KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

日銀総裁人事に絡んだ思惑から円高へ

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日経平均は金曜反落。前日のNYは高安マチマチ。それを受けた日経平均は朝方から売りに押されました。日銀次期総裁に、候補者の中で最も緩和姿勢に距離を置く武藤さんになるのでは、との観測から円高が進んで株も一段と売られる展開に。

週末に控えたG20を前に積極的な買いも入らず。電気・ガスセクター以外は安い全面安症状になりました。前場段階でTOPIXの下げが1%を越え、後場から日銀のETF買いが入ると見られても、後場一段と下げる格好に。

13時半以降は売り方の買い戻しが入り下げ渋ったものの、終日雰囲気の悪い一日でした。売買高は45億株台、売買代金は2.3兆円と、商いは膨らみました。


投資判断は「やや買い」。金曜のNYは高安マチマチ。決算終了後のNYはほぼ凪状態で、高値圏で横ばい推移が続いておりやや不気味な感じもあります。イタリアの選挙などを控えて、方向感を伺う格好か。それを受けてシカゴ225先物は10320円の水準に。

週末はG20が行われ、とりあえず「アベノミクス」に対する世界各国の一定の理解は得られたということなので、来週はひとまず堅調なスタートから入ると思います。後は日銀総裁人事がどうなるか、ということですが、金曜に武藤ショックをある程度織り込んだので、これでもし違う人の名前が出るようなら為替の円安要因に繋がりそうです。

また、ジョージソロス氏やアインホーン氏といったアメリカの著名投資家連中が、アベノミクスによる円安で巨額の利益を獲得したという報道も、円高に拍車をかけました。ソロス氏は3ヶ月で10億ドルもの利益を挙げたとのこと。さすがという他ありませんが、こういう記事が出たということは、これでもう利食いしたということで、円買い圧力は去ったとも言えます。

週末に発表された投資主体別売買動向によると、2月第一週は個人・外国人共に買い越し。個人の現物は相変わらず売り越しが続いたとのことですが、信用買いが多く入り、差し引きでは買い越しとのことでした。

その結果、先週はちょっと売られると歯車が逆回転し、信用買いでもっていたような新興市場株などは大きく崩れることになりました。大型株とその辺りの色が違ってきており、やはり銘柄選別は重要だということを思い知らされる週になりました。

株式の需給的には引き続き企業側の買い意欲も衰えません。後述のようにオリックス(8591)によるオランダロベコ買収という話も出てきて、非常に積極的な感じになっています。国内でも連日TOBが相次いで、結局今年に入ってのTOB件数は実に20件に迫る勢いになっています。体感的には2000年以降、一番多いペースで発生しているのではないでしょうか。

これで決算が一巡したので、タイミング的には一旦打ち止めのような感じにはなりますが、PBRの低い銘柄、キャッシュリッチ銘柄、大株主に業界関連の名前があるような銘柄は、引き続き買収対象になりやすいのではないかと思われます。


新興市場は「強気の買い」。金曜は両指数共に軟調。朝方は高かったバイオ株も後場には崩れ、結局今年のIPO銘柄とガンホー(3765)、クルーズ(2138)といったSNSゲームの勝ち組だけが上昇する形になりました。これら上がる銘柄にのみ資金が一極集中し、他の銘柄には波及しない格好に。

ここ最近は先日のグリー(3632)やルック(8029)の急落の他に、金曜はケネディクス(4321)がストップ安と、特に個人投資家のウェイトが大きいとされる銘柄の下落が目立ちます。結局、新興市場の銘柄も各個人投資家ポートフォリオ内で間接的に連動していることから、加速度的にネガティブな影響が現れてくる形です。

ただ、私は引き続きこの押し目は積極的に買っていく場面だと思います。大抵、今までの急騰相場は2度、3度の急落を経て大きく育ちました。例えばここまでナノキャリア(4571)などの核銘柄を元にバイオ株が急騰しましたが、今はまた上述のガンホーやクルーズといったコア銘柄が育ちつつあります。

つまり、まだ新興市場の相場は終わっていません。よくバブルだバブルだと皆言いますが、まだバブルと言えるほど大きくなっていません。信用評価損率がプラスになったこともありましたが、恐らく再度プラスになってくる勢いが今回はあると見ています。

本当のバブルはライブドアショック直前までの新興市場のように、セントレックスやアンビシャスなどの聞いたことのないような銘柄まで急騰した時に初めて感じれば良いので、今はまだ十分「長期下落トレンドの戻り過程にあるだけ」と言って良いと思います。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は大幅続落。金曜はUBSが同社に関して投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ。目標株価は165円に設定ということで、海外投資家を中心に利食い売りが出ました。

「株高がバリュエーションに与える実際の影響は限定的であり、過度な期待が現在の株高につながっている可能性が高い」と見ているとのこと。確かに銀行の保有資産に占める株式の比率は今や1%にも満たず、その大部分を債券が占めています。ですから、今後債券価格が下落するとなると、銀行株にとっては苦しい局面を迎えることになりかねません。

