KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

ギリシャ支援合意で安心感

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日経平均は続伸。前日のNYはブラックフライデーの活況を受けて、その後の反動が懸念された小売り株に売りが入り軟調。ただサイバーマンデー関連のeBayやAppleなどが買われたことで、NASDAQはしっかり。

それを受けた日経平均は小安く始まったものの、すぐに切り返しプラス圏に。ギリシャ支援合意が伝わったことで、安心感が拡がりました。一方で為替はドル円がやや円高に振れ上値を抑え、アジアでも上海が引き続き2000ポイント辺りに下落していることも弱気材料に。

後場微妙にマイナス圏に沈む場面もありましたが、安倍氏の「物価上昇率目処2%」発言を受けて、為替が円安に向くと反発。ただ昨日後場辺りからの上値9450円にさしかかると、突破するまでには至らず。引けにかけては売りに押されましたが、それでも7ヶ月ぶりに終値ベースで9400円台を回復しました。

売買高は20億株弱、売買代金は1.2兆円台と、それなりの盛り上がりは見せました。


投資判断は「やや売り」。日経平均はひたすら強く、売り方の買い戻しを誘いつつじわじわと高値を追っている格好です。日経平均TOPIX共にチャート的には5つ窓を開けて「五空」の形となっており、下げ始めたら怖そうですが、なかなかその兆しが見えません。

大体今までの経験則上、窓開けは(途中で何らかの材料が出ない限り)5,6個が限界。そしてその後すぐに下落するというよりは、しばらく強弱感が対立してもみ合いの後、大体高値から1ヶ月経過後に根負けして急落という流れになるケースが多いようです。勢いよく上昇してきた分、下落の勢いも強いのが特徴的。

チャートの話を続けると、日経平均TOPIX共に09年10月以降10年4月、11年2月、12年3月の高値辺りを結ぶ上値抵抗線と、09年11月、11年3月、11年11月の安値辺りを結ぶ下値抵抗線がほぼパラレル(平行)な状態で、長期下落トレンドを脱していません。

それで考えると、上値の目処は日経平均で9850円、TOPIXで825ポイントというところで、逆にまだ上値追いの余地があるとも言えます。

またアノマリーとしては11月最終週は高いというアノマリーがあります。ブラックフライデーを受けてアメリカが楽観的になりやすい時期のため、日本株にも影響があるとされています。ただ、今年は色々なアノマリーが外れているので、これもちょっと怪しいかなという気がします。

これら強弱感の反応を踏まえた結論としては「追加のサプライズが無い限り息切れ感はいつ出てもおかしくない地合」という感じです。基本路線は今週中には相場が一旦ピークアウトすると見ています。今月は勢いよく上昇してきたので、月末のドレッシング買い期待も無いでしょう。

今は選挙前なのでリップサービスが飛び交う地合。非常に耳心地の良い段階です。しかし実際に選挙が近づくにつれて大勢が明らかになると、次第に「本当にできるのか?」という気持ちが強まってくるでしょう。

そして12月のスケジュールを考えると、選挙の直前が12月のメジャーSQ。ここで今後数ヶ月の株式市場の行方が決定する可能性が非常に高いと見ています。その後、今年は比較的しっかりした地合であったことからも、税金対策売りが出やすい時期になるでしょう。下がってからでは遅いので前倒しになると見ると、来月上旬辺りから売りが出やすい時期になりそうです。

今はもう少しだけ甘い夢を見ながら二度寝しても良い楽観論を支持できますが、アメリカはチャートが崩れていますし、上海総合指数は09年以来の2000ポイント割れ。暖かい布団の外は冷たい現実が控えています。

あと相場の感想として、最近は細々とファイナンスが増えてきた感じです。本日はヒューリック(3003)が引け後に発表しましたし、下落率首位は昨日発表のコンドーテック(7438)。最近は富士紡HD(3104)も出しましたし、CBではソニー(6758)や黒田電気(7517)などなど。

これだけ日銀が緩和しても、低金利になって銀行から借りやすい環境になっても、企業はこの株高を受けて「ファイナンスするなら今だ!」と思っているようです。企業経営者はやはり先々の株価には厳しい見通しを持っているのだということの裏返しでもありましょう。自社株買いで還元するところもありますが、最近はやけにファイナンスが目立ちます。

