KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

FOMCを控えて乱高下

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日経平均は本日続伸。前日のNYはプーチン大統領が演説で「ウクライナの分裂は望まない」と言ったことで、緊張緩和を好感して続伸。日本時間の朝方にはウクライナ基地をロシア軍が攻撃し、兵士が一人死亡と伝わったものの、特段嫌気する向きはありませんでした。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。ただ買いが一巡した後はマイナス圏に転じる動きに。中国株が軟調なスタートを見せたことや為替が次第に円高に振れたことが嫌気されました。後場軟調な入り方となりましたが、13時半頃から突然先物主導で買い上がりの動き。今晩のFOMCを先取る動きとも、日銀の黒田総裁のコメントを好感したとも言われましたが、真偽の程は定かではなく。ただ買い戻しが買い戻しを呼んでするする上がっていきました。

買い戻しが一巡すると引けにかけてはやや沈静化したものの、それでもプラスで引けて終値ベースで先週末のメジャーSQ値14429円を上回って終了。とりあえず関門は一つ突破した印象でした。売買高は22億株台、売買代金は2兆円超えと、閑散ではあるもののやや膨らみました。


投資判断は「やや買い」。本日もFOMC前の手詰まり感でいっぱいかと思っていましたが、後場は明日のFOMCを控えて乱高下。ここまで過剰反応して売られ過ぎた感や期末に向けた買いの動き、また今週に入って空売り比率が過去最大水準を付けるなど、連日高水準の売りが入っていたことで買い戻しの動きが強まりました。

状況証拠からも今回の上昇が売り方の買い戻しであることは明らかですが、値動きを見てもやはりその通りだと思います。何故なら人間の心理として「パニック売り」はしますけれど「パニック買い」はしません。行動経済学的にも損失は利得よりも大きく感じますから。つまり「パニック買い」は売り方が損失を忌避して買い戻しをパニック的に行う場合にのみ発生します。人間以外の所作であればアルゴのトレードということになるでしょうか。

チャート的には先週金曜の急落で大きく開けた窓の窓埋めに動く動きも見られ、それが一層買い戻しを急がせた原因になっている様子。ただこのまま大幅高まではいかなかったのが今の地合の弱いところ、日本株の主体性の無さとでも言えるのかも知れません。

実際、日経平均は上昇しましたがTOPIXはマイナス。値下がり銘柄数は値上がり銘柄数の倍で、個人投資家体感温度的には本日も弱かったというのが正しいでしょう。どうも雰囲気は昨年12月の相場に似ているような感じです。指数は上がれど我が株上がらず・・・という感じを、大半の個人投資家が感じているのではないでしょうか。

ウクライナ情勢は引き続き予断を許しませんが、やはり関係各国の本音が段々と表面化している感じです。有効な制裁を一致団結で行えるほど西側の結束力も強くありませんし、ロシアも完全に強気に出ることはできません。それ程に経済は各国の行動原理に大きな影響を及ぼすので、最早直接武力でドンパチするような時代ではありません。「なあなあの形」で落とし所を探るモードに移行している感じです。

いずれにせよ、世界の株式市場は最悪シナリオは織り込んだと思うので、ここから無下な下落は無さそうです。が、ウクライナをクリアしても解決してもまたぞろ中国不安とかが台頭してくる可能性はいくらでもありますが・・・。

実際、まず明日のFOMCの方に既に世界の株式市場の注目は移っている感じです。イエレンさんになってからの初めてのFOMCですから、この先数年間の金融政策や対応力を見極める上で非常に重要な第一印象となりそうです。明日に就任1年を迎える黒田総裁のコメントも気になりますが、その影響力の大きさを考えると太陽と月くらいの差がありそうです。

当然その第一印象の大切さはわかっておられるわけですから、彼女も何かをかましてくる可能性は十分にありそうですが、逆に市場はその期待を織り込んでいるような印象でアメリカ株は再度高値圏を伺う動きになっています。市場ではフォワードガイダンス(金融政策の先行きの手掛かり)の修正で、失業率目標を6.5%→6.0%にしてくるのではないか、と期待されています。

個人的には足元のウクライナ情勢や中国の成長鈍化、理財商品問題が世界景気に与える影響などを勘案して、緩和縮小見送りもあると踏んでいます。実際先般の雇用統計では失業率に関しては若干悪化しましたから、大義名分はあります。が、それらが出たくらいでNYが高値を再度取りに行くかどうかも微妙です。

ですから、市場の期待値を上回るのは相当ハードルが高いような印象です。焦点はあくまでイエレン体制になってからの「(バーナンキ路線以上の緩和を示すような)姿勢の変化」にあると思います。

で、それを受ける日本株に関しては、引き続きまだ上値を買いやすい地合が続くと思います。それはチャート的にもとりあえずストキャスが好転してきたことで一服感があること、需給的には再三言っているように期末権利取りの動き、貸株の名義戻しの動き、加えてドレッシング買いも出てくるであろうことから、特に来週は大きめの上昇も有り得ると考えています。

