KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

アメリカとの差が広がる流れに

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日経平均は金曜続落。前日のNYがしっかりしていたことで、朝方は買いが先行。SQ値が1万4536円に付いたことで、その水準を下支えに買い上がる動きが出ました。

ところが前引け前から為替が円高に振れると急失速し、昼休み時間中も先物が下落。後場は低水準での推移が続きました。一部では関東の大雪のせいでディーラーがさっさと帰宅してしまった影響もあるとの説も。週末要因も重なって14300円台を維持するのがやっとでした。売買高は29億株弱、売買代金は2.6兆円台と、そこそこの水準をキープしました。


投資判断は「やや売り」。木曜から日本株の下落が目立っていますが、その原因の一つは木曜の朝方に発表された国内企業物価指数が102.9と前年比で2.4%上昇し、2008年12月以来の水準になったことが挙げられます。

日米共に金融緩和が株高の要因になっている点は誰しもが認めるところですが、物価の上昇は日銀の追加金融緩和を否定するものに繋がります。ですから、明日から始まる日銀金融政策決定会合で追加緩和が出る期待感が萎んだところが売り材料になったと一つ言えるでしょう。ただ今の状況において元々期待する方がおかしいとも思いますが、勝手に期待して勝手に失望するのが投資家です。

金曜のNYは続伸でしっかり。出てきた経済指標が予想を上回ったものは素直に好感され、悪かったものは寒波のせい、と引き続き都合良く解釈される格好に。それを受けてシカゴ225先物は14430円となっていますから月曜は日本株も買い先行のスタートにはなりそうです。ただ為替水準がそれ程円安にはなっていないので、程度は限られそうです。

アメリカは2月に入ってから復調傾向が続いており、NASDAQは年初来高値を更新。ダウはまだまだですがS&Pは再度高値圏1850ポイントを伺うポジションに付けており、復調傾向が出てきました。例年2月は税金還付の時期であり、その還付分が再度株式市場に5月くらいまで流入します。それが結局「Sell in May」に繋がるわけですが、今年もそのパターンを踏襲してます。

また懸念されたイエレン新議長の発言や共和党による債務上限問題回避姿勢というイベント通過を受けて買い安心感も拡がっています。個人的には後者の方がサプライズで効いているような感じです。雇用統計やその後に出てくる悪い経済指標も全て寒波のせいで片づけて上昇し続ける妙な雰囲気の良さがありますが、結局は上述のような好需給の後講釈に過ぎないのかも知れません。

一方、欧州は引き続き微妙な感じですし、特に中国は相変わらず危険な状態です。先月末のシャドーバンキングによる理財商品問題は地方政府と思われる謎のタイガーマスクが登場し、償還金額を支払ってくれて事なきを得ましたが、当然これで全てが終わったわけではありません。

実際に先週は130億円分のデフォルトが遂に発生したと報じられましたし、足元では6社で計800億円以上のデフォルト懸念が起きていると伝わっています。伊達直人もサンタクロースも、打ち出の小槌を持っていると思ったら大間違いでしょう。

特に問題なのは「シャドー」というところです。なので、一体どこの誰がこの理財商品を購入しているのか「わからない」という点です。金額の大きさも大問題ではありますが、この「わからない」という点がかつて金融工学を駆使し過ぎて影響度合いが正確に測れなくなったサブプライム問題に特に共通します。

今のところ中国株はそれを嫌気することなく、先週一週間はしっかりした上昇が続きました。ですから「なーんだ、問題ないのか」と思うとちょっと危険だと思います。私の記憶ではサブプライムの最初のデフォルトが発生した際に、WBSで蝶ネクタイでお馴染みの某外国人コメンテーターが「大して影響ありません」なんて言っていました。(※それを責めるつもりはありません)

そもそもこの中国の理財商品なんて日本で言えば豊田商事とか安愚楽牧場のような単なる詐欺事件です。そして中国では組成すれば破綻しても最終的には政府が救ってくれるので、やったもん勝ちの詐欺事件でもありました。いつまでもデフォルトが発生しないなら、どんどん増えていくに決まっています。ですから総額570兆円にも達するとされる試算にも違和感はありません。

年内にはそのうち約70兆円が償還期限を迎えるとされ、そのうち8兆円程度のデフォルトが避けられないとも言われています。ですから転がりだした小さな雪玉が、次第に大きくなってインディージョーンズのワンシーンみたいに人民を追いかけ回すということになりかねません。

中国の方は相変わらずとして、日本の方に話を戻して考えてみると、やはり目立って買う材料が見あたりません。強いて言えば為替の円高圧力にやや一服感が出てくること(例年3月決算末に向かってドレッシング円買いが入りやすい説)、日経平均の週足のチャートでは一目均衡表の雲やストキャスの割安感が下支え要因にはなりそうです。