そして遂にあのサクラダ(5917)が破産。また一つ超低位株の雄(?)が逝ってしまった感じですが、最近は橋梁関連で盛り上がっただけに、そこそこ意外感もあります。年末にかけて少しこれから増えてくるのでしょうか?足下低位株の上昇が目立ちますが、低位株には低位の理由があり、やはり割り切りが必要です。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。マザーズでは主力のサイバーエージェント(4751)facebookの大幅高やSMBC日興の投資判断引き上げを受けて大幅高。久しぶりに指数を牽引しました。

一方の日経JASDAQ平均は1350円のラインを7月以降三度目の正直で上抜けるかどうかの瀬戸際に。主力株の楽天(4755)やデジタルガレージ(4819)などはイマイチパッとしませんが、その他の銘柄が全般的にしっかりしていることで、何とか強含んでいる感じです。


ポートフォリオ銘柄】
GCAサヴィアンG(2174)は反発。昨日は10万円割れとなりましたが、本日は地合や25日線を支持に切り返してきました。そして引け後には上方修正を発表。以前から当ブログでも上方修正は想定線と繰り返してきましたが、この決算発表が閑散とした目立つタイミングで出してくれたのは有り難いところ。

修正幅はそこそこですが、売上100億円台をキープできたところは一定の評価ができるでしょう。何とかこの勢いで109000円の壁を突破してくれれば、上値は一気に軽くなる見込み。相方の日本M&Aセンター(2127)も高値圏をキープしていることで、相乗効果にも期待。


売り銘柄のファーストリテイリング(9983)は続伸。引き続き地合の好転を受けてじり高歩調となり、指数を牽引。チャート的には8月下旬から10月上旬にかけての三尊を維持できるかどうかが焦点で、18500円を上回ると崩れてしまいます。今週中に損切りか持続かを判断したいところです。


【注目銘柄】
日成ビルド工業(1916)は大幅高。こちらは14日に有料メルマガにて買いで取り上げ。先週で投資期間は終了となりましたが、本日改めて人気化。ラックランド(9612)との資本業務提携などにはほとんど反応しなかったものの、本日は不動テトラ(1813)や佐田建設(1826)といった低位建設株が値上がり率ランキング上位を占め、その流れに乗りました。

輸出関連株や景気敏感株の上昇基調に一服感が強まってきたことで、「国土強靭化基本法」など政策期待の高いテーマ株に、短期資金の物色が改めて向かう格好に。また、復興推進会議において、復興予算に関する新たな基準を決めるとの報道も手掛かりと。

個人的には特に同社に注目で、中期経営計画も含めた材料性が強いと思われます。本日は10/22の大幅高した日から25日経過という日柄もタイミング的には合いました。11/6に開けた窓(176円〜179円)も直上にあることから、まだ上値追いの動きは続きそうです。


ACKグループ(2498)も大幅高。こちらは20に配信した有料メルマガにおいて「市場テーマ的にもチャート的にも良さそう」とし、昨日から動意付く流れに。上述のように復興関連株として改めて認識された格好。結果20%近い上昇になってきました。明日もう一度上放れてスタートして、大体終わりかなという感じがします。


JAL(9201)は大幅反発。前回も当欄で取り上げましたが、先週末まで売りで取り上げていた銘柄です。そして前回「引き続きトレンドは下落傾向と見ていますが、短期リバウンドがあってもおかしくない場面。3700円位まで戻ったら再度売りで取り上げると思います」としました。

今日の上昇はそんな今週からのチャート的な反発モードに加えて、モルガンスタンレーが再度強気のカバレッジを示したことが要因に。結果、業種別値上がり率では空運が1位となりました。

ところが、先日発表された大量保有報告書によれば、そのモルガンスタンレーが同社株を1200万株弱保有の模様。うーん、そんなんで良いんですかね?確かに良いと思ったから買って奨めているのでしょうが・・・。

大抵こういう無理上げをすると、後で歪みが生じて下落が大きくなるものです。もう少し様子を見て上値を見極められたら、再度売り仕掛けで良いのでしょう。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。