KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

400円近い下げ幅に

★☆★☆【有料メルマガ】【銘柄診断】お申込募集中です!

「損せず焦らず無理なく細かく儲ける」をコンセプトとした有料メルマガお申込受付中!
(注:ブログ本文で紹介している【ポートフォリオ銘柄】とは別のものです)


▼下記URLから有料メルマガの成績などご確認後、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

1ヶ月当たり4,200円~。

相場が続く限りチャンスは無限大。
一度お試しいただければと思います。

※リスク・手数料などにつきましては以下の契約締結前交付書面を参照してください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/teiketumae.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均は金曜大幅反落。前日のNYは個別企業の決算が良かったことで堅調。それを受けた日本株でしたが前日後場から急速に切り返した反動もあって軟調なスタート。為替が円高に振れると、上値が次第に重くなっていきました。中国の金利引き締め懸念から上海株が軟調なスタートをすると、後場は一段安の流れに。

週末要因なども重なってズルズルと売られる展開が続くと、そのまま為替も円高になる悪循環。14時にはJFEHD(5411)が決算を受けて売られると反発の機運も削がれ、結局安値引けとなりました。下げ幅は400円に迫る勢いで10/11に開けた窓を埋める流れに。出来高は24億株台、売買代金は2兆円強と、さすがに最近の中では膨らみました。


投資判断は「強気の買い」。一応前回示したようにキヤノン(7751)の決算が悪かったことで金曜の下落は致し方なしとして、ここまで大幅な下落までは想定していませんでした。

下落の原因は挙げれば色々あると思います。まずキャノンの決算に関してはキャノン自身の株価にはさほどでもないのですが、ニコン(7731)など周辺株への悪影響が強いです。

また、ソフトバンク(9984)の下落が指数的には大きいでしょう。アリババがやっぱり上場しないかも知れないということで、同社の下落を大きくしました。先日GSが格下げしたことも、後々響いてきた感じ。更には日経で報道されたLINEの上場観測が同社を含めた通信株の売り材料になっており、NTT(9432)が値下がり率ランキングに入ってくるなかなか珍しいことになっています。

あとはやはり本質的に為替の影響が大きいです。為替がスルスルと円高に進んでおり、ドルは96円台に突入。それは日本が輸出大国であるというよりは、日本株売買の主体が外国人投資家である以上、直接損益に絡んでくる為替の影響が他の国の指標に比べて格段に大きくなっています。というわけで、下落率ランキングを見ると大型株が並んでいるのが目立ちます。

チャート的にも75日線が下落に転じたこと(TOPIXの方はまだですが、75日前の株価が現値水準を上回って上げ歩調になっているため、このままであれば下落に転じるのも時間の問題)、また一目均衡表の雲のねじれ部分にあたっていることから、売りサイドにとっては売り仕掛けやすいタイミングであったと言えます。

じゃあ誰が売っているのか、と言えば、大型株が売られている以上、やはり外国人投資家の売りであるのは確かでしょう。特にこの時期(10月末頃)はアメリカミューチュアルファンドの決算を迎えます。

それが11月に入ると一転新ポートフォリオ形成のための買いに変わりますから、風景が一変しやすい時期です。なので株は一般的には「5月に売って11月に買い戻せ」なんて言われます(11月のくだりは9月だの10月だの諸説ありますが、要は秋頃ということです)。今が陰の極なので気持ちは「どこまで下がっていくんだ」となってしまいますが、ここが踏ん張り所だと思っています。

と言うわけで、私は引き続き過度な心配の必要は無く、来週は特に月末ということもあってドレッシング買いが期待できる週になると思っています。

金曜のNYはMicrosoftやAmazonの好決算を受けて堅調。またS&Pは最高値を更新してきました。それを受けたシカゴ225先物は14200円を回復しており、為替もドル円は97円半ばまで回復。台風も大したことありませんでしたし、月曜は素直に買われて始まるものと思われます。

個人的には火曜の夜間にユーロが135円を突き抜けたことを見て上昇トレンド入りを確信したのですが、それが不発になって出鼻を挫かれてしまいました。ドル円はまだ100円手前のもみ合い圏から脱する雰囲気が無い以上、需給の良いユーロ円が今週再度高値を抜いてくるかどうかに注目でしょう。


新興市場は「やや買い」。金曜は高安マチマチ。マザーズ市場はLINEの上場観測で関連株が急騰し、ネット関連株中心に高くなりましたが、後場はさすがに地合に押される感じで値を消しました。JASDAQの方も下げはしたものの、全般的には底堅く。東証1部に手出しできない環境の中で、個人投資家のマネーは元気に動いています。

