KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

引き続き財政の崖懸念が重石に

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※だいぶ風邪も良くなりましたが、まだ肺の辺りが痛いので念押しして来週から復活することにします。申しわけありませんが今回もショートバージョンにします。


日経平均は金曜続落。前日のNYが財政の崖懸念表面化で続落。それを受けた日経平均も朝方から売りが優勢。SQ値が8745円に決まると、ほぼその値に固定されたような値動きが続きました。

ただ中国の各種統計が出ると安心感から買い戻しが入り、少しずつ下値を切り上げる展開に。引けでは何とかSQ値を上回る水準を維持できました。売買高は15億株弱、売買代金は1兆円弱とSQにも関わらず低調でした。


投資判断は「やや売り」。金曜のNYは好調な景気指標が下支えし小反発。前日までの急落の反動もありましたが、その割には弱いという印象もあります。

以前より「大統領選挙後は「財政の崖」論議が本格化する」と書いてきましたが、見事なまでにストレートに出てきています。大統領選挙まで黙らせておいた欧州危機も遠慮無く再燃してきており、今は株式市場を渦巻くハリケーンが通り過ぎるまで待つ他無い状態です。

財政の崖問題は最終的には先延ばしで決着するのでしょうが、議会にねじれのある以上簡単にまとまりようもなく、その間また売り方の好きなように市場を荒らされる日々が続きそうです。一応オバマ大統領には「最新の民意」という強力な武器がありますから、最終的にはオバマ大統領の意向に近い形で合意され、今までのような激しいねじれにはならないと見ていますが。

ただ、ここまで様々な期待感で上がってきた反動や、無理矢理忘れてきた欧州危機という事実が再び表面化してきたことで、しばらく軟調推移は避けられそうにありません。個人的には市場がもし今の時点で楽観論を口走るようであれば、より一層谷が深くなるような気がしますから、今くらいの悲観が丁度良いソフトランディングを演出してくれると見ています。

アメリカのチャートは完全に崩れてしまい、ダウで12500ドル、S&Pで1350ポイントを目指すのはほぼ確定的と見ています。そしてそこで止まるかどうかすら何とも言えませんが、ひとまず目先はそのラインに軽い抵抗力があるという認識です。

話を日本に戻すと、日本の方はまだ為替が明確な円高基調に入っていませんから、アメリカ程のダメージはなさそうです。そもそもアメリカほど派手に上がっていませんでしたし。チャート的にはドル円は79円辺りに抵抗力がありそうですから、程なく下げ止まるものと思われます。

政策面ではオバマ大統領再選ということで、製造業の国内回帰を進めるオバマ大統領の意向に沿うならば、ドル安政策を採ってくるとの見方が優勢です。足下短期的にはそれを織り込む動きが出てくるかも知れません。

ただ、今までの統計的に、大統領が再選されると為替政策が前の4年間とガラリと変わる傾向があります。それは政策的に前の任期とのギャップを埋める傾向が強いからと説明されますが、単純に期間的な波動の揺り戻しという面もあるのかも知れません。

ともかくそれに当てはめても、前の任期である09年1月以降ドル円は円高に振れてきたわけですから、今後4年は基本路線として円安に向かうのではないかと見ています。

一方、ユーロの方は下値支持線を割り込んでしまったので、現段階では何とも言えない感じになってきました。むしろ、09年10月、11年4月、12年4月辺りの高値を結んで作られる上値抵抗線に抑えられる形で、再度下値を伺いに行くようにも見えます。

こちらはひとまず100円で下げ止まるかどうか警戒が必要です。言い換えれば、欧州危機に対する投資家の警戒がどこで収まるかに注目です。

株式の需給面では日経平均9000円水準で2週間ほど滞留してしまったために、上値のしこりが強く意識されるところです。今回のSQ値は単なるオプションSQですから、上回るにこしたことはありませんが、あまり深い意味はなさそうです。

一方、信用買い残は金額ベースで1.2兆円と減少傾向。今年は5月11日段階の1.5兆円がピークだったのですが、その半年期日通過により減少したことを表しています。

片方で売り残は5300億円と徐々に増えてきています。これは先細りを警戒して信用買いは入れず、売りでヘッジしようという投資家心理を表していますが、将来的な需給で考えれば改善傾向が見られます。

なので今回の調整波動に関しても、やはり今まで通り空売り比率に注目すべきと考えています。現在25%程度の空売り比率が30%を越えてくると、一つの変化点と認識できそうです。また信用評価損率が−11%と案外しっかりしていることから、これももっと悪化してこないと売り出尽くしとはならない印象です。

テクニカル的には前回「730ポイントで下げ止まるのはちょっと厳しい」としたように、来週にも明確に下回ってくるものと思われます。そんなわけで、個人的にはもう少し売り局面が続くものと見ています。

日経平均はもう一度ガツンと下げてくれれば逆にチャート的には三空窓開けの状態になるので買いやすくもなるのですが、MACDも暗転したばかりですし、10/17に開けた窓を埋めるのは勿論のこと、その下に開いている10/16に開けた窓(8595円〜8633円)をひとまず埋めに行く動きになるのではないかと見ています。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に軟調。ただそれぞれ買われる銘柄は引き続き大きく買われていることで、下落率は東証1部銘柄に比べてマイルドになっています。資金の逃げ場として機能している形に。

来週は新興市場の方もあらかた決算が出揃ってきたことで、業績に対する評価がはっきり分かれる時期になってくるでしょう。買われる銘柄は一段と買われ、売られる銘柄はここまでなまじ上がってきた反動もあって強く売られる流れになると思います。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は小動き。地合の悪い中で値を保った方なのかも知れませんが、二日連続で値動きが123円と124円の二円のみ。膠着感が出ています。

アメリカではオバマ大統領再選を受けて、規制強化懸念から金融株が売られています。一方で邦銀の方は相対的に安心感が拡がっています。

引き続き需給的なバランスの崩れから上値が重い同社ですが、日証金では貸株残が6月以来の高水準にまで改善。恐らく来週発表の信用倍率も少し改善して6倍台前半になりそうですが、個人的には需給動向の変化を感じとっています。

来週から反転するかどうかは別として、そろそろ反転の流れに入り出してもおかしくない感じ。チャート的にも昨年11月、今年6月の安値を結んだ下値支持線に接近しつつあり、もし昨年の流れ宜しく11月下旬頃から上昇相場に入り出せば、いよいよ金融相場という流れにも期待できます。今は雌伏の時。


売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続落。結局金曜も陰線となって、11日連続陰線となりました。200日線も割り込んできたことで、また一つ下値の支えが無くなった形。しばらくは指数の悪化に合わせて下落歩調が続きそうな流れです。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。