KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

今年一番の薄商いで値動きも乏しく

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日経平均は反落。前日のNYはプレジデントデーでお休みでしたが、欧州は高安マチマチ。主要国はしっかりでした。

それを受けた日経平均は売りが先行。朝方に麻生財務大臣が外債の購入を否定したことで、為替がやや円高に振れたことが重石に。外需株中心に上値の重い動きとなりました。一方TOPIXはすぐにプラス圏に切り返し、特にここまで出遅れていた中小型株が買われる展開に。

以後値幅が小さく、日経平均はマイナス圏、TOPIXはプラス圏でそれぞれ推移しましたが、ほぼ前日終値を踏襲したレベルに終始。売買高は26億株台、売買代金は1.6兆円と、商いは今年最低でした。


投資判断は「やや買い」。週末のG20はつつがなく終了。その安心感もあって、本日は円高に振れたと言っても為替は高値圏で安定しており、ドル円ももみ合いの後に最終的には100円を目指す動きになりそうです。

そんな円安の流れを受けて消費者の中にも確実にインフレに対する意識が生まれています。先日はうちの嫁の話を書きましたが、実際に物価高を見越して駆け込み需要が出始めている、という報道も出てきました。

今までは「現在特に必要が無いものは、後日安くなった時に買えば良い」が当たり前でしたが「将来必要になるかも知れないものは、今の内に買っておいた方が良い」という、意識の変化が生じています。当たり前体操の歌詞を180度書き換えないといけません。

これは同時に保有している現金が「腐食化」していくことを表しています。虎の子の預金も、インフレが起きればドンドン実質価値が目減りする。本来、インフレになれば金利も上がることで、預金でも十分満足のいく資産運用が出来たのかも知れません。しかし、今は金融機関の貸出も伸びない中で、金利は上がりようもありません。

と言うわけで、国民の眠れる虎「1400兆円の金融資産」がいよいよ動き出そうとしています。本日の日経でも「中小企業退職金共済制度の累積赤字が1741億円から200億円にまで縮小した」と報じられました。株高が投資家だけを利するものではないことの一例ですが、これによって老後に安心感が生まれると、また消費に対する意欲も湧いてきます。

一方、これは個人だけの話に止まりません。企業側の買い意欲も高まっています。先日のオリックス(8591)のロベコ買収話に続き、昨日もファーストリテイリング(9983)によるGAP買収観測が流れました。やはり世界的な景気回復期待やインフレによる手持ち現金の「腐食化」に対し、企業がアクティブに動いている印象です。

お金が回れば仕事が生まれ、企業業績回復が賃金の上昇に繋がれば、非常に景気の好循環が生まれます。「株価は景気に先行する説」は今回も当てはまってきそうで、11月以降の急速な株高に、ようやく実態が追いついてくるのかも知れません。

ただ短期的には、直近の相場にやや買い疲れ感が出ている点は否めません。商いが増えないと次第に上値の重さが出てきて、特に裁定買い残が6兆円まで積み上がった225銘柄などは苦しい展開になりそうです。それが本日の日経平均安、TOPIX高に表れているのだと思われます。

いずれにせよ、外国人はヘッジファンドでもそこまで短期投資ではありませんし、日本株のウェイトを上げたのですから、ある程度長期保有目的と見るべきです。であれば、ここからは売り物が減ることによる上昇相場第二幕が始まるとしてもおかしくはありません。出来高の減少を過剰に心配する必要は無いと見ています。

ただ次の日曜にイタリアの選挙を控えることから、今週末はまた売られそうな感じもあります。そんなわけでガンガン買われるような地合では無いことは確かでしょう。引き続き横ばい気味で、ちょっとだけ高値を追うような感じの動きが続くと思われます。これまで物色の対象外だった中小型株のうちの好業績株に循環物色が回ってくる流れになりそうです。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。直近IPOが軒並み大きく売られ、短期資金の移り変わりの早さを如実に表しています。今はバイオからガンホー・オンライン(3765)を核にしたクルーズ(2138)、日本ファルコム(3723)といったSNSゲーム関連株が旬になっており、ガンホーに至ってはグリー(3632)の時価総額を抜く事態に。

ただ、バイオ株と違ってSNS株の方は勝ち組・負け組の選別がしっかりしており、見境の無いバイオバブルとはちょっと毛色が異なる感じがします。大枠で捉えた循環物色が効いている状況とも言え、不動産やバイオを駆け回った資金が次のテーマを貪欲に求めています。

