KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

10月の成績発表

今週のお題「今、読みたい本」
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今日は10月の成績発表です。10月は前半と後半で雰囲気がガラリと変わり、足下では日銀金融政策決定会合で9075円超えにトライ。下方修正が目立つ決算シーズンですが、出尽くしから買われる銘柄も目立ち、市場の雰囲気は悪くありません。そんな中で私のポートフォリオはどうなったのか検証していきましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
127円→126円(24営業日保有 下落率0.8%)

世界的な金融緩和を受けても、海外の金融株が上げても、その他金融株が上げても上がらない銀行株。需給面での上値の重さに押されています。ただ先日の日銀による追加緩和と同時に、銀行などに対する「年利0.1%で無制限に資金を供給する貸出支援基金制度」の創設は銀行株にとって良い話ではないかと思います。

というのも、先日のソフトバンク(9984)のスプリント買収話のように巨額な資金を貸し出すにあたっても、日銀が無制限に低利で貸してくれます。今後最後の円高場面を拾う形で企業が海外向けに大型のM&Aを仕掛けることが増えそうで、もしそうなった場合に遠慮無く貸し付けて利ざやを稼ぐことができます。

日銀の政策は基本民間銀行を通じて景気を下支えしようとする「金融政策」しか採れませんから、その仲介となる銀行にとって良い話しかありません。リスクは日銀が肩代わりし、その利益は銀行が受けることができるのです。

一方、来年から開始する銀行の自己資本規制(バーゼル3)を受けて、海外の金融株は今後弱含む公算が高いですが、国内のメガバンクは増資に拠らないで基準をクリアできると公言しています(本日の日経によればあと1%の上積みが必要も、19年の期限までに前倒し達成へ)。

実際に欧州危機などで直接的なダメージをほとんど受けていない邦銀は、海外の銀行よりもしっかりしています。欧米の銀行は自己資本にとらわれてアジアへの貸出を渋っていますが、邦銀は上述のように日銀という超強力なスポンサーを背景に積極的に取り組むことが可能です。

そのため今後国債売買以外の収益力回復に期待できますし、ファンドなどがグローバルポートフォリオ内で銀行株を取捨選択する場合、やはり相対的に日本のメガバンクが買われる可能性が高そうです。


GCAサヴィアンG(2174)
78000円→105700円(24営業日保有 上昇率35.5%)

東証1部上場記念配の権利落ちTOPIX算入に加えて大規模な自社株消却もあり大きく上昇した10月。その後の反動安も覚悟したのですが、思いの外強い。何よりも決算が良かったこと、また200日線が上昇に転じてから完全に流れが変わりました。

そもそも背景として、上述のように国策として海外のM&Aに取り組みやすい枠組みが出来ています。東証1部上場もあって知名度も向上した同社に、今後益々発展の機会がありそうです。

相方の日本M&Aセンター(2127)も決算後には一旦売られましたが、その後同社に引っ張られる形で年初来高値を突破。雰囲気的には10年末からの両社の大相場に似てきました。

特にM&Aセンターの方は終値ベースでは08年6月以来の高値水準となっていることから、需給はすこぶる良い形になっています。今後もお互いに良い刺激を与え合いつつ上昇していく展開に期待です。


NEC(6701)
124円→152円(23営業日保有 上昇率22.6%)

8月末に上昇トレンドのスイッチが入って以後しっかりした足取りが続いていましたが、FACTAによる不正請求疑惑が報じられて急落→翌日に日経で好業績報道が報じられて急騰と忙しい月でした。結果的には良いふるい落としが出来て、需給は一層良くなった格好。

それで当初の目標株価には全然届いていないのですが、個人的には後述のソニーの方を注力していきたいと思いましたので、目先の天井感も出てきた同社は金曜にポートフォリオから外しました。長期的にはまだ強気で見て良いと思いますから、またソニーが外れたりしたら再ポートフォリオのタイミングを検討します。


丸紅(8002)
498円→526円(24営業日保有 上昇率5.6%)

三菱商事(8058)など他の商社株の決算が悪かったことで同社も引っ張られましたが、同社の決算は中間期の減益幅、通期見通しの下方修正共に限定的。他の商社株に比べて石化資源の割合が小さかったことがここでは幸いしました。

結果、予想ROEも同業他社に比べて高く、配当利回りも減配のあった三菱商事などと比較しても高まり、相対的な魅力が増した格好に。今後はそれらの差が株価の乖離として表れてくるものと思われます。


キャノンMJ(8060)
1078円→1180円(23営業日保有 上昇率9.5%)

好決算と同時に発表した自社株買いで急騰。それは良かったのですが、個人的にはキヤノン(7751)による完全子会社期待を持っていたので、自社株買いをするならば逆に無いのだろうと思い、ポートフォリオから外すことにしました。それでもこの銘柄も単純に良いと思いますから、売り一巡感のあとの戻りを期待したいところです。


