KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

反発力弱く今年2番目の薄商い

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日経平均は本日続落。金曜のNYが安かったことで軟調なスタートではありましたが、寄り付き後間もなく切り返しの動き。金曜の安値ギリギリのところで踏みとどまると、先週大きく下げた分の反動から、一時14000円を回復場面もありました。安倍首相と黒田日銀総裁が今月中にも会談する、と伝わった事で、今月末の日銀金融政策決定会合に対する期待が高まり買い戻しを誘ったとの観測も。

ただ商いは薄く、あくまで自律反発の域に止まる格好。後場は力尽き、結局はマイナスで引けました。もっともファーストリテイリング(9983)とソフトバンク(9984)の2銘柄で54円のマイナスになっていることから、実質的にはプラスとの声も。TOPIXの方は投資判断の格上げがあったトヨタ(7203)やメガバンクがしっかりしていたことで、下落率はマシでした。売買高は17億株台、売買代金は1.6兆円と今年二番目の薄商いに。


投資判断は「売り」。先週は大きく下がった日本株ですが、売り主体は外国人よりも企業の年金代行返上売りと言われています。企業年金で運用の厳しいところは国にその年金運用権を戻すため、一旦換金売りが入った、とのこと。特に運用の上手くいっていないところには、国が積極的に返上するように働きかけており、確かに先週武田薬品(4502)やトヨタ(7203)といった超が付く優良主力どころが(悪材料が出たとは言え過剰に)大きく売られたのは合点がいきます。

であれば、その後資金を受けたGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が買い戻すから大丈夫だ・・・という論調もありますが、それはそうとしてもアメリカ株にはほとんど関係の無い話です。足元でアメリカ株が下落基調なのは明らかで、アメリカ株が落ち着かない限り、だからといって押し目買いを入れる気持ちにはなりません。

アメリカでは特にNASDAQでの下落が続いており、一部では「申告期限の15日を前に、納税資金捻出のためにモメンタム株を売却する動きが加速しているから」とも言われていますが、個人的には最たる理由は前回も書いたGoogle株の分割によるテクニカル的な売り需要だと思います。まあその他高速取引の規制にかかわるものや、様々な複合要因が合わさって急落を増幅しているのでしょうから、いずれにせよまだ「知ったら終い」とはならないと思います。

とりあえず日本株はテクニカル的には「四空」の状態ですから、前回も書いたように今週に関して言えば「さすがに先週一週間の下げがきつかったので「あくまで超短期的には」一旦直上の窓を埋める程度(14300円くらい)までの戻りはありそう」と考えています。ストキャスも割安感を示していますし、テクニカルリバウンドの域は出ませんが一旦買い戻しの場面と見ています。

中長期的には上述のように戻り場面があっても上値は限定的で、足元ではMACDは暗転し、200日線も割りこんでしまっているので、買い手不在の中で現状は厳しい先行きしか述べることができません。日米の決算で流れを大逆転できるような雰囲気もありませんし、もし耳心地の良い情報をご希望なら他の人のブログなどをご確認いただかないといけません。

テクニカル的な下値は手前からSQ値13892円(抵抗力弱)、昨年10月安値及び昨年6月安値→昨年末高値の2/3押し水準である13750円(抵抗力中)、心理的節目13500円(抵抗力弱)、昨年8月安値13200円(抵抗力中)、心理的節目13000円(抵抗力弱)・・・と、パッと見こんな感じなんだろうと思います。しかしどれも抵抗力が弱く、下値目標としては弱いものです。

私は今回の下落トレンドの最終目的地は大体12000円前半と踏んでいます。理由は下値支持線の現値14300円から昨年末の高値16320円-2月安値13995円=2325円分下方に持ってきたもの、昨年6月安値12415円があるので、とりあえず今は12500円割れまでは下落目線で見ていくべきだと思っています。

さっきからチャートの話しかしていませんが、今は決算の前ですし、重要イベントもあらかた通過しましたから、とりあえずチャートで論ずるしかないんですね。多分これは皆そうだと思います。ですから次のイベント、つまり今月末の日米の中央銀行金利政策までは「せいぜいチャートしか判断材料が無い」状態が続くと思います。そして、やはり今の段階では日米共に金融政策を変更してくる必要性が無いため、結果的に変化点として見れないとは思います。

で、チャートの話を続けると3/29のブログで「S&Pのチャートなどを見ると12月下旬~1月下旬にかけての日足の流れと3月に入ってからの日足の流れが類似しており、そうなってくると1月下旬からの下落を再現するような下落に見舞われるのかも知れません」としましたが、一応そんな流れになったと思います。

その流れでチャートの相似形を論じるなら、04年以降の日経平均のチャートと震災以後のチャートを重ね合わせてみると、非常に良く似ているんですよね。特に06年4月と13年5月、07年6月と13年12月辺りを合わせてみると、今が丁度07年11月くらいの位置に居ることになります。今のところ今月も月足のMACDが暗転していますし、当時とよく似ています。

当時はアメリカでサブプライムショックがあり、アメリカが暴落しました。その頃は07年10月にダウ、S&Pは過去最高値を更新したと喜んでいました。そしてそこで起こった暴落は就任2年目のバーナンキ議長に最初に降りかかった試練でした。

