KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

前日の下げを一気に取り返してお釣りがくる展開に

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日経平均は金曜大幅反発。前日のNYはPMIが良かったことで堅調。それを受けた日本株も朝方から買いが先行。前日に急落した反動も出て、寄り付き後間もなく前日の大幅安分の下げ幅を取り返す値動きに。ソフトバンク(9984)やファーストリテイリング(9983)といった指数寄与度の高い銘柄を中心に買われました。

後場は一段高となり上値追いの動きに。そのまま引けまでスルスルと買われ、結局ほぼ高値引け。上昇幅は今年2番目の大きさになりました。ただ売買高は20億株ちょっと、売買代金は2兆円割れと、約2ヶ月ぶりの低水準。あくまで週末のG20を控えた先物売りの買い戻しが主体との見方が優勢で、TOPIXはバークレイズのセクター判断引き下げを受けた銀行株の値の重さから割負けでした。


投資判断は「中立」に。先日の日銀金融政策決定会合を受けて株価が急騰し、その後はボラの大きい動きになっています。日銀の決定が実態経済にどう影響を及ぼすかは別として、結果として18日に大陽線を付けたことで売り方の手が引っ込んでしまったことから、投資判断を一段階引き上げて中立としています。

確かに決定を受けた18日の上昇は、銀行株やそれに付随する形で不動産株やその他金融株の上昇が昨年4月の黒田バズーカを彷彿とさせる感じでした。ところが4月と異なるのは出来高です。以降も低水準の商いが続き、あくまで買い戻しの域を出ません。

急騰はアルゴリズム取引首謀説が有力ですね。「2倍」とか「追加」とかいう言葉に反応するようなプログラムが組まれていて、それで内容も吟味せずにドンドン買い上げられた、ということです。これが色々な解説の中で一番合点がいきます。

そもそも緩和したわけではないのに不動産株やその他金融株が大きく上がったのはやはり都合の良い解釈だと思います。単にこれまで下げていた(売られていた)業種の買い戻しが大きかった、という感じでしょう。本当に貸出が伸びて景気回復期待感が伴うなら例えば日本M&Aセンター(2127)とか6000番台の機械株とか、その辺りもまとめて大きく買われて然るべきです。

折角黒田さんがやってくれたことにケチを付けたくはないですが、単に加湿器の水が減ってきたから足しただけ、というようなルーチンワーク的な印象を受けます。それが「何で日本株だけこんなに下がるの?」という雰囲気、つまり本質的に皆買いたいとは思っていた、もしくは売ったものの買い戻しのタイミングを計っていた人の買い戻しの心理に上手く結びついて都合の良い解釈が生まれたのだと思います。

もし私の見解が全くの見当違いで、本当に今回の日銀の施策を外国人が好感して再度買ってきているのであれば、更に「他国に波及するか」という点を確認しなければならないでしょう。特に日本の金融政策は実は円キャリートレードという形で新興国に影響しやすいですから、今回の上昇が本当に日本の(擬似的な)金融緩和と受け取られたのかどうかを、他国への波及で確認できます。それが確認できれば、完全にドテン買いで対応すべきと思います。

ただ海外は引き続き中国の理財商品問題がありますし、プエルトリコ財政危機もまた気になります。引き続き油断なりません。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140129/amr14012911430006-n1.htm

加えて今度はウクライナで反政府デモ。今後政府VS民衆の構図はどこの国でも増えていきそうです。何故なら世界中が不景気になっていくからですが、何故なら世界中で人は機械に仕事を奪われていくからですね。そして景気対策に財政政策を打って、財政状態が悪くなって税収を増やすか国債増発、金融緩和で物価上昇、民衆不満爆発、と。

軍備の増強というのは、歴史的に見ても実は結局は自国民を黙らせるための手段でもあります。中国が典型例です。そのうち上がるのは軍需関連株のみ、という悲しいことになりかねませんね。なお、ウクライナに関しては大統領の辞意が伝わってきており、一旦は混乱の沈静化が図られるのかも知れません。

為替に関してはドル、ユーロ共に25日線及び75日線を明確に上放れてきました。これは明確なプラス材料だと思います。為替に関しては先般より「例年2月中旬からは(3月期末のドレッシング買いを期待して)円安トレンドが出やすく、一服感がある」としてきた通りの流れでしょう。IMMの通貨先物ポジションも円売りポジションが再度膨らみ始めた様子で、また円安に向かいやすくあります。

金曜のNYは小幅安。ここまで順調に戻ってきたところでダウは昨年末からの終値や寄値などを結んで作られる上値抵抗線(現在16300ドル弱)、S&Pは1850ポイントという同様の抵抗線を意識した動きとなっています。それを受けてシカゴ225先物は14815円と小幅安水準となっています。

