今週のお題「2012年に買って良かったもの」
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日経平均は続伸。前日のNYは途中まで堅調だったもののFOMC結果の議長発言を受けて失速。それを受けた日経平均でしたが、アメリカの量的緩和に対して日本も何かやるとの期待から為替が円安に進み朝方から買いが先行。今までだと日銀に対する期待感もなく単に円高に振れていたであろうに、地合の良い時は何でも前向きに解釈するものです。
そしてアジアマーケットが始まる１０時半には更に買いに加速を付ける形で上昇。中国株などはむしろ軟調スタートでしたが、明日のメジャーSQに向けて清算値９７５０円を伺う動きとなりました。今まで出遅れていた銀行株や電機株に朝方から買いが入ってきたのも底上げ要因に。
結果、後場は一段高となって約８ヶ月ぶりの９７００円回復となりました。売買高は２７億株台、売買代金は１．５兆円弱と大盛り上がりの一日でした。
投資判断は「中立」。先週のブログで「来週はとりあえず木曜までは安泰だと思われます。そしてSQ値はおそらく９７５０円を目指す動きになっているのでしょう」としましたが、ここまでは概ね想定通りの動きになってきています。商いも盛り上がって、今年の最後の見せ場が明日、週明けに控えています。
今日の動きは本質的な強さ１／３と売り方の買い戻し１／３と明日のメジャーSQ清算値に向けた仕掛け的な動き１／３という結果、このような強い相場だったと思います。うち、メジャーSQ清算値に向けた仕掛け的な動きが明日剥落することから、投資判断を一段階引き下げて「中立」にしました。
「中立」とはぶっちゃけ「逃げ」です。やはり明日、そして日曜の選挙、それを受けた来週の月曜の動きを見ておきたいので、フラットな様子見モードにしておきます。
とにかく来週はチャートや掉尾の一振期待などの「買い材料」、選挙後の出尽くし感やドル円８４円接近に伴う達成感などの「売り材料」が入り乱れて、売買の交錯が激しくなりそうです。
買いがこのまま続くには、少なくとも二つの「最低条件」は満たさないといけません。それはSQ値がなるべく下値で付くこと、そして自民党の圧勝の二点です。何とか明日のSQを無事通過してもらい、来週に良いパスを繋げたいところです。
ただ一つ気になるのが足元の裁定買い残の金額。以前から度々指摘していますが、先週末時点で約２．３兆にも積み上がり、SQ通過後の売り圧力になってきます。なので明日のSQは久しぶりに波乱の展開になるかも知れません。
うちファーストリテイリング（９９８３）の残が１８３５億円も占めるということで、一気に出ることはないとしても、２万円達成感に合わせて売りの出やすい状況になると思われます。本日の同社の売買代金は１７４億円ですから、約１０日分もの残高が売り要因として出てくる見込みとなっています。指数寄与度の高い同社の値動きが特に注目でしょう。
足元の投資主体別売買動向を見ますと、外国人の買いが４週連続続いて、個人は逆に４週連続の売り越し。外国人は果たしてどこまで日本株に付き合ってくれるのか。それが来週以降の日本株の命運を握っていると言えそうです。
新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。東証１部の強さに隠れた感じでしたが、それでもマザーズ指数は高値更新、日経JASDAQ平均は１４００円に向けた高値追い、もう一つ言えば東証２部指数も高値追いと、新興・小型株にもきちんと買いが入ってきています。個人投資家の資金回転が効いている状態。
ただ、今日のところは主力株も高安マチマチで、特に何が強かったというわけでもなさそうです。本日上場のアジュバンコスメジャパン（４９２９）とコロプラ（３６６８）は共に買い先行で始まって好発進。ただし引けにかけては大きく売られました。ちょっと今月のIPO銘柄は数も多いため、資金の回転が速いようです。
ともあれ、基本的には来年の信用取引の規制緩和に向けて、新興市場は再度バブル化する可能性を秘めています。今はその前哨戦ともいえ、特に出遅れ銘柄などに注目すべき時だと思います。ただ出遅れといってもそれぞれ随分値を上げてしまっていますが。
【ポートフォリオ銘柄】
丸紅（８００２）は続伸。本日は地合の良さに加えてモルガンが投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価は770円と設定したことも追い風に。資源価格の低迷が継続するなかでも、同業他社比で「非資源のグロース＋資源数量増」による増益確度は高いとみているもよう。
結果、チャート的には６月の戻り高値水準を上抜いて、年初来高値までの道筋が出来ました。当方の目標株価６００円年内達成も視野に入ってきました。
ソニー（６７５８）は大幅続伸。ここまで地合が良くても上がらなかったパナソニック（６７５２）やシャープ（６７５３）の家電３社が揃って大幅高となりました。
パナソニックにはバークレイズの投資判断格上げや欧州新工場の建設凍結などが、またシャープにはAppleの大型高解像度テレビにIGZO採用期待がそれぞれ材料として投入され、共に急落時の窓埋めを働きかけるきっかけとなりました。
それにお付き合いする形で特に材料がなかった同社に対しても買いが入ってきました。子会社化したソネットエンタテインメント（３７８９）も再度動意付いたりとお祭り騒ぎ。一方孫会社のエムスリー（２４１３）に対しては内需株売りの洗礼が強く出ました。
今回の上昇は良かったですが、そろそろ買い戻しの動きも限界に近いような気がします。そんなわけで明日の寄り付きで一旦撤退。また落ち着いたところで買い戻しのタイミングを図りたいと思います。
【注目銘柄】
クルーズ（２１３８）は反発。前回も当欄でご紹介しましたが、こちらは有料メルマガにて７日より買いで取り上げ。昨日は急騰の反動もあって売られ、本日も地合の良さから逆に人気が離散してしまい、ほぼマイナス圏での推移が続きました。ただ引けには帳尻合わせの買い戻しが入りプラス引け。５日線に支持された格好になっています。
地合がここから一息付くのであれば、やはりSNS関連株が買われそうな気がします。引き続き強気で見ておけば大丈夫でしょう。
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最近成績も良くなってきたのでお問い合わせもたくさんいただき誠に有り難いのですが、昨晩また有料メルマガを申し込まれた方のうち２件のお申込状況が文字化けしてしまっており、判読できない状態になっていました。恐らく当方のシステム上の問題が再発したのだと思われます。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
誠に恐れ入りますが、お申込いただいて未だご連絡の無い方は、今回の一件に該当している恐れがあります。もしこれを読んでくださっているのであれば、再度お申込いただけませんでしょうか？現状当方で試してみたところ問題が無いようなので、大変お手数をおかけ致しますが、何卒宜しくお願い致します。
そして週末は東京に出張のため、ブログはお休み致します。予めご了承ください。
※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。
