄のリバランス売りが出たということも隠れた売り要因となった様子。これらのイベント通過により特殊要因が消えることで、明日以降買い戻しが強くなるのではないかと見て、投資判断を一段階引き上げました。

新規懸念材料はアメリカのハリケーン。本日も休場ということで、自然災害で市場が二日休みになるのは百数十年ぶりのことだそうで。アメリカの大統領選挙も近いのに、イレギュラーな攪乱要因になってきます。株式市場に対する影響や、そもそも実害が100億ドルとも200億ドルとも言われていますから、経済そのものに対する影響度合いも気になります。

ただ言い方は悪いのですが、このハリケーンが逆にアメリカの危機を回避する契機になるかも知れません。というのは、散々懸念されている「財政の崖」ですが、この災害復興を大義名分として前面に押し出すことで、財政支出の削減を延長できるかも知れません。加えて復興特需がGDP押し上げに繋がるかも知れません。

今までこの「財政の崖」問題に関してブログでも敢えて無視してきましたが、大統領選挙後にテーマになるのは必至でしょう。ただ私は、誰が大統領になろうと、なんだかんだで回避されると思っています。それが我々がギリシャやスペインで学んだ「金融危機の回避策」ですから。と言うわけで、紆余曲折は当然有りますが、深刻な心配を今する必要はなさそうです。

チャート的にもTOPIXの17日の上昇で開けた窓を本日ほとんど埋め、6月・7月・9月の安値を結ぶ下値支持線の延長線にも達したため、これで下値の達成感は出てきました。反発するとすればこのタイミングになってくると思われます。

新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に軟調。やはり14時45分頃から東証1部の急落に合わせて、新興市場も安くなってきました。日経JASDAQ平均は11日ぶりの反落に。この辺りやや買い疲れ感は否めず、新興市場も決算シーズンを控えて手がけ辛さが出ています。今週はそんな流れが続きそうです。

ポートフォリオ銘柄】
GCAサヴィアンG(2174)は続落。ここまでTOPIX算入に対する実需買いが押し上げてきましたが、その買いも剥落したことで当然のように売られる展開に。

ただ本日の引け後に第三四半期決算を発表。出てきた内容は減収減益ながらも、最終利益は大幅増。元々同社は昨年あったファンド投資回収分が無くなることで大幅な減収減益は避けられないのですが、一方本業のM&Aアドバイザリーは大幅な増収増益。特に第三四半期はアメリカでのアドバイザリーが過去2番目の売上を記録しました。

これはなかなかの好決算。特にここまでHPの実績一覧がなかなか増えなかったので不安もありましたが、やはり消却を決算前に行ってきたということは、今回の決算に自信があった裏返しでもあった様子。ダイキン(6367)のメガ案件の計上は最終四半期のようですし、無事クロージングし次第上方修正も期待できます。

ただ、機関投資家でも無い限り、こういう小型銘柄の決算をきちんと見ている人もいないので、単純に減収減益決算を「悪い決算」と決めつける人が多いのも事実。需給面では信用残高も急減しているため良い状態ではあるのですが、ここまでイベントに向けて買い上げられた反動もあって、もう少し調整持続はやむ無しという感じです。

それでも調整一巡後は再度評価の流れが出てくるでしょう。相方の日本M&Aセンター(2127)も本日決算でしたが、第一四半期でコケた決算から何とか少し挽回。共に上昇していく良い流れを作ることができれば、10万円は単なる通過点となるでしょう。200日線が上向いたところから流れは変わっています。欲を言えば200分割をしてもらいたかったですが。

NEC(6701)は続伸で150円台回復。例のFACTAによる報道で18日に大きく売られたことが、結果として売り一巡感を作り出し好回転に繋がった格好。本日発表の信用残高も差し引き1700万株の買い残と、09年以来の低水準にまで改善。反撃の手はまだまだ緩みそうにありません。

売りポートフォリオファーストリテイリング(9983)は反落。地合の悪さから引けにかけて急速に売られる展開に。これで高値圏で3つ陰線が並んできました。チャート的に崩れた格好になっており、やはり18000円の壁は厚い様子です。

【注目銘柄】
ワコム(6727)は反落も一時23万円突破で年初来高値更新。こちらは前回も紹介しましたが23日から有料メルマガにて買いで取り上げ。決算以後、しっかりした買いが続いていますが、上昇率は21.5%にまでなってきました。

本日は上値で十字線を出す格好になりましたが、信用残高も徐々に改善しており、好需給が続いています。まだ上値追いの勢いが終わったわけではありません。目標株価までまだ伸びる素地はあると思われます。

サニックス(4651)は大幅続落。こちらは28日配信の有料メルマガにて売りで取り上げ。今週は下落が顕著で、本日は朝方から窓を開けての急落となりました。目標株価はまだ下に見ていますから、またこちらも目標に到達し次第取り上げ根拠を開示します。お楽しみに。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。