ですから昨年の決算の段階でメガバンク各社はそろそろ債券の保有割合を減らしていくとアナウンスしていました。ということは、今後債券価格を減らした分、株式のウェイトを増やしていく可能性があります。それが今後の株高を演出し、結果的に株高が銀行株を利する好循環が出来上がる可能性もあります。

将来のことはさておき、金曜の出来高は9億株超と、1銘柄で全体の2割を占める過熱ぶり。日証金などを見ると信用買いの整理が進んだようなので、基本流動性の高いうちは同社は心配無いと見ています。目先大体いいところまで調整したので、引き続き押し目買い拾いの作戦で良いでしょう。天井達成感はまだ見られません。


GCAサヴィアンG(2174)は大幅反落。案の定、決算見通しの非公表を受けて嫌気売りが殺到し、下落率上位に顔を出しました。引けにかけては多少戻して下ヒゲを付けましたが、900円台に逆戻り。

想像以上に売られた感じもしますが、この業界で有名な佐山氏の取締役退任(名誉顧問へ)や、ROE20%達成によるストックオプション行使などが思惑視されたのかも知れません。今までの好IR連発がこれに繋がっていたようで、後は売り抜けというような印象も拭えませんね。

個人的にはオリックスによるオランダのロベコ買収と伝わって、大型案件にM&A市況も沸くかと思ったのですが。ちょっとしばらく1000円回復は難儀しそうです。


金曜寄り付きより買いポートフォリオ入れとなったアライドテレシスHD(6835)は続落。まだ決算後の売りが一巡していない格好で、陽線を見るまでは安心できませんけれど、80円割れは大体いいところまできているのではないでしょうか。過小評価され過ぎ、自社株買い期待として、今週以降も注目です。


さて、今回も一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。前回注目銘柄で挙げた
ソリトンシステムズ(3040)です。金曜に良いパニック売りが出たので、ここは積極的に拾っていくべき銘柄と見ます。

取り上げ理由は前回も書いたように決算が良かったこと、今年のテーマとしてネットセキュリティが挙げられそうなことです。同業のラック(3857)共々注目していけるのではないでしょうか。

流動性が低い銘柄ですが、安く売ってくれるなら買っていきたい銘柄です。目標は800円に。月曜の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


【注目銘柄】
富士紡HD(3104)軟調。こちらは売り銘柄として5日から有料メルマガで取り上げ。何とかその後も上手く下落していってくれました。目標株価までは届きませんでしたが、久しぶりに売りでの成功銘柄に。

そんなわけで、以下に取り上げ根拠を記します。

「▼富士紡HD(3104) 東証1部 売買単位100株
293円 出来高3872000株

2/5売値 295円以下
2/15までの目標株価 250円
損切り 305円超え

【評価】
業績    良い(ただし第四四半期に急減速懸念)
テクニカル やや悪い
需給    かなり悪い
同業他社比 どちらとも言えない
その他ポイント スマホ電子部品株の下落

「BVD」ブランドの下着などを製造しているが、足元では電子部品関連の研磨剤が稼ぎ頭。31日に発表された第三四半期決算は大幅な増収増益。主力の繊維事業が伸び悩む中で引き続きスマホ向け半導体用研磨剤が業績を牽引し、大幅な伸びを見せた。同時に増配も発表され、発表直後は買われる展開に。

ただ、足元でタツタ電線(5809)やフジミインコーポ(5384)など、スマホに関する電子部品関連株が受注減により急速に伸び悩む中で、同社も最終四半期に対する懸念が生じてきている。11月に増資を発表し、その資金で研磨剤の工場新設を決めただけに、設備の過剰感も懸念される状況に。株価も決算翌日からは一転軟調な推移が続いている。

テクニカル的には75日線までの各移動平均線を下回っていることで、上値の重い形。下方には200日線が250円辺りに控えるものの、まだ幅がある。また昨年10月から300円に抵抗力を感じる推移を見せており、現値直上の重石にも。MACDパラボリックは好転しているものの、一目均衡表は三役暗転の形。ストキャスも暗転している。

需給面では11月に289円で730万株の公募及び190万株の売出を実施しており、現値水準の売り圧力に。短期的にも300円以上の価格帯で出来高が膨らんでいることから、上値にしこりのある印象。信用買い残は差し引き1400万株で06年以来の高水準。日々の出来高に比べても多い印象で、やはり上値を重くする一因に。

予想PERは10.1倍で東証の繊維業平均の17.5倍に比べて割安。一方、PBRは2.0倍で同0.8倍との比較では割高である。予想ROEは16.2%で同4.5%との比較では高いが、配当利回りは1.4%で市場平均1.9%との比較では低い。

売値は5日線や25日線を下回っている水準で。目標は200日線や週足のボリンジャーバンド-2σが控える250円に。損切りは本日の高値を超える305円超えで」


引き続きスマホ部品関連株は弱い動きが続くものと見ます。


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お陰様で最近は成績も良いので、会員数が着実に伸びてきています。この場を借りてお礼申し上げます。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。