KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

バイバイドバイばい その33

ドバイ話のつづきです。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20140322.html

ドバイファウンテンを堪能した私は、そのまま踵を返してドバイメトロにまた乗り込み、モール・オブ・ジ・エミレーツに戻りますで、ホテルへ戻るシャトルバスまでの時間約30分の間に昼食の買い込みを

もう外食はどこも高い上にチップまで出さないといけないので予算オーバーですですから、いつも朝食を冬眠前の熊並に食べて、昼食を簡単に済ませ、夜またたくさん食べるという作戦を繰り返していました。夜はちゃんと食べるアテがあったので

と言うわけで、モール・オブ・ジ・エミレーツの中にあるカルフールでお買い物。カルフールはアメリカウォルマートに次いで世界2位の売上を誇るフランスのスーパーマーケットチェーンですが、日本には2000年に一度進出を試みるも、日本独自のスーパー文化に勝てず05年に撤退ウォルマートも同様で、西友を子会社化して間接統治という感じ。日本式は世界の強豪も手を焼くようです

それはともかく、海外のスーパーマーケットは色々テレビで見聞きはしてましたけれど、広くてデカイのは良いとして、一人一人の買い物の量が尋常じゃないですね皆巨大な買い物カートに溢れんばかりの商品を詰め込んでいますそれ、我が家だと一ヶ月分くらいの量では・・・

で、私はお手頃なクロワッサン4個セット(約150円)だけ買って、ホテルの部屋で食べようと思っていました。それを手に取ると、さっさとレジに向かったのですが・・・約30列くらいあるレジのどれも結構な列で待ち時間が長いのですそりゃそうですね、皆あんなにもたくさん買っているのですから

すごいのがレジの前にミニベルトコンベア的なものがあり、そこに客が商品を並べていくこと(後に色々なところに行きましたが、これが大体世界的な標準なんですね)。そこにどっさりと商品が置かれ、店員はひたすらレジでピッピッとバーコードを読み込ませていきます。

しかし遅々として進まず、刻一刻と時が過ぎていきます私は最初余裕だと思っていたのですが、内心焦ってきましたこのままじゃシャトルバスに間に合わなくなるのでは・・・

そんな私のそわそわ感を感じ取ってくれたのか、私の一つ前で順番待ちをしていた「ヒジャブ」と呼ばれるスカーフを頭に巻くタイプの民族衣装のキレイで妙齢な女性が振り返り「あなたはそれだけ?」と聞いてくれました。私が「YES」と応えると「じゃあお先にどうぞ」と順番を譲ってくれました「さ、サンキュー」と喜ぶ私はレディーファーストを蔑ろにする日本人

いやー、あの女性は砂漠に仏でしたねもっと英語が喋られればあらゆる謝意を伝えたいところでしたが、それ以上の言葉は持ち合わせていませんでした。残念

そして間もなく私の番がやってきます。するとレジの女性店員がやたらイライラしていますどうも前の人のクレジットカードが上手く読みとれないようでした。鬼のような形相で、指をトントントンと叩いて独り言を何かブツブツ言っています。こ、怖い・・・

並ぶ列を失敗したかなぁ・・・と思っていたら、隣のレジもその隣のレジも、一様に殺気立っています確かにこの尋常じゃない忙しさですから、店員のストレスは相当なものでしょう。しかし日本では考えられないですね

私の番になり、これ一つですが一応見よう見まねでベルトコンベアにクロワッサンを乗せます。それを店員がつまらなそうに手元に引き寄せてバーコードをピッとスキャン。そして「5.5AED」と言われます。

私が10AED紙幣を出すとキッと私を睨んで「小銭は無いのか?」と言われます。むしろチップ用の小銭獲得に四苦八苦しているくらいで、私が「No」と言うと開いたレジスターから1AEDコイン4枚を取り出して無造作に私に渡しましたそして袋をバンと台の上に置いて、レジスターをバンと閉めると、次のお客の対応を始めます

あれ?あと0.5AED(50fils)はくれないの?実はコレはガイドブックで読んでいたので知っていましたが、1AED未満のお釣りはくれないケースがほとんどのようなのです。どうも文化的に例えば東南アジアとかそういう国でも細かいお釣りは省略されるのだとか。まあ10円レベルの話ですから良いんですけどね

ただやっぱり気分は全般的に宜しくありませんねあの順番を譲ってくれた女性がものすごく希有な優しい女神に思えると同時に、日本ってやっぱり当たり前のように標準的な素晴らしさを兼ね備えた国だと痛感しました。そしてもうこんなカルフールなんか潰れてしまえ、と呪詛の念を送って、足早に立ち去る私でした(つづく)