KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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直近一ヶ月の成績のうち主なものは
9/2  日本冶金工業(5480)   165円→200円    21.2%上昇
8/28 【売り】ヤマダ電機(8136) 3250円→2907円  10.6%下落
8/27 ぐるなび(2440)      1280円→1498円  17.0%上昇
8/12 グリー(3632)       820円→1023円   24.8%上昇
8/8  マーベラスAQL(7844)   62000円→67000円 8.0%上昇 

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日経平均は本日続伸。前日のNYはシリア情勢の緊迫緩和や中国の景気指標が好調なことを受けてしっかり。それを受けた日経平均も朝方から買い先行のスタートで、一時14500円を回復する場面もありました。為替が円安に向いている流れも後押し。

たださすがに買い疲れ感が出て14時半頃から売りに押され、日経平均は辛うじてプラス引け。TOPIXの方はマイナス転換となりました。売買高は低位株の売買の膨らみから34億株と大きいですが、売買代金は2.2兆円台と程々でした。


投資判断は「強気の買い」に。いやー、前回「今は非常に微妙な状況です。これをひっくり返せるのは東京オリンピックの決定のみ」としましたが、見事決まりましたね。私はトルコだと思っていたので、喜びもひとしおでした。

で、後述の理由で今バタバタしているので、以下、オリンピック決定を受けて配信した有料メルマガより抜粋です。

「特に大きいのは内需の刺激策になるということ。日本のオールドエコノミー株がたくさん上場している株式市場で刺激策になるのは良いです。ここから為替は円安に向かっていくであろうことも考えると(アメリカは量的緩和縮小に動くのに対し、日本は消費増税なら一段の緩和を進めると黒田総裁も明言していますから)、外需は放って置いても良いのですが、内需には何らかの喚起が必要です。

一応ブレーキをかけることも言っておくと、ブラジルが2016年の開催地に決まってからその後の株価を見ると、ブラジルの場合は決定日がほぼピークでした。その後上回る場面もありましたけれど、大した幅は出ず、現在はむしろ半値近くにまで落ち込んでいます。

もっとも、ブラジルの場合は期待感が先行して決定一年前に株価がほぼ倍化していたこと(ただし、これは今の日本株も同じ?)、また海外からの投資抑制策を採って景気の過熱感を防ごうとした政策によるマイナス面が大きいと思います。

じゃあロンドンは?と見ると、やっぱりその後少しだけ上がりましたけれど、以後急落となり一度半値水準になっています。ただこちらも途中でサブプライムショックという特殊事情が発生したので、 参考になるようなならないような感じです。

純粋な経済効果だけでいうと3兆円と試算されていますが、その3兆円は今後6年間トータルで3兆円であり、その前の5年間は少なくなるでしょうから、目先の企業業績に大した影響を与えるものでもありません。ただ、株価を左右する最大の要素は「期待感」なので株価の変動に与えるインパクトは申し分無いと思います。

これら冷めた意見が優勢になってくるのは、もう少し後からの話でしょう。当の日本人は既に一部冷めた物言いの人がいますが、外国人はラストリゾート日本に出た好材料に興奮しているでしょうから。

これで消費税増税の話が進めやすくなった、という話もありますが、こちらも前から書いているように、増税が決定するにしろ、延期されるにしろ、どっちの結末を迎えても株価にはマイナス材料にしかなりません。そういう意味では中立です。

何と言っても日本には「オリンピック」という「アベノミクス」以来に新規の買い材料が加わりました。オリンピックによって消費増税がぐっと現実味を帯びてきたので、先般黒田総裁が宣言したように更なる追加緩和が期待できること、それによって円安の流れが継続的に続くこと、が国内の株価に大きくプラス寄与してくると見ています。

特にオリンピックは単に公共投資が増えるからプラス、というだけではなく、オリンピックに絡めてその他の事業にも積極的に予算を組めるようになったことや、外国人に少なくともIOC委員会という世界でステータスのある人たちが「日本は大丈夫だよ」とお墨付きをくれたことに意味があると思います。(それが良いのか悪いのかは別として)今回の消費増税が単に社会保障費増の補填だけで終わらない、という点もミソでしょう。

無論、親ガメであるアメリカの動きが一義的に気になりますが、円安とオリンピックの二つが日本にとっての強みです。正直オリンピック熱なんて今日が一番高く、あとは尻すぼみで、リオデジャネイロの3年後にちょっと思い出したように盛り上がって、あとは実際に開催される1年前から少しずつまた盛り上がるくらいの話ですから、当然魔法の杖のように無制限な好材料ではありません。

ただ個別株では「オリンピックがあるから」と頭にちょっと付け加えれば、買いに躊躇する人の背中を押してくれるキーワードになる点が大きいです。

既に気の早い証券会社は設定に動いているようですが「オリンピック関連投信」の設定が今後相次ぐでしょうから、NISAと合わせて今まで株に関心のなかった個人投資家に対する訴求力があります。株をよくわかっていない私の母でもオリンピックがあれば株が上がる、という連想くらい簡単に働きますので、素人資金を呼び込みやすい。それで需給的には下支え要因になりそうです。これは結構バカにならないと思います」