それに連れて日本株も当然の如く暴落したわけですが、今と色々と通じるところがあります。96年の阪神大震災の復興需要を睨んだ高値、2000年のITバブルの高値、07年の小泉劇場の高値、それらを結んで今に続く超長期の上値抵抗線の存在も強いですし、上値の重さばかり気になります。

じゃあ下値12000円どころの騒ぎじゃないじゃないか、と言われそうですが、一応現段階では3ヶ月程度の下値メドにその辺りまで。どちらにしろあくまで流れを読むくらいしかなく、下値がいくらいくらまで、だからいくらで拾えば良い・・・と正確に読み解くのは難しいものです。株価はオーバーシュートするもので、集団のパニック心理を完全に読み解くのはスーパーコンピューターでも無理ですから。

いずれにせよ一日で12000円まで下落するわけでないですから、心の準備と言いますか。殊更皆様の不安を煽りたいわけではないですが「今年は下落の年」だと認識して、なるべく資産を減らさないように心掛けるべきだと思います。


新興市場は「中立」。本日は高安マチマチ。マザーズ指数は前場に先週開けた窓を埋める動きが一瞬出たのですが、結局引けにかけて戻り売りに押されました。金曜のNASDAQが弱かったことで「モメンタム株」の最たるものである新興市場に買いが入り辛い感じに。個人の信用評価損率の悪化により個人の投資意欲が減退していることからも、ちょっと修復には時間がかかりそうなところです。


ポートフォリオ銘柄】
日本製紙(3863)は続落。昨日のTBS系テレビ番組「夢の扉」でセルロースナノファイバーが紹介されたことで、関連株の星光PMC(4963)は買い気配スタートでしたが長くは続かず。一方で、同じく関連株である同社には端から買いが入ってきませんでした。残念。

足元では75日線や一目均衡表の雲を下回ったことなど、チャート的に崩れつつある格好。空売り比率の高さやディフェンシブ株であることから、この地合でももう少し底堅く推移してくれても良さそうなものですが。決算などのきっかけ待ちの格好か。


ビックカメラ(3048)も続落。こちらは先週末に決算を発表。中間期は先日上方修正された数字通りだったので、問題は今期の見通しでしたが、特段修正は無し。出尽くし感から売られる格好になりました。

一方で、同社の子会社であるコジマ(7513)は決算を受けて連日の高値更新で、先般上場した日本BS放送(9414)も弱いIPOセカンダリ銘柄が続く中で比較的しっかり。グループ全体でしっかりしている印象はあります。

本日はパナソニック(6752)が5月まで白物家電を増産するという報道もあって、心配された消費増税前の駆け込み需要の反動も軽微なものに止まるとの期待感が高まっています。同社もやはり空売り比率も高いですし、家電量販店各社は既に散々売られていたため、一段の下げ材料に乏しいことから、相場耐性の強さはあります。600円台はキープして再度上値追いの流れに発展してもらいたいところ。


【注目銘柄】
KDDI(9433)は反発。こちらは4日から有料メルマガで売りで取り上げ、先週末に目標株価5000円に無事到達しました。下落率は14.1%に。

と言うわけで、いつものパターンで取り上げ根拠の一部を以下に掲載します。

「総合通信会社。前期は大幅な増収増益を見込む。第三四半期の段階でも大幅な増収増益。ケーブルテレビ最大手のJCOMが連結対象となったことで大幅な上積みとなった。

ただ足元ではソフトバンク(9984)が定額通話を導入。その他LINE電話や楽天でんわといったIP電話のサービスが次々発表されており、キャリア以外とも通話料の争奪戦に。また国の方策として通信料引き下げに向けてMVNO業者に便宜を図る流れとなっており、基地局への設備負担も引き続き。MNP競争に規制が加わる方針など、既存キャリアの事業環境は益々苦しいものになっていく風潮に。

テクニカル的には昨年11月以降横ばい推移が続いた6300円前後で再度頭を抑えられ、3月以降は全般的に弱い展開に。25日線や75日線が上値を抑え、他方で下値を200日線や2/4,2/17,3/27などの安値を結ぶ下値支持線によって挟み込まれ、煮詰まり感が出ているところ。

MACDパラボリックは好転しているが、暗転までは近いところ。一目均衡表では雲に入り込んでいるが薄い部分であり、下回れば三役逆転の形に。ストキャスは高値で暗転し、ボリンジャーバンドは-2σが拡大に転じていることで下値拡大余地。

需給面では6300円前後での推移が長かったことで価格帯出来高が多く上値にしこりがある。信用買い残は差し引き約67.8万株で、最大となった1月からは減少傾向にはあるるものの、引き続き高水準な印象」


個人的には地合の悪化も合わせてまだまだ下落余地が大きいと思います。ドコモ(9437)の通話定額制など、競争激化の材料はまだまだ出てきそうです。

なので以後はポートフォリオ銘柄の方で取り上げることにします。明日の寄り付きから売りで取り上げ、目標株価は4000円にします。


その他有料メルマガの成績は下記のURLから確認の上、お申込ください。なお4月より値上げを予定していますので予めご了承ください。
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/performance.html


※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。