KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

FOMCの結果を受けて大幅安

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日経平均は木曜大幅反落。前日のNYは注目のFOMCでイエレンさんが「量的緩和終了から利上げ開始までの期間を6カ月程度になる」と表明したことで急落。アメリカの長期金利も上昇し、ほろ苦いデビュー戦となりました。

それを受けた日経平均は、為替が円安ドル高に振れたことを受けて朝方はむしろ買い先行の動きに。ただ9時半に先物主導でストンと売り込まれると、中国株も軟調スタートしたことで一段とじり安傾向。元安やデフォルトが相次ぐようになってきたことで次第に不安感が高まる感じになりました。上海市場は当局の管理下にあることで比較的穏当な値動きだったものの、より開放的な香港ハンセン指数の方は引き続き急落の流れ。

それを更に嫌気する形で、後場入り後間もなく再度先物主導でストンと値を下げると、その後は一進一退の展開に。連休を控えた日本市場は警戒感からの手仕舞い売りと空売りの買い戻しが交錯しましたが、日経平均は14200円をキープするのがやっとで、TOPIXはほぼ安値引けでした。売買高は24億株台、売買代金は2.2兆円台と、そこそこ膨らみました。


投資判断は「中立」に。まあ私が偉そうに俯瞰的な言い方をできるわけも無いですが、今回のイエレンさんのデビュー戦は売り方に大いなる隙を与えたと思います。まず利上げの時期を「量的緩和終了から半年程度」と言っちゃったこと。市場は毎回のFOMCで100億ドルずつ削減していくということから逆算して利上げの時期がわかってしまいます。到達時期がハッキリすればそれを逆算して織り込むのが株式市場ですから、売りで反応するのは当然と言えます。

そしてその時期が市場予想よりも早かったこと。また前回「フォワードガイダンス(金融政策の先行きの手掛かり)を修正してくるのでは」と書きましたが、失業率の数字を減らすのではなくてむしろ消してきました。それによって「もっと総合的に柔軟に対応するよ」というつもりなのでしょうけれど、むしろフォワードガイダンスが無くなってしまったことでわかり辛くなり、余計に市場に不安感を与えたと思います。

私はちょっと今回の対応は意外でした。バーナンキ議長のように漠然としたものの言い方で逃げると思っていたので。そして今回生じたこの隙は非常に危険な感じがします。

と言うのは、グリーンスパン議長に交代した直後に起きたブラックマンデーバーナンキ議長に交代した後に起きたサブプライムショック、というように、元々世界のトップとも言えるFRB議長新任直後は売り方が大変付け入りやすいのです。新米議長がどういう対応をするのか小手調べ感覚で売り方がテストする、という意味合いもあると思います。

それが今回結構簡単にポロッと「言ってしまった」感があり、正直私は木曜はもっと日本株が売られると思いました。バーナンキ議長が「言ってしまった」翌日の昨年5/23同様に。特に今回は3連休も控えるので狼狽売りが出やすく、14000円割れも覚悟しました。ただ既に下がっていたこともあって、今回の下げは前場後場の2段下げで終わった感じ。

もう世界の関心事はウクライナではなくて、アメリカの金融政策の方に移ったと思います。中国も気になりますけれど、最新の不安材料が加わったのが今回のFOMCでしょう。以後FRBが今回の声明をどうやって火消ししていくかに注目です。そしてそこでの対応をまた誤れば、また100年に一度の恐慌の引き金を引きかねません。まあ金利の上昇自体は過去の例を見ても株高の入り口でもあるのですが、今はまだそのショック療法に身体がついていかない感じです。

そして昨日のNYは予想を上回る各経済指標を好感して反発。ストレステストの結果も良好だったことで安心感が拡がり、結局前日下落の分を埋めて帰ってきました。現段階でシンガポールの225先物は14300円前後ですが、今晩のNYでまたどう反応するかに注目したいところです。

一方の中国に関しても来週週明け一発目の月曜にHSBC調べによるPMIが発表され、それがまた改めて嫌気されるリスクがあります。中国に関してはもうこれ以上状況が良くならないことはわかっていると思うので、悪材料が出ても下がらなくなるか、その耐性を見極める段階に移行しつつあります。

経済云々よりも怖いのがデフォルトリスク。上述のFRB議長交代による暴落アノマリーについて、今回は理財商品のデフォルトが引き金を引くんじゃないかと誰もが連想するような感じです。時期的にも3・5・6の各月に200億元以上(約3300億円)の償還を控えているとのこと。中国の規模にすれば大したことないと思われるかも知れませんが、それがまたドミノ連鎖で拡大していくことを考えると、決して軽視できません。
http://www.newsclip.be/article/2014/02/23/20868.html

元々中国は社会主義国家ですから、本来こういったデフォルトのリスクは無いはずなのです。と言うのは、徹底した管理下で人民の経済的な平等を理念としているわけで、我々の金融ルールと同じように考えるのがそもそも間違い・・・のはずです。ところが実態は大きく異なり貧富の差は日本以上で、むしろ日本の方が資本主義でありながらも社会主義化しているような手厚い社会福祉制度が整っています。実体面では生粋の資本主義と言えるでしょう。

