KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

閑散相場の中で下値模索

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日経平均は続落。前日のNYはベテランズデイの振り替えで為替・債券市場がお休み、更に証券市場のシステムトラブルも重なって、閑散相場で高安マチマチ。

それを受けた日経平均は朝方は買いが先行。為替の円高が一服したことや、ここまで6営業日連続安の反動も出ました。しかし長くは続かず、アジア株が軟調スタートで始まると先物主導で売られマイナス圏に。引けにかけてはやや戻したものの、結局は7ヶ月ぶり今年最長記録タイの7営業日続落で終わりました。売買高は15億株弱、売買代金は8000億円前半と低調。


投資判断は「やや売り」。アメリカでは本日より議会が始まることで、財政の崖懸念に対する議論が本格化してきます。正直欧州懸念の方は何番煎じかの焼き直しですから、今更ギリシャ・スペインがどうなろうと以前ほどのインパクトは無いでしょう。むしろより大きくて深刻なアメリカ、もしくは中国を突く方が、売り方にとっては効果的。

個人的にも市場の大半の意見同様に、最終的に財政の崖問題は先延ばし決着になると思います。ただそれなりに時間を要することから(オバマ大統領に最新の民意という強い武器がある以上、それなりに大統領寄りの着地は想定線だが、共和党も一定のファイティングポーズを示さないと選挙民に示しが付かない)、その間はダラダラと下げていきそうな感じです。

ダウ・S&Pのチャートは崩れてしまっており、足下で200日線で踏みとどまれるかが焦点ですが、下方ブレイクは時間の問題のようにも思います。

というのも、時価総額最大のAppleは決算後にチャートが崩れてしまっていますし、ロッチデールのトレーダーによる不正売買事件でミソが付いてしまっていますし、同社の下落が他の銘柄に悪影響を与えることになるでしょう。

そして今晩のNYはダウ採用銘柄で3銘柄配当落ちがあるらしく、30銘柄しか指数に採用されていないNYダウは、その影響を色濃く受けます。特に足下では証券増税による配当に対する課税強化の流れから、配当を取ったら売ってしまう動きが色濃く出ているとのこと。そういった要因が重なることで、アメリカ株は上がる雰囲気が全くありません。

それに負けず劣らずの日本株。連続安からの多少のリバウンドを見込むのがせいぜいで、GDPもマイナスになるわ、雰囲気は非常にどんよりな感じ。テクニカル的にもやはりTOPIXは730ポイントを明確に下回ってしまい、下値支持線を割り込んでしまいました。

日経平均の方も前回「10/16に開けた窓(8595円〜8633円)をひとまず埋めに行く動きになる」とした通りの動きに。色々売られ過ぎ感は出てきたものの、やはり来週も閑散相場が見込まれることから、買い場はもう少し先と見るべきでしょう。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に軟調。足下でまたバイオ株が盛り上がりを見せていますが、その他の銘柄には買い疲れ感も出てきており、市場全体としては軟調となっています。

一方、JASDAQの方は低位株の乱舞に。楽天(4755)が年初来安値を更新する中で主力株は手がけ辛く、今の市場の手掛かり難を如実に表しています。短期資金はここで温存されて、来るべき年末相場に控えている、というような感じでしょうか。


ポートフォリオ銘柄】
売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続落。昨日12日連続陰線記録は途絶えたものの、本日早速大きめの陰線に。下落の勢いはまだ衰えていないようです。チャート的にも一目均衡表の遅行線が雲を下抜けてしまったため、一段と上値が重くなったような格好。流れは悪いままです。


ソニー(6758)は反発。三角持ち合いを下放れてから年初来安値に接近。足下で為替がユーロ安となっていることも逆風。ただ本日は少し抵抗力を示しています。それでも今の雰囲気の悪さから考えると、単純にこれで反発していくというような感じでもありません。何とか安値更新とならないように踏ん張りたいところ。


さて、本日は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。NECネッツエスアイ(1973)です。こちらは先般まで有料メルマガの方で取り上げていましたが、取り上げ期間終了後に良い感じに調整を入れてきたので、こちらの方で改めて取り上げます。

NEC(6701)の工事部門が独立して出来た同社ですが、足下では企業のデータセンター需要の増加、スマホ普及によるトラフィックの増加に対する通信業者の設備投資、企業向けの社内クラウド(プライベートクラウド)への投資意欲の高まりなどを背景に、各事業がそつなく伸びています。

その他に実は消防・防災システムの需要(アナログ→デジタルへの切り替え)の強さも見逃せず、2015年までに3500億円の更新需要が見込まれているうちの、現在まだ1/4しか消化されていないのだとか。そのうちの20%程を同社が引き受けていて、これからそれを売上に計上していくことで当面忙しいようです。

中間決算は大幅な増収増益。先日NTT(9432)が決算発表と同時に示した設備投資削減計画で親会社NECが急落していますが、確かに同社もその影響は避けられない感じです。それでもその他の分野の伸びが着実ですから、上方修正は必至の見込みです。

テクニカル的には200日線までの各移動平均線を上回り、上値に抵抗が無い状態。一目均衡表も三役好転の形でストキャスも割安圏。

需給面では現値付近が過去4年間の高値となっており、上値のしこりがほとんど感じられないポジション。08年での高値からの下落過程においても、あまり期間をかけていないため上値は軽そうです。

予想PERは10.5倍で同業のきんでん(1944)の14.3倍との比較では割安。また、通期の上方修正が期待できるのであれば、更に割安に向く可能性も持てます。予想ROEは7.5%で同3.0%との比較でも高い状態。

明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとし、目標株価は1700円とします。


【注目銘柄】
オリコ(8585)は大幅安。こちらは先週配信の売りの有料メルマガで以下のように書いて取り上げました。

「セクター的には世界的な銀行株売りの流れからの派生で、ここまで高まってきたその他金融株の空売りに妙味があると思っています。昨日上方修正したにもかかわらず売られているJトラスト(8508)が象徴的で(もっとも、ほとんど修正の幅が小さく形だけの修正ですが)、ジャックス(8584)の減益決算も期待ハズレに終わりました」

その後一旦急騰の場面もありましたが、結局は力尽きて地合に飲まれる形に。本日の下落率上位には消費者金融株が並びました。みずほ証券アコム(8572)の投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に格下げしたことも売り材料として波及する形に。

同社に関しては個人的には130円位まで下がっても良いのではないかと見ています。それでも上昇トレンドが崩れたわけではないので、戻りを確認した際には素早く利食うようにすべきでしょうね。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。