KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

悪いイタリアンジョークで今年2番目の下げに

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日経平均は大幅反落。前日のNYは朝方こそイタリア選挙結果速報が「財政緊縮路線の中道左派が有利」と伝わって落ち着いたスタート。しかし一転「反緊縮路線のベルルスコーニ派が第一党」と伝わったことで、EU圏の混乱を危惧して引けにかけて大幅安に。

それを受けた日経平均も朝方から大きく売りが先行。為替が一気に円高に振れたことで全面安症状になりました。しかし「下院では何とか中道左派が第一党」という結果を受けて、シカゴ225よりは下げが落ち着いた入りに。11400円はあっさりと下回ってきましたが、寄り安後は切り返しの動きが見られ、前引けの段階では11500円を回復しました。

ただTOPIXが前引け段階で1%以下の下落だったことから日銀のETF買いも阻止され、後場には再度売り直される格好に。何とか上院でも中道左派が第一党にはなったものの、連立で過半数を取れる勢力が無いという結果に、再度イタリアの政局が混乱するという見方が強まりました。

結局、ほぼ安値圏での引けに。売買高は39億株、売買代金は2.2兆円と商いは膨らみました。


投資判断は「やや買い」。前回「上値突破は時間の問題」とした通り、昨日は「日銀総裁黒田氏・副総裁岩田氏」報道が出て、更にTPP参加に大きく前進したことも受けて11500円をあっさり上回ってきました。

しかし「(モンティ側の)中道左派が何とか勝利」とした点は当たったような外れたような感じ。国内発の好材料を昨日のうちに一気に使い果たしてしまったのが、結果的にまずい形になりました。

為替はユーロが急速な円高に動いており、一気に一時120円割れ。チャートは完全に崩れてしまいました。為替は特にFX投資家がチャートしか判断の拠り所にしていないものですから(それしか読む材料に使えないので)、少なくともユーロに関しては当面上値を抑えられる形になりそうです。

渦中のイタリアは再選挙か、とも伝わっており、かつてのギリシャの再現にも映ります。ただし、これをもってギリシャやスペインの時のような混乱が起こると考えるのは悲観に過ぎると思います。

EUでは金融機関に対するセーフティネットを少しずつ構築しており、以前のように何が起こるかわからないような状態でも無いですし。マイナスはマイナスかも知れませんが、暴落に繋がるほどでは無いと見ます。

それにしてもEU離脱を訴えるコメディアンの党「5つ星」が躍進したのはつまらないイタリアンジョークなのかも知れないですが、もし再選挙になるのであれば、さすがにここは冷静に判断してもらわないと困りますね。

何にせよ、付け入る隙が出来てしまったユーロ関連株は、今後の銘柄選別からは外す形で。むしろ高く行き過ぎた銘柄に関しては売りを考えるタイミングだと思います。

それでも日本株の方向性は上昇トレンド維持で変わりありません。日本は既に緊縮財政を拒否して、日銀のバランスシート拡大によって行けるところまで行く、ということを選択した国ですから。それがアベノミクスです。

これでアメリカももめて歳出削減延長ができない、などとなったら話は別ですが、まだ見方は買い方向で良いと思います。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に軟調。マザーズではナノキャリア(4571)が高値更新後の急落劇。大口の投げ観測が出ていましたが、乱高下の展開になりました。ただそれでもバイオ株が全面安というわけでもなく、むしろ材料の出たメディシノバ(4875)を筆頭に、買い直し機運の高まる銘柄も目立っています。

それ以外では、普段流動性の薄い銘柄の急騰が目立ちます。後述のメディア工房(3815)もそうですし、相変わらず日本ファルコム(3723)は上がり続けますし。個人投資家はこんな地合でもたくましく元気に頑張っているようです。

これをバブルという人もおられるでしょうし、一部銘柄は確かにバブルでしょう。しかし、それはあくまで局地的に発生しているものであって、新興バブルというにはまだ大人しい印象です。かつての新興バブルを体験した者から言わせていただくと、まだまだ手ぬるい。新興市場はまだまだ十分伸びしろがあるものと見ています。