チャート的にはこれで日経平均TOPIXも無事三角持ち合いを上放れてきており、上昇トレンド入りが示唆されています。チャートだけで言うなら、月足の上値抵抗線(96年6月、00年4月、07年6月13年5月の高値を結んで作られるもの)を再度トライする格好になると思いますから、大体15800円を目指す感じになっていると思っています。

なので、あとは海外が余計な邪魔をしなければ大丈夫でしょう。シリア問題も先送りになりましたし、今のところアメリカも欧州も中国も反発局面にあり、日本株を売るべき材料が見あたりません。

前回も書いたように私は元々オリンピックが決まろうが決まるまいが、14100円を上抜いてきたら(三角持ち合いを上回ってきたら)ドテン買い転換と見ていましたが、それは売り一巡を経ても尚上がっていくならば、もう売る人はいないからです。と言うわけで、投資判断は「強気の買い」としました。

今回のオリンピック決定は上述のように非常にタイミングが良かった、という点が大きいです。無論、オリンピックによる好感買いもありますが、それは一部の建設、不動産などのど真ん中銘柄には直接的な恩恵があるでしょう。

ただそれ以外の大部分の銘柄は「GDPが予想を上回ったことでの消費税問題の進捗期待」「シリア問題の緩和」「中国や欧州の経済指標の好転」「チャート上放れのタイミング」「円高時期の終了」のこれらにオリンピックという大義名分が加わってより説得力を増した、という感じだと思います。というわけで、私はオリンピック落選でもそれなりに上がっていたと見ています。

それでも今は一番期待感が高まっている段階ですから、これは素直に喜んで乗っておくべきでしょう。建設株の乱舞は丁度2年半前の震災直後を彷彿とさせるものでしたが、今回は誰に遠慮する必要も無い前向きな材料です。

今週は金曜にメジャーSQ、来週にFOMC、そして22日にドイツの総選挙を控えていますから、ここ一週間くらいが勝負所と言えます。ただアメリカは緩和縮小に関しては既に織り込まれた感じであとは規模がどうなるかの論議になっています。またドイツも選挙直前はまた不安を煽る報道が出ると思いますが、基本は与党の勝利で問題無さそうです。

なので、イベントの規模としては大きいのですが、私は基本この再開した第二上昇波動は崩されないと思っています。少なくとも日本だけの買い材料として「いや、オリンピックがあるから」という理由が挙がったのは心理的に大きいでしょう。押し目は積極的に拾いたい場面です。


新興市場は「やや買い」。本日は両指数共に堅調。東証1部に買い一巡感が出て、これまで物色圏外だったバイオ株に買いが集まり、新興株は久しぶりに活況でした。昨日低位建設株で味をしめた短期資金が上手く回転を効かせている印象。こうやって他の銘柄に波及してくると強いですね。基本は新興市場も特段売り材料が無いので強いと思いますが、流れとしては大型株に分がある感じです。


【注目銘柄】
遠藤照明(6932)は反発。こちらは先般より当欄でも紹介していますが、先週月曜配信の有料メルマガにて買いで取り上げ。それで同社も施設のLEDを手がけているわけですから、オリンピック特需の恩恵を受ける銘柄だと思うのですが、同業の岩崎電気(6924)は大きく買われる中で、同社はイマイチな動きが続きました。本日も前場まではマイナス推移。

ただ今日は後場から突如買いが入り、一時4%を越える上げ幅に。時間的に欧州系の買いが入ってきたものと推察されます。本日は8月の急落で開けた後に埋めていない窓(2330円~2702円)の一部を埋めにかかり、8月以来の高値水準。TOPIX算入イベントも再度10月末に控えていますから、まだまだ強気で。


電通(4324)は続伸。こちらはオリンピック決定を受けた日曜に有料メルマガで配信。オリンピック関連の中心銘柄であり、一方で建設などよりはちょっと間接的ですから、上昇速度も比較的落ち着いています。

実はオリンピック話の影に隠れていますが、実質的には先週金曜に発表した月次が好調だったことが大きいと思います。主力のテレビ広告が前年同月比106.7%増と、景気回復期待感から着実に伸びてきています。

本日は陰線にはなったものの、プラス圏は維持。先般行われた増資の売りも一巡しており、非常に良いタイミングでした。買値も安値圏で拾う形を示せたのは良かったです。また、目標株価に到達し次第、取り上げ根拠を当欄でも示します。


アゴーラ・ホスピタリティG(9704)は大幅反落。こちらは9日配信の有料メルマガにて以下のようにコメントしました。

「宿泊事業が主力ですが、残念ながら首都圏には浅草に一つあるだけですね。ただ債務超過でもないですし、事業環境に明るさが出てきている中でここまで額面割れで放置されている必要があるのかな、と納得がいかないんですよね。で、ようやく4月高値以後の高値を結んで形成される上値抵抗線を抜けてきたので、ここからの戻りを期待しても良いと思うのですが。名前も滝川クリステルが言っていた「おもてなし(ホスピタリティ)」ですからね」

そして昨日は30%を越える急騰。なので本日の反落は致し方なし。ただ上値の抵抗は抜き去ったので、ちょっとまた囃される場面があると見ています。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


で、実は私明日からぶらり一人旅に出るので、折角地合が暖まってきたのですが、一週間はお休みさせていただきます。予めご了承ください。もう先月思い立って決めてしまったもので・・・宜しくお願い致します


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。