その中国が実態に政治を追いつかせるように(と言うより、マネーの奔流に飲み込まれて体面を保てなくなっている)、現在の習体制は金融改革に大きく舵を切っています。その象徴、痛みが今回のデフォルトであって、こんなにも膨張してしまった図体を新規にポリシーを変えたばかりのところがソフトランディングに持ち込めるとは到底思えません。もし出来ればそれこそ中国4000年の奇跡です。

そして肝心の日本株に関してですが、木曜は為替が円安になってもほとんど効果が無かったことが印象的でした。最近その傾向が出ていますが、為替との連動性が薄れつつあります。

もう一つ違和感を覚えたのは指数寄与度の高いファナック(6954)の逆行高。同社だけで27円日経平均を押し上げており、この銘柄を買い支えることで他の銘柄と無理矢理バランスを取っているかのような印象です。確かに工作機械関連株は前日より強かったですが、この地合で4%以上の上昇はちょっと異常です。

需給面で言えば繰り返しになりますが、本来日本株にとって非常に良い頃合い・・・のはずです。3月末という最も株式的に買われやすい時期(権利取り、期末に為替が円安に向かいやすいなど)であり、実際データ的にも06年以降 に絞れば何と震災の年以外はメジャーSQから年度末にかけて日経平均は全勝です(震災の年は3.11がSQだった)。新年度からまたニューマネーが入ることを先取りする流れもあるでしょう。

加えて先週(3月第二週)の「対外及び対内証券売買契約等の状況」を見ると、外国人が約1.1兆円の売り越しで05年統計開始以後最大の売り越し額になりました。そうなると過去の例を見ても、基本はその後売り一巡感が出て上昇に転じています。例えばこれまでの最高額だった08年3月第二週、翌3/17に追証に伴う投げ売りが出て以後6月まで続く上昇トレンドに転換しています。その他歴代の5000億円以上の売り越しの際も大体同様の感じです。

ですから、本来であれば今週からその流れになるはずでした。ところが木曜はFOMCを受けて一段安に。需給上での要件は買いに向いているにもかかわらず、です。そのせめぎ合いがあって出来高も膨らみましたが、折角の買い意欲を乾いたスポンジで吸収されているかのよう。そして水分を含んで重くなったしこりが上値を抑えているかのようです。こうなってくるとちょっと見込みが外れた筋の投げ売りも覚悟しないといけないかも知れません。

また今年1月の最終週も7519億円の売り越しとなりましたが、その後の展開がパッとしないことを見ても、さすがに昨年15兆円も買い越した外国人の売りがこれで一巡したと言えないのかも知れません。実際今週も売り越しでしょうし。期待する個人のNISA買いもすっかり手を引っ込めてしまい、投資家皆でアベノミクスの次の矢を催促しているような雰囲気です。

なので、まだ権利付き最終日までの3日間は下値で買いが入ってくる流れはあり、何とか4月頭くらいまで買いの意欲があっても良さそうな雰囲気はあるのですが、それ以外の雰囲気が悪いので、投資判断は売り買い交錯の「中立」にしました。


新興市場も「中立」。木曜は両指数共に軟調。特にマザーズ指数の下落がきつく、2月の安値に急接近して終値ベースでは昨年9月以来の安値に。朝方からミクシィ(2121)やコロプラ(3668)が売り気配スタートとなり、サイバーエージェント(4751)も含めた主力株が大きく売られました。

やはり繰り返しになりますが新興市場配当利回りの小さい銘柄が多いですから、期末権利取りの動きなども出にくいところ。信用買い残の多さも、空売りのし辛い市場にとってはマイナスです。来週はこの追証発生に伴う投げ売りが出てくるであろうことを考えると、まだ売り一巡感は出ていないような印象です。


ポートフォリオ銘柄】
京浜急行(9006)は反落。西武HD(9024)のIPOが正式に決定し、その株式を保有する高砂熱学(1969)や大塚家具(8186)などは含み益の拡大をはやして木曜の地合の中でもしっかり上昇。ところが同じく所有する同社には買いが回ってきませんでした。やはり時価総額の大きいところへの反応は限定的な様子。

いずれにせよこの銘柄に関しては権利取りの買いが入りやすいであろうことから取り上げたので、予定通り26日の引けで売却することにします。ディフェンシブ銘柄なのにそこそこ売られてしまい、だいぶ利益が消えてしまって残念ですが。


昨日寄り付きで買いポートフォリオ入れとなったダイキョーニシカワ(4246)は大幅続落。あっさり公開価格を下回ってきました。概してIPO銘柄は上場後一週間で下げ止まるものなのですが、全然そんな感じが無いですね。主幹事の野村もJDI(6740)の鎮火に付きっきりでそこまで手が回らないという感じでしょうか。


・・・というわけで、いつものパターンで文字数制限の関係上ここまで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。