KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

夢か真か10100円突破と40億株!!

今週のお題「2012年に買って良かったもの」
★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中!

専属のアナリストがなんと一ヶ月3,150円〜!
ここでしか手に入らない情報があります!
ブログを更新しない日も、有料メルマガで相場観を提示しています。 

▼HP「じょうしょうダルマ」からお申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


日経平均は大幅続伸。前日のNYは財政の崖に対する楽観的な見通しが大勢を占めて堅調。それを受けた日経平均は朝方から1万円を突破して始まり大盛り上がり。そのまま1万円を割ることなく、窓を開けてじり高の展開となりました。為替が円安水準で高止まりする中で全員参加型の「持たざるリスク」がいよいよ顕在化。主力株中心に買い戻しの動きが活発化しました。

後場には一段高となって10100円を突破すると、そのまま上値追いの流れが継続。今年最大の上げ幅で高値引け。売買高は何と40億株超、売買代金は2.1兆円弱と、こちらも今年最大の商いとなりました。


投資判断は「中立」。前回「買いがこのまま続くには、少なくとも二つの「最低条件」は満たさないといけません。それはSQ値がなるべく下値で付くこと、そして自民党の圧勝の二点です」としました。それらを満たした後の株高は、思った以上のケミストリーの結果です。

出来高40億株は震災直後の3/17以来の高水準ということで、その凄まじさが伺い知れます。余裕で先週末のメジャーSQを越え、日経平均1万円回復というものの意味を端的に表しています。

選挙後の値動きに関しては、昨日配信の有料メルマガにおいて以下のように表現しました。
「中でも注目すべきはTOPIXの強さ=銀行株の強さ。ようやく動き始めました。私は以前から「相場が本格上昇するには銀行株の値上がりが不可欠」と繰り返してきましたが、これは無視できない大きなサインと思われます。

本質的には銀行の業績に対する先行き期待感が高まる=各企業の投資意欲の高まりを投資家は見ている=景気回復のサインということになります。株式的には銀行株は大きな流動性の象徴となっており、巨大な資金の受け皿として認識されるものです。

なので銀行株が上がるということは、直近の相場の主役は外国人であり個人投資家であり、でしたが、本当に国内機関投資家なども含めた全員参加型の大相場になってきたということです。騰落レシオが150越えなどというのは過熱感を示すものではなく、新しい歴史を作るためのネタでしかないでしょう。

1万円突破もいよいよ指呼の間。先物は執筆現在で9990円まで付けており、もう一押しのところです。1万円というのはやはり大きな心理的な節目であり、また様々なノックイン価格などが設定してあったりするでしょうから、突破すると売り方のピンが外されて瞬間急騰の可能性もあります。というよりも、今の買いはそれを狙った買いであるとも言えるでしょう。

ですから、とりあえずこのまま年内1万円突破はほぼ間違いなさそうです。反落するにしても、一旦急騰を見せた後の話ではないかと思われます。

為替は以前より「ドル円で84円に抵抗力がある」とした通り、一段の円安には進まず高止まりしています。しかし為替が落ち着いているのに強い。何故なら出遅れていた内需株の代表格銀行株に買いが集まっているからだ、という解説になると思います」


騰落レシオは165.5%ということで、過去最高を記録。ただ私は以前ほど騰落レシオは重視していません。というのも、昔に比べて相場はアルゴリズム取引などのせいもあって一方向に偏りやすくなっていると思うからです。上述のように、過熱感を示すものというよりは、新しい記録作りのための数字でしかないでしょう。

じゃあ、いつまでどこまで伸びるのか、というのはなかなか水準で言い表せるものではなさそうです。たかだか1万円を回復した程度でバブルとまでは言いませんが、市場が熱狂に包まれている間は理屈で語れるものではなく、いついつにいくらいくらまで行くなんてものは単なる勘に頼る他ありません。

行動経済学で言うヒューリスティクスというやつです。考慮すべき要素が多すぎて、それを全て合理的に把握してトレードしている人なんて極々少数。全員参加型の過剰流動性相場の前では全く無力です。そういう人たちが今の相場に影響を与えるとしても、極々一部ですから考慮に値しません。

・・・と言っても、私も立場上「わからない」で済ませるわけにもいきませんから、一応目処を考えると、やはり10250円というところがポイントになってくるでしょう。

ここはまず3月に付けた年初来高値水準であり、今はそこを突破することを目標として伸びている相場だと思われます。ここをクリアして今年を終えることで、ようやく震災前の株価水準を取り戻し、株式市場も復興したと言えるのかも知れません。

震災直後に発生したあの原発事故で「日本が終わるかも知れない」そう思われた大混乱の中で、パニック的な大きな売りが出てきました。震災直後の3/14、15の2日間の出来高計が100億株越え。その後1年半以上の期間ずっと、日経平均TOPIX共にこのわずか2日間の値幅の範囲内で推移してきました。その呪縛の強さが計り知れます。

本日の出来高がそれ以来の水準になってきた、というのは「ボックス圏から脱するためのエネルギー」か「ここが戻りのピーク」のどちらかを表しているのでしょう。

私は雪国なので特に体感しますが、車が雪にはまってしまった場合、思い切りアクセルをふかして離脱を試みます。今日の値動きはまさにそのようなもので、このアクセル全開で抜けられるかどうかは非常に重要です。もし抜ければそのまま突っ走れますし、抜けられなければ雪解けまで時間をかけて再度脱出のタイミングを測る必要が出てきます。