ただ先般より警告しているような形で、今週から東証1部の決算も本格化してきますし、ちょっと新興株には一旦ふるい落としの売りが出てきてもおかしくないタイミングでもあります。個人的には引き続き東証1部同様に強気では見ているものの、その点だけ少し警戒しておいても良いでしょう。


ポートフォリオ銘柄】
船井電機(6839)は続伸。地合に負けない踏ん張りを見せました。ところが、引け後に「オランダフィリップスから買収予定だった音響事業取りやめ」という報道が。船井側の契約違反により、賠償請求まで、ということでした。それを受けてとりあえずフィリップスの方は株価が下落する形。

これは非常に嫌なニュースです。個人的にはこのフィリップスブランドを用いた新興国での事業展開をかっていました。実際、バリへ行った時もイタリアへ行った時も、音響機器はフィリップス製が多く見られ、新興国や欧州ではSONYかPHILIPSか、という感じでシェアの大きさを思い知りました。

なので、北米でのテレビがメインだけれども今苦戦の続く船井にとって、新しい販路獲得という意味で非常に意義のあるものでした。特に今の船井の売上にほぼ匹敵する買収とあって、レックスマークのプリンタ事業買収と共に事業構造転換の大きな契機になるはずでした。

それがおじゃんになるのなら、ちょっと同社への投資は考え直さないといけません。そんなわけで月曜の寄り付きでポートフォリオから外すことにします。豊富な現金残を積極的に投資している良い事業展開と思っていただけに残念です。


で、今回はその分一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それは東京瓦斯(9531)です。

今更東京瓦斯かよ、と言われるかも知れませんが、まず大きな根っこにあるのは国内エネルギー構造が大きな転換期にあるということです。震災後未だ不安定な電力会社を横目に、原発への依存度を減らしていこうという動きがあるのは確かです。その中で電気がダメならガス、という発想は非常に自然な流れと言えましょう。オール電化というスタイルも明らかに逆風となっています。

実際、アメリカでもシェールガス革命というブームは沈静化しつつあるものの、現実的にはガス価格が急落し、日本への輸出も決まっています。アメリカ以外にもロシアという選択肢もあり、買い手側には競争原理が働きます。そうなれば原料が安く済む東京瓦斯にメリットがあるのは当然です。電力小売りの自由化により、発電→売電という流れが出来つつあるのもプラスです。

そういう話は今までもとっくに出ていることや株式的なディフェンシブ性で、11年の11月以降ゆっくりとした株価の上昇が続いています。で、例年の株価の動きを見ると、大体11月頃にその年の安値を付けて、あとは上がっていくパターンが顕著に見られます。

理由はちょっとハッキリしませんが、9月権利落ちの売りが一巡することや地合の改善が挙げられると思います。いずれにせよ株価のリズムとしてそろそろ底が近いということが挙げられます。

そういったリズムや上述のように外国人投資家の売りが季節的に入ってきているタイミングでもあって、今の株価は500円に接近してきましたが、500円は今年の6月、9月の安値水準であり、また心理的な抵抗感から底として認識されそうな場面です。

あとはこれも今は若干ブームとしては去っていますが、一応東京の土地持ち企業であるという含み資産という観点も悪くはないでしょう。かつて1980年代に今のお台場が整備された東京臨海部開発計画において、当時その周辺に土地を持っているIHI(7013)や同社が大きく買われた歴史があり、今回の東京オリンピックやそれに絡む不動産価格の上昇が再度火付けとなる可能性もあります。

円安デメリット株であるという点は難点ですが、それ以上に今後輸入LNGの価格が引き下がれば恩恵があります。実際、アベノミクス相場で春先は円安が進んでも一貫して株価は上昇し続けましたし、この辺りは過度に気にする必要はなさそうです。

目標株価は年初来高値辺りの650円に。月曜の寄り付きより買いポートフォリオ入れとします。


【注目銘柄】
オープンハウス(3288)は反落。前回も当欄で取り上げましたが、この地合で高値更新の意地は見せたものの、最終的には下落に転じてしまいました。ただ引き続き今月末のTOPIX算入を控えて、買い安心感が強い感じ。売り板を見ていても本気で売ってくるような感じはありませんから、まだ上に行く流れは十分継続しているものと見ています。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html

※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。