KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

黒田総裁の会見を受けて円高が進む

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日経平均は大幅続落。前日のNYはここまで下落していたGoogleなどが反発したことで下げ止まり。ただ日本株の方は昨日引け後の黒田総裁の会見で、追加緩和どころかむしろ出口論をほのめかすような言及もあり、為替が一気に円高に。ドル円は一時101円台に突入する場面がありました。

それを受けて朝方から大きく売り先行でスタートしいきなり14500円割れ。その後一瞬14500円を回復する場面がありましたが、買い戻し一巡後は再び売りに押される展開に。アジア株は軒並み小じっかりな中で日本株だけ大きく一人負けの様相。

後場は一段安となったところにトヨタ(7203)がリコール報道を受けて14時から急落。昨日の武田薬品(4502)のように反転の芽を潰す流れになりました。結局ほぼ安値圏の14300円割れ。売買高は23億株台、売買代金は2兆円を上回りました。


投資判断は「中立」に。前半の重要イベントをとりあえず通過した形にはなりましたが、最後の最後は思い切り投資家の期待が裏切られる形になりました。黒田さんの会見が生中継される、ということで、何か市場フレンドリーな話が出るかと淡い期待を抱いた投資家に思い切り冷水をぶっかけた感じ。

まあ本当に必要も無いのに「追加緩和を出してくれくれ」言わない方が良いと思います。あんまり言っているとそのうち本当に追加緩和が必要な状況になりかねません(例えば日経平均1万円割れとか)。そもそも今回勝手に「くれくれ」言ってたのは我々の生活と全く関係の無い海外の投資家であって、その後の空売りのために高く持っていった印象すらあります。

大体皆さんも実感されていると思いますが、政府が勝手に総額表示のルールを破棄して外税表記になったため、例えば今まで98円(税込み)だったものが98円+消費税8%になって実質8%増税になったりしています(※私個人の意見としてはこれを便乗値上げとは言いたくないです。今まで低価格で頑張っていたお店がたくさんあるので)。

ですから4月の物価は(当然消費増税分を抜きにして)間違いなく上がっています。インフレ率2%に着実に向かっているのに、追加緩和する必要が無いですね。外国人投資家は当然そんな事情を知らないでしょうし、知っていたとしても「くれくれ」言っていたでしょうけれど。

そんな海外では昨日ようやくGoogle株が下げ止まり。先般よりNASDAQが急落している一番大きい原因は、Google株の株式分割の様子。どうもややこしいのですが、簡単に言えば今回2分割を行ったGoogle株は、分割された分の「C株」に関しては議決権が無いとのこと。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1401/31/news082.html

何か日本なら大した問題は無さそうですが、アメリカはやっぱり「物言う株主」の存在が強いですから、議決権も非常に重要な価値のようです。なので、機関投資家などではこのC株を売却する動きが出て、実質的にGoogleの分割前の半分が売られているような流れになっている様子。で、C株の売りに連れる形で従前の「A株」の方も売られているようです。

しかも、その流れがfacebookなど他の種類株を発行している会社にも波及している様子。と言うのも、これらネットベンチャー系の企業が、こういった形で支配権維持を図る傾向が強いので。これが一番しっくり来る昨今のNASDAQの下落の理由ですね。

こうして考えると、思ったよりサイバーダイン(7779)のセカンダリが盛り上がらないのも頷けます。日本初の種類株での上場ということで話題になりましたが、私は正直議決権なんて関係無いだろうと思っていました。しかし海外の機関投資家が買わないのであれば、やっぱり推進力には劣りますね。

ともあれ、まだGoogle株が下げ止まったとは認定できないような感じですから、アメリカはこのGoogleの株の売り切りが見られるまで、ちょっとどこまで下がるのか見えない感じです。

特にGoogleは世界の時価総額第三位の株ですから、テクニカル的なものによる下げとはいえ、この影響はすこぶる大きいでしょう。Google株を売った資金がちゃんと他の銘柄に還流するならニュートラルなはずですが、各市場共に最高値圏にあったことで良い利食い売りのタイミングと見られているのではないでしょうか。

中国の方は昨日景気対策の話が出てちょっと持ち上がりました。一つ不安が減ったような感じもありますが、正直株価には景気対策よりも金融緩和の方が余程効果があります。まあ中国は金融緩和を行うような環境には無いので仕方ないですけれど、要はあまり過剰な期待は持たない方が良いと思います。中国の経済成長は元々7%台と高いわけなので。

そんな海外の影響を強く受ける日本株に関しては、目先の判断材料はチャートくらいと言えましょう。今週に入ってからの急落で、日経平均は連日窓を開けて下落となっており「三空」が出現。セオリー通りで言えば、明日辺り一旦反発してもおかしくは無いでしょう。

また今年2月、3月の安値を結んだ下値支持線の延長線上が丁度本日の終値辺りに位置すること、また2/17以降14200円を割りこんでいないこと、ストキャスに割安感が出ていることなどから、テクニカル的には一旦リバがあってもおかしくない場面だと思います。そんなわけで投資判断は一段階引き上げて「中立」にしました。