ソニー(6758)
10/25より 958円→934円(6営業日保有 下落率2.5%)

好決算を期待してエントリー。そして出てきた決算は良かったのですがパナソニック(6752)の大赤字で家電株が十把一絡げ。同社は利益の大部分を金融で稼ぎ出しており、またソネットエンタテインメント(3789)のネットワーク分野、その下のエムスリー(2413)とオリンパス(7733)との提携を元にした医療分野が今後シェアを高めてくる見込みです。

ですから、本来はパナやシャープ(6753)などと同列に扱うべきではありません。しかし、まだ市場は同じ穴の狢だと思って扱っています。結果、金曜はパナソニックが再度上値を重くすると、同社も引けにかけて売り込まれてしまいました。31日の安値も下回る着地。

個人的には金曜は秋のソニーフェアが起こって市場を暖めると思いましたが、市場は暖まっていたものの、当のソニーはがっかりな感じに。チャートもアイランドリバーサル維持にまだ含みは残しているものの、ちょっと厳しいでしょうね。900円手前にある下値支持線での下げ止まりに期待。


売り銘柄

ファーストリテイリング(9983)
18150円→16000円(9営業日保有 下落率13.4%)
10/20 16880円→17420円(10営業日保有 上昇率3.1%)

決算を受けて急落し目標達成。その後再度戻りを見計らって売りエントリーを仕掛けましたが、少しタイミングが早かった感じ。ただ金曜に出た10月既存店売上高は2.2%減とまだマイナスが続いており、客単価は約2年ぶりの大きさの下落率。最近は急激に寒くなってきたのに、単価の高い秋冬もので苦戦しています。

足下で陰線が連続していること、また18000円の壁が明確に意識されることからも、下落トレンドは決定的と見ます。月曜の動きに注目。


日本電産(6594)
10/16 5350円→5470円(13営業日保有 上昇率2.2%)

決算悪を見越して売りエントリーしましたが、既に織り込まれていたこともあってむしろアク抜け上昇に。ただ、下方修正銘柄のアク抜けリバウンドは長続きはしませんから、最終的には本来あるべき位置へと下がってくるものと思われます。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.33(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。


ちなみにその間
日経平均 9/28終値 8870円→9051円(24営業日 上昇率2.0%) 0.08(%/営業日) 

TOPIX 9/28終値 737→752(24営業日 上昇率2.0%) 0.08(%/営業日)

今月もベンチマークに大勝利!直近ポートフォリオ入れした銘柄は苦戦していますが、それらが保有期間が短くマイナス寄与率を高めている以上に上昇銘柄の大きさが牽引しました。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数430.2ポイント
となり、無事過去最高を更新!開始以後7年目で、資産が4.3倍化したことを意味します。今月もなかなか上手く立ち回れたと思います。


さて、11月の展望ですが引き続き投資判断「やや買い」で見ていきます。金曜のNYは雇用統計が良かったものの、結局は引けにかけて売られてしまいました。

基本大統領選挙の年は株価がしっかりし、選挙後も年末にかけて強いというのは良く知られています。

http://money.minkabu.jp/34446

ところが今年は例年と異なり、中国の共産党大会も同時に重なってきます。大統領選挙は4年に一度ですが、共産党大会は5年に一度。20年に一回しか重ならないこの2大国のトップ人事が決まる事態は、今年が初めてと言えるでしょう。20年前の中国経済は歯牙にもかけられていませんでしたから。

中国は3000年の歴史があると言われていますが、近代史において経済大国となったのは概ね2000年以後。その02年、07年の後の共産党大会後はその後1年ほど株価が下落しており、特に07年の時は北京オリンピックを翌年に控えてバブル化していた反動が象徴的に出た年でもありました。

なので米中の強弱感が対立する中で、個人的には結局はアメリカが世界の盟主ですから差し引きしてプラスの影響にはなると思います。しかしながら、そのアメリカも大統領選挙後は「財政の崖」論議が本格化するであろうことから、過剰な期待はできない感じです。

一方、日本の方はダメな政府に代わって日銀がしっかり働いてくれていることから、少し明るさが出てきました。そしてダメな政府がダメなりに解散総選挙にでもなれば、状況が改善する期待感が出ますから、国内は政策レベルで明るさが見えつつあります。

特に為替に関しては、日本も経常赤字が常態化しつつありますから、自然と円安に向かっていくと共に、円安誘導に対する国際的な理解も得られやすくなります。この辺りは2/14のブログでも前々から言っているように、為替の長期テクニカル的な円安トレンドにも裏付けされています。

短期的にも実際に金曜の雇用統計を受けて、6月の戻り高値水準を上回ってきました。ですから、さしあたって足下の動きは3月高値の84円を目指す動きになっているものと思われます。シカゴ225先物も9000円台を維持と雰囲気はそこまで悪くありません。

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。