マザーズ・JASDAQのチャート的にはそれぞれ25日線までの調整を終えており、再度騰勢を強める下準備は整った格好。個人投資家の物色意欲はまだまだ衰えないものと思われます。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は小動き。地合が弱い中で高値圏を保ち、TOPIXの下落を防いだ形になりました。ただ以前から指摘しているように、信用買い残の多い中で商いが減ってくるとちょっと厳しい感じになってきます。チャート形状は悪くないので、200円台で踏ん張っている間に大口の買いが戻ってくるのか注目です。


GCAサヴィアンG(2174)は反発。決算後は売りが続き、昨日も大和による投資判断引き下げで売られましたが、ちょっとだけ落ち着きを取り戻しました。ただし900円を割り込んでおり、予断を許さない感じ。

今期見通しを示さなかったことは、実質的に減益決算を見込んでいるようなものですから、なかなか買いは戻ってきませんね。本日は「世界のM&Aが今月に入って急増」という報道も出ましたが反応薄。確かに盛り上がっているのは一部だけですからね。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130219/mcb1302190503017-n1.htm

ただ、上述のように企業もインフレに対して貯めこんだ資金の用途を真剣に考え始めています。事業環境には明るさが見えており、業績が大きく落ち込むことは無いはず。まずは株価的な落ち着きを取り戻すことが先決と言えましょう。


アライドテレシスHD(6835)は続伸。昨日は四季報速報が出て、今期見通しの好調さを伝えてくれたことで反発。本日もその流れが続きました。今回の会社計画は珍しく保守的であり、売り一巡感も出てきたことから、ここからの反発相場に注目です。


昨日寄り付きから買いポートフォリオ入れとなったソリトンシステムズ(3040)は大幅続伸。終値ベースでは高値を更新してきました。あの好決算を受けて、上がるべくして上がっている感じ。

金曜は個人投資家による新興株の投げ売りが目立ちましたが、流動性が薄いですから、投げが投げを呼びました。投げざるを得ない環境に追いやられた投資家には同情を禁じ得ませんね。一方安く拾えた人は、彼らの売りに感謝しなければいけないかも知れません。


【注目銘柄】
マーベラスAQL(7844)は大幅続伸。こちらは昨日有料メルマガにて買いで取り上げ。本日も朝方から買い気配で大きく伸び、7%を越える上昇になりました。

昨年末辺りにもブログで取り上げ、その結びとして「需給・業績・チャート共に申し分なく、一旦日柄調整を入れた後は再度高値を目指しそう。来年前半の出世株になるのではないか」としましたが、その後も順調に伸び続けました。決算を受けて一旦押しの場面が出て、特に金曜の投げで売りが一巡した感じになっていたので、再度強気で押すことに。

上述したようにガンホー(3765)、クルーズ(2138)が新興市場で大きく伸びていることで、この業界での勝ち組・負け組がはっきりしてきました。ヒット作を出した会社には、惜しみなく買いが入ってくるような流れが出来上がりつつあります。で、マーベラスの方は「閃乱カグラ」シリーズを筆頭に、4本のゲームの代表作がバランス良く売れています。

特に閃乱カグラは美少女系でアニメ、フィギュアといった広範囲の展開でコア系の方に人気のあるコンテンツになっており、パズドラなど万人受けゲームと一線を画すのですが、逆にオタク系の方々を相手に商売できれば彼らは惜しみなくお金を使ってくれますから、収益も上がります。

そして、それこそがアニメのマーベラスとゲームのAQインタラクティブが合併した最大の成果と言えます。正直、この人気がいつまで続くのかはわかりませんが、マーベラスは業界的にポジションをしっかり確立している会社でノウハウもありますから、上手く相乗効果を繋げていける可能性は持っていると思われます。


じもとHD(7161)は続伸。こちらは決算を受けて13日の有料メルマガにて参考銘柄として取り上げ。昨日は地銀株が買われる中で、一時値上がり率1位になるほど大きく買われました。

東北方面の地銀は復興途上の中で保守的に見積もり過ぎていたせいか、第三四半期の時点で与信費用の減少などから、既に利益面での通期見通しを超過しているところが多いです。同社もその一つでした。

で、じもとHDに関しては既に結構上がり過ぎた感もありますが、株として見た場合は売り残が多く需給が良いですし、上がり始めたらドカンとくる雰囲気があります。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。