そしてそのリバは一旦は、今年の三角持ち合いの上値抵抗線(現在14800円くらい)まで見込めそうではあります。ただしそれはあくまでチャート上のイメージであって、引き続き海外動向、そしてそれに影響される為替動向には当然注意が必要です。

そして最後に一つ嫌なことを言えば、私が先般より「春先の暴落」と言っていた水準はこの程度の話ではなくて、むしろこれからの話です。まだ私の中ではこれは通常の調整(TOPIX9連騰で上がってきた分の反動的なもの)であって、下値支持線を割りこんでからの話。アメリカ株の下落が収まらなければ、場合によっては12000円を覚悟しておく必要があります。

今のところまだそこまでの事態では無いので無視しておいていただければ良いと思いますが、イベントや時期がマッチすれば投げが投げを呼ぶ展開に成りかねません。空売り比率は高いですがそれでも今年は一貫した下落基調で、むしろ(今週はちょっと減りましたが)信用買い残の多さとかその辺りを需給的に意識しておく必要がありそうです。間もなくリバはあるとしても、積極的に買うのはまだ控えた方が良さそうです。個人のNISA買いも、昨日の武田の急落がものすごい冷水になってしまったので。


新興市場も「中立」。本日は各指数共に軟調。アメリカNASDAQが下げ止まったものの、さすがに東証1部がこれだけ大きく売られれば新興市場も無事ではありません。小保方さんの会見を受けてバイオ株くらいは買われるか・・・と思いましたが、影響は新日本化学(2395)くらいに止まりました。

個別ではこんな地合の中で日本テレホン(9425)やアイ・オー・データ(6916)など、案外ストップ高まで買われる銘柄はありました。今晩のNASDAQが下がったらまた元の木阿弥かも知れませんが、少しずつ春の息吹を感じる動きではあります。


ポートフォリオ銘柄】
三井海洋開発(6269)は続落。昨日は公募増資の発表で大幅安となり、本日はバークレイズ証券による目標株価引き下げを受けて売られました。このタイミングで増資してくるかーという感じでは正直あります。

ただ私は今回の増資自体は前向きに捉えたいと思います。新興国でのプロジェクト増加による資金需要の高まりが背景にあるので、つまりは収益に繋がることが前提の増資ですから。ただ地合が悪かったですし株価の流れも悪かったのは否めません。一方ショック療法で出尽くし売りも出たと思うので、とりあえず株券の受け渡しが済んでから(恐らく4/22)再度株価の反転に期待しましょう。


さて、今回は一銘柄買いポートフォリオに入れたい銘柄があります。それはビックカメラ(3048)です。先月下旬にも有料メルマガで取り上げたのですが、こちらでも取り上げることにします。

ご存じ首都圏地盤の家電量販店で業界2位の会社です。業績に関しては昨日中間決算を上方修正してきており、先日の日経新聞の報道を上回ってきました。傘下のコジマ(7513)が中間期の営業利益を大赤字に修正したものの、それでも本体の増益が上回って着地できた模様です。

下期は共に消費増税前の駆け込み需要の反動が気になるところではありますが、本日は他にもエディオン(2730)やヤマダ電機(9831)など家電量販店各社がしっかり。他の小売り株は例えばダイエー(8263)などは値下がり率1位と苦戦する中で、家電量販店は既に十分売り込まれていたこともあって嫌気される流れではありません。

また同社は今流行りのMVNOでもあり、スマホ普及で広がるMVNOユーザー増加の流れから、新たな収益源としての成長に期待です。現在の同社の売上規模に対する割合は極めて小さいものの、店頭でセット販売できる強みや相乗効果、また継続的に料金が徴収できるストック型ビジネスであることから、経営に安定力を付ける材料に成り得ます。

テクニカル的には各移動平均線を上回っており、今年に入ってから続く600円どころ(※分割考慮)を明確に上回る動きになっており、上値の節が払われようとしています。

MACDパラボリックは好転しており、一目均衡表も三役好転の形。ストキャスも好転しており、ボリンジャーバンドは+2σの拡大による上値余地拡大が期待されます。週足でもそれぞれ似たような形に。

需給面では現値水準が08年以来の高値水準であり、上値のしこりが少ないところです。信用残高は差し引き約42.5万株の売り長で、権利落ち以後再度好取り組みになってきています。逆日歩も発生中。

予想PERは13.9倍で、ヤマダ電機の36.9倍との比較では割安。予想ROEも9.9%で同1.6%との比較では高いです。

同社の決算発表は明後日に予定されており、通期見通しは慎重に据え置かれるとは思いますが、期待感の高まる株価位置に付けています。もし決算きっかけで高値を更新してくるようであれば、売り方の買い戻しにより上値追いに弾みが付くと思います。地合との連動性が薄い銘柄であることも、足元の厳しい地合の中では相対的にプラスです。

目標株価はひとまず上場来高値を目指して700円に。明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。


・・・と言うわけで、いつもの文字数制限の都合上ここまで。

その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。なお4月より値上げを予定していますので予めご了承ください。
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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。