KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

12月の成績発表

今週のお題「2012年、どんな年だった?」
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今日は12月の成績発表です。12月はこれ以上にない掉尾の一振で、帳尻合わせのように値がグングン伸びた月でした。そんな中で私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証していきましょう。


買い銘柄

みずほFG(8411)
132円→157円(19営業日保有 上昇率18.9%)

銀行株は遅れてきた最後の大物、という感じで出遅れ感から特に後半買い物を集めました。以前から「銀行株が上がらないうちは上昇相場も本物にはならない」と繰り返し言ってきましたが、これでようやくこの相場も本物になった感じです。

銀行株が上がるということはすなわち景気の先行きに対する投資家の自信の表れ(それは言い過ぎでも過度な悲観論は消えたということ)ですし、株式的にはこれだけの流動性をもった、しこりの大きい銘柄でも上がるということで過剰流動性相場への発展が期待されます。それだけ外国人投資家の参加意欲が高いという証明でもあります。

そんなわけで来年はいよいよ銀行復権の年になりそうです。銀行株はまだまだ他の内外需の銘柄に比べて上げが大人しく、出遅れ感も強いですから、乗り遅れた投資家の物色対象になっていきそうです。


GCAサヴィアンG(2174)
99600円→959円(19営業日保有 下落率3.7%)※100分割考慮

色々たくさん好IRが出てきましたが、先んじて上昇した雰囲気が強まったため、出尽くし感から下落基調に。ちょっと今の地合にははまっていない感じがあります。来期の決算見通しが出る2月の本決算発表まで材料的に間が空きそうですから、その間にどれだけ高値を維持できるかが勝負でしょう。


丸紅(8002)
543円→600円(13営業日保有 上昇率10.5%)

銀行株同様に上値の重かった商社株ですが、動き出したらあっという間に目標達成となりました。こちらも銀行株同様に図体が大きいため、重い腰を上げるのに時間がかかりましたが、一旦上がり始めると着実な足取りを歩みそうです。ただ資源価格が不安定なため、相対的には銀行株の方がパフォーマンスが良さそうです。


ソニー(6758)
801円→885円(10営業日保有 上昇率10.5%)

地合が良い中でも逆行安を続けていた家電銘柄も、シャープ(6753)の急騰に触発される形でようやくの反騰。為替の急激な円安もようやく効いてきました。同社は先月発表したCBの転換価格957円が意識され上値が重いと見られるので早々に損切りとしましたが、結果的にはもう少し引っ張れましたね。勿体ないことをしました。

ちなみに大納会の終値は958円と直近高値を付けて終わりましたが、その転換価格を強く意識した数字になっていると思います。


NECネッツエスアイ(1973)
1475円→1532円(19営業日保有 上昇率3.9%)

業績も足取りもしっかりしている銘柄ですが、今は業績よりも需給・出遅れを拾っていく相場なので、その流れには乗れませんでした。その代わり相場が目先一旦調整に入ったとしても、この銘柄はしっかりとした上げが続いていくと思います。親会社NEC(6701)も200円接近になってきたことで、不安材料は完全に消えました。


ソフトクリエイト(3371)
12/19より 1305円→1326円(6営業日保有 上昇率1.6%)

増配及び株主優待の追加を発表したことで出来高を伴って上放れ。緩やかながらも上昇トレンドのスイッチが入ったようなのでエントリーとしました。株価水準は東証上場以来の高値圏に付けており、上値のしこりがなく非常に手堅いバリュー株。毎年年末年始から3月権利落ち手前までは着実な上昇を続けることから、東証上場来高値更新も視野に。


マーベラスAQL(7844)
12/25より 26940円→30000円(2営業日保有 上昇率11.4%)

TOPIX算入効果を期待してポートフォリオ入れとしましたが、予想以上の効果を発揮してくれました。こんなにすぐ来るとは思わなかったので目標株価を適当に付けてしまった点は反省。需給・業績・チャート共に申し分なく、一旦日柄調整を入れた後は再度高値を目指しそう。来年前半の出世株になるのではないかと見ています。


売り銘柄

ファーストリテイリング(9983)
18720円→19150円(3営業日保有 上昇率2.2%)
12/23より 20350円→21330円(3営業日保有 上昇率4.6%)

上がり過ぎ銘柄として売り仕掛けましたが高値更新で損切り。その後ジーンズメイト(7448)やライトオン(7445)の月次悪化を受けて再度仕掛けましたが、また踏み挙げられてしまいました。値幅こそそれぞれ小さいですが、それぞれ短期間でやられてしまいダメージは大。

確かに日経平均がこれだけ上がる中で指数寄与度の高い同社に関わったのは自殺行為だったかも知れません。ただ1月は例年12月高の反動で同社は陰線を付けますから、今年もその流れで来月はさすがに弱い動きが出ると思います。損切りを早めに行う作戦で、しつこく狙っていきます。


日本電産(6594)
5000円→4855円(14営業日保有 下落率3.0%)