ポートフォリオ銘柄】
みずほFG(8411)は反落。イタリア選挙の思惑を受けて海外金融株が軒並み下落となる中、邦銀も例外にならず。ただ、海外の金融株よりはマシな感じを受けます。

そして本日は中期経営計画を発表。「3年後に当期利益を今期予想の1.1倍に、ROE9%を目標とする」という非常に控えめな内容でした。これを材料に明日買われるという雰囲気はさすがにありませんね。アメリカの歳出削減延長が決まるまで、ちょっと動きが取り辛い状況が続きそうです。


ソフトクリエイトHD(3371)も反落。しかし昨日は寄り付きから急伸して東証上場来高値更新に。ヘラクレス時代を含めても08年1月以来の高値水準となってきました。優待も合わせて高利回り銘柄であることから、3月権利取りに向けた動きが本格化してきた格好です。

この銘柄に関しては外部環境がどうなろうと我が道を行く典型的な内需銘柄ですし、足元でIR活動も頻繁に行っていることから、かなり業績に自信があるものと思われます。最近は薄商いの銘柄が突然噴くことがあるので、引き続き要注目。


任天堂(7974)は反落。決算で急落してから放置していましたが、ようやく9000円まで戻ってきました。で、良いところまで戻ってきたので、損の小さいうちに損切りとします。ライバルソニー(6758)もPS4を発表してきましたし「Wii U」の値下げ観測も高まっていますし。値下げ話が出てきたら買い控えも起きますからね。

為替に関しても一旦上値の重さが意識される局面になってきたことで、一旦この辺りが潮時かと思います。明日の寄り付きで買いポートフォリオから外します。残念ですが、他の銘柄で取り返したいと思います。


メディア工房(3815)は大幅高で後場寄り直後に一時ストップ高まで。本日昼に配信した有料メルマガにおいても「(前場の)値動きが妙なので注目」としました。朝方から特に材料も無い中でしっかりした買いが入っていたことで、きな臭さを感じました。

それで後場から突然急騰し大陽線に。出来高は07年1月以来6年ぶりの高水準となりました。先日発表された1月月次はさっぱりだったのですが。理由はわからないですが、短期資金に狙われたようですね。

で、一応何とか上ヒゲは残していない格好で明日以降も期待できそうな形にはなっていますが・・・何とも言えないですね。一応元々の見通しとしてはドカンといって8万円くらいまで行けると思っていたのですが、そのドカンが既に来てしまった以上、このタイミングで8万に乗り損ねると、当分日の目を見ないような感じがします。

なので、基本方針はホールドで高見を目指しますが、買値である57000円を割るようなら脈無しとして終了にします。ここが勝負どころですね。


昨日の寄り付きより買いポートフォリオ入れとなったカルビー(2229)は反落。昨日はなかなか良いところでエントリーできたのですが、本日は内需銘柄と言えども地合に押されてしまいました。ここからの伸びに注目。


【注目銘柄】
象印マホービン(7965)は堅調。こちらは6日の有料メルマガで取り上げ、高値を付けた後に下落していってしまい終了となってしまった銘柄ですが、足元で再度高値圏に戻ってきています。

個人的には内心どうも引っかかっている銘柄で、売れていた中国における反日感情の高まりから業績が悪化してきていますが、作っている商品は相変わらず実直で良く、お釜は国内でもしっかりと売れています。実質無借金の好財務ですし、中国系ファンドとかに狙われないか、とか。

そして結局不発でしたが、中国の大気汚染問題に絡んで、同社も空気清浄機を作っていることから、少しは材料にならないかと。残念ながらあまりにも売上割合が小さ過ぎて、てんでお話になりませんでしたが。

大証2部の小型株ですから流動性も薄めですが、チャート的には長期的な三角持ち合いを上放れてきていますし、中国で日本車の売れ行きも戻ってきたということで、少なくとも商品に関する反日的な動きは弱まっているような印象を受けます。最悪期は脱したとの見方から、じっくり持ってみれば良いのではないかと考えています。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。