ただ日足チャート的には6日~12日の状態で「三空」の足となったので、セオリー通り木曜から売られた形です。結果、折角形成したアイランドリバーサルをキャンセルする流れとなって、25日線と75日線がデッドクロスしてしまいました。200日線も割り込んだことで、チャートは崩れた格好に。

TOPIXの方はまだマシですが、正直日経平均と同じ道を辿ることになりそうで、二番底を探りに行く動きになりそうです。

需給面を考えると、2月に入ってからずっと空売り比率が30%を越えており、下落要因は空売りだとわかるのですが、じゃあその空売りが買い戻しに繋がるかというとそんな感じではありません。

むしろ信用買い残高は増えており、先月末時点では07年以来の高水準。一方で売り残はむしろ減少しており、持ち越しの売り玉は少ない状態になっています。つまり空売りが入ってもほとんどが週をまたがずに短期間で決済されているということです。ですから空売り比率の高さは空売りが多いというよりも実需の買いが少ないという面が強いのではないかと考えます。

対して足元でどんどん信用買いで買っていくような場面にも思えず、今後は信用買い残の整理売りが半年くらい五月雨的に続くのではないかと思います。裁定買い残などはあらかた整理されましたが、信用買い残はむしろこれから。単純に当てはめて7月末までこの流れが続きそうです。

株安に対して政府は何の手を打たないのか・・・と言うと、目先では打たないでしょう。と言うのは、政府にとって大切なのは「今」ではなくて、むしろ消費増税後の「4月以降」です。4月以降「ほら、増税したから株安になった」と言われるのが一番都合が悪いです。ですから、景気対策を前面に出すにしても、それは4月以降のお話と考えるべきでしょう。

むしろ今頑張って株高に持っていったとしても、4月以降に下がったのであれば特にその印象が強くなってしまいますから、今は何も手を打たない方が得策とも言えます。今年政府が頑張るのは4月以降と10%への増税を目指す秋口以降。それまでは日銀にプレッシャーを与えることも無さそうです。


新興市場は「中立」。金曜は両指数共に軟調東証1部が売られたことで値を崩しました。マザーズ市場は値上がり銘柄数が22しかなく、ストップ高比例配分のミクシィ(2121)に全ての資金が集中したような印象。東証1部が安定しないと、個人投資家も我慢の展開が続きそうです。


ポートフォリオ銘柄】
三井海洋開発(6269)は大幅安。前日に特損の計上から業績の下方修正を出してきたことで大きく売られる流れになりました。

ただ金曜の引けに出してきた本決算では、今期見通しは大幅な増収増益計画。特に営業利益は倍以上の数字を見込んでいます。受注残高は前年末比1.6倍の9000億円弱で、想定為替レートも1ドル100円と保守的。これは結構なサプライズだと思います。

そもそも減損処理や貸し倒れ引当金計上による特損で売られた意味があまりわかりませんでしたが、ともあれ投げ売りが出た分戻りやすくなりそうな印象です。しばらく株価が凪状態だった同社も、ようやく参戦妙味が出てくるのかも知れません。


住友金属鉱山(5713)は続落。決算後順調に上伸していましたが地合に合わせて一服感が出た格好。ただ同社と連動性が高いとされる金価格はどんどん上昇を続けており、遂に節目とされる1300ドルを突破。一気に上放れが鮮明になってきています。アメリカ株上昇の裏の危うさに、逃避資金が流れてきている格好。

またアメリカではむしろ金よりも金鉱株への資金流入が鮮明になってきており、注目度合いが高まっています。元々金は株式と逆相関の関係にあるので、今のように地合が崩れてきた時には有効なヘッジ商品。ポートフォリオに組み入れておくべき資産でもあります。余談ですが羽生選手も金を取ってくれましたし、他の日本人選手もどんどん頑張って欲しいところです。


12日より買いポートフォリオ入れとなったアライドテレシスHD(6835)は大幅続落。出てきた決算は予想通り赤字転落でダメでしたが、今期の回復力に対する期待感が強まるものでもなく。コレガの好調にわずかながらの期待を寄せたのもダメでした。そして何よりショックだったのは減配の発表。オーナー企業で出してくるとは思いませんでした。

ただこの銘柄に関しては毎年どこかのタイミングで自社株買いを発表してくるので、まだ希望は捨てずにいたいところです。


同じく12日から売りポートフォリオ入れとなったKDDI(9433)は続伸。13日には午後から社長が会見するということで期待感が強まりましたが、出てきた話は新決済サービスau WALLETの話。auユーザーだけの決済システムに利便性が高まるとは思えず、正直大した発表ではありませんでした。

チャート的にはパラボリックが好転してきたことやMACDがいよいよ好転しそうなところで一端は下げ止まり感が出そうな雰囲気もありますが、陰線が続いていることで需給は悪いまま。再度ドコモ、ソフトバンクの中に埋没してしまいそうな微妙なポジションであり、先行きに期待感が持てるものはありません。


・・・まだまだ書きたいことはたくさんありますが、いつもの文字数制限の都合上ここまで。

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。