地合が良くなりましたが同社は順調に下落が続きました。先月の当欄で「短期反発局面に入りそうですが、25日線タッチ後は再度下落トレンドに回帰する」としましたが、概ね想定通りの動きに。Apple株の下落で、電子部品株全般が弱含んだことも奏功。

目標株価まであと50円のところで反発してしまいましたので利食い終了。この地合で売りで取れたのは自信に繋がりました。


以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると
0.28(%/営業日)という結果が出ました。

計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。

ファーストリテイリングに関しては2つの取引を一つにまとめて計算。あとマーベラスは短期間で急騰したため、そのまま計算してしまうとかなり強い上方バイアスがかかってしまうので、投資期間を最大の19営業日分として計算し保守的に見積もっています。もし保守的に見積もらなければ0.83(%/営業日)でした。


ちなみにその間
日経平均 11/30終値 9446円→10395円(19営業日 上昇率10.0%) 0.51(%/営業日) 

TOPIX 11/30終値 781→861(19営業日 上昇率10.2%) 0.51(%/営業日)

今月は保守的に見積もったら残念ながらベンチマークに敗北・・・。短期間で損失を出したファーストリテイリングの下方バイアスが大ダメージになりました。

そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を紹介した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。

KA指数448.5ポイント
となり過去最高を更新!もしマーベラスを保守的に見積もらず、いつも通り評価していれば497.6ポイントということで年内目標500ポイントをほぼ達成できたのですが・・・まあその楽しみは来年までとっておきます。


さて、まずポートフォリオ内の銘柄が目標達成&損切りで4銘柄しか残っていない状況になってきたので、来年一発目の買い銘柄として任天堂(7974)を取り上げます。本当は大納会前に取り上げる予定でしたが、成績に対する影響を考えて遅らせてしまったら、大納会で大きく上がってしまいました。それでもまだ十分出遅れ感が強いです。

文字数の関係上詳細な取り上げ根拠は省きますが、本質的には「出遅れ」と「円安メリット」と「東証・大証の合併」という3つのキーワードが挙げられると思います。Wii Uも想像以上に評価が高く、今は原価の方が本体価格よりも高くつく逆ざや状態ですが、次第に解消されてくるものと見られます。

目標株価はさしあたって10月の戻り高値水準である11000円で。大発会の寄り付きでポートフォリオ入れとします。


そして来年の相場展望ですが、一旦また投資判断は「中立」に戻しておきます。12月は3日新甫のアノマリー通り荒れました。ただ上手く上に荒れてくれました。為替は当初ドル円で84円辺りまでで頭打ちと思っていましたが、勢いよく86円突破までありました。

円安を背景に考えると、外国人から見るドルベースの日経平均はまだ高くなっていないという意見もありますが、私はそれには懐疑的です。例えば日本人の我々がわざわざNYダウを円ベースで見ないように、外国人投資家の中でドルベースで判断する投資家がどれだけいるのか(ツールなどでドルベース日経平均などを表示するところもあるので、見ている人がいるのは間違いないが、割合が少ないという意味で)。

足元円安だけを頼りにした上昇は一旦収束に向かいそうです。そもそも為替自体も一旦軽い調整を入れてもおかしくはありません。

しかしそれはあくまで目先一ヶ月くらいの狭い範囲に限定したお話。長期的にはチャートでもリーマンショック後の三角持ち合いを上放れいる日本株が、来年も上がっていくという見解を持っています。なので1月もし押し目を作ってくれるのであれば、徹底的に拾っていく場面と見ておきたいところです。

1月の主役はやはりアメリカでしょう。財政の崖問題は解決が大前提として、足元で少し弱さが見えてきた消費など、次の不安感が浮上してきそうです。NYダウなどのチャートを見ても上値の重さが見られる形となっており、このまま上ブレるとは今のところ思えません。住宅関連の指標が戻ってきたことで、追加の金融緩和も出てこないでしょうし。

一方で日本株はリーマンショック後ずっと辛酸を舐め続けてきました。海外株が復調する中で低迷が続き、出来高は歴史的な低水準にまで陥り、長年続いた株式投資の番組や雑誌で止めるところが相次ぎました。

ただ、そういう事象は相場の最悪期を示すバロメーターにもなり、最悪期を通過したのであれば後は上がっていくだけ。証券会社の統廃合、リストラがあれば完璧でしたが、野村が海外を整理した、みずほが証券会社をまとめる、程度で終わっています。

辰巳天井という格言通り、来年は天井を付けるのかも知れません。しかしその天井は今の水準よりももっともっと高いところにあると思います。まだ手を伸ばせる余地があるのに弱気になる必要はないでしょう。

来年実態面に及ぼす影響で一番大きい変化は信用取引の規制緩和だと思います。流動性の高い大型株にはあまり影響力は無さそうですが、小型株に流動性を与えるものになりそうです。

そうなればFXなどに取られていた個人投資家の資金も回帰しそうで売買代金の2割を締める個人投資家の存在感が増すのは間違いなさそうです。


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。