今回のG20に関しては特に日本にとって不利な話はありませんから為替への影響度合いも限定的と思われます。そもそも日本は既に貿易赤字国ですから、円安に向かうのが自然です。それを更に追加金融緩和で円安誘導しようというのですから、近視眼的には他国を利する形にすらなっているとも言えます。

「いや、日本は原発が止まっているから原発さえ動けばすぐ貿易黒字に戻るんだ」・・・という論は、短絡過ぎです。そもそも原発が止まった11年から化石燃料の輸入「量」はほとんど増えていないんですね。

エネルギー白書によると原油は10年と11年の輸入量を比べるとむしろ減っていますし、10年と12年を比べても0.5%しか増えていません。ただ10年から11年にかけては原油価格本体の上昇が、11年以降は円安がそれぞれ作用して、原油の輸入額は10年との比較で1.5倍くらいになっています。
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2013energyhtml/2-1-3.html
http://ecodb.net/pcp/imf_usd_poilapsp.html

一方でLNGは10年との比較では平均して20%くらい増加しています。これもLNG価格や円安による影響もあって、確かに輸入額はここ3年でほぼ倍増したものの、火力発電になって増えた分は1兆円にも届きません。
http://jp.reuters.com/article/jp_forum/idJPTYEA0T08O20140130

なので火力発電「にも」使う化石燃料の輸入額が増えたので貿易赤字になった、が正解で、輸入量が大して変わらない以上、原発に変えたところでこの赤字は大きく改善されないことがわかります。何とか1兆円改善するか、というレベルで、当然原発で発電するならウランも買わないといけませんし。結局改善させたいなら円高にするしかありません。

先日も北海道電力が再値上げを申請しましたが「原発停止による」という部分は事実であるにしても、全部ではありません。どちらにしろ円安で電力料金は上がっていたわけです。

私はこれで原発の是非を論じるつもりではなくて、要はアメリカの寒波のようにいつまで「ぜんぶ雪のせいだ。」と誤魔化せないだろうと思うわけです。原発停止を拠り所にして赤字拡大の言い訳はいつまでも続けられないでしょう。原発が動いてもこのままでは貿易赤字は今後も続き、海外に工場を作ったかつての「企業努力」の結果、産業構造が変わったという認識を持つべきだと思います。

ですから、次第に円安が受け入れられない風潮になってくるでしょう。株式市場にとっては少なくとも足元は円安=株高要因になっていますから、今の段階では円安になってもらわないと困るわけですが、いつまでアベノミクスが国内外で受け入れられるのか。その辺りが時限的に難易度が上がっていくような感じです。そしてそのうち誰も望まない円安が進行していくことになるのかも知れません。(ですから企業には国内に工場を作るという「企業努力」をしてもらい、再度産業構造をひっくり返さないといけません)

日経平均のチャート的には昨年6月、8月、10月、11月の安値を結ぶ線が今は上値抵抗線に、また5日、17日、20日の安値を結ぶ線が下値抵抗線になっており、この三角持ち合いの趨勢が今後の流れを決定付けそうです。とりあえず今週はそれに沿って14500円~15200円のレンジでの推移が予想されます。

一方週足で見ると前回指摘した一目均衡表の雲やストキャスの割安感が下支えとはなりました。今年に入って初めての週足プラス引け。よってテクニカル面や為替を考えると、短期トレンド転換が意識されやや買われやすい流れにはなりそうです。月末特有のドレッシング買いも期待できるでしょう。

また今なら75日線がまだ上向いていますから、突破しやすい時期でもあります。日柄的には来月の第一週までは75日線の上昇が続きそうな感じです。ですから手前の25日線をきちんと破れるかどうか、そしてそこを突破できればアメリカ株の上昇に追いつくことができるかも知れません。

最大問題はやはり何と言ってもアメリカの株価動向でしょう。NASDAQはともかくとして上述のようにダウやS&Pは戻り一巡感を感じる分水嶺となっています。ここを上抜けることができれば、日本株もご相伴に与ることができそうです。逆に抜けないならば、再度思わぬ急落に見舞われるかも知れません。


新興市場は「中立」。金曜は両指数共に堅調。クルーズ(2138)ストップ高し、ケイブ(3760)やコロプラ(3668)といったゲーム株が買われました。この辺りやはり東証1部が安定してきたことで、新興市場の売買も安定感が出てきた感じです。


ポートフォリオ銘柄】
住友金属鉱山(5713)は反発。足元で金価格が上昇しそれに連れて同社の株価もしっかり上がってきています。一応このまま買値くらいには戻りそうですが、ブログの更新がなかなかできないという裏の事情もあって、月曜の寄り付きでポートフォリオから外すことにします。


・・・まだまだ書きたいことはたくさんありますが、いつもの文字数制限の都合上ここまで。

そして申告時期に入ってしまってバタバタしているので、今週は恐らく更新できません。予めご了承ください。というわけで次回は2月の成績発表になります。忘れずお楽しみに!

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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。