ただ、それはあくまで日経平均という指数に止まってしまうかも知れません。個別では昨日発表された信用倍率が6.78倍と、昨年6月の急落時の7.1倍、今年1月末の6.8倍に次いで01年以降の最高水準になっています。空売りの多い銘柄や優待、配当利回りの高い銘柄には買いが入りやすい時期である一方、買い残の積み上がった銘柄には薄商いが身に染みる数字です。

その利回りの高い銘柄も残念ながら現段階では意外に放置されており、例えば昨日のIPO日立マクセル(6810)は公開価格段階での配当利回りが3%なのに売り気配スタート。権利付き最終日まであと4日間しか立会日が無いのに、全くこの辺りが盛り上がりません。

ちなみに本日のジャパンディスプレイ(6740)は無配ですから売り気配スタートもわかります。図体もでかいですし、そもそも野村、三菱、GSという国内外の最強主幹事連合をもってしても公開価格が仮条件の下限だったわけですから、ここから新規に欲しいという投資家の存在は極めて限られてきます。まして先般より東証1部直接上場銘柄のセカンダリが悪いですから、雰囲気も悪かったですね。

為替に関してもやはり本来円安に向かいやすいところではあります。と言うわけで、今月いっぱいに限定すれば買い圧力の方が強くなる方が自然と思います。とりあえず日経平均で3月高安の半値水準である14800円くらいまでの戻りは十分想定できます。

ただその後の事を考えると「だから強気でドンドン買い向かった方が良い」とは言えないですね。4月以降に関しては弱気に見ているので、その辺り機敏に動けるようにしておくべきだと思います、NISA枠のまだある方は、基本秋ぐらいまで様子見が良いのではないでしょうか。


新興市場は「中立」。本日は両指数共に軟調。足元では意外にバイオ株に底打ち感が出てくるものが目立っていますが、本日はサイバーエージェント(4751)やクルーズ(2138)といった主力ゲーム株が軒並み安。指数を押し下げる一因となりました。やはり新興市場配当利回りの小さい銘柄が多いですから、期末権利取りの動きなども出にくいところ。上述のように信用買い残の多さも、空売りのし辛い市場にとってはマイナスです。


ポートフォリオ銘柄】
フィールズ(2767)は大幅反落。昨日引け後に今期見通しの下方修正を発表。パチスロ一機種の販売を来期に先送りしたことが主因となっているようですが、それよりもいちよしによる格下げが響いた格好か。株価は下放れの動きに発展しつつあります。うーん、これはちょっと嫌な流れです。ここは買いポジションを整理する意味でも損切った方が良さそうです。明日の寄り付きで買いポートフォリオから外すことにします。


昨日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとなった日本製紙(3863)は反落。本日の日経では「伝票・契約書用紙の値上げ」、日経産業新聞でも「京大と共同で曲がるディスプレイ向けに透明な紙を開発」と色々好材料が出た割には無反応でした。

チャート的には25日線に阻まれた格好になっていますが、ストキャスが好転してきたことや一目均衡表の遅行線が雲や実線に支えられる位置関係から下値は限定的と思われます。昨日発表された信用残高でも空売りがまた一段と増加しており、需給バランスは改善傾向に。期末の配当、優待取り、貸株の名義戻しの買い需要など、需給逼迫要因は多いはずですが。突発高に期待。


さて、本日はまた一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それはダイキョーニシカワ(4246)です。こちらは上場日に有料メルマガで取り上げましたが翌日の急落で敢え無く損切りの憂き目に遭いました。ただ全然良い銘柄だと思うので、こちらでリベンジを図ります。

マツダ(7261)向け7割の自動車部品で先日IPOしたばかりの銘柄ですが、今期は海外設備投資費用や減価償却などを吸収して大幅な増収増益を予想。マツダの生産増を背景に受注が増え、新工場の稼働も寄与する見込みです。為替の円安進捗によるセットメーカーの好調を背景に部品メーカーも事業環境が良く、バスユニット部材などの住宅設備関連も消費増税前の建築駆け込み需要増加で好調です。

足元の売上高は国内が9割を越えており高いですが、人件費の安いメキシコなどにマツダの海外工場に合わせて同社も工場を設立。新興国向けではダイハツ(7262)との合弁を設立し、マツダ偏重リスクの分散を図る計画で、現地メーカー向けの拡販にも力を入れて海外売上を強めていくとのこと。来期業績も四季報予想では増収増益を見込んでいます。

需給面では東証1部案件ではあるものの資金調達額は67億円と小さく、来月末のTOPIX算入を考えると、買われる余地が大きい感じです。

予想PERは7.9倍で同業の豊田合成(7282)の10.1倍との比較では割安。予想ROEは12.0%で同9.2%との比較でも高いです。目標はPER10倍程度の水準の2500円に。明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


・・・というわけで、いつものパターンで文字数制限の関係上ここまで。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。なお4月より値上げを予定していますので予めご了承ください。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。