私はできれば前者であって欲しいと思っていますし、前者の可能性の方が高いとは見ています。ただ年末という「気がはやる時期」が今の極端な相場を彩る一つのエッセンスとして作用しているのは間違いないでしょう。

現段階のイメージとしては今週は高いけれども、来週は「掉尾の一振」とはならず、軟調になってくるものと見ています(既に掉尾の一振が示現しているので)。問題は軟調になるとしてどこで下げ止まるか。何とか1万円を割らずに済んでくれれば、来年もしっかりした地合が続くものと思われます。

それをイメージする先行指標として、案外単純にシャープ(6753)の動きが当てはまるのかも知れません。12月に入ってみるみる上昇してきた同社は昨日は3.6億株もの商いをこなし、長い上ヒゲを付けました。本日は寄り高後、結局反落となりましたが、同社の場合は業績面や財務面を全く無視した需給相場になっているのは明らかです。

ですからこの銘柄に見られるような「極端な過熱」「ふるい落とし」「買い仕掛け」などが今の日本株(厳密に言えば先物)に行われていると捉えられるかも知れません。オプションも先物もSQを通過した直後ですから、自由な売買が行われやすい環境で、需給相場に陥りやすいです。

そういったボラティリティの大きさに対して、もし場が見られずに随時対応できないような投資環境であるならば、一定量のヘッジは必須でしょう。決め打ちは御法度だと思われます。


新興市場は「強気の買い」。本日は高安マチマチ。東証1部の強さに新興市場は蚊帳の外の感がありましたが、両指数共に高値圏はキープしており、いつでも再度上昇できるポジションにはあります。東証1部に膠着感が拡がれば、すぐに資金は新興市場に向いてくるものと思われ、餅代稼ぎの良い環境を保っていると見受けられます。

また明日はIPOが3銘柄あり、明後日で年内打ち止め。来年はまた1月は新規上場が無い(厳密に言えば日本取引所Gがありますが)ので、セカンダリに向けた意識が強く出てくる展開になると思われます。個別では値を飛ばす銘柄が目立つでしょう。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は大幅続伸で年初来高値更新。過剰流動性相場入りとなったことを受けて、他のメガバンクと同様に高値を付けてくる格好に。これまで全体相場が上昇するなかでも、ここまでのメガバンクは相対的に動きの鈍さが目立っていたことで、出遅れ感が特に意識される状況になりました。

足元ではドイツ証券を始めとしてメガバンクに強気のレポートを出すところが増えてきており、昨晩の米国市場でも、銀行株指数は2%近い上昇と支援材料。上述のように流動性の大きな銘柄であるメガバンクは、国内外機関投資家の巨額資金の受け皿となっています。

テクニカル的には3月高値を終値ベースででも抜けたことで、一段と先高感が出ています。150円がひとまず心理的にも震災後の高値的にも狙い目なのでしょうが、そこを抜けると160円までは震災後の急落による真空地帯。ここから一気に加速の付く場面であると見られます。


丸紅(8002)も大幅続伸。PERの低さや配当利回りの高さなどを好感できるリスクオンの相場になってきたことで、商社株が買われやすい地合になってきました。結果目標株価600円をあっさりと抜いてきたので、本日で終了に。ちょっと勿体いない感じもしますが、まあ仕方ありませんね。正直もう少し上値を追えそうです。


売りポートフォリオ日本電産(6594)は反発。本日も朝から売られて安値を更新し、目標株価とした4500円にあと50円まで接近しましたが、その後はさすがに地合に合わせて反発に。惜しかったですね。大証に多い電子部品関連株がAppleの成長鈍化懸念を受けて軒並み売られたことが逆風になっていました。

この地合で唯一の安値更新銘柄となったことでなかなか上手くいった銘柄ですが、だいぶ良いところまできたので、明日の寄り付きで利食い買い戻し終了とします。大証銘柄は来年の東証との合併を見込んでもっと買われるかも、と思っていましたが、まあ単独上場ではなかったですからね。無事杞憂に済んで良かったと思います。


さて、ポートフォリオ銘柄が目標達成などで随分減ってきてしまったので、新たに一銘柄買いポートフォリオに追加したい銘柄があります。ソフトクリエイト(3371)です。

文字数も残り少ないので簡単に。過去最高益更新も視野に入っている同社ですが、事業環境もすこぶる良く、業績見通しもそもそも保守的に過ぎると思われます。先日増配及び長期保有株主に対する株主優待制度の追加を発表。それによってチャートは12日に上放れのスイッチが入った格好になっています。

正直今の地合にそぐわない内需小型株ではありますが、終値ベースでも昨日は年初来高値水準を超えてきており、需給バランスは着実に改善しています。同社は例年11月から3月の権利落ちまでは上昇が続きやすい性質のある銘柄で(第三四半期の進捗率が良いことと権利取りの動き本格化で)、今年もこのままジワジワとした上昇が来年も続いていく見通しです。

明日の寄り付きで買いポートフォリオ入れ。目標株価はとりあえず1500円にしておきます。

・・・と言うわけで久しぶりに文字数オーバーに。本日はここまでとします。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。